小説

オーデュボンの祈り


ジャンル:推理,

題材:超能力,

舞台:,



以下はWikipediaより引用

要約

『オーデュボンの祈り』(オーデュボンのいのり、a prayer)は、伊坂幸太郎による推理小説。作者のデビュー作。2000年の第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、同年に新潮社のレーベルである"新潮ミステリー倶楽部"の収録作として刊行された。2003年に文庫化(新潮文庫)。

2004年にラジオドラマ化、2009年に漫画化、2011年には舞台化された。

内容

主人公、伊藤のコンビニ強盗から物語は始まる。伊藤は気付くと、見知らぬ島にたどり着いていた。その島は荻島といって、江戸時代以来外界から鎖国をしているという。島には、嘘しか言わない画家や、島の法律として殺人を許された男、未来の見える、人語を操る案山子などがいた。

しかし伊藤が来た翌日、案山子はバラバラにされ、頭を持ち去られて死んでいた。伊藤は「未来がわかる案山子はなぜ自分の死を阻止できなかったか」という疑問を持つ。 住民から聞いた「この島には、大切なものが最初から欠けている」という謎の言い伝え。 案山子の死と言い伝えの真相を追う伊藤の数日間を描く。

主な登場人物

伊藤

この話の主人公。コンビニ強盗を犯し逃走中だったが、知らぬ間に荻島に連れてこられた。伊坂の著書『重力ピエロ』に数年後と思しき姿で登場し、主人公「泉水」との会話シーンがある。
案山子(優午)

この話の鍵を握る存在。未来を予知できる。
城山

人を痛めつけるのが趣味の、恐ろしい男。主人公も被害に遭いそうになった。警察官で、コンビニで強盗をしようとした伊藤を逮捕する。
日比野

主人公に島を案内した男。適当で、人の話をあまり聞かない。

島で唯一船を所有し、外に出られる人間。見た目が熊にそっくりらしい。色々となぞが多い男。
園山

嘘しか言わない画家。何を聞いても嘘しか言わない。
静香

主人公の元恋人。
主人公の祖母

既に死んでいる設定だが、描写が多い。
曽根川

もう一人の、島の来訪者。主人公より前に来ていて、轟と何かあるらしい。

拳銃を所持しており、島で唯一殺人を許された男。不思議な男である。詩をよく読んでいる。
田中

ジョン・ジェームズ・オーデュボンのリョコウバトの話を伝えている人物。優午と仲がいい。足が悪い。

ラジオドラマ

NHK-FMの「青春アドベンチャー」枠にて2004年4月12日 - 4月16日および4月19日 - 4月23日にかけてラジオドラマが放送された。全10回。NHK名古屋放送局制作。

出演
  • 草野康太
  • 藤元英樹
  • 中田裕子
  • 湯浅浩史
  • ジャイアント茶所
  • 千葉ペイトン
  • 堀田和則
  • 小林正和
  • 木村庄之助
  • 井沢勉
漫画

2009年に漫画化されている。

  • 伊坂幸太郎(原作)・木村哲也(作画)『オーデュボンの祈り』、新潮社(デジコミ新潮 コム・コム)
  • 上巻(2009年7月9日発売) ISBN 978-4-10-771497-8
  • 下巻(2009年7月9日発売) ISBN 978-4-10-771498-5
  • 上巻(2009年7月9日発売) ISBN 978-4-10-771497-8
  • 下巻(2009年7月9日発売) ISBN 978-4-10-771498-5
舞台化

石井光三オフィスプロデュースにより2011年9月30日から10月12日にかけて世田谷パブリックシアターにて舞台化作品が上演された(ほか、地方公演あり)。

キャスト
  • 伊藤:吉沢悠
  • 日比野:河原雅彦
  • 草薙:石井正則
  • 田中:小林隆
  • 百合:武藤晃子
  • 希世子・佳代子:小泉深雪
  • 静香:寺地美穂
  • ウサギ:町田マリー
  • 轟:春海四方
  • 桜:玉置玲央
  • 園山:陰山泰
  • 優午:筒井道隆
スタッフ
  • 原作:伊坂幸太郎
  • 脚本:和田憲明
  • 演出:ラサール石井
  • 企画協力:新潮社
  • 企画製作:石井光三オフィス