キリエのうた
以下はWikipediaより引用
要約
『キリエのうた』は、 岩井俊二による日本の小説。岩井俊二が監督・脚本を担当し、2023年10月13日に公開された同名の音楽映画の原作となっている。
製作
岩井俊二は本作品について「初めは、とある未発表小説の中に書いた女の子2人の小さな物語だった。それがいつしか13年にも及ぶ話になり、自分の想像を越えた重たい十字架をこの子たちに背負わせることになった。彼らはこの世界を自らの足で歩き、懸命に、そして自由奔放に生きている。この空の下のどこかで。」と語っている。
あらすじ
5月の夕方、 新宿駅南口路上でシンガーソングライターのキリエは生声とギターで弾き語りを始める。彼女は歌う時以外はほとんど声が出せない。だが、その歌声は歩行者を惹きつけ足を止めさせ、投げ銭をしてくれる人も現れる。
そんな彼女の前にイッコと名乗る女性が立ち止まって歌をリクエストし、キリエが歌い終えると拍手とともに多額の投げ銭をする。外見や雰囲気がまるで別人に思えたため、最初は気付かなかったが、キリエが彼女の家に泊めてもらった翌朝、化粧を落としたイッコの顔には見覚えがあった。さらに、彼女がキリエの本名である路花(るか)と呼びかけたことで、キリエが通っていた帯広の高校の先輩で友人の広澤真緒里だと確信した。
イッコはキリエにマネージャーを申し出る。そして、素の声で歌っていたキリエにイッコがマイクやアンプなど機材や衣装を揃えてくれて、少しずつ規模の大きな路上ライブを仕掛けていくようになる。
真緒里(イッコ)は高校時代に潮見夏彦に大学受験のための家庭教師をしてもらっていた。その時に夏彦は真緒里と同じ高校の小塚路花(キリエ)を自分の妹だと言い、話しかけてやってほしいと頼んだことが真緒里と路花が知り合うきっかけとなっている。
夏彦は仙台市の高校時代に路花の姉・希(きりえ)と交際しており、彼女が夏彦との子を妊娠し結婚の約束をしている。そんな時、東日本大震災が発生し、石巻にいた希と希の母・呼子は津波に巻き込まれ行方不明となってしまう。夏彦は希たちをずっと探し続けており、大阪の阪神大学医学部に合格していたが、地元の惨状にショックを受け、進学は一旦諦め、石巻でボランティア活動をしていた。
震災から2か月後に大阪・藤井寺の小学校教師・寺石風美が古墳公園の木の上で生活していた当時9歳の路花を見つけて自宅で保護する。そして、SNSで調べると夏彦が路花の関係者らしいと考えて夏彦に連絡をすると、夏彦は石巻からすぐに藤井寺まで駆けつける。
夏彦と風美はひとまず地元の児童相談所に路花を連れて相談に行くが、2人の児童福祉司は熱心に話を聞いてくれながらも、夏彦と風美に路花との血縁関係がないからと何の断りもなく、路花はいきなり一時保護所に送られている。児童相談所から再度問い合わせがあった際に、夏彦は自分が路花の面倒を見たいと申し入れているが断られ、その後の路花の処遇は個人情報だからと一切教えてもらえず、後になって仙台の「あおば子供の家」に中学までいたことを知る。
夏彦はその後、北海道の十勝畜産大学に進学し牧場の仕事をしており、路花も帯広の愛国高校に進学したと夏彦にDMで連絡している。やがて、帯広の里親と上手くいかなくなった路花が夏彦の家にやって来ており、2人で暮らしていた。
そんなある日、宮城県の児童福祉司・沖津亜美が男性の福祉司2人と帯広の児童福祉司3人と共にやって来て、路花を保護し里親の元に連れ戻している。その後、路花は夏彦と会うことはなかった。年月を経て、キリエと同居していたイッコが西麻布の夜のフィクサー・越智柚子子と関わり結婚詐欺事件を起こしたことで、新宿南警察署から連絡を受けやって来た夏彦が署内の廊下でキリエ(路花)と再会することになる。
キリエの音楽活動に協力してくれている松坂珈琲たちが企画した「路上主義・新宿中央公園フェス」は、いろんなバンドやボーカリストが参加し11月の連休に開催された。イッコはしばらく行方不明になっており、フェスの前にはキリエの所に帰り、直前までキリエに連絡をしていたが、当日会場に現れることはなかった。
フェスは3日間開催される予定だったが、近隣のホテルや住民から苦情が寄せられ、取っていた公園の使用許可書が見当たらないというハプニングまで起きてしまったことで半日で中止となっている。ちょうどキリエバンドがステージに上がった時に中止が言い渡されたが、風琴が小さな音で鳴らし始めたスネアドラムに他のメンバーの音が加わって偶然に「憐れみの讃歌」のイントロとなり、キリエがマイクを握り歌声を会場に轟かせた。
登場人物
※ キリエとイッコについては、状況に応じて路花と真緒里を使用し、紛らわしい箇所は併記している(あらすじ節も同様の表記)。
主要人物
キリエ / 小塚路花(こづか るか)
イッコ / 一条逸子(いちじょう いつこ) / 広澤真緒里(ひろさわ まおり)
潮見夏彦(しおみ なつひこ)
キリエ / 路花の関係者
沖津亜美(おきつ あみ)
大阪の路上ミュージシャン
イッコ / 真緒里の関係者
広澤楠美(ひろさわ くすみ)
横井啓治(よこい けいじ)
越智柚子子(おち ゆずこ)
波田目新平 / ナミダメ
夏彦の関係者
風美の関係者
音楽関係者
風琴(ふうきん)
松坂珈琲(まつざか コーヒー)
書誌情報
- 岩井俊二(著)『キリエのうた』(2023年7月5日発売、文春文庫、ISBN 978-4-16-792061-6)
映画
2023年10月13日に公開された音楽映画。監督は岩井俊二、主演は映画初主演となるアイナ・ジ・エンド。
唯一無二の歌声を持ったキリエの音楽が、降りかかる苦難に翻弄され、別れと出逢いを繰り返しながら、絡み合う男女4人の13年の物語をつないでいく姿が描かれる。
撮影は作品の舞台である石巻・大阪・帯広・東京を中心に各地で行われた(「主なロケ地」参照)。
2023年10月開催の第28回釜山国際映画祭「A Window on Asian Cinema部門」にて招待作品として、10月5日から10日までの間に3回上映された。
キャスト
主要人物(映画)
小塚路花(こづか るか)/ Kyrie(キリエ)
住所不定の路上ミュージシャン。東日本大震災に遭い、母と姉を亡くして以来、歌うことでしか「声」を出せない。Kyrieは姉の名前から付けたアーティスト名。
潮見夏彦(しおみ なつひこ)
横井の牧場で働いている。東日本大震災で行方不明となった婚約者の希(きりえ)を探し続けていた。
真緒里が高校3年の時、家庭教師をしていた。この時に同じ高校にいた路花と真緒里を引き合わせている。
寺石風美(てらいし ふみ)
傷ついた人々の心に寄り添う小学校の教師。物語の発端に大きく関わる。
担任するクラスの児童から「イワン」と呼ばれていた路花を見つけ、自宅で保護し夏彦に連絡する。
⼀条逸子(いちじょう いつこ)/ イッコ / 広澤真緒里(ひろさわ まおり)
キリエのマネージャーを買って出る謎の女。帯広の愛国高校での路花の先輩で、当時真緒里から声をかけて友人となっている。
広澤真緒里という名前は捨てたと言い、一条逸子(イッコ)と名乗っている。
キリエ / 路花の関係者(映画)
小塚呼子(こづか よぶこ)
路花と希の母。夫を海の事故で失っている。希の妊娠判明後に挨拶に来た夏彦を歓迎している。東日本大震災で亡くなっている。
小塚希(こづか きりえ)
路花の姉。石巻白百合女子高校の2年生だった。
希から言い寄る形で夏彦と交際し、夏彦との子を妊娠している。東日本大震災で亡くなっている。
沖津亜美
宮城県の児童相談所のベテラン児童福祉司。路花が帯広の高校に進学するために里親も探している。
里親と上手くいかなくなり夏彦と同居していた路花を帯広の児童福祉司と共に里親の元に連れ戻している。
イワン
謎の少女。幼少期の路花だと後から判明する。「イワン」は何も言わない(言わん)ために近隣の児童からつけられたあだ名。
東日本大震災で家族を失い、大阪にいるはずの姉の「フィアンセ」の夏彦を訪ねようと、大阪行きのトラックに潜り込み大阪に来ていた。
児童福祉司
藤井寺の児童相談所の児童福祉司。夏彦と風美から路花の相談を受けるが、夏彦と風美に路花との血縁関係がないからと2人には何の話もなく、路花を一時保護所に送っている。
産婦人科医
希が受診する産婦人科の医師。
柳
石巻の小学校の教師。路花のクラス・3年2組の担任。震災発生時にやって来た希から路花の所在を聞かれる。
イッコ / 真緒里の関係者(映画)
広澤楠美
真緒里の母。3代続くスナックのママ。店の常連客の横井にプロポーズされている。
横井からの援助の申し出を受け、真緒里を大学に進学させようとしたが、横井と別れたため断念している。
広澤明美
真緒里の祖母。
横井啓治
楠美の元恋人。楠美の店の常連客で大牧場である横井牧場の経営者。真緒里の学費など援助してくれるはずだった。
小笠原
真緒里の高校の担任教師。
イッコの元恋人
イッコの元恋人のガールフレンド
波田目新平 / ナミダメ
IT会社社長。警察からイッコが結婚詐欺師で何人も被害者がいると聞き、やり場のない怒りを抱え、キリエを襲おうとする。
イッコの仲間の女性
新宿駅前の路上で飲み会に行くグループから離れようとするイッコに声をかける。
夏彦の関係者(映画)
マーク・カレン
加寿彦のパートナー。
潮見加寿彦
夏彦の伯父。石巻の潮見外科の院長。
潮見真砂美
夏彦の母。
潮見崇
夏彦の父。
夏彦の祖父
夏彦の祖母
森本和典
夏彦の幼馴染み。
夏彦の中学の同級生
夏彦の祖父母の家での同級生の集まりで希を夏彦に引き合わせている。
風美の関係者(映画)
岡田
風美が担任するクラスの男子児童。近くの古墳にいた近隣で見かけない女子に話しかけ、ザリガニ釣りに誘う。
何も言わない彼女に「イワン」とあだ名をつけた。風美が路花を見つけるきっかけを作っている。
岡田の母
学校で問題を起こし、風美に連れられて帰宅した息子を叱責する。
音楽関係者(映画)
風琴(ふうきん)
ギタリスト。ギターの伴奏を申し出て何かとキリエの応援をしてくれる。
松坂珈琲
ストリートミュージシャン。イッコが販売用グッズの作成を依頼する。その後もキリエバンドのメンバーを集めたり、キリエの力になる。
風琴たちと「路上主義・新宿中央公園フェス」を企画開催するが、騒音苦情と使用許可書の提出ができなかったため、途中で中止要請を受けている。
日高山茶花 / サザンカ
キーボード奏者。
御手洗礼(みたらい れい)
ストリートミュージシャン。天王寺公園で小学生の路花と「音痴の聖歌」を歌い、投げ銭をもらっている。
警察に通報され職務質問され、逃げようとして取り押さえられるが、路花が自分自身の声を獲得していくきっかけを与えている。
根岸凡
音楽プロデューサー。イッコの依頼でキリエにオーディションの話を持ってくる。
鬼頭
根岸の依頼でキリエの歌を聴く関係者。
「路上主義・新宿中央公園フェス」出演者
acane
松坂珈琲と「AM11:00」を歌っている。
集団パラリラ
「あなたとのキス」を歌っている。
橋本桃子
「春の音」を歌っている。路上ライブでもKyrieと「マリーゴールド」を歌っている。
キリエバンドのメンバー
その他(映画)
堀田、沢井
新宿南警察署の刑事。イッコの結婚詐欺事件について、キリエと夏彦に事情聴取をする。結果的にはこのためにふたりが再会できている。
教会のスタッフ
大阪の教会を訪れた路花に話しかけ、他の子どもたちと一緒にカレーライスを振る舞う。
新宿中央公園の警官
近隣からの騒音苦情と使用許可書が確認できないことから、フェスの中止を混乱の中で要請する。
天王寺公園の警官
通報を受けて、路花を連れた御手洗礼に職務質問をし、逃げようとした礼を取り押さえる。
カフェの店員
根岸の無茶ぶりでキリエが「名前のない街」をアカペラで歌い出す店の店員。
もっちゃん
キリエと橋本桃子の路上ライブを配信するユーチューバー。
小塚家の客(教会の仲間)
石巻の小塚家のパーティーに参加。夏彦に口々に話しかけたり、呼子の伴奏で路花が「異邦人」を歌うのを聴く。
通りすがりのキックボクサー
暴漢に刺されて倒れ込んだイッコに駆け寄る。暴漢は仲間のキックボクサーたちが取り押さえている。
暴漢
イッコの行く先(キリエの路上ライブ)に現れたり、フェス会場の近くで「真緒里!」と叫んでイッコを刺した男。
走って逃げ出したところを通りすがりのキックボクサーたちに取り押さえられている。
ネットカフェの女性
エンディングに登場。キリエとネットカフェの廊下ですれ違う。キリエの向かいの部屋に滞在し、彼女の弾き語りを聴いていた。
スタッフ
- 原作・監督・脚本・編集 - 岩井俊二『キリエのうた』(文春文庫刊)
- 製作 - 吉村文雄、竹澤浩、白石直人、中村浩子、岡田美穂、川上紳一、寺内達郎、玉井忠幸、栗花落光、檜原麻希、小林武史、渡辺祐介
- 企画・プロデュース - 紀伊宗之
- プロデューサー - 水野昌、岡部圭一朗、田井えみ
- 音楽 - 小林武史
- 主題歌 - Kyrie「キリエ・憐れみの讃歌」(avex trax)。
- 児童相談所監修 - 山脇由貴子
- 産婦人科現場監修 - 高橋理恵
- 警察監修 - 古谷謙一、秋元晃一、山内徹
- 撮影監督 - 神戸千木
- 美術 - 我妻弘之、松浦健一
- 録音 - 中川究矢、井口勇、岩間翼
- スタイリスト - 申谷弘美
- ヘアメイク - 小林麗子
- 撮影 - 雪森るな
- 装飾 - 大和昌樹
- 照明 - 高田紹平、阿部良平
- 助監督 - 佐藤匡太郎、内田知樹、志賀共記
- 制作担当 - 鈴木雄大
- キャスティング - 田端利江、山下葉子
- 音楽プロデューサー - 成川沙世子
- 宣伝プロデューサー - 谷口智津子、藤村香耶音(CHOCOLATE)
- 制作プロダクション - ロックウェルアイズ
- 配給 - 東映
- 製作 - Kyrie Film Band (東映、KDDI、ロックウェルアイズ、ジェイ・ストーム、関西テレビ放送、テレビ新広島、北海道テレビ放送、宮城テレビ放送、FM802、ニッポン放送、OORONG-SHA、CHOCORATE)
劇中曲
- Kyrie(アイナ・ジ・エンド)「燃え尽きる月」(作詞・作曲:アイナ・ジ・エンド)
- Kyrie「名前のない街」(作詞・作曲:アイナ・ジ・エンド)
- Kyrie「ずるいよな」(作詞・作曲:アイナ・ジ・エンド)
- Kyrie「ひとりが好き」(作詞:岩井俊二 / 作曲:アイナ・ジ・エンド)
- Kyrie「前髪上げたくない」(作詞・作曲:アイナ・ジ・エンド)
- Kyrie「虹色クジラ」(作詞:アイナ・ジ・エンド/ 作曲:アイナ・ジ・エンド、なかむらしょーこ)
- 御手洗礼(七尾旅人)&小塚路花(矢山花)「音痴の聖歌」(作詞・作曲:七尾旅人)
- 御手洗礼「MIDNIGHT ZOO」(天王寺動物園 2011)(作詞・作曲:七尾旅人)
- Kyrie「さよなら」(作詞・作曲:小田和正)
- 小塚路花 / Kyrie「異邦人」(作詞・作曲:久保田早紀)
- Kyrie「Lemon」(作詞・作曲:米津玄師)
- Kyrie「ドライフラワー」(作詞・作曲:優里)
- Kyrie&橋本桃子「マリーゴールド」(作詞・作曲:あいみょん)
- 横井啓治(石井竜也)「北の国から〜遥かなる大地より〜」(作曲:さだまさし)
- 横井啓治「夜明けのスキャット」(作詞:岩谷時子 / 作曲:いずみたく)
- acane&松坂珈琲(笠原秀幸)「AM11:00」(作詞・作曲:TUN)
- ヴェリタス城星学園中学校・高等学校 「Christ ist erstanden」
- 橋本桃子「春の音」(作詞・作曲:橋本桃子)
- 集団パラリラ「あなたとのキス」(作詞・作曲:神山保志)
- 大塚愛 「FUN」(作詞・作曲:井上陽水)
- 安藤裕子 「帰れない二人」(作詞・作曲:井上陽水、忌野清志郎)
- 花澤香菜「Attachment」(作詞・作曲:GIRIS)
- 仲村宗悟「Lazy」(作詞・作曲:GIRIS)
※ 役名の場合は初出のみキャスト名を括弧書きで併記しています。
主なロケ地
大阪府藤井寺市(2011年の場面)
- 津堂城山古墳(大阪に来た路花がしばらく居着いており、「異邦人」を歌うなどしていた。 )
- 路花が登っていた木(古墳内の木。風美が木の上にいる路花を見つけ保護する。)
- 藤井寺市立道明寺南小学校(風美が勤務する小学校。イワン(路花)のことをクラスの児童から聞き取る場面など。)
- 近鉄 道明寺駅(風美から連絡を受け石巻からやって来た夏彦が路花と再会する。)
大阪市(2011年の場面)
- 天王寺区・天王寺公園(路花が御手洗礼と一緒に観客の前で「音痴の聖歌」を歌っていた。)
- 西区・川口基督教会(路花が訪れカレーライスを振る舞ってもらう場面など。)
- 川口基督教会聖堂(Kyrieの「燃え尽きる月」が流れる中、路花が見上げて涙を浮かべる場面、聖歌隊のコーラスを眺める場面など。)
東京都新宿区(2023年の場面)
東京都渋谷区(2023年の場面)
千葉県千葉市(2023年の場面)
千葉県山武市(2023年の場面)
宮城県石巻市(2011年の場面)
宮城県石巻市・東松島市(2011年の場面)
宮城県東松島市(2011年の場面)
北海道河西郡芽室町(2018年の場面)
北海道帯広市(2018年の場面)
北海道河東郡鹿追町(2018年の場面)
北海道上川郡新得町(2018年の場面)
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