ケルベロス (漫画)
ジャンル:怪奇ファンタジー,
漫画
作者:フクイタクミ,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:2010年6号 - 2011年47号,
巻数:全10巻,
話数:全87話,
以下はWikipediaより引用
要約
『ケルベロス』は、フクイタクミによる日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2010年6号から2011年47号まで連載された。
あらすじ
どうん…どうん…
十三塚景の耳は他の人には聞えない、不気味な音を捉えていた。幼馴染の鶴原友恵と共に学校の旧校舎に赴いた時、校舎の奥に閉ざされた空間があり、音はそこから響いてくる事に気付く。音の正体を探るべく中に入った2人。景は、そこにあった扉を開けてしまい、中に封じられていた8匹の化け物「崩」を解き放ってしまった。
友恵を守るため、景は狗骸・雪房を身に纏い、崩を封じる墓守となった。
登場キャラクター
主要キャラクター
十三塚 景(とみつか けい)
主人公。私立東要高校1年生。身長146センチメートル、体重47キログラム、7月26日生まれの15歳。
賽の戸を開け、万治郎鼠に友恵が襲われた際、雪房との契約により、墓守となる。
惧逆の魂を求める真堂に両親を惨殺された過去があり、現在は祖父母や叔母の清と一緒に暮らしている。
誰かを守るためなら、自分が傷付くことを厭わない正義感を持つ一方、出来ることなら相手も傷付けたくないと考えている心優しい少年。そのため、崩の怨嗟の声も彼の心に響いている。また、友人の間では人気者だが、その性格から反感を強く抱く者も少なくない。涙腺は緩い。
栄養のある食べ物が好き。
雪房(ゆきふさ)
景と契約した、開かずの間の奥にいた狗骸。黒い犬の毛皮のような姿をしており、普段は景の学生服に宿っている。
言葉に出さないが、教えられなくとも陸却を使えたことや、当初は彼の正義感を理解出来ないが、強い信念の持ち主であることを認め、墓守としての景に期待感を抱いている。景に対しては厳格に接するが、不敬な輩を除いて多くの相手には寛容に接し、情け深い。また、沈着に見えて子供っぽいほどに感情的になることも少なくない。
墓守としての宿命を知らせず、それでもなお自分を受け入れ、感謝する景に罪悪感と感謝の念が複雑に入り混じり、それが強い絆へと発展している。
最大16メートル程度まで伸縮自在。ふさふさしており、自らの毛を使った布の修繕、さらしにして墓守の負傷部の補修といった芸当も見せる。
鶴原 友恵(つるはら ともえ)
景の幼馴染で同級生。身長174センチメートル、体重68キログラム、2月14日生まれの15歳。
正義感が強く面倒見が良い一方で、割と様々なことに動揺しやすい性格。景に向ける感情は母性と好意が入り混じっており、景が他の女子と親しくしていると大きく動揺し、それを帆奈にからかわれることもしばしば。長身で非常にグラマーな体型をしており、本人に自覚はないが景をほぼ好き勝手に出来ると同時に冗談で景を危険な目に遭わせる(窓から転落させたことがある)ほど力は強い。好き嫌いは無く、何でもよく食べる。しつけの厳しい祖父がいる。
雪房によって墓所での記憶を消されており、景を取り巻く現状を知らずにいた。しかし、冬子に取り憑いた鴉の崩による学校内での騒動を通じ、景が墓守となって戦っていることを知り、雪房とも対面する。
私立東要高校
金屋 結和(かなや ゆわ)
景や友恵のクラスメイトで小柄な少女。身長134センチメートル、体重36キログラム、5月9日生まれの16歳。
崩を見たり、気配を感じ取ったりすることが出来る。そのために崩に襲われた所を景に助けられ、彼の秘密を知った。その後も用心のため記憶を消されずにいる(霊力が強い人間は崩に狙われやすい)。自分と同じく小柄ながら、誰かのために勇気を振り絞る景に憧れ、好意を抱いている。また、雪房には遊び相手と言う感覚で、よく景の制服にスキンシップをかけるが、外見上は景にまとわりついているように見えるため、友恵を嫉妬させている。
外見通り幼い一面が見られるが、自らは見た目で相手を判断せず、崩や異形の姿となった景、雪房とも普通に接し思いやることが出来る、包容力のある性格。百代狸や山王の墓を作り、供え物をして弔っている。
甘い物が好きで、スナック菓子は苦手。図画工作と体育が好き。
深月 帆奈(みづき はんな)
島田 舞美(しまだ まいみ)
古谷 奏(こたに かな)
秋野 実梨(あきの みのり)
堀瀬 希織(ほりせ きおり)
枳殻 冬子(からたち ふゆこ)
景達のクラスである1年B組の担任教師。身長169センチメートル、体重68キログラム、12月22日生まれの26歳。
生徒想いだが気が弱く、景が正義感の強い性格であることは理解しているが、騒動が絶えないことに頭を痛めている。趣味はガーデニングと掃除。生徒を大切に思っており、特に景のことを強く気にかけている。
清の学生時代の後輩で、当時まだ幼かった景とも面識があった。心の内に崩にとって居心地の良い闇を秘めており、鴉の崩がその闇の中に取り憑く。取り憑かれていることに自覚は無いが、自分が思いがけない行動を取るようになってきていることに戸惑い、ついに景の抹殺に踏み切った鴉の崩に肉体を乗っ取られる。しかし、常世の出現と生徒への想いで救出される。
十三塚家
十三塚 清(とみつか きよい)
十三塚 憲三(とみつか けんぞう)
十三塚 純(とみつか じゅん)
狛守神社
神崎 世々(かみさき よよ)
墓守の修練場である、狛守神社の当代社司。身長156センチメートル、体重47キログラム、3月20日生まれの32歳。
墓守の能力を使いこなすための修行に訪れた景に稽古を付ける。雪房に心酔、と言うよりも惚れた相手への態度に等しく、身形を気にしたり、触れ合いから入浴、同衾を望み、その態度は対象の雪房や母の千歳が呆れるほど大人気ない。雪房に対して馴れ馴れしく不敬な態度の景によく折檻し、また日記には雪房への想いと景への不満を綴っている。普段はどてらにジーンズの短パンという格好。
高い霊力を持ち、霊具である灰神楽(はいかぐら)による墓守の修錬の他、霊力を使っての身体能力の向上、体の硬化、札を使った戦闘なども行う。
霧島兄妹
霧島 望(きりしま のぞむ)
常世
比嘉 白山(ひが はくざん)
斬子(きりこ)
望月 詠理(もちづき えり)
園城 リンネ(そのしろ リンネ)
岸和田 陸央(きしわだ りくお)
過去の墓守たち
灰神楽の修行で現れた、東要の地で崩に殺された過去の墓守たち。景に助言を与え、墓守としての覚悟を問いかける。
その他
信森 春告(しなもり はるつぐ)
高橋 姫子(たかはし ひめこ)
九力 享司(くりき きょうじ)
崩
万治郎鼠(ばんじろうねずみ)
百代狸(ひゃくだいたぬき)
性格は狡賢く人間の罠にかかった同胞を馬鹿と吐き捨てるほど。
結和に化けて騙まし討ちしたり、倒される際に結和に救いを求める振りをしたりするなど、景達を苦しめた。
赤目嵐(あかめあらし)
かつては大家族の末娘だったらしいが、能力などの詳細は不明。仇喰を「親分」、典如を「兄貴」と呼び、懐いている。
山王(さんのう)
大蜘蛛 仰岐(おおぐも ぎょうき)
強靭な糸で獲物や敵を拘束し、また消化液を散布したり、牙から麻痺毒を注入したりする。
村抉(むらくじり)
鴉の崩
鋒吹丸(ふぶきまる)
射ち出された血液は自らを構成する一部であり、本体から離れた後も自在に操ることが可能で、固形状から液体状へと変化させることや紐状にして相手を拘束することもできる。攻撃すると同時に相手から血液を奪い、それを回収して己の力とする。奪った血液は養分とするだけでなく、その者の持つ能力や魂の力も奪い自分のものにできる。ただし、元は崩である鋒吹丸の体の一部であるため、体外に射出した血液は陸劫の炎により消し飛ばされてしまう。自身の過去の記憶を、塊にして打ち込むことで、相手に過去の情景を見せることもできる。
元は戦国の世に、とある農村で育った白馬。主人の桐之介と共に暮らし、共に戦場を駆け巡った。しかし、自分を連れて行こうとする武士に反抗したため桐之介は斬殺され、鋒吹丸も足を全て切断される。四肢を失いながらも命を取り留めた鋒吹丸は何十年もの間、桐之介を探し続ける。やがて化け物と化し、まともに弔われなかったために崩となり、開かずの間に閉じ込められた。
用語
崩(くずれ)
人間の中でも、崩を認識出来る者(所謂霊感体質)はより大きな栄養となり、また人間ほどの栄養は無いが幽霊を喰らうこともある。そのように栄養を溜めることで、より強い体を作ることができる。
崩そのものが強力な力であるため、それを巡って墓守と常世は対立することとなる。
崩の名は“柱崩れ”から由来する。
狗骸(くがい)
元は、猛り狂った魂のまま殺され、怨念を抱いて骸となった狗の皮を、呪術によって荒ぶる神として蘇らせた存在。
第3世代狗骸(くがい)
惧逆(ぐさか)
墓守(はかもり)
墓守となった者は、崩を墓所に送り続けて、その墓所を維持しなければならない。それが出来なければ、飢えた狗骸に意識を乗っ取られ、理性を失う。人とも狗ともつかぬ存在と化して心も記憶も失い、その後も命は長く保たず、自分が何者かも忘れ、誰かに別れを告げることも出来ぬまま化け物と成り果てて死ぬ。穏やかな死を望めないことが狗骸の呪いである。
塞の戸(さいのと)
陸劫(りくごう)
その炎は黒き魂を喰らう牙であり、扱う墓守以外の全てに対して有害。人間がその炎で焼かれた場合、その者の魂が闇を持つ黒いモノであれば、悪霊や崩と同様にその牙にかかって焼かれ、狗骸の腹中である墓所へと送られてしまう。
七辻(ななつじ)
閉隠(とじおに)
狛守神社(こまもりじんじゃ)
灰神楽(はいかぐら)
仇喰との戦闘で世々が使用した際に破壊されたが、後に仇喰の手で修復された。ただし、再利用できるかは不明。
応己の灰(おうこのはい)
洞崩(ほらくずれ)
闇屋敷(やみやしき)
三閂鎖(さんかんじょう)
仇喰(あだはみ)
常世(とこよ)
かつては狗骸の墓守や狛守の者達もその一員で、崩と戦う時はその主力として扱われていた。しかし、崩をめぐって常世と墓守は対立するようになり、100年以上前に墓守を排除してしまった。しかし、墓守の代わりに崩に対抗できる者がいなかったため、狗骸を自分達の手で生み出す道を選ぶ。
現代の常世は、一般社会の行政機関などと連携を取り、崩を「特殊災害現象」、常世を「対怪異組織」と定義付け、崩が起こした騒動やその存在そのものを一般人に知られないよう、情報の統制を行っている。
血華香(けっかこう)
鉄輪杭(てつりんこう)
百連鎖(ひゃくれんじょう)
鎮縛り(しずめしばり)
挽金(ひきがね)
骸装(がいそう)
書誌情報
- フクイタクミ『ケルベロス』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全10巻
- 2010年5月7日発売 ISBN 978-4-253-20516-0
- 2010年7月8日発売 ISBN 978-4-253-20517-7
- 2010年10月8日発売 ISBN 978-4-253-20518-4
- 2010年12月8日発売 ISBN 978-4-253-20519-1
- 2011年2月8日発売 ISBN 978-4-253-20520-7
- 2011年4月8日発売 ISBN 978-4-253-20521-4
- 2011年6月8日発売 ISBN 978-4-253-20530-6
- 2011年8月8日発売 ISBN 978-4-253-20539-9
- 2011年10月7日発売 ISBN 978-4-253-20540-5
- 2011年12月8日発売 ISBN 978-4-253-20549-8
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