カジテツ王子
以下はWikipediaより引用
要約
『カジテツ王子』(カジテツおうじ)は向浦宏和による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2006年42号から2010年12号まで連載された。単行本は全9巻。
概要
喫茶店を営む実家に母と姉と住む25歳ニートの男の毎日を描くギャグ漫画。
本作品の元ネタは『週刊ヤングジャンプ増刊・漫太郎』に読みきり作品として掲載されていた『逆走!! ルームランナー』。その後、実家が喫茶店であることや姉の髪型など、設定の改変を行い、現在に至る。
主な登場人物
浅野 辰也(あさの たつや)
本作品の主人公。25歳のニート。履歴書もろくに書けず、面接用のスーツを買おうとしても、すぐ考えが横道に反れて何かと必要でないものを買ってしまう。妄想癖があり、新しい喫茶店のアイディアや逆オナニーのネタなどを考えた回もあった。人見知りで、店に客がいる時は部屋から出てこない。特技はニートになってからの3年間で上手くなった魚肉ソーセージのフィルム早剥き。プライドが高い一面があり、同情されるのを嫌う。みんなでワイワイな空気が苦手でイベントごとの際には「早く帰ってTV見たい」などと思っている。放浪中の父を「男の中の男」として尊敬している。口癖は「ジーザス!」「デンジャー!」そしてテンパったり逆切れしたときに出る「ボルケーノォ!」。大野晶ことチエコとは恋仲にまでは発展していないが、チエコの毎回のアピールもあり、次第に辰也からも好意を寄せるようになったが、当人達は両想いである事に気付いているのかいないのか曖昧である。ホクロが口の下にある。1981年12月31日生まれ。頭にタオルを巻いていることが多い。大学に通っていた時期もあったが、3年で中退している。後半では居酒屋「メテオ」でバイトとして働くことになり、ニート脱出のきっかけをつかむべく奮闘することとなる。「メテオ」採用には母の君枝が店長に頭を下げて半ば無理に採用してもらっていたことを知りショックを受けるが、「メテオ」が店をたたむまで勤め上げた。最終回ではニートを脱出し、焼き鳥チェーンの屋台で働いている。
浅野 亜紀(あさの あき)・姉
辰也の姉。26歳の会社員。アフター5や休日を家業の手伝いに当てている孝行娘。主にお色気キャラクターとして用いられる事が多い。気性は元ヤン的で、スーツを買ってこない辰也を蹴ったり口喧嘩したりする事もあるが、実際は店で辰也の悪口を言った客を追い出したり、辰也をはっきり「ニート」と公言する婚約者の股間を蹴るなど、弟思いの面もある。なお、婚約者がいたが前述の事件をきっかけに別れてしまった。頑固で結婚願望が強く理想を押しつけがちな性格で、何度も婚約は失敗しているため未だ処女である。夜は素っ裸で寝る習慣があり、家の中ではパンツでうろつくこともあるなど、羞恥心に欠けている。目の下に泣き黒子がある。地元のスポーツ用品メーカー「横田スポーツ」に勤務しているが、仕事ぶりはあまり優秀とは言えない。勤務中は眼鏡をかけている。相当な機械音痴でビデオの再生・停止もおぼつかなく、テレビとカーナビの区別もできない。辰也の自立を願ってやまないが、何かと辰也の心配をして構うブラコン気質がある。
浅野 君枝(あさの きみえ)・母
浅野 龍次(あさの りゅうじ)・父
現在、行方不明。一応、ブラジルに伝説のコーヒー豆を探しに行っていることになっている。回想から推測すると辰也が小学生くらいまではまだ一緒にいたと思われる。奇行の多い人物だったようで、ポケットに手を突っ込んだまま短距離走、娘の初潮を近所に号外、銭湯で隣のヤクザのシャンプーを勝手にこっそり使うなど枚挙にいとまがない。実は、辰也の街のすぐ近くで「幸せ研究所」という詐欺商売をやっており、ラッセン画のツルベの肖像、かぶるともてるツタンカーメンのマスクなどを売っている。母との不仲の直接の原因は「パイプカット」のせいらしい。仮面を被って手紙を届けにルードヴィッヒへやって来て、公園で君枝と対面した。一人称は「ワシ」。妻とは頑なに距離を保つが、不思議な直感で浮気やピンチを察し、怪しげな術を用いてこれを止めている。
安達町関連の登場人物
大野 晶(おおの あきら)・チエコ
辰也の父が経営する「幸せ研究所」唯一の社員の女の子。ここで働くようになったのは、就職活動に失敗し、親に嫌みを言われているときに唯一採用してくれた会社だったから。辰也にはなぜか「チエコ」と勝手に呼ばれている。辰也の父との関係は不明だか、「所長やさしいからつい甘えちゃうけど」などとコメントしていることから、比較的良好と言える。生き別れの妹のふりをして辰也をだまし、ツルベの絵を買わせていた(その絵はルートビィッヒに飾ってある)。素直になれない性格で、見栄からすぐ嘘をついてしまう上、現在の職業から地元では「嘘吐き女」で通っている。ひょんなことから辰也とキスしてしまい、またなぜか辰也の前では素直になれる自分に気がついた晶は、いつしか辰也に好意を抱くようになる。高橋さんに夢中な辰也に苛立ち、ついに告白するが辰也は照れ隠しで「いつもの冗談だろ?」とまともに聞き入れなかった。その後、海や旅行編、日常などを通し徐々に辰也とは親密な関係になってきている(実際両想いであるが阿藤にその事を指摘されても信じようとはしなかった)。日本舞踊を習得し、絵も達者。幸せ研究所のツルベの絵はらっせんのサインが書いてあるが、実際は彼女の筆によるもの。実は画家・大野天心の娘。最終回では辰也の子を妊娠する。
高橋 優(たかはし ゆう)
辰也が片思いしている近所のコンビニの店員の女子大生。辰也は彼女のシフトを把握しているようだが、ニートであることがばれるのを恐れ、その時間帯にはあまり行かない。「お釣りを丁寧に渡してくれる」と辰也がコメントするような、接客態度のいい優等生タイプ。クリスマスの日に出勤していたことから彼氏はいないと思われるがその後同じ大学の男と付き合い始めた事がわかり、それが原因で辰也は傷心旅行へ出かける。ただし、高橋さん本人はどこか煮え切らない様子。ひょんなことから辰也と親しくなり、次第に好意を寄せるようになり大野を絡めた三角関係にまで発展する。前髪パッツンの髪型がポイント。酔った辰也に「スイカ頭」と言われて以来、ヘアピンで止めて流している。性格は天然ボケに近く、様々な聞き間違いで辰也を境地に陥れたり辰也の姉に惚れたりと、性格の上塗りがされていき登場初期とはかなり改変されている。マタギを生業とする東北の山村「高橋村」の村長の娘。
宇佐見(うさみ)
小西(こにし)
及川 奈央紀(おいかわ なおき)
瞬(しゅん)
重病の小学生。学校にも行けないので、病気がまだそれほど重くなかった頃は、親が仕事の間、ルートヴィッヒで過ごしていた。当時半ばひきこもりだった辰也は、リハビリをかねて瞬の相手をすることを命じられ、一日中オセロをしていた。子供相手でも本気でムキになる「嘘のつけない」辰也に次第に心を許していく瞬だったが、そんなある日、突然病気が悪化して入院してしまう。瞬の命がもう長くないことを知った辰也は、おまえの病気はすぐ治ると嘘をつくのだが、その顔は涙でぐしょぐしょだった…。一年後、瞬の命日。瞬の遺影の前で語りかけながらオセロをする辰也の姿がそこにはあった。ギャグマンガであるカジテツ王子唯一の泣ける話として話題になった異色の一話。
山崎 純(やまざき じゅん)
ボブ・パチョレック
横田スポーツ関連の登場人物
近藤 純子(こんどう じゅんこ)
姉・亜紀の勤務するスポーツ用品メーカー「横田スポーツ」の同僚。才色兼備な美女。ただし部長・社長とはただならぬ関係にあり、いずれもSMまがいのプレイに興じている。なぜかこの現場はビデオに録られており、応接室のデッキに入っていたが、これが近藤さんの何らかの企みなのか、変態重役のうっかりなのかは不明。こうしたエピソードに代表されるように高貴な物言いとは裏腹に貞操観念がゼロである。社長令息を狙っており、彼と親しくなった亜紀を陥れる為、辰也を懐柔して犯させようとする。このエピソードに代表されるように、道徳観念もゼロである。見た目とのギャップ、行動のストレートさはこれまでの女性キャラにはないタイプ。亜紀に対して猛烈なライバル心を持っており、なんとか陥れてクビにしようと日々弱点を探しているが、実は梶原一騎のファンであり、ライバルとの戦いに憧れているだけな節も。愛犬はキャロライン。室内で飼っているが大型犬である。家ではジャージでカップラーメンを啜り、だははと豪快に笑う。
居酒屋メテオ関連の登場人物
芹沢 凛(せりざわ りん)
その他の登場人物
辰也の別キャラクター
単行本
- 向浦宏和 『カジテツ王子』秋田書店〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全9巻
補足事項
連載終了した『週刊ヤングジャンプ』2010年12号での巻末コメントは「ご愛読ありがとうございました!僕はニートに戻ります。」である。
この項目は、漫画に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:漫画/PJ漫画/PJ漫画雑誌)。
項目が漫画家・漫画原作者の場合には{{Manga-artist-stub}}を貼り付けてください。
- 表示編集