ガクラン八年組
以下はWikipediaより引用
要約
『ガクラン八年組』(ガクランはちねんぐみ)は、しもさか保の漫画作品。1981年より週刊少年マガジンにて連載開始。
概要
留年続きで高校八年生になる3人の主人公(番長集団)が、学園を狙う悪の学生集団や暴力組織と激しい戦いを繰り広げる。物語が進むにつれて敵役キャラクターが過剰に巨大かつ残虐になってゆき、刀剣は勿論爆薬や銃を喧嘩に使用することは日常茶飯事、終盤には身長が十数メートルに及ぶことや、大型トラックや船舶を抱え上げて振り回す、投げ飛ばすなどのシーンが有名だが、ギャグではなく真剣に描かれた熱血作品である。不良漫画ではあるが、登場人物の死が明確に描かれるシーンも多い。
1999年には、『硬派ガクラン八年組』というタイトルでワイド版単行本がリイド社より復刻出版(全5巻)された。
登場人物の中には幕末の人物から名が取られたキャラクターも多い。
用語
学校
私立地蔵堂学園(しりつじぞうどうがくえん)
高野台高等学校(こうやだいこうとうがっこう)
卍寺学院高校(まんじがくいんこうこう)
鎌倉観音崎高校(かまくらかんのんざきこうこう)
私立横須賀愛海学園(しりつよこすかがくえん)
土門系組織
関西学士連合(かんさいがくしれんごう)
大日本極道秋桜会(だいにほんごくどうこすもすかい)
最後は光国の命を受けて解散する。
黒秋桜四天王(くろこすもすしてんのう)
その他の派閥
伊集院家(いじゅういんけ)
男泣島(だんきゅうじま)
鉄騎兵団(てっきへいだん)
東北ササニシキ連盟(とうほくささにしきれんめい)
名古屋極悪一家(なごやごくあくいっか)
広島仁義同盟(ひろしまじんぎどうめい)
土佐連合会(とされんごうかい)
武器・道具
大根性養成ギプス(だいこんじょうようせいギプス)
剛刀「無双竜」(ごうとう むそうりゅう)
大剛弓(だいごうきゅう)
一文字針四連砲(いちもんじばりよんれんほう)
登場人物
新選組を始めとする歴史上の人物から姓名が取られている者も多い。
地蔵堂学園
八年組
西条大鉄(さいじょう だいてつ)
「地蔵堂学園」留年8回生。後述の2人とともに「八年組」と呼ばれており、同校応援団長。小学校までは大阪在住だった事から、「お前」が「おどれ」になったり、台詞の語尾に「〜じゃい」が付いたりするなど、河内弁と思しき方言を話す。小学生レベルの漢字も読めないなど学力は低いが、どうやって進学校である地蔵堂に入学できたのかは不明。
戦闘時には相手が武器を使用していても基本的には素手で立ち向かい、勇敢にこれを倒していく。電柱をへし折ったり、コンテナを投げ飛ばしたりするほどの怪力の持ち主であり、打たれ強さも超人的。
関西学士連合、秋桜会との戦いの後に伊集院一族に拾われ同盟を組むように提案されるが、これを拒否したために男泣島の矯正院に投獄されてしまう。そこで又三郎の心意気を見届けてその遺志を継ぎ闇の帝王を撃破、鬼頭・長倉らと合流し一路大阪を目指す。熊本では鉄騎兵団を蹴散らし、大阪城では烈火竜との一騎討ちを退け、敬三を護るために天守閣に乗り込んだ。悪童三人衆、クジラを撃破するが加倉井の死に動揺して天守閣から降り、総攻撃を受けて捕らえられる。大阪城地下牢で処刑されそうになるが十字架から抜け出し、大阪城を支える大黒柱を破壊して大阪城を倒壊させた。
物語の後半には巨大化する敵キャラクターたちに対して建物を粉砕し人体を貫通するパンチを打つ、車を投げつける、鎖を握り潰して粉にする、舗装のコンクリートを引きはがして地盤をひっくり返すなど超人的な戦闘力を見せるようになるが、伊集院一族との最終決戦終了直後、猪狩玄播が自爆目的で持参した火のついた大量のダイナマイトの上に仲間を庇うべく伏せ、避難を促す忠告も意に介さずそのままダイナマイトは爆発。爆発後、彼のガクランだけが現場に残っていた。
山崎平九郎(やまざき へいくろう)
「八年組」の1人。剣術に優れている。また一流大学からも推薦の話が来るほどの秀才であるが、なぜか中間・期末テストは常に白紙提出を続けている。3人の中では最も色男であり、「硬派」を全面に押し出した同作品の中で、唯一複数の女性との経験を持っているが、普段はストイックな一面を見せている。
秋桜会との戦いの後に重傷を負って記憶を失い、京都の芸者・小春のもとで匿われていたが、伊集院一族に仕える影の軍団の襲撃を受ける。これを退けるも、二度目の戦いの際に軍団長・観柳斎を破り、彼の言い残した言葉通り大阪城へと向かった。大阪城では伊集院一族と激戦を繰り広げられるが、総攻撃の果てに八年組の仲間たちと共に地下牢に幽閉され、処刑されそうになる。しかし大阪城倒壊に際し脱出し、生還した。
横浜に帰還した後に小春と再会し、婚約する。伊集院一族との戦闘の末に烈火竜を撃破するも、同一族のリーダーである伊集院学の放ったボーガンで心臓を貫かれて死亡。八年組のために用意された地蔵堂学園の卒業式場では、「祝 八年組卒業式 山崎平九郎・柴門小春結婚式」の垂れ幕が上がっていた。
原田力(はらだ りき)
「八年組」の1人で、同校の番長。糸目であり、首にぶら下げている大きな数珠がトレードマーク。身長は175cm、体重80kg。
強敵にすぐやられる、いわゆる「噛ませ犬」的な描写が多く、3人の中では最も弱いと言われているが、それでも二の腕でビール瓶を挟んでへし折るほどのパワーを持ち、後に八年組に加勢するメンバーたちを陰で引っ張るなど、ムードメーカー的な存在。女好きだがストライクゾーンはかなり広く、お調子者。学力は大鉄と同レベル。口癖は「バータレ(ばかたれ)」。
秋桜会壊滅時に重傷を負うが卍に助け出され、京都の寺院で療養する。途中で影の軍団の襲撃を撃退し、平九郎の所へと向かうが、彼が記憶喪失になっていたことにショックを受けてしまう。卍と二人で途方に暮れていた所に鬼頭・永倉が手渡した光国の書状を見て大阪城会談の存在を知り、二人を鹿児島の大鉄の下に向かわせ、自分たちは大阪城に殴り込む事を決意。途中で学士連合の残党とも合流し、大阪城で光国の死を看取ってから伊集院一族に戦いを挑んだ。勿論敵うわけもなく、大阪城で伊集院家の圧倒的兵力により捕らえられ、卍と共に処刑台に立たされてしまうが、平九郎や大鉄たちに助け出される。
最終回には八年組唯一の生還者として子連れで登場し、街中で悪事を働く地蔵堂学園の番長を一撃でKOするシーンが描かれている。
教師
神奈川県民
藤原九蔵(ふじわら きゅうぞう)
卍法輪坊(まんじ ほうりんぼう)
鮫島剛(さめじま たけし)
愛海学園野球部の主将兼エースピッチャー。得意級はシュート。元々は「怪物」と呼ばれる天才選手だったが、前述の暴力沙汰により、故意に愛海に不利なジャッジを下した審判に暴行を働いたことで不良への道に入ってしまった。
されどその剛腕は衰えておらず、投球で木製バットをへし折り、ミットを貫通して金網にめり込むほどの剛球を投げることができる。地蔵堂との試合では37-2という圧倒的なスコアで白星を治めるが、男としての意地を見せた高岡と大鉄のプレイに敬意を表し、改心した。
関西学士連合との戦いでは自らバットを振り回して不良たちをなぎ倒し、卍との同時攻撃で狂丸にダメージを与えたが、怒り狂った狂丸により校舎に叩きつけられて絶命する。
土門一族
関西学士連合
土門光国(どもん みつくに)
国明の孫で、現関西学士連合総帥。日本の政治体制を打破するために首相の座を目指す。
学士連合、秋桜会を率いて自らにたてつくガクラン八年組を倒そうとするがことごとく失敗し、国明共々自動車で脱走するが大鉄に車を破壊され、鉄拳制裁を受けた。
秋桜会壊滅後は関西の覇権を掌握せんとする伊集院一族により大阪城会談に呼び出されるが、関西の平和を守るために楯突こうとする(伊集院家からの会合出席依頼を読んだ際には「都合のいい頼みであることは分かっている! 八年組よ…俺に力を貸してくれ」と悲痛な声を挙げていた)も、学の放った猛犬の咬傷が元で死亡。死の際には自らの行いを詫びながら、「大阪の平和を頼む」と原田に言い残した。
土門狂丸(どもん きょうまる)
光国の弟。天を突くほどの巨体の持ち主で、人間を掴んで軽軽と握り潰すほどの力を有し、原田からは「怪獣映画かよ」と驚かれた。その巨躯故に出産に際して母が亡くなったことがトラウマになっている。普段は地下牢に幽閉されている。好きな歌は岸壁の母。肩から背部にかけて桜の刺青、胸部には命乃母と書いた刺青を入れている。
光国の関東攻撃に際し同行し、その巨体やトラック、電柱などを使った豪快な攻撃により地蔵堂学園を圧倒する。しかし、療養を終えた大鉄との戦闘に破れ、すっかり戦意を喪失した後にヘリコプターに捕まって逃走した。
秋桜会壊滅後には光国に「母に会える」と騙され大阪城会談に出席する彼のボディーガードとして追従する。学の嗾けた猛犬から兄を守ろうとするが、体中を犬たちに噛み砕かれ、光国の死骸を抱えて逃走するも、城門で力尽き息を引き取った。
鬼頭万伍郎(きとう まんごろう)
関西学士連合先発特攻隊隊長。頭が細く長いのが特徴で、そり上げたツルツルの坊主頭の額に「硬派」の刺青を彫っている。小さい頃はその頭の形故に「ちんぽ頭」と呼ばれいじめの対象になっていて、頭を馬鹿にされると「河内音頭」と呼ばれる歌を部下に歌わせ、それをBGMに鬼神のような戦闘を始める。
必殺技はその硬い頭部による頭突きで、鉄板を簡単に突き破り、人間三人を吹き飛ばしコンクリートの塀を貫通させて民家に突っ込ませるほどの威力がある。怒った際には特殊合金製の先の尖った兜を被り、相手が倒れるまで執拗に攻撃を続ける。
光国の命を受けて地蔵堂学園を襲撃し、大鉄に瀕死の重傷を負わせるも、直後に兜を叩き割られ戦意を喪失し撤退する。以降は八年組の漢気に触れ、学士連合を去る。後にかつての親友だった永倉との一戦を経て秋桜会への殴り込みに参加。秋桜会壊滅後は原田の命を受けて永倉共々鹿児島に大鉄を救出するために向かい、得意の頭突きで船舶を沈める、鉄門をぶち破る、建物を崩落させるなどの超人的な活躍を見せた。
大鉄救出後は大阪城へ向かうために列車に乗り込むが、鉄騎兵団から大鉄をかばって右腕を斬り落とされる。その後も大阪城戦役、横浜支部での激闘、伊集院一族との決戦全てに出撃している。
大岩勇(おおいわ いさむ)
沖田司(おきた つかさ)
永倉一平(ながくら いっぺい)
山根金閣・銀閣(やまね きんかく・ぎんかく)
大日本極道秋桜会
丹波又一郎(たんばまたいちろう)
権蔵(ごんぞう)
阿修羅王(あしゅらおう)
黒秋桜四天王のリーダー格。巨大な弓「大剛弓」を獲物に使い、百発百中の腕前を持つ。普段は大根性養成ギプスを付けており、黒秋桜四天王のメンバーが次々倒されていくのを見てギプスを外し、素手で大鉄に殴りかかる。最後は五重塔を押し倒して下敷きにしようとするも大鉄のパンチの前に粉砕される。国明と光国を追いかける大鉄を背後から串刺しにし、更にバックドロップをかけて地面に埋めるが大鉄はド根性で脱出してしまう。
その後光国を倒した大鉄に決戦を挑み、炎に包まれる秋桜会本部の中で大鉄の拳を腹に受けて敗走する。しかし生き延びており、大阪城会談に際して京都から大阪に向かう。大阪城倒壊後には小春と協力して瓦礫をどかし、八年組を救出した。その後は山にこもって修行をし、ダイナマイトを口の中で爆発させるなどという人間を超越した肉体を手に入れる。
八年組復活の報を聞きつけた猪狩が総攻撃を行おうとした際には横浜支部を襲撃し、猪狩を脅迫して戦意を喪失させた。その後、大鉄と戦闘ではない「本当にただのケンカ」を行って友情を築き、京都の山にこもって更なる強さを得ることを約し「大鉄、死ぬなよ」と言い残して横浜を去る。
百鬼魔王(ひゃっきまおう)
元陀羅王(がんだらおう)
黒龍魔王(こくりゅうまおう)
試験番号八九三(しけんばんごうはちきゅうさん)
坊主頭の男(仮称)
伊集院一族
伊集院学(いじゅういん まなぶ)
伊集院家当主の青年。常に白ランに身を包んでいる。伊集院家の因縁とは別に、持ち前の野望の大きさ故に日本征服を目論んでいる。その傲慢で冷酷な性格はアドルフ・ヒトラーに喩えられた。触れただけで肉は裂け、骨が砕けるとされる衝撃波を伴う超スピードを持つ拳法「薩摩雷撃拳」の使い手。その一撃は上を通っただけで石垣が抉れるほどであり、そのスピードに加えて棘付のグローブで敵を殴打する奥義「薩摩雷撃拳 魔愚南無拳」は強力な破壊力を持つ。
大鉄を男泣島に流刑にしたのちに、大阪城に全国の不良学生のトップを集めて会談を開き、伊集院一族に服従を誓わせる。その後は天守閣に乗り込んだ敬三を殺そうとするも大鉄に阻まれ、大鉄との一騎討ちを行う。しかし途中で大鉄には逃げられ、総攻撃をかけて八年組を捕らえるも、大鉄が大阪城を破壊したせいで逃走されてしまう。
大阪城倒壊後、西日本を完全に征服し、1年後には関東の覇権を掌握する。横浜での最終決戦時には8万人の兵隊を率いて八年組を強襲、ボウガンで平九郎を殺害するも、怒りに燃えた大鉄の拳を受けて倒された。
烈火竜(れっかりゅう)
宗政の兄。全身が鋼のような筋肉に覆われた巨漢。「鋼のような」と言うのは比喩ではなく、五重塔を一撃で崩落させる大鉄の正拳突きと山崎の真剣による斬撃を無傷で受け止めるほどのタフネスを持つ。睾丸すらも上述の防御力を持つが、臍の奥だけは筋肉に覆われていない。クジラの放った銛を素手で掴んでへし折り、原田をザコ扱いするなど強力な怪力を持つ。
白雲斎と共に九州から大阪城会談に向かい、原田・卍が捕縛された後にようやく伊集院一族と合流。大鉄を自分が倒すと息巻き、原田を瞬殺して戦いに挑んだ。続いて平九郎・大鉄の同時攻撃を受けるが無傷で耐え抜き、平九郎を一蹴。大阪城の石垣を拳で貫いて引っこ抜くという人間離れした攻撃で大鉄を痛めつけ、両手に石垣を突き刺して挟みつける「合手無(ガッデム)」で大ダメージを与えた。しかし東北ササニシキ連合が解き放った馬に阻まれて大鉄には逃げられてしまい、腹立ちまぎれにササニシキ連合の家畜を皆殺しにしてしまう。
続いて加倉井を捕獲し握り潰して殺害するがそれにより八年組の怒りを買い、怒涛の連続攻撃の前に膝をつく。しかしすぐに立ち上がって長倉・鬼頭を倒し、大鉄を気絶させて勝利した。
横浜制圧後には学に率いられ、北海の玄と共に八年組を襲撃する。圧倒的なパワーで八年組を一蹴するが、一瞬のすきを突かれて弱点の臍を平九郎の木刀で貫かれ、倒される。
観柳斎(かんりゅうさい)
桜島源三(さくらじま げんぞう)
姫
猪狩玄播(いがり げんば)
張(ちょう)
男泣島
院長
その他の不良
男泣島矯正院の囚人
河内の又三郎(こうちのまたざぶろう)
加倉井(かくらい)
東北ササニシキ連合
三戸敬三(さんのへ けいぞう)
東北ササニシキ連合会長。ピッチフォークを武器に使う。常にのけ者にされる北日本への差別に憤激しており、大阪城会談に呼ばれた際には東北ササニシキ連合の機動力を武器に伊集院一族への造反を企てる。第三勢力として伊集院一族に対し抵抗の意を見せるが、与作の死を目の当たりにして八年組に協力することを誓う。伊集院一族の解き放った猛犬部隊に対しては、トレーラーに隠していた家畜をけしかけることで応戦するなどの知恵を見せる。犬からの咬傷を受けて死を覚悟し、馬に乗り込んで大阪城天守閣に突撃するが、悪童三人衆に斬られ重傷を負った上、馬をクジラの銛で射殺され落馬。悪童三人衆の凶刃に倒れそうになるも、大鉄に救われた。
その後、吾助共々八年組に入り、横浜支部襲撃戦、最終決戦に参加。
吾助(ごすけ)
広島仁義同盟
土佐連合会
一般人