オトメの帝国
以下はWikipediaより引用
要約
『オトメの帝国』(オトメのていこく)は、岸虎次郎による日本の漫画作品。2010年6月30日発売の『ビジネスジャンプ増刊・BJ魂』(集英社)54号で読切が掲載され、『ビジネスジャンプ』(同社刊)2010年17号にてレギュラー連載を開始。2011年に同誌が休刊となってからは、後継誌となる同社の『グランドジャンプ』へ移籍し、「グランドジャンプWEB」にて第162話まで連載された。2017年10月11日、『グランドジャンプ』公式サイトにて『少年ジャンプ+』(同社)への移籍が発表され、第163話(2017年11月22日配信)から連載中。
概要
女子高を舞台に、そこに通う少女たちが織りなす群像劇を描いたショート百合コメディ作品。作中における年月の経過は基本的に存在せず、登場人物の年齢は固定のまま進級や卒業などの出来事も発生しない(いわゆるサザエさん方式)。ただし連載初期にガラケーだった登場人物の携帯電話がいつの間にかスマホに変わっているなど、流行面でのアップデートは行われている。
2015年には8巻発売記念としてアニメ『ユリ熊嵐』のキャラクターデザイナー・住本悦子による原画でアニメーションPVが作成されたほか、2016年にはThreeAが制作・発売する女の子フィギュア・シリーズ「ザ・ワールド・オブ・イゾベル・パスハ」とのコラボフィギュアの販売がされた。 また、ヴィレッジヴァンガードが主催する「百合(ガールズラブ)」をテーマにした企画展「百合展」には、2016年、2017年、2018年の全3回で取り上げられており、複製原画の展示や限定グッズの販売が行われた。
本作の連載について、作者の岸は第12巻の発売時に「12巻の売れ行きによっては13巻で完結となる可能性がある」という旨をTwitter上で明かし、後に同ツイートに対して多くの応援が集まったことと、それがきっかけで『少年ジャンプ+』へ移籍することになったことを語っている。移籍前までの162話は『少年ジャンプ+』にて期間限定で3話ずつ無料配信され(初日のみ60話まで配信)、2017年10月17日の初回分配信後はTwitterのトレンドに表示された。
カップリング人気投票にて選出された3組のカップルの厳選エピソードがボイスコミック化され、2021年4月30日よりYouTubeのジャンプチャンネルにて1話ずつ公開された。
登場人物
担当声優は、ボイスコミック版でのキャスト。
1年生
音沢 茉莉(おとさわ まり)
麻峰 優(あさみね ゆう)
小城 まひる(おぎ まひる)、大下 まひろ(おおした まひろ)
まりり
市ノ瀬 美緒(いちのせ みお)
響木 繭(ひびき まゆ)
藍葉 碧(あいば みどり)
2年生
桜井 美好(さくらい みよし)
声 - 葵ひびき
チアリーディング部所属。好奇心旺盛でお喋りな快活娘。セミロングの髪を自分でブリーチして明るい髪色にしており、見た目はギャル風。九条綾乃とは小学校からの幼馴染で仲が良く、よく一緒につるんでいる。部活で鍛えられたおかげで運動神経や体力はあり、片手で腕立て伏せもできる。
綾乃に対する友情は非常に強いものだが、あくまでも同性としての範疇に留まっている様子。
九条 綾乃(くじょう あやの)
声 - 安済知佳
知的でちょっと腹黒いクールビューティー。黒髪のロングヘアで見た目は清楚系。日常会話程度の英語が話せる。桜井美好との会話によると、彼女のスカートをめくらない日はないらしい。帰宅部(?)所属で、学校の体育祭にも帰宅部員としてパン食い競走に参加している。ボウリングで一投目からガターを出すなど、運動はあまり得意ではない方。
桜井美好とは小学校からの幼馴染で、同性ながら彼女に友情を超えた特別な感情を持っている。そうしたそぶりを美好の前でもたまに覗かせるが、いつも気づかれずに終わる。
神園 ちえ(かみぞの ちえ)
声 - 佐藤聡美
関西弁を操るヤンチャな金髪ギャル。父親の転勤で関西から引っ越してきた。当初は隣の席に座っていた岡山亜衣を第一印象で嫌っていたが、交流が続くにつれて仲良くなる。その感情は同性ながら恋と呼べるものにまで発展し、やがてキスや際どいスキンシップなども交わすようになる。ちゃんと測ってはいないが大体Fカップはある巨乳が特徴。本人は自分の胸をあまり気に入ってはいないが亜衣のおかげで自信がついた模様。話数が進むにつれて髪型が変わっている。
岡山 亜衣(おかやま あい)
声 - 伊瀬茉莉也
陸上部所属。神園ちえ曰く「一匹狼なオーラ」のある宝塚系のボーイッシュ美人。男っぽい性格だが、意外とピュアで乙女らしいところもある。小さい胸がコンプレックス。172センチの長身で、部活の後輩たちから絶大な人気を集めている。愛称は“あーちゃん”。
神園ちえに友情を超えた好意を抱き、やがて恋人のように大事に思うようになる。陸上部の徒競走(種目は不明)では地区大会に優勝し県大会に出場したが、5位という結果に終わっている。それ以降やや競技に情熱を失い、他の道を模索中。
小野田 奏恵(おのだ かなえ)
菜々沢 遥(ななさわ はるか)
細川 ミチル(ほそかわ ミチル)
三田原 愛里(みたはら あいり)
山田 ほのか(やまだ ほのか)
声 - 上田麗奈
漫画研究部所属。腐女子で歴女なオタク娘で、趣味は歴史上の人物同士のBL妄想。山田かおるの妹で、姉と同じく長身で180センチを超えている。髪型は『リング』の貞子ばりの真っ黒な超ロングヘアで、いつも目の周りに隈がある。部活の後輩である藍葉碧からは“ほのっちぃ先輩”と呼ばれている。大工の父親にやらされた経験から肩もみが得意。
小中学校時代にクラスぐるみでいじめを受けてきた影響で友情や他人からの好意に懐疑的なため、自分を慕うエリーシャ・サマセットからの素直なアプローチに対して常に戸惑いを感じてしまう。
エリーシャ・サマセット
声 - 上坂すみれ
米国からの留学生。日本語が上手いが、時々片言や翻訳文体調の言葉遣いになる。髪型はショートの金髪。アメリカ人らしいグラマラスなボディと開放的な性格で、眼鏡をかけている。漫画やイラストが趣味で、同じ趣味を持つ山田ほのかに興味を持つ。ほのかの外見などにも魅力を感じているようで、日頃から好意をオープンにし、漫画の合作をしたり自宅でのクリスマスパーティーに招いたりしている。肩こりを自覚したことがなかったが、ほのかのマッサージにより目覚めた。
まゆゆ
3年生
浅水 静香(あさみ しずか)
山田 かおる(やまだ かおる)
野々宮 恵奈(ののみや えな)
マスク先輩 / 朱鷺野 真宵(ときの まよい)
漫画研究部所属で、山田ほのかから“マスク先輩”、鬼火冴子から“マスク氏”、藍葉碧から“先輩ザ☆マスク”、と呼ばれている。山田ほのか同様に歴史モノBL好き。ペンネームは横山棒左衛門(よこやま ぼうざえもん)で、初登場以来苗字も本名も不明であったが、第198話にて苗字が「朱鷺野(ときの)」、さらに第210話で名前が「真宵(まよい)」と判明した。花魁のような口調と、歯の矯正器具を隠すため常に着けているマスクが特徴。マスクを取った笑顔を気に入られて山田かおるにアプローチされ「めんどうくさい」と一蹴するが、様々な流れからやがて少しずつ気を許していく。温厚な性格だが、自己の才能について葛藤したり悩むことが多い。
書誌情報
- 岸虎次郎『オトメの帝国』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊18巻(2023年2月3日現在)
- 2011年3月23日発行(2011年3月18日発売)、ISBN 978-4-08-879123-4
- 2012年1月24日発行(2012年1月19日発売)、ISBN 978-4-08-879229-3
- 2012年9月24日発行(2012年9月19日発売)、ISBN 978-4-08-879424-2
- 2013年12月24日発行(2013年12月19日発売)、ISBN 978-4-08-879725-0
- 2013年12月24日発行(2013年12月19日発売)、ISBN 978-4-08-879726-7
- 2014年6月24日発行(2014年6月19日発売)、ISBN 978-4-08-879863-9
- 2014年12月24日発行(2014年12月19日発売)、ISBN 978-4-08-890065-0
- 2015年7月22日発行(2015年7月17日発売)、ISBN 978-4-08-890216-6
- 2016年2月24日発行(2016年2月19日発売)、ISBN 978-4-08-890367-5
- 2016年7月24日発行(2016年7月19日発売)、ISBN 978-4-08-890473-3
- 2017年2月22日発行(2017年2月17日発売)、ISBN 978-4-08-890655-3
- 2017年8月23日発行(2017年8月18日発売)、ISBN 978-4-08-890735-2
- 2018年6月9日発行(2018年6月4日発売)、ISBN 978-4-08-891025-3
- 2019年4月9日発行(2019年4月4日発売)、ISBN 978-4-08-891279-0
- 2020年5月18日発行(2020年5月13日発売)、ISBN 978-4-08-891588-3
- 2021年5月5日発行(2021年4月30日発売)、ISBN 978-4-08-891875-4
- 2022年5月7日発行(2022年5月2日発売)、ISBN 978-4-08-892283-6
- 2023年2月8日発行(2023年2月3日発売)、ISBN 978-4-08-892502-8