ガタガール
以下はWikipediaより引用
要約
『ガタガール』は、小原ヨシツグによる日本の漫画作品。『月刊少年シリウス』(講談社)にて連載が開始され、その後『マガジンポケット』にて続編にあたる『ガタガール sp. 阿比留中生物部活動レポート』が連載された。作者初の連載作品。
中学校の生物部を舞台に、海辺や学校での出来事を描いている。海洋生物の蘊蓄や、グラップラー刃牙やHUNTER×HUNTERをはじめとするバトル系少年漫画のパロディが随所に盛り込まれているのが特徴である。
あらすじ
インドア系の中学生・干太は、大学生の姉に連れ出されて干潟散策会に参加する。そこで出会ったのは、干潟を愛する少女「ガタガール」だった。
登場人物
潮崎 干太(しおざき かんた)
七瀬 汐(ななせ うしお)
阿比留中学校2年2組女子11番。3月6日生まれ。AB型。身長152cm。生物部部長。
学校裏サイトでは校内美少女ランキング1位とされている。授業中などはとても大人しい生徒だが、放課後や休日に生物と関わる時には活き活きとしている。「私が教えたげる」が口癖で、干潟初心者の干太に蘊蓄を披露するときは楽しそうにしているものの、プライドが高く、自分の知識や発見したことが評価されないと突然機嫌が悪くなる。また、感情が昂ると九州方言が出る。おじいちゃん子で、九州方言も祖父の影響のように描写されている。主に干潟の生物、特に甲殻類に興味があり、自分の好きなものに没入するタイプ。素の自分が世間一般からズレていることを認識しており、普段は隠している。哺乳類への関心は薄く、人の顔を覚えたりすることは不得意である。人気女児向けアニメ「ヒトデちゃん」のグッズを愛用している。干潟では前髪を上げて後ろは結び、麦わら帽子とタオルを身に付けるため、学校とは別人のように見える。採集や観察会の時には、LOLYMPOS製のデジタルカメラのほか、タモ網や小型スコップなどを装備する。走るのが苦手でとても足が遅い。本人いわく「運動能力のステ振りを水辺に特化させた局地戦型」とのこと。七ツ瀬小学校出身で、紫や海は小学1年生の頃からの友人。
岡谷 紫(おかや むらさき)
浦井戸 海(うらいど まりん)
阿比留中学校2年3組女子2番。1月16日生まれ。O型。身長163cm。生物部飼育係。
前に抱えた紫の頭に顎を乗せていることが多い。基本的に無口でツンとしているが、飼っている魚(ディスカスやエンゼルフィッシュ)の話を始めると止まらなくなる。生物を飼育の対象としてみており、何でも標本にしたがる汐や、調理しようとする紫のことは「心の中に狂気を飼っている」と思っている。部内の平和を保つため、特に汐とは「汐・海 平和条約」を結んでいる。弟がおり、男子の行動パターンに詳しい。また、読書が好きで、ジャンルはクライムサスペンスや恋愛小説など幅広い。足が速く、紫から「フナムシ並みのダッシュ力」と評されている。ショッキングな出来事があると倒れ込んでしまうことがあり、紫に介抱される。干潟に出る時は、ajidesのニットまたはTシャツを着用している。
潮崎 満理子(しおざき まりこ)
飛鳥 ひな子(あすか ひなこ)
玉敷 翼(たましき つばさ)
飛鳥 湊(あすか みなと)
能力
阿比留中学校の生物部には、特技を能力(ちから)として命名する伝統がある。
登場する生物
1巻
2巻
特別編
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ガタガール sp. 1巻
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1巻
第1話 - 第2話
第4話
第5話
第6話
2巻
第9話
第10話
第11話
第12話
特別編
ガタガール sp. 1巻
第1話
第2話,第3話
第4話
第6話
第7話
第8話, 第9話
第10話
第11話, 第12話, 第13話
第14話, 第15話
第16話
第17話
第18話, 第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第28話
第29話
第31話
保護運動
2017年2月10日、作者である小原ヨシツグが自身のツイッター上で「翌週14日火曜日の朝までにインターネット上での盛り上がりが確認されなければ月刊少年シリウスでのガタガールの連載が打ち切られる」との告知を行い協力を呼びかけた 。これを受け、読者らがSNSや匿名掲示板で情報発信を行い、実際にファンと共に干潟を散策した様子を作者自らが解説するというPR活動も行われた。ツイッター上での拡散には研究者や干潟の保全活動を行う団体も加わり、その様子は複数のまとめサイトでも取り上げられた。しかし、期限を迎えた火曜日、講談社サイドは打ち切りとの判断を下し、単行本の第2巻発刊は決定したものの、連載は13話をもって終了した。この一連の出来事は第一次ガタガール保全運動と呼ばれる。
2017年4月7日、電子書籍ストアBOOK☆WALKERが講談社と直談判を行った結果「BOOK☆WALKERのキャンペーンツイートが2週間で1万リツイートを突破すれば読み切り限定での復活を約束する」との回答を得た旨をツイッター上で公表し、復活キャンペーンを展開した。生物に関心のある層を中心に拡散が行われたほか、日本国際湿地保全連合がサポートを表明し、作者を干潟調査へ招き、拡散協力に対するプレゼント企画などを行った。結果として期限である4月20日を目前にして1万リツイートを達成し、読み切りの特別編が掲載された ばかりでなく、連載も復活することとなった。こちらは第二次ガタガール保全運動と呼ばれる。
関連イベント
- 2017年 — 「目指せガタ漫画家!干潟漫画家小原ヨシツグ氏と描く、生きものスケッチ!」(ふなばし三番瀬環境学習施設オープニングイベント)
- 2017年 — Wet.CAFE 第8回「ガタガールの秘密に迫る」(日本国際湿地保全連合)
- 2018年 — 特別企画展「ガタガール生物展」(白浜水族館)/「ガタガール原画展」(南方熊楠記念館)
- 2018年 — 「三番瀬ワークショップまつり」小原ヨシツグ原画展(特定非営利活動法人三番瀬環境市民センター・行徳郷土文化懇話会)
- 2019年 — 「谷津干潟の日フェスタ」(ポスター);「小原ヨシツグ トークショー&サイン会」「特別展示「ガタガール原画展」(イベント)(谷津干潟自然観察センター)
- 2021年 — 「「ガタガール」原画展」(藤前干潟ふれあい事業実行委員会)
メディア展開
インターネットテレビ
- 2016年、AbemaTVの『みんなで「漫読」講談社×YOANI』にて『ガタガール』第1話が紹介された。
キャスト
10月17日 チーム肉族(代々木アニメーション学院)
- 七瀬汐 — 葵
- 潮崎干太 — 浅木俊之
- 潮崎満理子/SE — 宇民祐希
- 語り/SE — 工藤あさ
- 男子生徒/赤井玉男/SE — 染村賢哉
10月20日 チームレボリューション(代々木アニメーション学院)
- 七瀬汐 — 樋口園香
- 潮崎干太 — 藤井達大
- 潮崎満理子/SE — 佐藤光緒乃
- 語り/SE — 大前美沙子
- 男子生徒/赤井玉男/SE — 太田光駿
ゲーム
ジャンル | ロールプレイングゲーム,美少女ゲーム,ブラウザゲーム |
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運営元 | ニコニコ動画 RPGアツマール |
プロデューサー | 吉澤純一,伊豫田旭彦 |
ディレクター | 當間春也 |
デザイナー | あるふぁ |
美術 | こざくら,蒼馬みずき,佐々みづか |
メディア | インターネット |
運営開始日 | 2018年7月9日 |
『ガタガールsp.』単行本1巻の発売記念として、RPGアツマールにて同名のゲームがリリースされた。
『ガタガール』『sp.』の設定やエピソードをもとに構成され、部活動の一環として海岸動物を採集し図鑑を作成するミッションが軸となる。生物の数やレアリティに応じて部員(汐,紫,海)の好感度が上がり、閲覧できるシナリオが増えるというギャルゲーのシステムを実装しながらも、図鑑が充実するにつれてバケツ(採集した生物を保持する領域)のキャパシティやスタミナが拡大していくといったRPG形式の要素も併せ持っている。
能力
ゲーム版では、原作漫画で描かれていないながらも、原作エピソードをオマージュした能力が登場する。
干潟女子の本領(フィールドワーク)
干潟絶対時間(エンプレスタイム)
料理長のおすすめ(スペシャルメニュー)
食運(グルメラック)
大きい事はいい事だ(ビガーアンドベター)
埠頭の黒い悪魔(アクセラレーター)
主な登場生物
- スベスベマンジュウガニ
- スカシカシパン
- ムツゴロウ
- ワラスボ
書籍情報
- 『ガタガール(1)』:シリウスKC 2016年9月1日刊行 ISBN 978-4063906516
- 『ガタガール(2)』:シリウスKC 2017年4月1日刊行 ISBN 978-4063906912
- 『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(1)』:シリウスKC 2018年7月9日刊行 ISBN 978-4-06-512008-8
- 『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(2)』2019年5月8日刊行(電子書籍)
- 『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(3)』2019年6月7日刊行(電子書籍)
参考文献
- 2016年9月1日刊行 “『ガタガール(1)』(小原ヨシツグ):シリウスKC”. 講談社. 2017年4月30日閲覧。 ISBN 978-4063906516
- 2017年4月1日刊行 “『ガタガール(2)』(小原ヨシツグ):シリウスKC”. 講談社. 2017年4月30日閲覧。 ISBN 978-4063906912
- 2017年5月26日刊行 “月刊「少年シリウス」7月号”. 講談社. 2017年6月7日閲覧。
- 2017年6月26日刊行 “月刊「少年シリウス」8月号”. 講談社. 2017年6月30日閲覧。
- 2018年7月9日刊行 “『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(1)』(小原ヨシツグ):シリウスKC”. 講談社. 2018年7月9日閲覧。 ISBN 978-4-06-512008-8
- 2019年5月8日刊行 『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(2)』(小原ヨシツグ)(電子書籍)
- 2019年6月7日刊行 『ガタガールsp. 阿比留中生物部活動レポート(3)』(小原ヨシツグ)(電子書籍)