ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います
小説
著者:香坂マト,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:電撃文庫,
巻数:既刊7巻,
漫画
作画:優木すず,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミック電撃大王,
レーベル:電撃コミックスNEXT,
発表期間:2021年6月28日 -,
巻数:既刊3巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』(ギルドのうけつけじょうですが、ざんぎょうはいやなのでボスをソロとうばつしようとおもいます)は、香坂マトによる日本のライトノベル。イラストはがおうが担当している。公式略称は「ギルます」。2021年3月から電撃文庫(KADOKAWA)により書籍化されている。メディアミックスとして優木すずによるコミカライズが『月刊コミック電撃大王』(同社)にて、2021年8月号から連載中。2023年7月15日にアニメ化が決まった。
あらすじ
大都市の冒険者ギルド、イフール・カウンターで受付嬢をするアリナ・クローバー。受付嬢は公務で仕事と収入が安定している。しかし、現実は残業と冒険者の対応に日々追われるものだった。のびのびと暮らすためには、ダンジョンを攻略し事務作業を減らす必要があるので、アリナは自分で攻略しようと考える。だが、ダンジョンに入れるのは冒険者だけ。そこでアリナは、受付嬢の仕事は副業禁止だが、一人でこっそり冒険者を始めた。
登場人物
声の項はPVおよびアニメ版の声優。
主要登場人物
アリナ・クローバー
声 - 高橋李依
イフール・カウンターの受付嬢。入所3年目。翡翠色の目が特徴的。17歳。誕生日は11月23日。上位1割の実力者に与えられる1級のライセンスを持っている。本人はなぜ神域スキルが使えるかがわかっていない。遺物を片手で破壊できるほどの力を持っている。のびのびと暮らすために、残業は当日中に終わらせる。昔は、翌日に繰り越していたが、嫌気がさし、現在の仕事スタイルになった。後輩のライラが受付の事務作業で困っている時は、手助けや乗り切り方などを教える後輩思いなところもある。
毎年イフール・カウンターの繁忙期に行われる新人の研修では、定刻通りに講義が終わるという理由でカウンター長に許可を取り、ライラと共に3泊4日の研修に行った。研修の講義では、伝説の受付嬢のロゼッタ・ルーベリーに出会う。残業をしたくないアリナは、事務作業を急いでこなし常に残業をなくすことを考えており、ギルドマスターであるグレンにも直接交渉をしている。
魔神となったグレンを倒した後、治療院で安静にしていた時でも胸ぐらをつかみ「残業をなくせ」と訴えかけている。
闘技大会ではカウンター長から実力を買われ、「死の窓口」と呼ばれる専用受付になった。受付作業の終了後、超域スキルで厳重に守られている大会優勝品(純遺物)を「デコピン」で破壊。なんとか直すも亀裂が残っており、証拠隠滅のため闘技大会に「白銀の剣」と共に出場。
職員旅行編ではループに巻き込まれた。1回目はただのデジャブだと思っていたが、2回目以降は変だと気付き5回目にしてジェイドもループに気付いた。6回目のループでは、トーゴが新ダンジョンを発見し、たまたま居合わせたためにリーティアン・カウンターの人手不足に借り出され残業をする羽目になった。7回目は観光の日程を巻き残業を回避した。
リーティアンでは鉄腕残業マスターの異名で知られている。受付嬢歴3年目にしてイーフルの主戦力、幾度の残業に耐えミスがなく伝説的受付嬢ロゼッタ・ルーベリーの再来と認識されているが、当の本人は仕事中毒者と同じにされることを嫌がっている。
ジェイド・スクレイド
白銀の剣
冒険者のパーティで最強と称され、一流の冒険者が選ばれる。戦績が出ないとメンバーの総入れ替えが行われる。現在はジェイド率いる3人がいる。
ロウ・ロズブレンダ
元白銀の剣
ギルドの人物
冒険者ギルド
ダンジョンの受注を主としているギルド。
グレン・ガリア
ギルドマスター。超域スキル「時の観測者」が使える。このスキルを使い処刑人の正体を見抜いた。元は白銀の剣のメンバーで最強の冒険者にして大剣使いの全衛役。自身が志願したアリナとの対決では、自身のスキルが破られ敗北した。
現役時代の性格は、冒険者や同じ白銀のメンバーにも敬遠されるほどの人物で、冷たく、頑固で、利己主義だが、規律に従い人間の心は「ない」と言われていた。しかし、娘養子のリンの存在が彼の性格を大きく変え、グレンが18の時に剣聖に「家族を持つという修行」という名目で無理やり引き取らされた。25歳で現役を引退し、グレンは「あいつらと一緒に、冒険者グレン・ガリアは死んだ」と語り、その後すぐにギルドマスターになった。現在のグレンは「面倒な仕事が続くと自身のスキルである『時の観測者』を発動し逃げ出す」と秘書のフィリは語った。
亡き娘を蘇生するため、自身の左手に「魔神核」をはめ込んだ。この魔神核を獲得するために魔神を復活させ、冒険者を犠牲にしている。魔神になると強力なスキル(神域スキル)が使えるようになるので、グランは、超域スキル「時の観測者」の上位互換「巨神の時操り」に変異させた。灰の城塞(現・ギルド本部)の地下階層はグレンが時を戻すのに「力」を温存し、より過去に戻せるようにするために秘密にされていた。そして、遠い過去に戻ることに成功したが、ボスにやられ、パーティーメンバーが灰になった所だった。
クエストカウンター
闇ギルド
四聖
4人で四聖と呼ばれる冒険者の祖で大陸の攻略を始めた人々。四聖はギルドのトップとして扱われているが、それぞれのギルドはグレン、ジェシカに任せている。年に一度定期的報告会がある。初代四聖は冒険者ギルドの創設者でヘルカシア大陸の純然たる王様。祈りの塔の最上階で神の祝福を受け、巨神スキルを発芽できたものが次期四聖になることが出来る。神域スキルを使って一切の報酬を受けてはならない決まりがある。
魔神・魔物
魔神
人型のモンスター。複数の神域スキルを使用することができる。人の魂を喰って動くが、動力源としては強大で間違った使い方。元は人間であり、先人が創った遺物で世界を救う為につくられた。
ナーシャ・レンダ
ループに巻き込まれたアリナとジェイドの前に現れた予言の巫女として登場するが冷静を失ったアリナに本当のことを話せと言われると予言の巫女ではなく幽霊に近い存在と話す。が、実際は幽霊や巫女ではなく先人の記憶と人格を持つ魔神だが本体と分離しており、見た目が幽霊に見えるためアリナたちには幽霊と語った。
本体には魔神核が埋められており、他の魔神核よりも強力である。
魔神として奪い尽くした情報もあり、その情報からジェイドの「鉄壁の守護者」の上位互換である「巨神の盾」を生み出した。
多くの情報を持っていたナーシャだがアリナの巨神の破鎚が金の粒子を纏い変異した「全てを打ち砕く者」は見たことが無かった。
また、「大いなる時」を操っており'アリナとジェイドがループに巻き込まれた元凶である。
その他の登場人物
処刑人
シュラウド
ロゼッタ・ルーベリー
用語
汎用
受付嬢
イフール・カウンター
リーティアン・カウンター
闘技場
スキル難民
裏クエスト
先人
遺物(レリック)
純遺物(ジュンレリック)
遺物武器(レリックアルマ)
魔神核
百年祭
闘技大会
地下書庫
夜の小路亭(ノクト・バー)
魔道芸人(ピエロ)
魔導士
四聖書リブリ
研修棟
人事部
経済班長
エーテル
職員旅行
予言の巫女像
神の印
探索者
大いなる時
長期休暇取得期間
賢魔書(サージ・リベル)
冒険者ランク査定
ある事務職員はランク査定を20年務めているが冒険者との過酷なバトルで肉体が鍛えられたと言う。
年に一度の大戦争ともいわれ虚偽報告や書類偽造など乱闘になるため、ボタン一つで冒険者を地下牢に送る地下牢専用転移装置が導入された。
大学
狩人
アイテム
赤水晶(レッドオーブ)
ポーション
転移装置(クリスタル・ゲート)
赤の転移装置
緑の転送装置
簡易型転送装置
導きの結晶片
虚像構築装置(ホログラム)
スキル
天性的に備わる。人域より強いのが超域。超域より強いのが神域である。
人域(レギン)
スキルの中では最も弱い。
筋力増強(レギン・オーバー)
超域(シグルス)
神域スキルが存在しない(噂話)と思われており、神域スキルが登場するまでは、最強のスキルであった。
鉄壁の守護者(シグルス・ウオール)
時の観測者(シグルス・クロノス)
不死の祝福者(シグルス・リバイブ)
百眼の獣士(シグルス・ビースト)
鉄牢の死刑囚(シグルス・プリズナ)
英雄の咆哮(シグルス・ロア)
終焉の血塗者(シグルス・ブラット)
空の超越者(シグルス・ムーヴァ)
魂の献上者(シグルス・オウファ)
永増の愚者(シグルス・アシヌ)
忍寄る影武者(シグルス・シェード)
神域(ディア)
スキルのレア度の中では最も高く、なかなか発芽することができない。文献でしか存在が知られていなかった。スキル発動中は身体能力が向上される。スキルを扱うにふさわしい体でないと大きな疲弊を伴う。
巨神の破鎚(ディア・ブレイク)
巨神の暴槍(ディア・ストウム)
巨神の妬鏡(ディア・ドレイン)
巨神の裁剣(ディア・ジャッジ)
巨神の死矢(ディア・モーテ)
巨神の時操り(ディア・クロノス)
巨神の風翼(ディアヴェイトス)
巨神の光波(ディア・フルクトウス)
巨神の独蚕(ディア・ヴェノム)
巨神の盾(ディア・ウォール)
巨神の賢眼(ディア・イミタティオ)
巨神の斬剣(ディア・グラディウス)
巨神の滅鎌(ディア・ファルクス)
巨神の魔弾(ディア・グロブス)
巨神の護籠手(ディア・セスタス)
巨神の不死盾(ディア・グォール)
複合スキル
複数のスキルを合わせることによって発動するが激しい体力の消耗や命にかかわることがある。
未来予知(フトウレ)
千重壁(ミリア)
魔法
魔杖(ロッド)を使って魔法を唱える。スキルより下級である。
鳥嘴氷(グラシス)
氷礫雨(インベル)
禁術
闇ギルドが長年開発したスキルに対抗するもの。
蒼炎(フラマ)
呪竜
遺跡(ダンジョン)
冒険者の死亡率・行方不明率が高くなり、彼らの管理を目的とした「クエスト」制を初代四聖が定めた。級ごとに分かれA級は4人1組での参加が推奨される。
灰の城塞
白亜の塔
永久の森
シヴィ大聖堂
暗闇の塔
祈りの塔
地名
フィールア
ヘルカシア大陸
イフール
エルム大峡谷
アルタノ大草原
リル島
リーティアン
宿場町ルルコア
その他
トニーズ・サロン
岩山の礼拝堂
四つ葉亭
既刊一覧
小説
- 香坂マト(著)・がおう(イラスト)『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』KADOKAWA〈電撃文庫〉、既刊7巻(2023年6月9日現在)
- 2021年3月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-913688-3
- 2021年7月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-913871-9
- 2021年11月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-913937-2
- 2022年3月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914144-3
- 2022年7月8日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914534-2
- 2023年1月7日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914813-8
- 2023年6月9日発売、ISBN 978-4-04-915121-3
漫画
- 香坂マト(原作)・優木すず(漫画)・がおう(イラスト)『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』KADOKAWA〈電撃コミックスNEXT〉、既刊3巻(2023年6月9日現在)
- 2022年2月10日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-914263-1
- 2022年10月7日発売、ISBN 978-4-04-914652-3
- 2023年6月9日発売、ISBN 978-4-04-915105-3
歴賞・ノミネート歴
発表年 | 賞 | 部門 | 対象 | 結果 |
---|---|---|---|---|
2020 | 第27回電撃小説大賞 | ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います | 金賞 | |
2022 | このライトノベルがすごい2022 | 総合新作 | 21位 | |
文庫 | 37位 |
関連企画
PV
YouTubeの公式電撃文庫チャンネル で高橋李依による1分45秒のPVが配信された。
- 高橋李依が熱演!『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』PV【電撃小説大賞《金賞》】(2021年3月5日)
また、同チャンネルにおいて、電撃文庫の新作及び人気シリーズの冒頭部分を声優が朗読する企画「電撃文庫朗読してみた」のひとつとして、楠木ともりによる約10分の朗読が配信された。
- 『ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』(朗読/楠木ともり)【電撃文庫朗読してみた】(2021年3月19日)
ボイスドラマ
- ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います 第1話(CV:渡部紗弓)