ゴブリン公爵
以下はWikipediaより引用
要約
『ゴブリン公爵』(ゴブリンこうしゃく、英: Duke Goblin)は、1985年から1986年に週刊少年チャンピオンに連載された手塚治虫のSF漫画作品である。
概要
古代中国で製造された青銅の巨人をめぐって展開するSFアクション作品。
本作品の原案は、1973年に週刊少年サンデーで連載が企画された『燈台鬼』という作品である。『燈台鬼』はネームの段階で企画が中断され掲載には至らなかったが、そのアイデアを継承、改変する形で『ゴブリン公爵』が完成した。
あらすじ
予知夢を見る少年・珍鬼は、3000年前に殷王朝が守護神として造った魔神で、念力で自由に動かせる恐るべき破壊ロボット「燈台鬼」を発掘し、燈台鬼を動かす力を持つ少女・愛愛と出会うのだった。燈台鬼は愛愛の意に反して町を破壊し、黄河の底に沈んだ。
時は流れて、1988年の沖縄県。今はゴブリン公爵を名乗るようになった珍鬼は、潜水の名手である徳川貫一を雇い、黄河の底に埋もれる燈台鬼を復活させるが、貫一の殺害は愛愛の妨げにより失敗。燈台鬼、貫一、愛愛は超能力研究所所長の天乱和尚に保護される。燈台鬼を奪還しようとするゴブリン公爵を退けた天乱和尚は、燈台鬼を正義のため役立てようとベトナムの難民キャンプへワクチンを届けようとする。ワクチンは無事に届けられたが、燈台鬼の外見を見た難民たちからは悪魔、怪物として疎まれる。
その頃、ゴブリン公爵は、プラネリア共和国に日本企業が建設した石油プラットフォームを支配下に置き、燈台鬼を真似た念力で動かすロボイドを開発していた。天乱和尚は燈台鬼、貫一、愛愛を派遣し、激しい戦いの末、ロボイドとゴブリン公爵を倒したかに見えた。
日本行きの石油タンカーに燈台鬼、貫一、愛愛らは乗船していたが、同道する石油プラットフォームの社長にはゴブリン公爵が憑依しており、ついにはゴブリン公爵は燈台鬼に憑依してしまう。燈台鬼=ゴブリン公爵は日本に上陸、破壊の限りを尽くす。瀕死の愛愛は自分も燈台鬼に憑依し、ゴブリン公爵の精神と戦いながら浅間山の火口へ身投げし、溶岩の熱で溶かすのであった。
登場キャラクター
珍鬼 / ゴブリン公爵
愛愛
天乱和尚
徳川貫一
単行本
- チャンピオンコミックスエクストラ『ゴブリン公爵』(秋田書店)全2巻
- 手塚治虫漫画全集『ゴブリン公爵』(講談社)全2巻
- 少年チャンピオンコミックス『ゴブリン公爵』(講談社)全2巻
- 秋田文庫『ゴブリン公爵』(秋田書店)全2巻
- 手塚治虫文庫全集『ゴブリン公爵』(講談社)全1巻