キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ
以下はWikipediaより引用
要約
『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES、略称: COM、KHCOM)は、2004年11月11日にスクウェア・エニックスより発売されたゲームボーイアドバンス用コンピュータゲームである。後に『キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ』としてPlayStation 2向けにリメイクされた(後述)。
概要
前作『キングダム ハーツ』と次回作『キングダム ハーツII』の間の出来事を描いた作品。ナンバリングタイトルではないが、シリーズにおける本編作品である。『KH』のエンディング直後から始まり、『KH2』へつながる伏線や謎を多く残している。ムービーの挿入やエンディングに『光』がフルコーラスで流れるといった演出もある。
2003年9月の東京ゲームショウ2003で『KH2』と同時発表された。PlayStation 2専用ソフトだった『KH』と異なり、対応ハードがゲームボーイアドバンスということでユーザーを驚かせたが、ディレクター野村哲也は「『KH』をGBAで遊びたいという意見が予想以上に多く、実際の子供たちの声が制作を始めるきっかけとなった」と話した。ただしハードの違いからか、本作をプレイしていない『KH』のプレイヤーも多く、また本作をプレイしていないと『KH2』のシナリオの一部が理解しにくいことから、リメイク作品として『Re:チェイン オブ メモリーズ』が制作された。
野村のデザインによるオリジナル仕様のゲームボーイアドバンスSPが同梱された限定版『キングダム ディープシルバーエディション』も同時発売された。2006年3月9日には『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ アルティメットヒッツ』として、低価格化されて再発売されている。
最初はソラ編から始まり、ソラ編をクリアすることでリク編「Reverse/Rebirth」がプレイできるようになる。「Reverse/Rebirth」には逆再生という意味が込められており、ソラ編で起こった事件の裏側をリク編で知ることができるという仕組みだが、敵の集団である“機関”の正体や目的といった根本的な謎の解決は『KH2』へ持ち越しされた。ソラ編が1階から始まり最上階の13階を目指すのに対し、リク編は最下層の地下12階から始まり1階を目指すという対極に位置している。
ゲームとしての特徴
本作の開発にあたり、最も重視されたのは「GBAで『キングダム ハーツ』らしい戦闘がどこまで作れるか」ということだった。劇中でも重要な役割を担うカードを戦闘に採り入れることは開発当初から決まっており、初めはカードゲームとしての比率が大きいゲームとして作られていたが、「KHらしくない」ことから段々とカードを使ったアクションゲームという方向にシフトしていく。その結果、KHの特徴であるアクション性の強いRPGとなり、「ゲームボーイ版KH」と呼ぶにふさわしいものに出来上がった。これらのシステムはリメイク作品の『Re:COM』になっても変わらず採用されている。
フィールドの移動中に敵と接触するとバトル画面に切り替わる、シンボルエンカウント方式がとられている。プレイヤーキャラクターのソラとリクは、移動とジャンプ以外の全ての行動をバトルカードによって実行することとなる。
カードの分類
デッキ
カードにはCPと呼ばれる数値が設定されており、強いカードや効果の高いカード、後述の数字の大きいカードほどCPが高くなる。デッキはCPの制限内で組まなければならないが、これはレベルアップで上限を増やすことができる。なお、前述のアタック・マジックカードにはCPが通常より低いプレミアカードが稀に存在するが、プレミアカードは一度使うとそのバトル中では使えなくなってしまう。
カードの数字
ストック技
マップカード
Dモード
またPS2版で追加された要素として、相手が出したカードを素早くカードブレイクすることによって増加するDPにボーナスが入るスピードブレイクがある。これを狙うことによりDモードへの変身を早く、多く行うことが可能となっている。
カードデュエル
キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ
ジャンル | アクションRPG |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | スクウェア・エニックス |
発売元 | スクウェア・エニックス |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 2枚 |
発売日 | 2007年3月29日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢) |
『キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ』(キングダム ハーツ リ・チェイン オブ メモリーズ、KINGDOM HEARTS Re:Chain of Memories、略称:Re:COM)は、『COM』をPlayStation 2向けにフル3Dリメイクした作品。『キングダム ハーツII ファイナル ミックス+』として、『キングダム ハーツII ファイナル ミックス』との2本セットで発売された。
『KH』『KH2』に比べて『COM』をプレイしたユーザーが少ないということで、『KH2FM+』のおまけとして当初はGBA版をそのままPS2に移植したものを付属する予定だったが、『武蔵伝II ブレイドマスター』などを開発した大阪開発部(当時『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』の開発にあたっていたが、一時中断した経緯がある)が参加したことによってリメイクが実現した。カードバトルやルームクリエイションなど基本的なシステムはGBA版のままに、バトル部分は大阪開発部が、イベント部分は東京開発部(『KH2』のスタッフ)が担当している。
英語キャストの収録におけるコストの問題や時間の制約から当初の発売は日本のみで、海外のユーザーに対しては「どうしようかと頭を悩ませている」と野村が語っていたが、北米版は2008年12月2日に『Re:COM』単体で発売された。
また2013年には、本作のPS3向けHDリマスターが含まれた『キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス』が発売された。前述の通り本作は日本と北米でしか発売されていないため、欧州や豪州においてはこれが初めての本作をプレイできる機会となった。
主な変更点は以下の通り。
- 画面が全て3Dに
- 一部イベントシーンがムービーになった
- オープニングムービー追加(映像は『KH』のダイジェストで、曲は『光 -PLANITb Remix-』)
- シナリオの細部変更
- ボス戦追加(ソラ編:マールーシャ第3形態、リク編:ゼクシオン)
- ストック技にリアクションコマンド採用
- 新たなバトルカード、マップカード、ストック技が追加
- シアターモード追加
- 難易度選択追加
- ワールド「100エーカーの森」にミニゲーム追加
- リク編のバトルに新システム「カードデュエル」「スピードブレイク」追加
- ハロウィンタウンではソラ・ドナルド・グーフィーの姿が『KH』と同じものに変わるようになった
あらすじ
ソラ・ドナルド・グーフィーの3人は世界の崩壊を食い止めるため、リクと王様を闇の扉(キングダムハーツ)の向こうに残したまま閉じてしまった。
王様の「光への扉がどこかにある」との言葉を信じ、どこまでも続く草原を歩き続けている3人の前に、分かれ道と共に黒いコートの男が現れる。
「お前に必要なものがこの先にある。ただしそれを手に入れるには、大切な何かを失うことになる」
男を追って辿り着いた「忘却の城」。リクと王様に会えることを感じたソラたちは、手に入れるかわりに失い、失うかわりに手に入れるというこの城に足を踏み入れる。
きっとリクと王様がこの先にいる。そう信じて。
ソラは塔を登るうち、デスティニーアイランドである少女と遊んでいた頃の記憶を思い出してゆく……。
一方、光と闇の狭間で目覚めたリクも、謎の人物の声に導かれ忘却の城に姿を現した。
登場キャラクター
ソラ(Sora)
ナミネ(Naminé)
リク(Riku)
リク=レプリカ(Riku Replica)
機関
声の出演
『COM』の音声はバトル時のみ。『Re:COM』では下記のソラからゼクシオンまでがイベントシーンに登場し、ピーターパン以下の音声はバトル、ミニゲーム時のみとなる。また『Re:COM』は日本版キャスト / 北米版キャストの順とする。
チェイン オブ メモリーズ
- ソラ - 入野自由
- ドナルド - 山寺宏一
- グーフィー - 島香裕
- リク / リク=レプリカ - 宮野真守
- アンセム - 大塚明夫
- マールーシャ - 神藤辰也
- アクセル - 藤原啓治
- ラクシーヌ - 片山理恵子
- ヴィクセン - 神藤辰也
- レクセウス - 神藤辰也
- ピーター・パン - 岩田光央
- フック船長 - 大塚周夫
- アリエル - すずきまゆみ
- アースラ - くじら
- ビースト - 山寺宏一
- ジャック - 市村正親
- ブギー - 畠中洋
- アラジン - 三木眞一郎
- ジーニー - 山寺宏一
- イアーゴ - 大川透
- ハデス - 嶋田久作
- クラウド - 櫻井孝宏
Re:チェイン オブ メモリーズ
- ソラ - 入野自由 / ハーレイ・ジョエル・オスメント
- ドナルド - 山寺宏一 / トニー・アンセルモ
- グーフィー - 島香裕 / ビル・ファーマー
- ジミニー・クリケット - 肝付兼太 / エディ・キャロル
- ナミネ - 中原郁 / ミーガン・ジェット・マーティン
- リク / リク=レプリカ - 宮野真守 / デビッド・ギャラガー
- 王様 - 青柳隆志 / ウェイン・オルウィン
- カイリ - 内田莉紗 / アリソン・ストーナー
- アンセム - 大塚明夫 / リチャード・エプカー
- ディズ - 若山弦蔵 / コーリー・バートン
- マールーシャ - 池田秀一 / キース・ファーガソン
- アクセル - 藤原啓治 / クイントン・フリン
- ラクシーヌ - 宮村優子 / シャネル・ワークマン
- ヴィクセン - 野沢那智 / デレク・スティーヴン・プリンス
- レクセウス - 立木文彦 / デイヴ・ボート
- ゼクシオン - 石田彰 / ヴィンセント・コラッツァ
- ピーター・パン - 林勇 / クリストファー・スティール
- フック船長 - 大塚周夫 / コーリー・バートン
- プー - 亀山助清 / ジム・カミングス
- ティガー - 玄田哲章 / ジム・カミングス
- アリエル - すずきまゆみ / ジョディ・ベンソン
- アースラ - くじら / パット・キャロル
- ビースト - 山寺宏一 / ロビー・ベンソン
- ジャック - 市村正親 / クリス・サランドン
- ブギー - 畠中洋 / ケン・ペイジ
- アラジン - 三木眞一郎 / スコット・ウェインガー
- ジーニー - 山寺宏一 / ダン・カステラネタ
- イアーゴ - 大川透 / ギルバート・ゴットフリード
- ハデス - 嶋田久作 / ジェームズ・ウッズ
- ムーシュー - 山寺宏一 / マーク・モーズリー
- クラウド - 櫻井孝宏 / スティーブ・バートン
登場ワールド
トラヴァースタウン (Traverse Town)
アグラバー(Agrabah、作品:アラジン)
オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品:ヘラクレス)
ワンダーランド(Wonderland、作品:ふしぎの国のアリス)
モンストロ(Monstro、作品:ピノキオ)
ハロウィンタウン(Halloween Town、作品:ナイトメアー・ビフォア・クリスマス)
アトランティカ(Atlantica、作品:リトル・マーメイド)
ネバーランド(Never Land、作品:ピーター・パン)
ホロウバスティオン (Hollow Bastion)
100エーカーの森(100 Acre Wood、作品:くまのプーさん)
トワイライトタウン (Twilight Town)
デスティニーアイランド (Destiny Islands)
忘却の城 (Castle Oblivion)
主なスタッフ
チェイン オブ メモリーズ
- ディレクター、コンセプトデザイン:野村哲也
- ジュピターチームディレクター:田中拳
- シナリオ:渡辺大祐
- バトルプランニングディレクター:兼森雄一
- 音楽:下村陽子
- プロデューサー:北瀬佳範、橋本真司
- エグゼクティブプロデューサー:和田洋一
- プログラム:株式会社ジュピター
Re:チェイン オブ メモリーズ
- ディレクター、コンセプトデザイン:野村哲也
- Co.ディレクター:安江泰
- シナリオ:渡辺大祐
- バトルプランニングディレクター:兼森雄一
- 音楽:下村陽子
- プロデューサー:橋本真司
- Co.プロデューサー:吉本よういち
- エグゼクティブプロデューサー:本多圭司、和田洋一
関連作品
- 『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ アルティマニア』
- 2004年12月17日、ISBN 4-7575-1344-5
- 漫画『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(天野シロ、月刊少年ガンガン、原案:野村哲也)
- 1巻 2005年10月22日、ISBN 4-7575-1552-9
- 2巻 2006年4月22日、ISBN 4-7575-1670-3
- 小説『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』(著:金巻ともこ、画:天野シロ)
- ソラ編 上巻 2005年10月22日、ISBN 4-7575-1568-5
- ソラ編 下巻 2005年11月30日、ISBN 4-7575-1581-2
- Reverse/Rebirth 2006年1月31日、ISBN 4-7575-1618-5
- 2004年12月17日、ISBN 4-7575-1344-5
- 1巻 2005年10月22日、ISBN 4-7575-1552-9
- 2巻 2006年4月22日、ISBN 4-7575-1670-3
- ソラ編 上巻 2005年10月22日、ISBN 4-7575-1568-5
- ソラ編 下巻 2005年11月30日、ISBN 4-7575-1581-2
- Reverse/Rebirth 2006年1月31日、ISBN 4-7575-1618-5