カッティング (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『カッティング』(THE CUTTING COMPLEX)は、翅田大介による日本のライトノベル。イラストは、もが担当。第1回ノベルジャパン大賞佳作受賞作品。HJ文庫(ホビージャパン)より2007年7月から2008年9月まで刊行された。
ストーリー
Case of Mio(1・3・4巻)
付き合い始めた当初はカズヤのことを気に留める様子も無く今まで通り黙々と本を読むだけのミオであったが、月日を重ねるうちに少しずつ他人との接し方に変化が生じ、自傷癖も沈静化の兆しを見せ始める。ところが、初めてのデートで映画館に行った帰り、ミオは通り魔に右脇腹を刺されてしまう。
Case of Tomoe(2巻)
ケイイチロウは日頃から「自分には何の価値も無い」と言い聞かせ、伯父とその家族に迷惑を掛けないことをモットーとしながら生活しているが、夏休み明けに自分の妹だと名乗る少女・紅条トモエが転校して来た日から奇妙な出来事が次々と起こり始める。
登場人物
沙姫部 みさき(さきのべ - )
ミオ編・トモエ編に共通して登場。ミオ編の主人公・相坂カズヤが通っていた中学の元生徒会長。カズヤを気に入り、一方的に書記へ任命した。トモエ編のヒロイン・紅条トモエともこの頃から面識がある。2年後、雨が降る街中でカズヤと再開し、死んだはずのミオが蘇ったことに関する奇妙な体験を打ち明けられる。
カズヤにはその事実を明かしていないが、秘密組織・Idoraが研究する再生技術「B.R.A.I.N.complex」の大口投資者である真部家の令嬢で「被験者」の1人。実家を嫌って叔父の養女となり、沙姫部姓を名乗って一人暮らしをしている。
過去に5回の死(内4回は自殺)を繰り返し、現在は6代目。理由は不明であるが、同じ「被験者」の葛峰聖とは互いに反目し合っている。
Case of Mio
相坂 カズヤ(あいさか - )
Case of Tomoe
紅条 トモエ(くじょう - )
ケイイチロウが光瀬家へ引き取られた後、ケイイチロウの実父・宗次郎の養女となった少女。ケイイチロウやその母・巴と同じ色の瞳をしている。
宗次郎の病死後、一時的に光瀬家へ預けられることになるがケイイチロウに対して原因不明の敵愾心を剥き出しにする。
その正体は宗次郎が汎生体研究所に依頼して事故死したケイイチロウの母・巴のクローンであるが、巴は「B.R.A.I.N.complex」被験者ではなかったため、トモエ自身は巴の記憶を共有していない。巴の完全な再生を望む宗次郎はトモエに巴の生涯を追体験させることでトモエに巴の記憶を上書きしようとするのだが、トモエ自身は宗次郎の肉体的・精神的拘束に苦痛を感じ、荒れた中学時代を過ごしていた。
既刊一覧
- 翅田大介(著) / も(イラスト) 『カッティング』 ホビージャパン〈HJ文庫〉、全4巻
- 「Case of Mio」2007年7月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-89425-572-2
- 「Case of Tomoe」2007年12月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-89425-620-0
- 「Case of Mio Entanglement」2008年5月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-89425-701-6
- 「Case of Mio Reincarnation」2008年9月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-89425-747-4