ゴエモン 新世代襲名!
以下はWikipediaより引用
要約
『ゴエモン 新世代襲名!』(ゴエモン しんせだいしゅうめい!)は2001年12月20日にコナミからPlayStation用に発売されたアクションゲーム。がんばれゴエモンシリーズの1つ。
2002年2月28日には『ゴエモン ニューエイジ出動!』がゲームボーイアドバンス用タイトルとして発売された。
ゲーム内容
エリアマップ式のアクションゲームとなっており、基本攻撃やサブウェポンなどの大枠も過去作を踏襲している。
今作独自の要素として、お尋ね者妖魔や、ステージをノーダメージでクリアした際に贈られる「ノーダメージ勲章」などのやりこみ要素が追加されている。また、今回はサブウェポンが小判ではなく専用のエネルギーゲージを消費して使われるようになった。エネルギーゲージは敵が落とす電池を取ることで回復できる。
ストーリー
海外留学に出かけたものの落第してしまい、世界のあちこちを放浪した末NIPPONに帰ってきたゴエモン。久々に帰ってきた彼が見たものは荒れ果てたEDOの町だった。どこからともなく現れた魔物・妖魔が暴虐の限りを尽くし始め、さらには将軍までもが妖魔に操られて行方不明になってしまったのだという。
EDOきっての警備組織「ご組」の頭に命じられ、ゴエモンは将軍を救出すべく新入りのエビスと共に旅に出るのだった。
キャラクター
これまでのシリーズよりも後の時代を舞台とした近未来調の世界観となっており、登場キャラクターも一新されている。
プレイヤーキャラクター
プレイヤーのライフ(体力)は3メモリ(1メモリにつきダメージ2回まで耐えられる。例外あり)、残機数は3。ライフはAREA2・5に1つずつ隠されているハートを取ると半メモリ分増やすことができる(4個で計2メモリまで増やせる)。ライフがなくなる、穴に落ちる、時間内にクリアできないなどで残機が減り、残機がなくなるとゲームオーバー。コンティニューは何度でも可能だが所持金が半分になる(初期値である100G以下にはならない)。
各キャラクターには能力が「攻撃力」「素早さ」「ジャンプ力」の3つに分けられており、S・A・B・Cの四段階ある。Sが最も高くCが最も低い。それぞれメインウェポンを1つ、サブウェポンを2つ、特殊能力を1つずつ持っている。
メインウェポンはパワーアップボールを取ることによって3段階までパワーアップし、ダメージを受けるとパワーダウンする。過去作と異なり、ダメージを受けた際はパワーアップボールが飛び出すようになっており、すぐに取り戻すことができる。クリア後、あるイベントで「ノーダメージ勲章」を一定数以上持っていれば4段階までパワーアップできる。4段階目の武器はそれぞれ特殊な効果がある。サブウェポンを使用する際はエネルギーゲージが減少し、消費量より少なくなると使えなくなる。メインウェポンのパワーアップ状況やエネルギーゲージはキャラクターごとに独立しており、コンティニューしても回復しない。
ゴエモン
声 - 森久保祥太郎
能力 - 攻撃力:A 素早さ:B ジャンプ力:B
主人公。「ご組」の若頭で、世界放浪の旅から帰ってきたばかり。頭に命じられて騒動解決に乗り出す。
突出して高い能力はないが、4人の中では能力のバランスが取れたオーソドックスなタイプ。多くの局面で活躍できる。
メインウェポン:キセル→シルバーキセル→ゴールドキセル→プラチナキセル
サブウェポン1:G-マグナム
小型の銃からエネルギー弾を発射する。エネルギーゲージの消費は少なめ。
サブウェポン2:G-ブラスター
大型の銃から敵を貫通する巨大なエネルギー砲を発射する。エネルギーゲージの消費は多め。
特殊能力:電磁キセル
過去作のチェーンキセル同様、遠くへ伸ばして敵を攻撃したり、青いブロックに引っ掛けてワイヤー移動の要領で離れた場所に移動できる(違いはチェーン部分が電磁ワイヤーになっている点)。
エビス
声 - 川澄綾子
能力 - 攻撃力:S 素早さ:C ジャンプ力:C
「ご組」の一員。ゴエモンに憧れを抱いている、少し照れ屋なメカマニアの少女。ご組に入りたての新人で、頭に命じられてゴエモンのパートナーになる。
持ち前の技術力からチームのブレーン的な役割を持ち、ゴエモンインパクトの改造も彼女が行った。ユイとは犬猿の仲。
素早さ・ジャンプ力は最低で移動には向いていないが、攻撃力は全キャラクター中最高。体力が高いボス敵との戦いなどで活躍する。
エビス丸との関係は不明。
『ムゲンボーグ』にゲスト参戦している。使用するムゲンボーグ「インパクトMk2」はキセルなどの武器で攻撃する。
メインウェポン:ピコピコハンマー→ビッグピコハンマー→メガトンハンマー→ねこにゃんハンマー
サブウェポン1:花火爆弾
小さな爆弾を投げつけて攻撃する。エネルギーゲージの消費は少なめ。
サブウェポン2:ワイドスターマイン
上空に大量の爆弾を打ち上げて攻撃する。エネルギーゲージの消費は多め。
特殊能力:爆発ピコハンマー
ハンマーのマークが書かれた特殊なブロックを破壊できるハンマー。攻撃にも使えるが、威力は低い。書籍によっては「爆裂ピコハンマー」表記の場合もある。
ユイ
声 - 高田由美
能力 - 攻撃力:B 素早さ:S ジャンプ力:A
ゴエモンの幼馴染で、御公義のくノ一。将軍を探す隠密行動の最中だが、本人は任務そっちのけでいい男探しに夢中。エビスとは犬猿の仲。AREA2から使用可能となる。
攻撃力は低めだが、素早さに突出しており、ジャンプ力も2番目に高い。素早い敵との戦いで活躍できる。メインウェポンの段階によって連撃が可能。
ゴエモンシリーズでのヤエとの関係は不明。
『ムゲンボーグ』ではフィールドに彼女らしきキャラがおり名前もユイ。
メインウェポン:名刀夜桜→名刀彼岸桜→名刀八重桜→名刀桜吹雪
サブウェポン1:手裏剣
小さな手裏剣を投げつけて攻撃する。エネルギーゲージの消費は少なめ。
サブウェポン2:誘導手裏剣
十字キーで方向を操作できる巨大な手裏剣を投げて攻撃する。ユイがダメージを受けるか、手裏剣が画面外に出るか、一定時間経つまで自由に操作できる。エネルギーゲージの消費は多め。
特殊能力:ドルフィンダイブ
水中にもぐれるようになる。人魚変化の術と性質は同じ(ただし操作性が大きく異なる)。使用中は超音波で攻撃できるが、敵の動きを短時間止めるだけで倒すことはできない。
サスケMarkII
声 - 小桜エツ子
能力 攻撃力:C 素早さ:A ジャンプ力:S
正式名称「サスケMk-Ⅱ SN4aQS1003」。MK-2はご公儀カラクリロボ・サスケシリーズの中でも高性能な改良型として知られている。元の主人の命により、ゴエモンたちと行動を共にする。AREA3から使用可能となる。
攻撃力は最低だが、ジャンプ力が最も高く素早さも2番目に高い。特殊能力もあって穴が多いステージなどで活躍する。
がんばれゴエモンシリーズのサスケとの関係性は不明。
メインウェポン:クナイα→クナイβ→クナイγ→クナイΩ
上方向および伏せているときはちょんまげ攻撃になる。
サブウェポン1:バズーカ
バズーカからミサイルを発射して攻撃する。エネルギーゲージの消費は少なめ。
サブウェポン2:ホーミングバズーカ
敵をある程度追尾するミサイルを大量に発射する。エネルギーゲージの消費は多め。
特殊能力:ホバリング
背中のバーニアで滑空できる。上昇は出来ず移動中は無防備になってしまうが、移動可能な距離は非常に長く、遠く離れた足場にも到達できる。
敵キャラクター
全て元は善良ながら妖魔によって操られた者たちである。
ハンゾウ
声 - 千葉進歩
甲信越忍軍の頭で、最後に将軍の消息を伝えた。妖魔に取り憑かれてしまい、EDOタワーを占拠し、そこを本陣として町を荒らしている。戦闘では常に飛行移動を行い、素早い動きでこちらを翻弄する。AREA1のボスキャラクター。インパクト「不如帰(ほとどぎす)」を操る。
コジロウ
声 - 小西克幸(PS版)
青年剣士。ムサシとはライバル関係にある。現在は妖魔に取り憑かれている。女性のような口調で話し、屈強な男をはべらせて生活しているなど男色家の傾向があり、ベンケイを敬愛している。戦闘ではムカデのような特殊な刀を操る。AREA2のボスキャラクター。
ベンケイ
声 - 谷口節
ヨシツネに忠義を誓う武将。日本掌握の野望を持ちはじめたヨシツネに不信感を覚え、その心の隙間を妖魔に付け込まれてしまう。戦闘ではミサイルやガトリング砲などを装備し、高い火力で攻めてくる。AREA3のボスキャラクター。インパクト「大槌(おおづち)」を操るが、「大槌」はGBA版には登場しない。
ヨシツネ
声 - 斎賀みつき
青年武将。中性的な容姿の美少年で、ベンケイいわく行く先々で女性たちが寄ってくるらしい。妖魔に取り憑かれ、日本掌握の野望に目覚めてしまう。戦闘では刀と巨大な笛を武器として使い、姿を消したまま斬撃の残像で攻撃を行う。AREA4のボスキャラクター。倒しても妖魔の呪縛は解けず、後にAREA5にて再登場し、インパクト「鵺(ぬえ)」を操る。AREA6では一時的にプレイヤーが操作できる。
ムサシ
声 - 渡辺明乃(PS版)
剣豪の少女。コジロウとはライバル関係にある。他のキャラクターと違い、ひたすら強さを求めるあまりに自ら妖魔と融合する道を選んだ。戦闘では2本の愛刀を武器に炎と氷の技を繰り出してくる。AREA5のボスキャラクター。
インパクト
味方側が操るお馴染みのゴエモンインパクトの他、本作では敵側も明確にインパクトと呼称される大型からくりメカを操る。外観はコミカルなからくり人形風だった旧作と異なり、近未来調の世界観に合わせてリアルロボットのようなデザインになっている。
ゴエモンインパクト
HIDE IMPACT 不如帰(ほとどぎす)
HEAVY IMPACT 大槌(おおづち)
その他
お頭
キヨ姫
声 - 松井菜桜子
妖魔軍団を束ねる頭領。ランドセルを背負った幼い少女の容姿をしているが、凄まじい妖力を秘めている。本作のラストボス。戦闘では鬼と甲殻類が融合したような異形の姿へと変化する。ゴエモンたちに倒された後、将軍を攫ったのは鷹狩りに来た彼を見て一目惚れしたためであると明かす。その想いが将軍に届くことはなかったが、今度は自分が妖魔であろうと受け入れてくれたゴエモンに惚れてしまう。
ゴエモン ニューエイジ出動!
2002年2月28日にゲームボーイアドバンス用のアクションゲームとして発売された。
PS版との相違点
- PS版にあった各ムービー、ボイスがカットされ、静止画と字幕によるデモシーンパートのみとなった。
- AREA数が6から4に減っている。また、同じステージでも仕掛けが異なっている。
- 使用可能なキャラクターがゴエモン、エビスの2人のみとなっており、ユイ、サスケmark2の2人はヨシツネと同じく一部のステージのみのゲスト参戦に留まっている。
- 水中ステージでのユイの衝撃波で敵を倒すことができるようになり、パワーアップアイテムをとることで衝撃波の威力が上がる。
- ボスキャラクターの中でコジロウ、ムサシの2人は登場せず、ムサシについてはステージ自体登場しない。そのためAREA2のボスがベンケイ、AREA3のボスがヨシツネ&鵺となっており、大槌は登場しない。
- GBA版ならではのオリジナルステージが用意されている。
- ストーリーに多少の変更がみられる。それに伴い、デモシーンの会話内容が刷新され、ラスボスもオリジナルキャラクターに変更されている。
- BGMの大半が刷新されており、『でろでろ道中』『もののけ双六』からの新規アレンジ曲が使用されている。
漫画版
2001年に『コミックボンボン』で漫画化もされた。作者は津島直人。全4巻。ゲーム本編のコミカライズは3巻で完結し、4巻分はゴエモンたちの少年時代を描いた「キッズ編」となっている。
ストーリー
1巻
2巻
3巻
4巻(キッズ編)
キャラクター
多くに対して原作と異なる設定がなされている。
ゴエモン
かつて妖魔に憑依されていた過去がある。またその頃から強靭な精神力で妖魔に支配されず、制御に成功していた事からおカシラに新世代ゴエモンとして見込まれた。当初は力を持て余して街を破壊してしまっていたが、エビス、ユイとの交流を経て扱いを学び、その後に憑依していた妖魔は抜けたが、体に残された妖魔の力を戦闘で使うこともある。また、妖魔の力を使用すると瞳が対極図のような形に変化する。
幼少期は力に振り回されて傲慢な部分があったが、弱くても立ち上がるエビスの姿を見たことで改善され、敵であっても助けようとする、美人には決して手をあげないといった信念を最後まで貫く。そのためアマクサを救えなかった事に後悔の涙を流し、エピローグでは未だ日本中に残る妖気の源を断つために旅立った。
エビス
終盤ではアマクサに誘拐され、ゴエモンの憎悪を引き出すための人質として扱われた。そして自分に対するコンプレックスをアマクサにつけこまれて妖魔を憑依させられ、アマクサをパワーアップさせてしまう。しかしゴエモンから子供時代に妖魔からゴエモンを守った思い出を語られ、妖魔の支配を振り切って脱出。アマクサを倒した後はユイに背中を押され、ゴエモンの後を追いかけていった。
武器は原作におけるゴエモンのGマグナムと思しき銃。後半および幼少期はハンマーも使った。
ユイ
サスケMarkII
ゴエモンインパクト
ボスキャラクターたちは戦闘中に妖魔の姿に変身してパワーアップすため、敵とのインパクト戦はアマクサとの対決まで存在しない。またインパクトは内部でサスケが操作しており、ゴエモンは外部から指示を出すのみで搭乗することはなかった。
おカシラ
ハンゾウ
コジロウ
ムサシ
ヨシツネ、ベンケイ
キヨ姫
アマクサ
エビスを誘拐して妖魔化させ、それと合体することで妖魔形態に変身する。エビスの内面にある「皆に守られているだけの自分が大嫌い」というコンプレックスを力に変えてゴエモンたちを圧倒するが、ゴエモンが「エビスの心は強い」と自分を認めていた事を知ったエビスが妖魔を振り払ったことで弱体化し、ゴエモンに敗れる。そして最後はゴエモンに認められたことで救いを得て、自身を犠牲にして彼らの命を救った。
関連作品
2005年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻』では、本作における新世代ゴエモンの姿をしたキャラクターが「ゴエモンの偽者」として登場する。また、隠し要素によりキャラクターチェンジ時に新世代ゴエモンの姿になることができる。