キングダム (漫画)
漫画
作者:原泰久,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス,
発表期間:2006年1月26日 -,
巻数:既刊70巻,
ゲーム:キングダム 一騎闘千の剣
ゲームジャンル:3Dバトルアクションゲーム,
開発・発売元:コナミデジタルエンタテインメント,
発売日:2010年11月25日,
以下はWikipediaより引用
要約
『キングダム』は、原泰久による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて2006年9号より連載中。
第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作品である。累計部数は2023年11月17日発売の70巻をもって1億部を突破している。2020年12月に発売された60巻をもってシリーズ初の初版100万部を達成した。
概説
古代中国の春秋戦国時代末期における、戦国七雄の争乱を背景とした作品。中国史上初めて天下統一を果たした始皇帝と、それを支えた武将李信が主人公である。2013年、第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞した。
作者の原泰久は漫画家に転身する前のサラリーマン時代に経験した「組織」の美学を当該作品に注ぎ込んでいる旨を明かしている。その意気込みは「もし学生でデビューしていたら、キングダムは描けなかった。社会人経験は大きかったと思います」と語るほどである。
当初は人気が出ず、それで歴史も勉強しなおすなど苦闘して、いいものを描いている自信があった。しかし、アンケートで最下位になり、連載打ち切りの候補になった。行き詰って、それで以前、アシスタントをしていて師匠と仰ぐ井上雄彦に相談すると一言「話はこれでいい、ただ主人公の信の黒目が小さい」とアドバイスを受けた。それで絵よりストーリーに重点を置いていたそれまでの姿勢を改め、絵に向き合った。そして、黒目を大きくすると、バランスを取るため全体のタッチや構成も変化し、単行本でなら第4巻あたりから躍動感のある絵になり、人気が出て初の読者アンケート1位になった。
あらすじ
紀元前3世紀、500年の争乱が続く古代中国の春秋戦国時代末期を舞台に、「中華統一」を目指す後の始皇帝・第31代秦王・嬴政と、その元で「天下の大将軍」を目指す主人公・信の活躍を中心に描く。
国内統一編【1巻 - 40巻】
王都奪還編【1巻 - 5巻】
王弟反乱 - 嬴政との邂逅(1巻 - 5巻)
地図に記された場所に向かった信は、その先で秦王・嬴政と出会う。政は異母弟・成蟜と秦左丞相・竭氏の反乱により玉座を追われるも、昌文君と仕官後に影武者となった漂の手により逃げ延びていた。だが漂は刺客により致命傷を負い、その刺客が追ってくるも信が討ち取る。そして追手の包囲から河了貂の手引きで逃がれ、追撃をかわしながら昌文君らと合流する。そして玉座の奪還を狙う一行は山の民の助力を求め、政は山の王・楊端和と会談する。政はその中で「王の道」を説き説得に成功、助力を獲得した政達はついに成蟜と竭氏のいる秦王都・咸陽へと向かう。
政達は王宮内に潜入、城門を破り広場へ突入する。そして政・楊端和らが広場の敵軍を食い止め、その隙に昌文君副官・壁や信らが成蟜と竭氏のいる本殿へと通じる回廊を進む。そして信は、待ち構えていた左慈を壁の援護もあって討ち取り、本殿に到達する。そこへ化猿・ランカイが襲い掛かるも信の一刀により戦意を失い、竭氏は討たれ成蟜も逃亡する。そんな中広場に秦六大将軍・王騎が乱入、敵将を討ち政に問いかけた後去っていった。
逃亡した成蟜も気絶させられ、反乱軍も降伏したことで反乱は終結した。山の民は帰還し、信は土地と家を貰い貂と共に次の戦を待つ。
蛇甘平原編【5巻 - 7巻】
蛇甘平原の戦い - 信の初陣(5巻 - 7巻)
だが、魏の装甲戦車隊の突撃により秦軍歩兵は甚大な被害を出す中、信達は孤軍奮闘する。それを知った麃公は全騎馬隊を第4軍の元に派遣、千人将・縛虎申は魏軍副将・宮元の布陣する丘を目指し突撃する。縛虎申は丘を登りきり宮元と刺し違え、秦軍は丘を奪取する。秦軍が丘への布陣を急ぐ中、突如王騎が現れた。そして、信は王騎に武将とは何かを教わる。
そんな中、呉慶本軍に向けて麃公本軍が突撃、麃公は壁隊の援護や信の活躍により呉慶のいる本陣へと到達、一騎討ちとなる。呉慶は奮闘するも、麃公の力を前に敗れ、討ち取られる。呉慶討死により魏兵は退却し秦軍は勝利するが、滎陽奪取には至らず秦軍は帰国の途につく。帰国後、信は武功により百人将に昇格する。
刺客急襲編【8巻 - 10巻】
秦王暗殺計画(8巻 - 10巻)
信と政は合流後脱出を図るが、何者かに脱出路が塞がれる。そこへ蚩尤・羌瘣らが現れ、信と羌瘣は対峙する。信は羌瘣に対し苦戦するも、戦場を共にした信の言葉は羌瘣の心をかき乱す。そんな中、更に刺客団が襲撃し、信と一時休戦した羌瘣は奥義・巫舞で敵の大半を討つ。そして昌文君達が到着したことで、刺客を撃退する。
終結後、発覚した首謀者は秦右丞相・呂不韋であった。この件は大王陣営に大きな衝撃を与え、対応策を協議する中、呂不韋陣営が帰還する。呂不韋は昌平君、蒙武、李斯、蔡沢の四柱らを率いて参内、力の差を見せられた大王陣営は、肆氏ら竭氏残党を吸収する。一方、河了貂は軍師になることを決意し、昌平君の軍師学校に入学、蒙毅らと兵法を学ぶ。また、信は王騎に修行を乞い、信と貂の修業の日々は続く。
馬陽防衛編【11巻 - 16巻】
馬陽の戦い - 飛信隊躍進(11巻 - 16巻)
一方、秦軍中央の蒙武軍の攻撃は一日目こそいなされるも、二日目・三日目と大損害を与える。これを受け趙軍は四日目に全軍で蒙武を狙うも、王騎は全軍総攻撃を掛け、趙軍は後方の山間部へ退却した。その夜、秦軍の夜営地に突如現れた龐煖が秦兵を襲い、さらに趙将・万極の夜襲を受ける。飛信隊は龐煖を狙うも失敗、敗走し万極軍の猛追を受ける。だが、隊員の奮闘により難を逃れ、翌朝再集結を果たす。
五日目、王騎は自ら敵将を討つも、蒙武は趙本陣に猛攻を掛けるも罠に嵌まり、窮地に陥る。王騎は蒙武軍を救うべく軍を進め趙本軍と対峙、歩兵を囮として趙本陣に突入し、龐煖との一騎打ちを繰り広げる。六将・摎の仇である龐煖を王騎は追い詰めるも、趙三大天・李牧率いる大軍が秦軍を挟撃する。さらに王騎は背後からの狙撃により、龐煖に胸を貫かれる。
王騎副官・騰らの奮闘の末に守りを突破した王騎は、信に自らの矛を託し、皆に多くのものを残してこの世を去る。その後、趙軍は撤退し、信は武功により三百人将へ昇格する。
山陽平定編【17巻 - 24巻】
山陽大攻略戦(17巻 - 23巻)
始皇五年、魏要衝・山陽一帯を攻略すべく大将軍・蒙驁を総大将に20万強の軍勢が侵攻。対する魏軍は、元趙三大天・廉頗に率いられていた。秦軍は魏の城を落としながら行軍するが、廉頗四天王・輪虎により千人将が次々と暗殺される。これを受け秦軍は軍の再編成を行い、蒙恬、王賁、信は臨時千人将へ昇格した。そして両軍は流伊平野で開戦した。
一日目、先鋒隊同士の激突は一進一退となるが、廉頗四天王・玄峰の策略により大損害を被る。二日目、王翦率いる左軍は魏軍の猛攻により後退するも、桓騎率いる秦右軍は奇策により魏軍を翻弄し、四日目には桓騎自ら魏軍に潜入し玄峰を討ち取った。五日目、蒙恬の策により信と王賁が輪虎に襲い掛かるも、輪虎は2人相手に互角以上に闘う。だが限界を越えた信の一刀により、輪虎は左手を負傷する。一方秦左軍では壁が敵将を追い詰めるも、敵の策により窮地に陥る。そこへ王翦本軍、更には廉頗が現れるも、王翦は後方の砦へ退却した。
六日目、輪虎率いる魏中央軍は秦中央軍へ突撃するも飛信隊に進撃を止められ、信と輪虎は一騎討ちを繰り広げる。また、蒙驁本陣の背後から廉頗軍が攻め込み、廉頗は蒙驁の策を破り本陣へ到達、蒙驁と一騎討ちとなる。一方、信は死闘の末に輪虎を討ち取り、蒙恬と共に本陣へと急ぐ。蒙驁は奮闘するも左腕を失い、また廉頗は輪虎の仇・信にも矛を向ける。だが、桓騎が魏本陣を落としたことで廉頗は敗北を認め和睦、秦は山陽を獲得した。
戦後まもなく飛信隊は帰路に付き、その最中に羌瘣は姉同然であった羌象の仇を取るべく、飛信隊を一時離脱する。一方、廉頗は魏から楚へ亡命し、論功行賞で信は正式に千人将へ昇格した。
幕間 - 山陽平定(23巻 - 24巻)
また、信が楚軍千人将の項翼・白麗と小競合いを起こす一方、咸陽では、嫪毐が太后の元へ送り込まれ呂不韋陣営が拡大、呂不韋は相国に就任した。これを受け、政は成蟜一派を解放し、呂不韋打倒に協力させる。そして、昌平君と昌文君が丞相に就任、政陣営は確かな実権を手に入れた。
合従軍編【25巻 - 34巻】
合従軍襲来 - 函谷関攻防戦(25巻 - 30巻)
一日目、麃公軍は趙軍副将・慶舎の罠に嵌まるも、信の檄で盛り返し激戦となる。一方、魏軍総大将・呉鳳明は函谷関に巨大井闌車を投入するも、桓騎が1台を焼き払う。また、騰軍は楚第一軍と激突してその将を討ち、信は混戦の中で万極を討ち取った。2日目以降合従軍は、楚第二軍の将・媧燐の献策により主力を温存した消耗戦を続ける中、七日目には韓軍総大将・成恢により秦将・張唐が毒を喰らう。
十五日目、合従軍全軍による総攻撃が行われた。蒙武軍は楚軍総大将・汗明軍に対し斜陣掛けを仕掛け自らも突撃、騰軍は媧燐軍の猛攻に対し王賁・蒙恬を抜擢する。函谷関では呉鳳明の猛攻の中、張唐が桓騎と共に韓本陣を奇襲、成恢を討った後に毒で力尽きる。一方、燕軍総大将オルドは函谷関の裏を狙うも王翦軍の急襲に退却、また項翼が騰と互角の一騎打ちをする中媧燐本軍が突撃する。媧燐本軍はさらに蒙武を狙うも、蒙武は汗明を一騎討ちの末に討ち取る。だが媧燐が函谷関を陥落寸前に陥れるも、王翦の機転により函谷関を守りきり、合従軍は開戦前の位置まで退却した。
合従軍襲来 - 蕞攻防戦(30巻 - 34巻)
民兵達の奮戦により初日を凌ぐも、形だけの夜襲により民兵は疲弊、二日目には李牧軍の将・傅抵とカイネにより窮地に陥る。だが、飛信隊が2人を破り、さらに三日目、四日目も凌ぐ。だが、五日目には民兵が限界を迎え倒れ出し、政も深手を負う。そして李牧軍は総攻撃を掛けるも、蕞は全てを出し切り六日目も凌ぐ。だが七日目、とうとう城門が突破されるが、そこへ山の民が現れ形勢逆転する。信は龐煖に挑み、ついに深手を負わせ龐煖を退かせる。
山の民により李牧軍は撤退、合従軍は函谷関より完全撤退を余儀なくされ、斉へ攻め込んだのち解散した。また論功行賞で信は、三千人将へ昇格した。そんな中、羌瘣は仇敵・幽連の居所へ乗り込むも幽連の力に圧倒される。だが飛信隊との繋がりを力に幽連を討ち、再び飛信隊へ戻り活躍する。
屯留編【34巻 - 35巻】
成蟜の乱(34巻 - 35巻)
始皇八年、趙軍2万が秦北東の要衝・屯留に向け侵攻、成蟜軍3.5万は成蟜夫人・瑠衣を救うべく出陣、撃退する。だが呂不韋の後援を受けた屯留代官・蒲鶮が成蟜を投獄し、その名で反乱を起こす。そして、将軍・壁率いる4万の討伐軍が出陣し、屯留軍7万と盟平野で激突するが、趙軍1万の攻撃を受け討伐軍は窮地に陥る。そこへ五千人隊となった飛信隊が参戦して趙軍を破り、屯留軍も撤退する。
その後、討伐軍は屯留を攻撃、井闌車を投入し城内へ侵入し成蟜の救出を急がせる。一方、成蟜は牢から脱獄して瑠衣を救出、蒲鶮からの逃亡を図る。だが困難と判断し、瑠衣を逃がして蒲鶮と刺し違える。飛信隊を連れて戻った瑠衣に対し、成蟜は政への協力を頼み、また信に政を託し落命。討伐軍が屯留を奪還し、反乱は終結した。
著雍攻略編【35巻 - 37巻】
著雍の戦い(35巻 - 37巻)
一日目、信が凱孟と一騎討ちを繰り広げる中、河了貂が敵に拉致される。二日目、飛信隊は捕らえた凱孟の軍師と貂を人質交換し、その後で敵前線を突破する。一方、前日に敵前線を突破した玉鳳隊は紫白軍と激突するが、紫白の槍術と策略を前に敗れる。三日目、飛信隊が凱孟軍に突撃し録嗚未軍も出陣、王賁は紫白に一騎討ちを挑み、激闘の末に討ち取る。
そして、玉鳳隊と録嗚未軍は魏軍本陣に突入、飛信隊は信を囮にして羌瘣が魏軍本陣に突入し陥落させる。そして信が霊凰を討ち取り魏軍は撤退、秦は著雍を奪取し要塞化を進める。その後の論功行賞で信と王賁は五千人将に昇格、飛信隊は八千人隊となる。
毐国反乱編【37巻 - 40巻】
加冠の儀(37巻 - 40巻)
始皇九年、とうとう成人した政は、旧都・雍で加冠の儀を執り行う。だが毐国軍3万が函谷関をすり抜け咸陽へ侵攻、これに対し飛信隊1千と蕞の兵1万が討伐に向かう。毐国軍が咸陽に突入する一方、加冠の儀を終えた雍では昌平君が呂不韋を離反し昌文君と共に毐国軍討伐に向かう。また呂不韋と政は舌鋒を交わし、呂不韋は金を操って国を治めると語る。これを受け政は、戦争を無くす為に中華を統一すると宣言、決着を咸陽の戦いに委ねる。
呂不韋一派の妨害もあり討伐軍は咸陽防衛に苦戦するも、昌平君率いる軍が敵将を討ち反乱軍は撤退、呂不韋との争いに完全勝利した。その後、毐国軍は桓騎軍により粉砕、楚軍も退却し嫪毐は咸陽で処刑される。そして、ようやく秦の実権を掌握した政は、信に15年で中華統一を成す大構想を明かす。
六国征覇編【41巻 - 】
黒羊丘編【41巻 - 46巻】
黒羊丘の戦い(41巻 - 45巻)
一日目、秦右軍・飛信隊は紀彗の副官・馬呈と劉冬の奇襲に翻弄され、秦左軍は慶舎とその副官・岳嬰に急襲され敗走するも、桓騎側近・雷土達は趙軍砦を焼き討ちする。その夜、羌瘣は劉冬の暗殺を図るも失敗し、両者共に重傷を負う。二日目、飛信隊は川辺に布陣した馬呈軍と対峙、渡河を成功させ前線を押し上げる。そして三日目には中央丘の麓に迫り、桓騎の指示を仰ぐが、桓騎は一切何もせず1日を終えた。そして四日目、慶舎自ら飛信隊に猛攻を掛けるが、慶舎を討つべく桓騎軍が乱入し、さらに紀彗自ら慶舎救出に向かったことで混戦状態となる。そして、慶舎はそこから脱出するも飛信隊に捕捉され、信は激戦の末に慶舎を討ち取り、羌瘣も劉冬を討ち取る。
だが、紀彗は慶舎副官・金毛を説得し徹底抗戦に出て、桓騎は軍を中央丘から撤退させる。五日目、桓騎軍は集落を焼き討ちしその民を虐殺、これを知った信と羌瘣は激怒し桓騎本陣に乗り込み、一触即発の事態になる。一方、桓騎は紀彗に離眼での虐殺を予告し脅迫、紀彗は撤退してその隙に黒羊丘を占領し、勝利を収めた。信は桓騎軍との刃傷沙汰で武功取り消しとなり、その後に内地へ帰還。
幕間 - 斉趙来朝(45巻 - 46巻)
そんな中、飛信隊は募兵を行い、新兵千人を増員。一方、昌文君は統一後の法の作成のために李斯を招き入れる。そして、昌平君は趙王都・邯鄲の喉元にある鄴を狙うという奇策を献言した。
鄴攻略編【46巻 - 60巻】
鄴攻め - 秦趙連合軍戦(46巻 - 48巻)
飛信隊と山の民により列尾を半日で陥落させたが、列尾が意図的に弱くしてあることに気付いた王翦は戦略の破綻を悟り、鄴を密かに視察。そして、列尾を放棄し全軍で攻め込み、鄴を兵糧責めにするという策を練り上げる。列尾を越えた連合軍は橑陽軍に対し楊端和軍が迎撃し、また鄴の手前の9城を落とし、難民で溢れた鄴を桓騎軍が包囲した。そして王翦軍は、李牧率いる閼与軍と朱海平原で激突した。
鄴攻め - 朱海平原の戦い(前半)(48巻 - 52巻)
二日目、秦右軍の玉鳳隊は元藺相如十傑・趙峩龍と岳嬰の挟撃を受けるも、王賁は李牧副官・馬南慈軍に突撃し、亜光軍と挟撃を掛け大打撃を与えた。三日目、秦右軍へ合流した飛信隊は藺家十傑・尭雲と対峙し、互角以上の戦いを繰り広げる。
李牧は、鄴の兵糧が秦軍より多いと分かると長期戦を目論み、戦局は膠着。そして九日目、秦右軍はそれを打破すべく飛信隊・玉鳳隊の両隊で岳嬰を挟撃するが、尭雲・馬南慈により亜光が意識不明の重体となる。亜光救出のため玉鳳隊が離脱するも、信は岳嬰を一刀両断にする。
鄴攻め - 橑陽攻防戦(49巻 - 53巻)
そして九日目、三軍主攻の総攻撃によりロゾの息子達を討つも、敵の反撃により軍は散り散りとなる。楊端和は執拗に狙われるが、その隙に別働隊が橑陽城を陥落させ、最終的にはロゾを壁が討ち取った。そして残存の犬戎族を従属させた楊端和は、橑陽城を接収した。敗北した舜水樹ら趙軍は、秦軍の退路を断つべく列尾へ転進する。
鄴攻め - 朱海平原の戦い(後半)(53巻 - 58巻)
十五日目、李牧は鄴での一報を受け攻勢に転じ、王翦軍と激戦を繰り広げる。その間秦右軍では、王賁が尭雲を討ったことで趙左軍を突破し、李牧本軍へ挟撃を仕掛ける。一方趙軍も傅抵・馬南慈が王翦本軍に挟撃を仕掛けるが、そこへは王賁・蒙恬が駆け付ける。さらに飛信隊が金毛を討ち李牧の目前にまで迫るも、そこへ龐煖が立ちはだかる。そして信は龐煖と一騎打ちを繰り広げ、死力を出し尽くした末についに討ち取る。そして李牧は朱海平原から撤退、全軍で鄴へ向う。
鄴攻め - 李信将軍誕生(58巻 - 60巻)
咸陽に凱旋した信は政から李姓を与えられ、「李信」と名乗る。そして論功行賞では、蒙恬や王賁と共に将軍へと昇進した。一方邯鄲では李牧の救出を目論む者により内乱状態となる中、悼襄王が毒殺される。その後太子・嘉は李牧を解放するが、悼襄王の遺言により末子・遷が次期趙王となる。李牧と嘉は遷の派閥に命を狙われ、邯鄲を脱出。その後、李牧らは嘉と別れ、司馬尚がいる青歌城へ向かった。
始皇十二年、秦では河南に隠遁する呂不韋の元に不穏な勢力が集結。これを受け政は呂不韋と対談するが状況は悪化、咸陽は処罰を下すも、呂不韋自殺の報が入る。
什虎攻略編【60巻 - 62巻】
什虎城攻略戦(60巻 -61巻)
戦いは秦軍、魏軍が楚軍を挟撃するも楚軍を崩すには至らず、そこで呉鳳明は秦軍を主攻、魏軍を助攻とする。それにより秦魏軍が優勢となり、蒙武は什虎軍総大将・満羽と一騎討ちとなり、騰軍が楚軍の本陣を落としたことで勝利する。さらに、什虎城も魏軍別動隊により陥落したことで、楚軍は王都・郢へと退却していった。
羌礼の来訪 - 六大将軍復活(61巻 - 62巻)
その後、羌礼は飛信隊に正式に加入し、飛信隊は再び躍進する。そして始皇十三年、秦で六大将軍が復活し、蒙武・騰ら五将が任命される。そして、六将となった王翦・楊端和・桓騎が武城・平陽の攻略を目指し出陣した。
武城・平陽編【62巻 - 64巻】
武城・平陽攻略戦(62巻- 64巻)
九日目、飛信隊が断崖に到達し登りきる一方、右軍の雷土は敵将を討つも捕虜となり、拷問を受け死亡。桓騎軍は右軍、中央軍共に逃亡者を多数出しながら退却を続ける中、左軍の飛信隊は岳白本陣に向け突撃、李信は岳白を一騎討ちの末に討ち取る。影丘を攻略した飛信隊は、扈輒本陣に向け進軍し守備隊と激突、その隙を突き、桓騎軍伏兵が扈輒本陣を急襲し、脱出した扈輒を討ち取る。
その後、数万の扈輒軍が投降するが、桓騎は彼らを皆殺しにしてしまう。それを知った嬴政は激昂し、自ら桓騎を尋問するも不問とした。一方、趙では扈輒討死を受け、郭開が李牧を呼び戻す。そして始皇十四年、秦軍は武城・平陽を陥落させるが、邯鄲の南には長城が李牧により築かれていた。
趙北部攻略編【65巻 -】
秦趙宜安決戦(65巻 - 69巻)
そして桓騎率いる秦軍14万は宜安に向け東進、赤麗を奪取するが、宜司平野で李牧率いる趙軍31万に包囲攻撃を受ける。これを打破すべく、右翼の飛信隊は左翼の楽華軍の元へ移り共闘し、包囲からの脱出を図る。そして両軍は青歌軍と激突、激戦の末に包囲を突破する。一方桓騎は未知の陣形を築いて時間を稼ぎ、闇夜に紛れて包囲から脱出した。包囲から脱出した飛信隊と楽華軍は桓騎軍の別働隊と合流し、夜明けに桓騎軍の井闌車を用いて宜安城を攻略、そこへ桓騎が入城する。
一方赤麗には壁を含め多くの兵が入城するも毒でほぼ全滅、赤麗を取り戻した趙軍は宜安に向け進軍する。だが既に秦軍は居らず、その行先が肥下だと判断した趙軍はそこへ急ぐが、桓騎軍はその隙をついて李牧本陣に奇襲を掛ける。さらに楽華・飛信隊は李牧救援に向かう軍を足止めを図り、桓騎軍は李牧を幾度も追い詰めるもわずかに及ばず、李牧の元に援軍が届く。それにより形勢が逆転、桓騎軍は趙軍に包囲され、楽華・飛信隊も脱出に動く。桓騎軍は李牧と刺し違えるべく突撃するも、あと一歩及ばず全滅、桓騎は討死する。
年表
この項では「キングダム」における史実、またはそれを元にした架空の出来事を、年表形式に記載する。
作中では西暦と「始皇何年」という始皇帝(嬴政)即位以後(紀元前246年以後)の年数を記したものが使われているが、ここでは西暦を基準とする。
嬴政即位以前【- 紀元前247年】
紀元前771年
- 周が申候に破れ(申候の乱)、春秋時代始まる。
- 襄公が秦公を名乗る。
紀元前659年
- 穆公が即位し、勢力を伸ばす。
紀元前451年
- 趙・魏・韓の3氏、晋の地を三分する。
紀元前403年
- 趙・魏・韓、自立し諸侯として承認(三晋)。
- この時または紀元前451年に戦国時代始まる。
紀元前359年
- 秦丞相・商鞅、什伍の制を含む新法を公布、国内の改革を開始(第一次変法)。
紀元前350年
- 秦、雍から咸陽へ遷都。
紀元前307年
- 趙王・武霊王、胡服騎射を導入し中華で最初に騎馬隊を創設。
紀元前306年
- この頃、昭王(昭襄王)即位。
紀元前284年
- 燕将・楽毅、斉へ燕・秦・趙・魏・韓の合従軍を率いて侵攻、斉軍を破り即墨・莒を残す全ての城を落とす(済西の戦い)。
紀元前280年
- 燕の昭王死去。楽毅、趙へ亡命。
- 斉将・田単、合従軍に奪われた70余城を奪還(即墨の戦い)。
紀元前262年
- 呂不韋、子楚と接触。
- 元韓の地・上党をめぐり秦は白起、趙は廉頗を総大将に長平で激突(長平の戦い)。
紀元前260年
- 趙王は総大将を趙括に変更するが、趙括は討死し敗北。白起は趙兵40万人を生き埋めにする。
- この頃、羌象生まれる
紀元前259年
- 2月、子楚の子嬴政生まれる
- 王賁、蒙恬生まれる
紀元前258年
- この頃信生まれる
紀元前257年
- この頃、羌瘣生まれる
- 子楚、呂不韋の計らいで邯鄲を脱出し秦へ帰国
紀元前256年
- 摎、韓を討ち陽城、負黍を取る
紀元前255年
- 蔡沢、范雎との舌戦の末に丞相の席を譲り受ける
- この頃、李牧と龐煖出会う
紀元前254年
- 摎、魏を討ち呉城を取る
- 韓と魏、秦に服従
紀元前253年
- 紫伯の婚約者・紫季歌が太呂慈に嫁がされ、太呂慈に斬殺される。激怒した紫伯は太呂慈・晶仙・馬統を討ち、紫伯・凱孟・霊凰は投獄される
- 摎、馬陽を攻めるもその先で龐煖に討たれ、龐煖も王騎に敗れる
紀元前251年
- 昭王死去
- 嬴政、紫夏らの助けで邯鄲を脱出し秦に帰国
紀元前250年
- 孝文王(安国君)即位、子楚が太子となる
- 孝文王、即位3日後に死去
- 荘襄王(子楚)即位、呂不韋が丞相となる
- 蒙驁、韓を討ちその城を取る
紀元前247年
- 荘襄王死去、嬴政が13歳で即位
- 呂不韋、政に代わり執権
嬴政即位以後【紀元前246年 - 紀元前238年】
王都奪還編【1巻 - 5巻】
紀元前246年(始皇元年)
- この頃、蚩尤族で祭が勃発、羌象が謀殺され幽連が蚩尤となり、羌瘣が出奔する。
紀元前245年(始皇二年)
- 呂不韋、魏へ侵攻し城を包囲する
- 昌文君、漂を召し抱え嬴政の影武者とする
- 王弟・成蟜と左丞相・竭氏が反乱を起こし、漂は殺され嬴政は玉座を追われるも、その先で信と出会う
- 嬴政、山の王・楊端和らを味方に付け反乱を鎮圧する
- 嬴政、山の王・楊端和らを味方に付け反乱を鎮圧する
蛇甘平原編【5巻 - 7巻】
- 廉頗、悼襄王による更迭を拒否、楽乗を破り魏へ亡命する
- 麃公、秦軍15万を率いて魏へ侵攻、呉慶率いる魏軍15万と蛇甘平原で激突
- 麃公、呉慶を討ち3万の首級をあげるも滎陽奪取はならず帰国、信は黄離弦・麻鬼を討った功により百人将へ昇格
- 麃公、呉慶を討ち3万の首級をあげるも滎陽奪取はならず帰国、信は黄離弦・麻鬼を討った功により百人将へ昇格
刺客急襲編【8巻 - 10巻】
- 嬴政暗殺未遂事件が起こる
- 首謀者・呂不韋は不問となり、大王陣営は肆氏ら竭氏残党を吸収
- 河了貂、軍師学校に入学。信は王騎に修行を乞う
- 首謀者・呂不韋は不問となり、大王陣営は肆氏ら竭氏残党を吸収
馬陽編【11巻 - 16巻】
紀元前244年(始皇三年)
- 李牧、趙軍13万を率いて匈奴軍20万を撃破、匈奴軍を10万以上討ち取る
- 2月、蒙驁が秦軍20万を率いて韓へ侵攻、1ヶ月で11の城を落とす
- 龐煖、趙軍12万を率いて秦へ侵攻、馬央を落とし馬陽を包囲、3月、王騎率いる秦軍10万と乾原で激突。
- 一日目、信が特殊百人隊「飛信隊」を率いて馮忌を討つ
- 四日目、蒙武が総攻撃を掛け趙軍は山間部へ撤退、龐煖と万極が夜襲を掛ける
- 五日目、李牧率いる趙軍4万が参戦し王騎が討死、その後信は武功により三百人将へ昇格
- 一日目、信が特殊百人隊「飛信隊」を率いて馮忌を討つ
- 四日目、蒙武が総攻撃を掛け趙軍は山間部へ撤退、龐煖と万極が夜襲を掛ける
- 五日目、李牧率いる趙軍4万が参戦し王騎が討死、その後信は武功により三百人将へ昇格
山陽編【17巻 - 24巻】
紀元前243年(始皇四年)
- 李牧、趙軍を率いて燕へ侵攻、武遂・方城を落とす
- 呂不韋の謀略により趙宰相・李牧が来秦、趙は韓皋を秦に引き渡し秦趙同盟が締結
紀元前242年(始皇五年)
- 後宮、大王陣営への助力を反故にし、太后の密通相手・呂不韋へ味方する
- 蒙驁、秦軍20万強を率いて魏・山陽へ侵攻、廉頗率いる魏軍14万と流伊平野で激突。信・王賁・蒙恬は臨時千人将となり参戦
- 一日目、玄峰の策により秦先鋒隊敗北
- 四日目、桓騎、玄峰を討つ
- 六日目、信が輪虎を、桓騎が総大将・白亀西を討ち和睦、秦軍は勝利し山陽を獲得。後に信は論功行賞で千人将へ昇格
- 飛信隊、羌瘣が一時離脱し軍師・河了貂が加入、その後対楚前線へ送られるも項翼・白麗と小競合いを起こす
- 秦、山陽を東郡と定める
- 龐煖、趙軍10万強を率いて燕へ侵攻し劇辛率いる10万強と激突、劇辛を討ち燕兵2万を捕虜にする
- 呂不韋、嫪毐を太后の元へ送り込み、相国に就任
- 嬴政、成蟜一派と共闘、右丞相に昌平君、左丞相に昌文君が就任
- 一日目、玄峰の策により秦先鋒隊敗北
- 四日目、桓騎、玄峰を討つ
- 六日目、信が輪虎を、桓騎が総大将・白亀西を討ち和睦、秦軍は勝利し山陽を獲得。後に信は論功行賞で千人将へ昇格
合従軍編【25巻 - 34巻】
紀元前241年(始皇六年)
- 宮女・向、嬴政の子を懐妊
- 春申君、楚・魏・趙・燕・韓・斉の合従軍を率いて秦へ侵攻、秦は蔡沢により斉を離脱させ、函谷関で迎撃
- 一日目、信が万極を、騰が楚軍第一将・臨武君を討つ
- 二日目以降、合従軍は主力温存・消耗戦へ移行
- 七日目、韓軍総大将・成恢、張唐に向け毒兵器投入
- 十五日目、合従軍総攻撃、張唐が成恢を討った後戦死。蒙武、楚軍総大将・汗明を討つ。媧燐、函谷関の裏を取るも王翦により失敗。燕軍を除く合従軍、開戦前の位置まで退却。
- 龐煖・李牧、別動隊4万を率いて侵攻、追撃した麃公を討つ。嬴政、蕞で民間人を率いて迎撃
- 一日目、別動隊が蕞の四方より攻撃、見せかけの夜襲を行う
- 五日目、嬴政が負傷しその存在が発覚、総攻撃を受ける
- 七日目、別動隊が城内へ侵入、山の民の援軍により別動隊撤退
- 合従軍、函谷関より完全撤退し斉へ侵攻、饒安まで落とし解散。信は論功行賞で三千人将へ昇格
- 羌瘣、羌象の仇・幽連を討ち帰還、その後千人将となる
- この頃楚、陳から郢へ遷都
- 一日目、信が万極を、騰が楚軍第一将・臨武君を討つ
- 二日目以降、合従軍は主力温存・消耗戦へ移行
- 七日目、韓軍総大将・成恢、張唐に向け毒兵器投入
- 十五日目、合従軍総攻撃、張唐が成恢を討った後戦死。蒙武、楚軍総大将・汗明を討つ。媧燐、函谷関の裏を取るも王翦により失敗。燕軍を除く合従軍、開戦前の位置まで退却。
- 一日目、別動隊が蕞の四方より攻撃、見せかけの夜襲を行う
- 五日目、嬴政が負傷しその存在が発覚、総攻撃を受ける
- 七日目、別動隊が城内へ侵入、山の民の援軍により別動隊撤退
王弟謀反編【34巻 - 35巻】
紀元前240年(始皇七年)
- 蒙驁死去
- 向、嬴政の長女・麗を出産。この時までに嬴政の長男・扶蘇が生まれる
- 王翦・桓騎、魏の城である慶都・汲を落とす
- 合従軍参加国、李牧・春申君らが敗戦の責で遠ざけられ、政争が激化
紀元前239年(始皇八年)
- 屯留代官・蒲鶮が成蟜を祭り上げ反乱を起こす(成蟜の乱)
- 壁軍・飛信隊が反乱を鎮圧し、成蟜・蒲鶮は討死
- 壁軍・飛信隊が反乱を鎮圧し、成蟜・蒲鶮は討死
著雍編【35巻 - 37巻】
- 騰率いる秦軍が魏要衝・著雍に侵攻、呉鳳明率いる魏軍が迎撃する。
- 三日目、王賁が紫伯を討ち取り、羌瘣により魏軍本陣は陥落。信が霊凰を討ち取り魏軍は撤退、秦は著雍を獲得し要塞化を進める
- 嫪毐が山陽長官に就任し、太原の地で毐国の建国を宣言
- 媧燐率いる楚軍が秦へ侵攻、蒙武率いる秦軍が迎撃する
- 著雍戦の論功行賞で、騰が大将軍、王賁と信が五千人将、羌瘣が三千人将に昇格する
- 三日目、王賁が紫伯を討ち取り、羌瘣により魏軍本陣は陥落。信が霊凰を討ち取り魏軍は撤退、秦は著雍を獲得し要塞化を進める
毐国動乱編【38巻 - 40巻】
紀元前238年(始皇九年)
- 嬴政は旧都・雍にて帯剣、加冠する。だが玉璽の複製を用いた嫪毐率いる毐国軍3万が咸陽へ侵攻、飛信隊1千、蕞の兵1万と激突する。
- 呂不韋から離反した昌平君と昌文君率いる軍が敵将を討ち毐国軍は撤退、楚軍も退却し嫪毐は車裂きとなり、関係した四千家の人間も蜀の地へ流される。そして嬴政は秦の実権を掌握した
- 呂不韋から離反した昌平君と昌文君率いる軍が敵将を討ち毐国軍は撤退、楚軍も退却し嫪毐は車裂きとなり、関係した四千家の人間も蜀の地へ流される。そして嬴政は秦の実権を掌握した
嬴政加冠以後【紀元前238年 -】
黒羊編【41巻 - 46巻】
紀元前238年(始皇九年)
- 楊端和率いる山の民軍が魏要衝・衍氏を急襲、陥落させる
- 楚王・考烈王、崩御。春申君、李園により暗殺。李園と媧燐が宰相となる
紀元前237年(始皇十年)
- 桓騎率いる秦軍5万8千が趙要衝・黒羊丘へ侵攻、慶舎率いる趙軍7万が迎撃する
鄴編【46巻 - 60巻】
紀元前236年(始皇十一年)
- 王翦・桓騎・楊端和からなる連合軍が趙要衝・鄴へ侵攻する
登場人物
本作の主要登場人物は史記に登場する実在の人物がモデルとなっている。史記にてしばしば悪役として描かれる始皇帝について、原は執筆を「始める前には始皇帝が悪いイメージの人だった」と語っている。しかし史記の研究本を読み、違う見方を見出した。
原は史実を捻じ曲げないよう気を付けているが、史実に記載がないものを予想で描く際、例えば羌瘣を女性キャラとして描いているが「『史記』に男とは書いてないよね」というスタンスだとインタビューで語った。
原はキャラクターへの感情移入が大きいことで知られる。2016年10月30日放送の「情熱大陸」では、尾平の「みんなあいつと一緒に命かけて戦いてぇんだ」(479話「尾平の叫び」)を描く際、何度も眼鏡をとり涙を拭きながら描いていたシーンはファンの共感を得た。
信→李信(しん→りしん)
漂(ひょう)
嬴政(えいせい)
羌瘣(きょうかい)
王騎(おうき)
李牧(りぼく)
王賁(おうほん)
蒙恬(もうてん)
地理
戦国七雄
周王朝衰退後の五百年におよぶ動乱を経て生き残った秦・魏・趙・楚・燕・斉・韓の七か国を指す。ただし山奥などの僻地には、これらのいずれにも属さない極めて小規模な国(徐など)も残っている。
秦(しん)
中華西端の大国。首都は咸陽。昭王の代に六大将軍の働きによって大きくその勢力を伸ばした、七国中でも一、二を争う強国。その強大振りから、一時期は「西帝」とよばれた程である。作中でも天下統一を狙い活発な軍事活動を続けてはいるが、昭王時代よりも武威には陰りが見える。荘襄王の代に丞相となった呂不韋が国の実権を握っており、大王派との間で政争が続いていたが、嬴政の加冠の儀の際における政変により、大王派が実権を取り戻している。歩兵における什伍の制度に代表されるように、七国中最も論功行賞の制度が確立されている。
後宮(こうきゅう)
三大宮家(さんだいみやけ)
宦官(かんがん)
魏(ぎ)
中華の中央部に位置する国。首都は大粱。天下統一を狙う秦にとって中原進出の障害となっており、当面の標的国である。軍事力は秦に劣るものの、趙・韓と連携することで対抗している。生真面目な国民性で、兵も命令に忠実で粘り強い。中華最強を自負する装甲戦車隊を持ち、原野戦を得意とする。
趙(ちょう)
中華の中央北部に位置する国。首都は邯鄲。仇敵の間柄である西の秦・東の燕に挟まれており、特に秦に対しては長平の戦い以降、根深い恨みを抱えている。かつての軍の要であった三大天が潰えて転換期を迎えたものの、新たに三大天に任命された李牧が、宰相としても国の中枢を担う。武霊王以来の伝統を誇る騎馬隊が精強。
楚(そ)
中華南部に位置する、領土が中華全土のおよそ半分にもおよぶ大国。首都は陳。秦と並んで二大強国に数えられる。その国土の広大さから兵の動員力は七国の中で最大。しかし東西に延び切った長大過ぎる防衛線により燕を除いた五カ国に備えなければならないため、他国への侵攻には慎重な構えを取っている。製鉄技術の先進国としても知られる。
燕(えん)
中華の東北部に位置する辺境国。他国にあまり情報が流れておらず、未知の部分が多い。様々な異民族と交流があり、彼らによって構成された特殊な部隊を擁する。
斉(せい)
中華の東部に位置する国。かつては「東帝」と呼ばれる程の全盛期を誇ったが、燕の楽毅を始めとした合従軍に撃ち破られ衰退した。しかし衰退してなお列国から「東の大国」として畏怖されている。
韓(かん)
中華の中央部に位置する、七国中最も領土が小さく軍も弱い小国。西の秦からの侵攻を受けているが、その立地的重要性から趙・魏の援軍を受けることで、秦軍を退けている。
その他の勢力
毐(あい)
徐(じょ)
異民族
山の民(やまのたみ)
馬酒兵(ばしゅへい)
北の騎馬民族(きたのきばみんぞく)
犬戎(けんじゅう)
百越
用語
部隊・称号
飛信隊(ひしんたい)
発足当初は一癖も二癖もある荒くれの百姓を中心とした特殊百人隊で、渕、羌瘣の2人を副長としていた。百姓ゆえに軍装も充分に整わぬばかりか、騎馬や弓に長けた配下など皆無に等しく、剣と槍に頼った白兵戦で戦っていた。馬陽後には三百人隊へと増員され、さらに山陽攻略戦では進軍中に特例として臨時千人隊へと増員、増員された隊員は元郭備隊の隊員であり、郭備隊副長の楚水を副長に加えた。本戦では輪虎を討ち取り、その功で正式に千人将として認可されるも羌瘣が一時離脱。そのため策略を練ることの出来る人物がいなくなり苦戦が続く状態であったが、後に河了貂が軍師として参入し改善した。
対合従軍戦では万極を討ち、麃公から兵千人を補給され実質二千人隊となった。対合従軍戦後の論功行賞によって三千人隊へと増員し、元麃公軍の岳雷率いる五百人を加える。彼らは後に乱戦特化兵「飛麃」と呼ばれるようになった。成蟜の反乱の頃には隊に復帰した信が四千人将、さらに羌瘣も千人将へと昇進し五千人隊となっている。著雍攻略戦では霊凰を討ち、本陣を落とした功により信が五千人将、羌瘣も三千人将へと昇進し八千人隊となった。黒羊戦後に元桓騎軍であった那貴とその一家が新しく飛信隊に加入し、さらに新たに募兵を行い選りすぐりの千人の新兵が加わる。
鄴攻略戦では岳嬰、趙峩龍さらには龐煖を討ち取り、信(李信)が将軍、羌瘣が五千人将に昇進し合わせて一万五千人の軍となる。その後羌礼が加入する。
玉鳳隊(ぎょくほうたい)
楽華隊(がくかたい)
六大将軍(ろくだいしょうぐん)
三大天(さんだいてん)
武神(ぶしん)
魏火龍七師(ぎかりゅうしちし)
中華十弓(ちゅうかじゅっきゅう)
現在では国は問わず弓の技術に優れた達人達を総称して呼ばれている。
什虎軍(じゅうこぐん)
武器・兵器
矛(ほこ)
緑穂(りょくすい)
莫耶刀(ばくやとう)
吹き矢(ふきや)
井闌車(せいらんしゃ)
戦車(せんしゃ)
刺客
蚩尤(しゆう)
巫舞(みぶ)
朱凶(しゅきょう)
堅仙(けんせん)
号馬(ごうま)
赫力(かくりき)
反響
- 2012年5月18日よりWEB上で1人1コマずつ約1000人でキングダム単行本第26巻の内容を描き上げるファン参加企画「ソーシャルキングダム」が行われた。ゲストの荒木飛呂彦、井上雄彦、本宮ひろ志やアニメの出演声優、それ以外に一般からもプロの漫画家が参加した。2012年6月13日に一旦完成となった。
- 2012年10月10日から12月24日まで東京国立博物館で開かれる「中国 王朝の至宝」展において森田成一と釘宮理恵が、それぞれの演じる信・河了貂として会場の音声ガイドを務めることが発表された。
- 2015年10月より作者である原泰久の出身地 佐賀県三養基郡基山町(さがけんみやきぐんきやまちょう)のふるさと納税の返礼品としてキングダムグッズの取り扱い開始。
- 2015年10月に、WEB上でキングダムキャッチコピー大賞の募集が行われ、大賞には、「僕たちは今、千年に一度の漫画を読んでいる。」(茅ヶ崎の塾講師)が選ばれ、単行本第41巻の帯とヤングジャンプ2016年第9号の表紙にそれぞれ掲載された。優秀賞には、「三度の飯よりキングダム」(パッキャオの友人)、「うちの奥さん、春秋戦国時代から帰ってこない。」(陽介&美帆)、「前には夢が、隣には仲間が。」(めかなぎ)が選ばれ、原泰久特別賞には、「課金後」(ヘアスタイリスト)が選ばれた。
- 2015年5月28日「雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!」(テレビ朝日)の放送にて、『なぜハマる?キングダム芸人 』というくくりにて放送された。
- 2016年、連載10周年を記念して、実写特別動画が制作され、信役を山﨑賢人が務めた。動画は4月18日より特別サイト上にて3分の動画として配信開始され、4月19日にフジテレビ系列「有吉弘行のダレトク!?」にて、60秒バージョンのテレビCMとして放送された。また、龐煖は五城健児、羌瘣は山本千尋が演じている。
展覧会
- 週刊ヤングジャンプでの連載10周年を迎えるにあたって、2016年7月30日から2016年9月4日の間、作者原泰久の故郷佐賀でキングダム展が開催された。 展覧会では、複製原画や作中に登場する「王騎の矛(ほこ)」などの復元品などが展示された。
- 長崎ランタンフェスティバル2019とのコラボ企画により、フェスティバル各種でイベントが行われ、長崎孔子廟会場では2019年2月5日から2019年2月19日の間キングダム展が開催される。
書誌情報
漫画本編
- 原泰久 『キングダム』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊70巻(2023年11月17日現在)
- 「無名の少年」2006年5月24日発行(5月19日発売)、ISBN 978-4-08-877079-6
- 「将軍への道」2006年8月23日発行(8月18日発売)、ISBN 978-4-08-877129-8
- 「王都咸陽」2006年11月22日発行(11月17日発売)、ISBN 978-4-08-877171-7
- 「嘲笑う王弟」2007年2月24日発行(2月19日発売)、ISBN 978-4-08-877213-4
- 「最初の城」2007年5月23日発行(5月18日発売)、ISBN 978-4-08-877259-2
- 「伍の戦い」2007年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-877289-9
- 「将の才力」2007年10月24日発行(10月19日発売)、ISBN 978-4-08-877336-0
- 「過去」2007年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-877361-2
- 「千年の名」2008年3月24日発行(3月19日発売)、ISBN 978-4-08-877409-1
- 「六大将軍」2008年6月24日発行(6月19日発売)、ISBN 978-4-08-877462-6
- 「王騎出陣」2008年9月24日発行(9月19日発売)、ISBN 978-4-08-877504-3
- 「飛矢」2008年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-877563-0
- 「天災」2009年3月24日発行(3月19日発売)、ISBN 978-4-08-877611-8
- 「友」2009年6月24日発行(6月19日発売)、ISBN 978-4-08-877663-7
- 「真打ち」2009年9月23日発行(9月18日発売)、ISBN 978-4-08-877715-3
- 「天下の大将軍」2009年12月23日発行(12月18日発売)、ISBN 978-4-08-877771-9
- 「李牧、咸陽へ」2010年3月24日発行(3月19日発売)、ISBN 978-4-08-877819-8
- 「奇貨居くべし」2010年6月23日発行(6月18日発売)、ISBN 978-4-08-877873-0
- 「千人将」2010年8月24日発行(8月19日発売)、ISBN 978-4-08-879015-2
- 「曲者」2010年11月24日発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-879057-2
- 「将器」2011年2月23日発行(2月18日発売)、ISBN 978-4-08-879101-2
- 「あの時代」2011年5月24日発行(5月19日発売)、ISBN 978-4-08-879141-8
- 「論功行賞」2011年8月24日発行(8月19日発売)、ISBN 978-4-08-879184-5
- 「相国」2011年11月24日発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-879223-1
- 「迫り来る合従軍」2012年2月22日発行(2月17日発売)、ISBN 978-4-08-879268-2
- 「王騎が認めた男」2012年5月23日発行(5月18日発売)、ISBN 978-4-08-879330-6
- 「人間全て」2012年8月22日発行(8月17日発売)、ISBN 978-4-08-879390-0
- 「陥落の危機」2012年11月24日発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-879455-6
- 「至強」2013年2月24日発行(2月19日発売)、ISBN 978-4-08-879521-8
- 「麃と飛」2013年4月9日発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-08-879560-7
- 「政、語りかける」2013年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-879609-3
- 「開く城門」2013年10月23日発行(10月18日発売)、ISBN 978-4-08-879681-9
- 「不抜」2014年1月22日発行(1月17日発売)、ISBN 978-4-08-879736-6
- 「別の道」2014年4月23日発行(4月18日発売)、ISBN 978-4-08-879782-3
- 「剣と盾」2014年7月23日発行(7月18日発売)、ISBN 978-4-08-879867-7
- 「新生玉鳳隊」2014年10月22日発行(10月17日発売)、ISBN 978-4-08-890027-8
- 「これからの戦国」2015年1月24日発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-890098-8
- 「新しい国」2015年4月22日発行(4月17日発売)、ISBN 978-4-08-890141-1
- 「人の本質」2015年7月22日発行(7月17日発売)、ISBN 978-4-08-890230-2
- 「敗北の巨星」2015年10月24日発行(10月19日発売)、ISBN 978-4-08-890277-7
- 2016年1月24日発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-890347-7
- 2016年4月24日発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-890396-5
- 2016年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-890471-9
- 2016年10月24日発行(10月19日発売)、ISBN 978-4-08-890512-9
- 2017年1月24日発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-890571-6
- 2017年4月24日発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-890622-5
- 2017年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-890701-7
- 2017年10月24日発行(10月19日発売)、ISBN 978-4-08-890759-8
- 2018年1月24日発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-890839-7
- 2018年4月24日発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-890890-8
- 2018年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-891071-0
- 2018年10月24日発行(10月19日発売)、ISBN 978-4-08-891116-8
- 2019年1月23日発行(1月18日発売)、ISBN 978-4-08-891188-5
- 2019年4月24日発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-891254-7
- 2019年8月24日発行(8月19日発売)、ISBN 978-4-08-891341-4
- 2019年11月24日発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-891402-2
- 2020年3月24日発行(3月19日発売)、ISBN 978-4-08-891506-7
- 2020年6月24日発行(6月19日発売)、ISBN 978-4-08-891599-9
- 2020年9月23日発行(9月18日発売)、ISBN 978-4-08-891659-0
- 2020年12月23日発行(12月18日発売)、ISBN 978-4-08-891735-1
- 2021年4月24日発行(4月19日発売)、ISBN 978-4-08-891843-3
- 2021年6月21日発行(6月16日発売)、ISBN 978-4-08-892030-6
- 2021年11月24日発行(11月19日発売)、ISBN 978-4-08-892129-7
- 2022年2月23日発行(2月18日発売)、ISBN 978-4-08-892216-4
- 2022年6月22日発行(6月17日発売)、ISBN 978-4-08-892332-1
- 2022年9月21日発行(9月16日発売)、ISBN 978-4-08-892425-0
- 2023年1月24日発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-892568-4
- 2023年4月23日発行(4月18日発売)、ISBN 978-4-08-892738-1
- 2023年7月24日発行(7月19日発売)、ISBN 978-4-08-892747-3
- 2023年11月22日発行(11月17日発売)、ISBN 978-4-08-892895-1
総集編・その他
- キングダム総集編I 〈無名の少年〉 - 2010年7月27日発売
- 収録内容
- 『キングダム』第1話 - 第22話
- 読切『金剛』
- 読切『馬酒兵三百』
- キングダム総集編II 〈王都の奪還〉 - 2010年8月10日発売
- 収録内容
- 『キングダム』第23話 - 第47話
- 読切『李牧』
- 読切『蒙武と楚子』
- キングダム 公式ガイドブック 英傑列紀 - 2012年8月17日発売
- 収録内容
- キャラクター&エピソード解説
- 原泰久×安彦良和スペシャル対談&原泰久ロングインタビュー
- キャラクター原案スケッチ&秘蔵ネーム集
- キングダム 公式ガイドブック 覇道列紀 - 2016年1月19日発売
- 収録内容
- キャラクター&エピソード解説
- 作者が語るキャラクター&エピソード秘話
- スペシャル対談2本
- 原泰久×ケンドーコバヤシ
- 原泰久×水野良樹(いきものがかり)
- 『週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切
- キングダム 公式ガイドブック 戦国七雄人物録 - 2021年7月16日発売
収録内容
読切『金剛』
読切『馬酒兵三百』
収録内容
読切『金剛』
読切『馬酒兵三百』
収録内容
読切『李牧』
読切『蒙武と楚子』
収録内容
読切『李牧』
読切『蒙武と楚子』
収録内容
原泰久×安彦良和スペシャル対談&原泰久ロングインタビュー
キャラクター原案スケッチ&秘蔵ネーム集
収録内容
原泰久×安彦良和スペシャル対談&原泰久ロングインタビュー
キャラクター原案スケッチ&秘蔵ネーム集
収録内容
作者が語るキャラクター&エピソード秘話
スペシャル対談2本
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
『週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切
収録内容
作者が語るキャラクター&エピソード秘話
スペシャル対談2本
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
『週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切
収録内容
作者が語るキャラクター&エピソード秘話
スペシャル対談2本
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
『週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切
収録内容
作者が語るキャラクター&エピソード秘話
スペシャル対談2本
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
原泰久×ケンドーコバヤシ
原泰久×水野良樹(いきものがかり)
『週刊少年ジャンプ』2013年24号掲載の出張版読切
メディア展開
テレビアニメ
2011年11月にテレビアニメ化が発表され、2012年6月から2013年2月にかけて原作の16巻までを扱った第1シリーズが放送、2013年6月から2014年3月にかけて17巻から24巻までを扱った第2シリーズが放送された。2020年4月より25巻から34巻前半までを扱った第3シリーズが放送するが新型コロナウイルスの影響で延期、翌2021年4月から10月にかけて放送された。2022年4月から10月にかけて34巻後半から41巻冒頭までを扱った第4シリーズが放送、2024年1月から第5シリーズが放送予定。
実写映画
2018年4月の第50巻達成を記念して実写映画化が発表され、2019年4月に原作の「王都奪還編」を扱った第一作が劇場公開された。そして2022年7月には「蛇甘平原の戦い」を扱った第二作が、翌2023年7月には「馬陽の戦い」「紫夏編」を扱った第三作が劇場公開された。
舞台
舞台「キングダム」のタイトルで、2023年2月から5月まで東京、大阪、福岡、札幌で上演。
東京公演:帝国劇場、2023年2月5日 - 27日
大阪公演:梅田芸術劇場 メインホール、2023年3月12日 - 19日
福岡公演:博多座、2023年4月2日 - 27日
札幌公演:札幌文化芸術劇場 hitaru、2023年5月6日 - 11日
キャスト(舞台)
信:三浦宏規、高野洸(Wキャスト)
嬴政 / 漂:小関裕太、牧島輝(2役・Wキャスト)
河了貂:川島海荷、華優希(Wキャスト)
楊端和:梅澤美波(乃木坂46)、美弥るりか(Wキャスト)
壁:有澤樟太郎、梶裕貴
成蟜:鈴木大河(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)、神里優希(Wキャスト)
左慈:早乙女友貴
バジオウ:元木聖也
紫夏:朴璐美、石川由依(Wキャスト)
昌文君:小西遼生
王騎:山口祐一郎
スタッフ(舞台)
脚本:藤沢文翁
演出:山田和也
音楽:KOHTA YAMAMOTO
コンシューマーゲーム
キングダム 一騎闘千の剣
モバイルゲーム
キングダム 激突パズル無双
キングダム –春秋戦国大戦-
キングダム -英雄の系譜-
キングダム セブンフラッグス
キングダム 乱 -天下統一への道-
体感型ゲーム
キングダム×リアル脱出ゲーム -ある大戦場からの脱出-
参考文献
- キングダム 公式ガイドブック 英傑列紀
- キングダム 公式ガイドブック 覇道列紀
- キングダム 公式ガイドブック第三弾 戦国七雄人物録