小説

エンダーズ・デッドリードライヴ 東京蹴球旅団2029


題材:未来,



以下はWikipediaより引用

要約

『エンダーズ・デッドリードライヴ 東京蹴球旅団2029』は、後藤勝の小説。カンゼンから2014年7月に刊行されたサッカー小説。2029年の東京を舞台としている。

登場人物

群青叶(ぐんじょう かなえ)

本篇の主人公。フットボールクラブ「銀星倶楽部」のオーナー社長上水流領と、妾の母の間に生まれた。母と死別したあと叔父と叔母の許に預けられるがひきこもりを繰り返し、ドロップアウト。単身、南米へと渡り現地でプロサッカー選手となる。コロンビア遠征の際にマフィアに捕らえられるが、「銀星倶楽部」の常務である松重崇に救われ帰国。父の死後、遺言により「銀星倶楽部」の社長に就任する。かつては平均観客動員20,000人を誇る人気クラブだったが経営難により弱小クラブに転落した「銀星倶楽部」を存続させることが使命。しかし数多くの困難に直面する。
松重崇(まつしげ たかし)

「銀星倶楽部」の常務。社長の上水流領が倒れたあとは実質的に同社の指揮を執っている。群青をコロンビアの危機から救い出す際に米軍の協力をとりつけるなど、謎めいたところがある。
上水流領(かみずる かなめ)

「銀星倶楽部」のオーナー社長。本妻との間にできた娘の上水流奏に社長就任を断られ、妾の子である群青叶にその座を委ねたのち死亡。
上水流奏(かみずる かなで)

「インテルクルービ」の現場トップにあたる専務。一時期は「銀星倶楽部」にも務めていた。上水流領の娘で、群青叶から見て腹違いの姉。
神足一歩(こうたり かずほ)

「インテルクルービ」のオーナー。成り上がりの実業家で、過去には謎が多い。
栢本里昴(かやもと りよん)

消滅してしまった女子サッカーチーム「GEKKOコンピュータシステムサッカー部」(実質的な銀星倶楽部女子チーム)の元キャプテン。銀星倶楽部女子部としての復活を、社長になったばかりの群青叶に直訴する。人種的にはドイツ系かスラヴ系らしく、群青叶よりも背の高い金髪碧眼の女子。

用語解説

本作はパラレルな近未来(2029年)の日本を舞台とし、独自の用語が存在する。

世界同時内戦(グランデサストレ)
格差の拡大と貧困層の増大により、2024年に各国で相次ぎ内戦が勃発。連動して世界に大きな混乱をもたらした。日本も例外ではなく半年以上も戦乱がつづき、収束後も汚染区域が「ゾーン」と呼ばれて隔離され、往来にパスポートが必要になるなど、影響が残っている。対立は根深く、現在も暴動やテロが絶えない。
フットボールリーグ
日本最高峰のプロサッカーリーグ。ディヴィジョン1からディヴィジョン3までの三部制で、2030年から最上位の「プレミアシップ」が開設される。4部から下はアマチュアのアンダーカテゴリーとされ、オーバーリーガ(全国)、レギオナルリーガ(地域)、ランドクライスリーガ(都道府県)の各カテゴリーが存在している。
湾岸スタジアム
晴海埠頭に存在する巨大なスタジアム。2020年の東京オリンピックに向けて建設された。「銀星倶楽部」の母体企業、月光運輸ホールディングスが建設費用の40%を供出している。そのため「銀星倶楽部」のホームスタジアムとなっていた。このほか東京オリンピックのためいくつかの陸上競技場や専用球技場が改修されプロ興行に対応するようになっている。
新都心線
成田空港と羽田空港を結ぶ鉄道新路線。地下深くにある新東京駅に停車する。不可視モードを搭載している。
放棄区域(ゾーン)
情報統制のため原因ははっきりしていないが、居住に適していないと判断され立入禁止になった区域のこと。都内にも東京タワーの周辺などに存在する。
インテルクルービ、セントラル、銀星倶楽部、ノースエンド
それぞれ東京23区の東西南北で支持範囲を分けるプロフットボールクラブ。