小説

オールド・テロリスト


題材:老人,テロリズム,

主人公の属性:記者,



以下はWikipediaより引用

要約

『オールド・テロリスト』は、村上龍の小説。2011年6月号から2014年9月号にかけて『文藝春秋』で連載された。単行本化にあたり加筆され、2015年6月に文藝春秋から刊行された。

現代日本の閉塞感と共に、後期高齢者に焦点を当てた作品となっている。

あらすじ

時は2018年。NHKにテロの予告電話があり、フリーの記者のセキグチが取材にあたる。テロは予告通り実行され、現場にいたセキグチは、犯人グループを追いかけていく。続いて、2番目、3番目のテロが起こり、セキグチは老人たちからなる、「キニシ スギオ」なる組織の存在に行き着く。彼らの目的は日本をリセットするという大それたものであったが、レポートを依頼されたセキグチは次第に引き込まれていく。そして彼らの真の標的とは…。

登場人物
主要人物

セキグチ テツジ(関口 哲治)

54歳。本編の主人公。フリーの記者。元週刊誌記者。7年前に離婚。『希望の国のエクソダス』に登場する。
由美子

セキグチの元妻。外資系証券会社勤務。シアトル在住。
マツノ

33歳。「ウェブマガジン」編集部の一人。IT分野が得意。
カツラギ ユリコ

20代半ば。精神が不安定な女性。
ナガタ

情報収集や分析の専門家。カツラギの叔父。

オールド・テロリスト

キニシ スギオ(来西 杉雄)

テロリスト全体のニックネーム。「気にしすぎの人たち」が語源。
コンドウ

カツラギの母方祖父の知り合い。鼻と喉にチューブが入っており,自宅で療養生活。
アキヅキ

70代前半。「アキヅキ・メンタルクリニック」院長。心療内科医。
ミツイシ(光石 幸司)

70代半ば。「新光興産」経営者。創業者の父 光石洋二郎は、満州からの引き上げ者。
ヨシザキ

NHKにテロの予告電話をかける。「満州国の人間」と称する。
太田 浩之

70代後半。製麺機工場を経営。
カリヤ

90歳。旧満州国の軍官学校出身。日本刀での剣舞が得意。
サヌキ

テロリストの一人。
サカキムラ

元プログラマー。88ミリ高射砲のシミュレーション担当。
モチダ

埼玉の町医者。精神科医。アキヅキの恩師。
アラキ

テロリストの一人。

その他

オガワ

「ウェブマガジン」出版社の役員。ヨシザキの元上司。テロの予告電話を受ける。
コンノ

40代後半。NHK報道局職員。
山口 修平

21歳。私立大生。経済学専攻。一酸化炭素中毒で自殺。
富川 治

22歳。私立大生。経済学専攻。一酸化炭素中毒で自殺。
横光 あい子

24歳。都内のうどんチェーン店の店長代理。短大英文学科卒。一酸化炭素中毒で自殺。
滝沢 幸夫

27歳。池上柳橋商店街で刈払機でテロ。
岩西

71歳。喫茶店「ロックウエスト」の店主。頑固で硬派な老人。愛称「ガンさん」。
オノ

70歳代。「アキヅキ・メンタルクリニック」受付の女性。
大澤 紀之

大澤税理士事務所所長。「アキヅキ・メンタルクリニック」と契約している。
トウゴウ

黒いスーツの老婦人。コンドウの看護をする。
ジョー

イラン人と日本人のハーフの格闘家。本名「壌一」。身長150cm以下。
山方 吾郎

60代半ば。元文部省官僚。ホテル・レストランチェーンの顧問。
ヨネハラ

中年男。浜岡原発テロの実行犯のダミー。
アスナ

13歳。セキグチ テツジと由美子の娘。
西木

50代前半。内閣府副大臣。由美子のボスの同級生。
ヨシナガ

内閣官房長官。
ヤムチャック

アメリカ海兵隊幹部。

用語

トツキリ
「突然切りつける」の略語。
赤身
可燃剤。
大トロ
イペリット(=マスタードガス)。化学兵器のひとつ。皮膚をただれさせる。
88ミリ高射砲
第二次世界大戦前よりドイツ軍で使用され、同盟国にも輸出された、口径8.8cmの高射砲。
成形炸薬弾(せいけいさくやくだん)
戦車装甲やコンクリートのトーチカを貫通するために作られた砲弾。
マルタ(丸太)
人体実験に使われた人。