サムライダー
漫画:サムライダー(サムライダー'88)
作者:すぎむらしんいち,
出版社:講談社,
掲載誌:ヤングマガジン海賊版,週刊ヤングマガジン,
レーベル:ヤンマガKCスペシャル,
発表期間:1987年 - 1989年,
巻数:全3巻,
漫画:サムライダー
作者:すぎむらしんいち,
出版社:講談社,
掲載誌:ヤングマガジンアッパーズ,
レーベル:アッパーズKC,
発表期間:2003年 - 2004年,
巻数:全5巻,
OVA
原作:すぎむらしんいち,
監督:大庭秀昭,
シリーズ構成:山本優,
キャラクターデザイン:谷口守泰,
製作:鈴木良紀,豊田賢司,
発売日:1991年2月22日,
以下はWikipediaより引用
要約
『サムライダー』は、すぎむらしんいちによる日本の漫画。またそれを原作としたOVA作品。また同名タイトルの別作品もあわせて解説する。
概要
『サムライダー』は、『ヤングマガジン海賊版』(講談社)1987年8月号に第1話を掲載。同年10月号に第2話を掲載した後に、同社の『週刊ヤングマガジン』に移籍し、1987年第22号から1989年第4号まで連載。連載時は「お笑いバイクアクション」と銘打たれていた。単行本は全3巻。 1999年には大判となって再録版が刊行された。再録版は全3巻で、外伝を新規収録している。 後に発表された新作『サムライダー』に併せて2003年に復刊された際には『サムライダー'88』というタイトルに変更されている(「'88」は連載開始年にちなむ)。再編集版は全2巻。
新しい『サムライダー』は、『ヤングマガジンアッパーズ』(講談社)にて2000年代前半に連載された。単行本は全5巻。 旧作のリメイクとも続編ともとれる内容となっている。別作品でありながらまったく同一のタイトルであり、差別化を図るためか(新作を『サムライダー'03』等とするのではなく)旧作のタイトルが変更された。
いずれもスズキ・カタナに乗った「サムライダー」と呼ばれるキャラクターが重要なキーパーソンとなるバイク漫画。ただし両者の設定と作風は大きく異なり、世界観その他に直接的な関係はない(「サムライダー」という名称以外は暴走族の「津血乃呼」の名称が共通する程度)。
ストーリー
- 『サムライダー'88』(旧題『サムライダー』)
- 1980年代末(連載当時と同年代)の北海道・札幌市郊外が舞台。
- 主人公たち高校生の青春群像と、不良バイクチームとの抗争の、二つを軸に展開する。
- 『サムライダー』
- 20XX年の架空の「現代」を舞台にした近未来SF的な設定の作品。前作とは一変してシリアスでオカルトなテーマとなる。
- 日本はアメリカの51番目の州「日本州」という設定で、東京は「性産業特別解放地区TOKYO(通称・風俗特区)」となっている。
- 事件の舞台は賽木原(さいきばら)市。人口約62,000人で、旧首都である東京から北西へ47マイル(約75km)との事。
1980年代末(連載当時と同年代)の北海道・札幌市郊外が舞台。
主人公たち高校生の青春群像と、不良バイクチームとの抗争の、二つを軸に展開する。
20XX年の架空の「現代」を舞台にした近未来SF的な設定の作品。前作とは一変してシリアスでオカルトなテーマとなる。
日本はアメリカの51番目の州「日本州」という設定で、東京は「性産業特別解放地区TOKYO(通称・風俗特区)」となっている。
事件の舞台は賽木原(さいきばら)市。人口約62,000人で、旧首都である東京から北西へ47マイル(約75km)との事。
登場人物
『サムライダー'88』の登場人物
サムライダー
マサオ / 森昌雄
本編における主人公(基本的にマサオの視点で物語は展開する)。
北陵高校に通うバイク好きの高校生。愛車はヤマハ・FZR250。36回ローンで買ったばかりの愛車を、突如現れた「鎧兜の謎のライダー」(サムライダー)に破壊され復讐を誓う。
謎の転校生・沢村をライバル視するも実力の違いからほとんど相手にされず、サムライダーに対する行動も空回りが多い。対抗意識が嵩じてサムライダー風バトルスーツを自作したり、単に名前で張り合うだけのチーム「サムライダース」を結成したりする。ヘルメット軍団の乗り捨てたカワサキ・エリミネーターを入手し、ターボチャージャーを搭載したマシンでサムライダーに挑む。
サムライダーズの結成により調子に乗り、ヘルメット軍団および津血乃呼と抗争状態に入る。高校を舞台にした大乱闘の末、本物のサムライダーの登場により、敵対する2チームが壊滅状態に陥って事態は収束するが、納得のいかないマサオは、1人でサムライダーにバトルを挑み、結果的には敗北する。
北陵高校での乱闘事件がマスコミに取り上げられて問題化し、学生生活においても致命的な立場に立たされるが、最終的に学校の経営者が変わり、別の高校となる事で難を逃れた。他方、サムライダーズのリーダー「少年M」として報道されてしまったため、各地のバイカーにカリスマ的存在と認知されるという予想外の事態に発展。「少年M」に会う為に北陵高校に押し寄せたバイク集団に、「サムライダーズの創設者にして偉大なるリーダー」「永遠の反逆児」とその名を轟かせた(紹介の激文は沢村による)。
山口
沢村哲郎
北陵高校にやってきた転校生。サムライダーの正体。学業は優秀で運動神経に優れ、ケンカも強く女に手が早い。愛車はGSX1100Sカタナ。
目尻に傷がある事からサムライダーの正体と看破したマサオと転校初日から乱闘になり、以来ライバル視されるが、まったく相手にならないどころか事ある毎におちょくって遊んでいる。「沢村=サムライダー」説も、実際の所言い掛かりに近く、マサオ以外にサムライダーを間近で見た者がいないため、物語の終盤で正体が明かされるまでに賛同するものは皆無であった。もっとも、普段からカタナに乗り、学校に日本刀を差した状態で駐車した事もあり、同一人物説も噂としては存在していた。最終話ではマサオにカタナを譲り、足を洗うかのような発言をしていたが、集まって来たライダーのバイクを無断借用していた。
BIKING
ヤマハ・VMAXに乗る武装ライダーでサムライダーの天敵。角付きのヘルメットにガスマスク、プロテクター付きのバトルスーツに毛皮のマントをまとった姿で、大型のバトルアックスを武器に、道路標識(「止まれ」の標識)を盾に使う。ちなみに「BIKING」という名称は、「VIKING=ヴァイキング(北欧の海賊)」と「バイク+キング=キング・オブ・バイク」と意味を掛け合わせており、更に「bike+ing=バイクする」という意味合いも持たせたトリプルミーニングであると当人は主張する。読みは普通に「バイキング」であり、バトルスーツの背中に「BIKING」とエンブレムがある。
沢村のライバルであり、お互いに問答無用の死闘を繰り広げる間柄。前回の決闘で沢村の左眼の傷と引き換えに全治2ヶ月の重傷を負い、その事件が沢村が転校する原因となった。宿敵・沢村を追って北海道に辿り着き、早朝の峠道で再戦を挑む。
サムライダーズ(グループ)
ヘルメット軍団(グループ)
津血乃呼(グループ)
パイレーツ(バイクショップ)
表向きは普通の自転車屋「サイクルショップぱいれーつ」に偽装しているが、地下に秘密工場を擁する違法な改造専門店。津血乃呼のメンバー御用達でもある他、密かにパトカーの改造にも携わっている。眼帯の父親とスキンヘッドの長男、そばかす美人の長女・美雪の家族3人で経営されている。
各方面の改造を請け負う他、サムライダー活躍のブームに乗ってレプリカのバトルスーツを製作・販売するなど、なかなか商魂たくましい。マサオの乗るエリミネーター750(試作版はスーパーチャージャー仕様、完成版はターボチャージャー仕様)を製作した。他にも、骸骨風の外装をつけたロッカーズ風バイクや同様のオフローダー、バトルホッパー風な外装のオフローダー、オートジャイロとチョッパーバイクを合体させた「ジャイロチョッパー」を製作・所有するなど多彩なラインナップを擁する。
『サムライダー』の登場人物
アヤ / 藤本 綾子
スミ / 住吉
ハチマキ / 八巻 年男(やまき としお)
柳
書籍情報
すぎむらしんいち 『サムライダー』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉 全3巻(B6判):初出の単行本。
すぎむらしんいち 『サムライダー』 講談社〈ヤンマガKCDX〉 全3巻(A5判):上記の大判化した再録本。第3巻に「サムライダー外伝」を併録。
すぎむらしんいち 『サムライダー'88』 講談社〈アッパーズKCDX〉 全2巻(B6判):再編集して収録。セットは上記の2冊と付録のKUBRICKを同封した特装版。
- セット 2003年12月発売 ISBN 4-06-358172-1 ※5000部限定
すぎむらしんいち 『サムライダー』 講談社〈アッパーズKC〉 全5巻(B6判)
OVA
アニメ『サムライダー』は1991年に大映映像株式会社より発売されたOVA作品。漫画『サムライダー』(『サムライダー'88』)を原作にしている。
キャスト
- マサオ:山寺宏一
- 沢村、サムライダー:山口健
- 由美子:林原めぐみ
- 深雪:山田栄子
- 山口:山口勝平
- 桜田:中村大樹
- 喉野郎:矢尾一樹
スタッフ
- 原作:すぎむらしんいち
- 監督:大庭秀昭
- 製作:鈴木良紀 豊田賢司
- 脚本:山本優
- 撮影監督:森口洋輔
- 美術監督:松宮正純
- 音楽:高浜輝夫
- 音響監督:山崎宏
- キャラクターデザイン:谷口守泰
- 作画監督:谷口守泰
- 制作:エム・ティ・ヴィ