クイーンズブレイド (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
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『クイーンズブレイド』(Queen's Blade)は、ホビージャパンより刊行されている対戦型ゲームブック『クイーンズブレイド』を原作とした小説作品。ホビージャパン・HJ文庫刊。 本項では『キャラの!』(ホビージャパン)で連載された短編連作『激闘! クイーンズブレイド』についても記述する。
概要
小説版の著者はいずれも沖田栄次。イラストは本編(全5巻)がえぃわ・「激闘」が赤賀博隆・「流浪の戦士」が宮澤努である。
原作ゲームブックと登場キャラクターは基本的に同じであるが、設定には一部相違がある他、小説版オリジナルのキャラクターも登場する。
ストーリー
本編・TVアニメのノベライズはいずれも流浪の戦士・レイナが主人公である。
本編
ソード・オブ・ユニコーン
謎の剣「ソード・オブ・ユニコーン」を持つ少女・フィオをレイナとトモエがアイリ達から守る顛末が描かれる。
リターン・オブ・アマラ
フィオと旅を続けるレイナ。そこにアマラ復興を目指すメナス、わがまま天使ナナエル、そして森の番人ノワが現れる。
メッセージ・オブ・カトレア
一時的にカトレアの武器屋で働くことになったレイナとフィオ。メルファ、メローナ、ナナエルも登場。
カース・オブ・デビルリング
行き倒れになっていたエルフの娘・ノワに懇願され、エルフの森を滅びの危機から救うことになったレイナ一行に、復讐に燃えるアイリ達の魔手が迫る。
ナイト・オブ・ユニコーン
レイナはドワーフの娘・ユーミルと共に、再び誘拐されたフィオを救出すべく悪霊島へ乗り込むがそこで死別したはずの母と再会する。
激闘! クイーンズブレイド
『キャラの!』で2007年8月号より連載された。
2008年3月1日初版 ISBN 9784894256767
出奔したレイナを連れ戻すことを命じられた妹・エリナと従者・イルマが旅先で遭遇する様々な事件を描いた短編集。エキドナ、トモエ、リスティ、ニクス、クローデットが登場。
クイーンズブレイド 流浪の戦士
TVアニメ版の第1期のノベライズ。
登場人物
主要人物
小説版とゲームブック本編では差異が存在するため差異について補足する。
フィオ
イルマ
「激闘!クイーンズブレイド」では、当初女王の命によりヴァンス伯爵の暗殺をする為に清掃員として潜伏していたが、心身共に優秀なこと、そして何よりもエリナと同じ年齢という理由で近衛隊副官クローネンベルグに近衛隊に任命され、エリナの側仕えとなっている。その中でエリナと奇妙な友情が芽生えている模様。尚、本遍と長編小説版1・2・3巻とリンクしている場面が数箇所ある。そして短編小説の終章から長編小説4巻の初め辺りとリンクもしており、エリナの到着までの足止め目的でレイナと対峙するも、お互い互角の腕で決着かつかず、レイナとの対話により中断された。その際レイナに大会への参加を促された。
短編小説版では、ヴァンス領南方地域の出身であること、『南方戦役』において故郷とたった一人の肉親だった兄を失っている。元凶である女王アルドラの命を獲るべく「牙の暗殺者」へ入団し、女王の信頼を得て近づく機会を狙っている。
エキドナ
メナス
エリナ
ナナエル
小説版では、左右不均等の翼は天上界の聖獣の長『グレート・ユニコーン』の原因不明の眠りと関連があるという天使長の考察から、ソード・オブ・ユニコーンの調査、回収も命ぜられている。
小説版において、聖乳の瓶には、天使に必要なエレガントさを身につけるための「矯正道具」としての意味合いがあることが記されている。
小説版では、普段セレスチャル・サーベルは天界の武器庫に保管しており、戦闘時にのみ召喚するとなっている。また相手に直接相手に触るのが嫌なので、両手・両足に手甲・足甲を装備している、ということになっている。
小説版3巻において、ホーリーダイブは強力だが、発動したら止める事も地面に着くまで軌道修正する事が出来ない技と説明されている。実際、カトレアが軌道に合わせて大剣「巨人殺し」を突き出した為、止める事もよける事も出来ずそのまま衝突した。
カトレア
その他
グレート・ユニコーン
天使長
サリア
アマラ王国時代のメナスが、心を許していた人物の一人。故人。隣国のサドラーから貢物として贈られた銀髪の歌姫で、その歌はメナスやセトラにも気に入られていた。
アナリスタの謀反を止めようとするが失敗、喉を潰され殺害されるという歌姫として悲惨な最期を遂げた。
セトラ曰く、フィオに容姿が似ている。そのためメナスはフィオのことを、自分と同じようにサリアが蘇ったものだと思い込もうとした。
清らかな歌声にグレート・ユニコーンが唯一心を許した少女でもあり、サドラーでは毎日のように歌を聞かせてあげていた。アマラに献上される前にグレート・ユニコーンに言った台詞=「遺言」が後にグレート・ユニコーンに影響を与えることになる。
ローガン
骸骨剣士
ヌビア
シッターラ
マザー・エルダー
フロスト・ドラゴン
クローネンベルグ
ヨーコッカー
剣聖マリア
故人。ヴァンス伯爵の妻でレイナとエリナの母親。
マリアがのモットーは強く・美しく・優しくというもので、レイナもそのモットーを受け継ぐよう努力しており、クローデットも生涯の目標としている。
元々北部領の出身で、ヴァンス家に嫁いだ後は、後に歴史に刻まれる大戦「南方戦役」にて近衛軍将軍として、ヴァンス領四方将軍と共に女王軍と激戦を繰り広げていたという。
アルドラ現女王が唯一恐れ、エキドナも生涯でただ一人「心の友」と認めており、クイーンズブレイドで相見える事を願っていたが、本遍から約8年前の南方戦役の後に病によりこの世を去った。
なおマリアの設定は、小説オリジナルなのかオフィシャル設定なのかは不明。コミック版である「クイーンズブレイド-Hide&Seek-」でもエリナはエキドナとマリアが旧知の仲である事は述べられている。
ティモーフ
用語
クイーンズブレイド
試合前に審判像が現れる。試合中に第三者による乱入等があった場合、妨害行為として試合は中止される。
「プレオーダーバトル」なる前哨戦が存在することになっている。
悪霊島
現在沼地の魔女の所有物となっており、最深部の魔法研究所には「蘇生魔法」用の魔法装置が並べられ、メナスもそこで復活した。
現在メナスの時の事を教訓にして、「剣聖マリア」を蘇生させている模様。
カーン・オアシス
復活したメナスはここに王国を復興させようとし、周囲から男たちを誘拐しては使役していた。普通なら反抗しそうなこの男たちは、しかしあまりにも生活しやすい環境と、ヌビアが重労働を代わりに行ってくれる為、そしてメナスの王家としての威光に、心から服従していた。そのため、レイナとの和解の後、多くの男達はこの快適で治安の良い国に家族を呼び寄せることとなった。
アマラ王朝に伝わる武闘神事「神聖闘技(ドローレス)」が、カーン・オアシスの神事としてそのまま受け継がれている。神事等の模様はアマラ王朝から機能している伝達機関として、メナスの所有する水晶球を介して街中に点在している噴水をスクリーン代わりにして投影される。
小説版の設定は「古代王女の書」とは異なり、強力なマジックアイテムを大量に作っていた事で、大地の疲弊を招いてしまい砂漠になってしまったとされている。この国土損失を補うために周辺諸国への侵略戦争を始めたが、それが一奴隷・アナリスタの壮大な復讐劇を引き起こし、最終的に隣国サドラーによって滅ぼされた。
自由都市シェルダンス
また領主はかなりのやり手だが、近年海賊に街が襲われ迷惑している。
大陸四強
南方戦役
女王軍は引き上げる際に制圧した南方領の物資を奪い去り、領民を奴隷として連れて行った。過酷な道のりでの行軍は、奴隷は食料すら与えられず行く先々で倒れた。この行軍は後に「死の行軍」と語られ、さらには敗走し、憤慨している兵士達は女性達を「はけ口」にし、女王領に連れて行かれた数ヵ月後には連れて行かれた女性達の数割は「父親も知らない子供の母親になった」という惨たらしい運命を辿ることとなった。
この大戦で女王側は経済的に、ヴァンス側は兵力的に勝利した結果となり、その後マリアの遺言で国境付近に長々距離にも及ぶ城壁「長城」が築かれ、現在も国境付近で小競り合いが続いている。