クロガネ
以下はWikipediaより引用
要約
『クロガネ』は、池沢春人による漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)2011年39号から2013年9号まで連載された。剣道を題材としたスポーツ漫画。話数カウントは「○本目」。
全68話であるが、単行本第8巻に描き下ろしの番外編と後日譚が収録されており、単行本では全70話となっている。
『週刊少年ジャンプ』2011年3・4合併号に掲載された読み切り版が元。主要人物の設定は連載版に準ずる。
あらすじ
運動音痴ながらも人並み外れた視力を持つ高校生、黒鉄博人。彼はある日、剣道部員の白鳥乙鳥から、「桜一刀流」で最強と謳われた江戸時代の女剣士の幽霊・刀条さゆりの話を聞く。その後、博人は噂通りさゆりに襲われてしまうも、その一撃をかわす。さゆりは博人を桜一刀流の後継者にする事を決意する。最初は拒む博人であったが、乙鳥が不良たちに絡まれている所をさゆりと共に助けた事で、昔憧れを抱いた「ヒーローになる」事に目覚め、剣道をしながら桜一刀流を学んでいく。
登場人物
声の項はVOMIC版のもの。
主要人物
黒鉄 博人(くろがね ひろと)
声 - 江口拓也
本作の主人公。桜夏高校1年。
優れた視力・観察力を持っている(視力は測定不能で、記録上は3.0)。眼鏡をかけているが、これは本人曰く「曇りガラス」で、「見えすぎる」ために普段は眼鏡で抑えている。にも関わらず、生まれつき体力が絶望的に低く、体がついていけないため、スポーツに活かす事は出来ない(今まで卓球、空手、テニス、バスケ等に挑戦したものの、長続きしなかった)。サッカーでキーパーをした際などは、真正面のシュートが見えていたのにも関わらず顔面に直撃してしまうほど反射神経が無いのだが、こと剣道・剣術となるとその超人的な視力に見合った反射神経を見せ、相手の攻撃をことごとく避けるほどの反射神経を発揮するという、まさに剣道に特化した人間であるといえる。
小学生の頃、運動音痴の自分と正反対で、自分を引っ張ってくれたある上級生に「ヒーロー」と誇張するほど憧れを持った。それから、刀条さゆりと出会い、彼女の助けで体を連動させ、剣道でツバメを助ける。それから自分もヒーローになることを目指す。その後、剣道部に入部し、様々なライバル達を相手に試合をし、桜一刀流を学んでいく。昼間は部活で練習、夜は夢の中でさゆりとの修行をしているため、異常なまでの成長を遂げている。
刀条 さゆり(とうじょう さゆり)
声 - 生天目仁美
江戸時代の女剣士の幽霊。享年21。生前は女性ながら身長176cmという長身であった(幽霊になってからは2mを越えている)。ちなみにスリーサイズは110/64/88と超弩級バディを誇る。
150年前に最強と謳われた「桜一刀流」道場の七代目師範をしていた。しかし、大火で道場が焼け落ちてしまい、「桜一刀流」がこの世から永らくの間消えていたため、150年経ってなお幽霊として後継者さがしをしていた。ヒロトと出会い彼を試した結果、一太刀をかわせたため彼を評価し、ヒロトを桜一刀流の後継者に選んだ。
幽霊のため、夢の中に入り込むことも可能。夢の中で目覚まし代わりにヒロトを惨殺したり、「ご褒美」と言ってお色気攻撃をしたりする。剣道部入りして以降は夢の中で「桜一刀流」の指導を始めた。普段はヒロトの母親が大切にしている市松人形「小町(身長72cm)」の中に入り込んでいて、昼の間は基本的に人形としてヒロトをサポートするが、幽霊として活動することも可能。
ヒロトに対して非常に甘く、幽霊としてなら他人の目に見えないことを利用して試合中に手を貸し、ヒロトに一本を取らせたこともあるほど。
150年の間、幽霊として東京の移り変わりを見てきたため、ある程度の歴史や文化、現代語は知っている。好物は納豆。
桜夏高校
白鳥 乙鳥(しらとり つばめ)
声 - 寿美菜子
桜夏高校1年。剣道部マネージャー兼女子剣道部員。
天然。入学式の時、ヒロトに消しゴムを拾ってもらい、あれからヒロトを「いい人」と印象づけ、気に入っている。刀条さゆりの幽霊の噂をヒロトに話し、剣道部に勧誘した。巨乳でお色気シーンが目立つ。
葉桜 士道(はざくら しどう)
江花 青春(えばな あおはる)
神宮 剣(かみや つるぎ)
朝霧 直(あさぎり なお)
筧 吾郎(かけい ごろう)
木野子 六郎(きのこ ろくろう)
猿渡 優(さるわたり まさる)
隠居 武文(かくらい たけふみ)
鍵宮 姫(かぎみや ひめ)
白零高校
夜鷹 泰山(よだか たいざん)
烏堂 真弓(うどう まゆみ)
大狼 空(おおがみ そら)
落陽高校
城礼高校
大木 昴(おおき すばる)
錬兵高校
雲鶴高校
刀条 真(とうじょう まこと)
猪戸 猛(ししど たける)
用語
桜一刀流
150年前、当時最強と謳われていたが、江戸の大火により道場が焼け落ち、門下生を全員失いその名を世に残すことなく滅びた「撃剣」の流派。力で劣る女性の為に生まれた剣術で、力や速さで制するのではなく、相手の動きを利用する。
桜花七式 一の太刀 「五月雨」
桜花七式 一の太刀 「五月雨・眉月」
桜花七式 一の太刀 「無月・五月雨」
桜花七式 新 一の太刀 「時雨」
桜花七式 二の太刀 「陽炎」
桜花七式 新 二の太刀 「不知火」
桜花七式 三の太刀 「飛花」
桜花七式 「凍鶴」
桜花七式 「春雷」
桜花七式 「神無」
桜花七式 終の太刀 「現身」
書誌情報
- 池沢春人 『クロガネ』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全8巻
- 「ヒーロー」2011年12月7日第1刷発行(12月2日発売)、ISBN 978-4-08-870359-6
- 「大将 黒鉄」2012年2月8日第1刷発行(2月3日発売)、ISBN 978-4-08-870378-7
- 「青春」2012年5月7日第1刷発行(5月2日発売)、ISBN 978-4-08-870423-4
- 「はじまりの先へ」2012年7月9日第1刷発行(7月4日発売)、ISBN 978-4-08-870469-2
- 「最後のエース」2012年9月9日第1刷発行(9月4日発売)、ISBN 978-4-08-870502-6
- 「桜夏の夜明け」2012年11月7日第1刷発行(11月2日発売)、ISBN 978-4-08-870537-8
- 「桜の資格」2013年1月9日第1刷発行(1月4日発売)、ISBN 978-4-08-870601-6
- 「僕の全てを」2013年4月9日第1刷発行(4月4日発売)、ISBN 978-4-08-870651-1
ヴォイスコミック
集英社のヴォイスコミック「VOMIC」として、2012年5月にジャンプ専門情報番組『サキよみ ジャンBANG!』にて放送され、同年6月からVOMIC公式サイトで配信された。