コールド・プリント
以下はWikipediaより引用
要約
コールド・プリント(原題:英: Cold Print)は、イギリスのホラー小説家ラムジー・キャンベルが1969年に発表した短編ホラー小説。クトゥルフ神話の1つ。
1964年に書かれた短編『継承者』が原型となっており、1967年に書き直して完成した。1969年にアーカムハウスの単行本『クトゥルー神話作品集』に収録され発表された。後に1985年の短編集『Cold Print』の表題作となる。この短編集は1993年に増補版が刊行されており、増補版は2022年に『グラーキの黙示』全2巻として邦訳刊行されている。
邪神イゴーロナクが登場する。変態がポルノを探していたらグラーキ12巻に遭遇するというストーリーである。執筆当時の現代ものであり、実在のエロ本タイトルと架空のエロ本タイトルに、グラーキの黙示録が入り混じる。
東雅夫はキャンベル初期短編の中でも傑出した作品と高評価している。
あらすじ
ある雪の日。ブリチェスターにて。ストラットは浮浪者に案内された古書店で掘出物を手に入れる。
翌日、ストラットは再び書店を訪れる。すると店主はボロボロの帳面を取り出して見せ、これは「グラーキの黙示録」の12巻であると言い、ページをめくって奇怪な説明を始める。店主の口調は常軌を逸したものになっていき、あまりの電波っぷりにドン引きしたストラットは場を離れようとするが、逃げられない。ストラットはマッチを取り、黙示録を燃やすぞと脅迫し、あっさりと燃え尽きた。
店主の肉体が膨張し、掌についた口がストラットの顔面に迫り、終幕する。
登場人物・用語
書店主
イゴーロナク
収録
- 竹岡啓の私訳(WEB公開)
- 『ナイトランド 創刊号』トライデント・ハウス、野村芳夫訳、2013年
- 『グラーキの黙示2』サウザンブックス社、森瀬繚訳、2022年
関連作品
- 湖の住人(湖畔の住人) - グラーキの黙示録の初出。
- ユゴスの坑(暗黒星の陥穽) - ネクロノミコンにイゴーロナクの記述がある。
- ク・リトル・リトル 〜魔女の使役る、蟲神の触手〜 - アダルトゲーム。イゴーロナクが登場。