サライ (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『サライ』は柴田昌弘による日本の漫画作品。少年画報社の漫画雑誌『ヤングキング』にて1998年から2008年2月まで連載された。話数カウントは「WORK-」。単行本は全19巻。
10年の長期にわたる連載期間中、作者は脳出血のため入院し、次に自動車事故により重傷を負ったが、作品は無事に完結している。
ストーリー
近未来、遺伝子学の暴走により人類は16歳を過ぎると異形の怪物に変貌してしまう世の中になっていた。そんな世界で活躍する護衛メイド「サライ」と彼女の出生と世界変貌の謎に迫る物語である。
作品世界
2007年に発生した大地殻変動「大災厄」によって文明は崩壊した。そのうえ生き残った人々も、大災厄によって活性化した体内のMOSAIC(モザイク)によって異形の姿に「変身」する者が続出した。このため2016年から2020年にかけての「血の10年代(ブラッディティーンズ)」には旧世界の大人達が絶望した子供達に大量に虐殺され反撃によって子供達も殺された。
そして物語が始まる2041年には事態は沈静化したものの、国家は存在せず、「領主」と呼ばれるその地方の有力者によって各地の住民は支配される中世のような社会構造になった。現代のような長寿はまれで、多くの人々は変身の恐怖に怯えながら過ごす。そのため、地方によっては異形の姿になった者に対する差別や子供を食べることにより変身から逃れることができるとする風習があるところもある。こうした現状を打開するためにメイド協会やオルソといった組織が活躍している。
登場人物
主要登場人物
神薙サライ
主人公。2041年現在、唯一生き残っている日本人。赤毛。戦闘時には背中から翼を生やす。主要武器は刀。お人好しだがどこか抜けていて向こう見ずな性格のためにトラブルをよく起こす。そのためあまり評価されず、C級にランクされているが、後輩からは慕われている。だがその正体は、ソ連の秘密地下研究施設「ジスクール」で1960年代に開発された生体兵器である。その後クローンが作られ、その血脈は世界が崩壊した後も引き継がれ、現在の神薙サライが誕生した。幼い頃からメイド協会で育てられ、自身の家族のことなどは何も知らない。しかし前世ともいうべき過去の記憶をしばしば思い出すことがあり、その影響で庶民的な日本料理が得意。メイド協会に所属する中で唯一の変異体。最終章においてようやく自らの過去を知り、ある決断をする。
フリッカ・フラクタル
護衛メイド協会
パチュリー・シール
ソリッド
ジスクール関係者
イリナ・ペトリョーワ
Dr. ダーフー(Dr. DAHOO)
神薙沙莉(かんなぎ さらい)
神薙勇気(かんなぎ ゆうき)
ジェースイッチ
再スタートした「SARAI」計画で神薙勇気の精子と「SARAI」の10番目の受精卵から作られた実験体。イリナの子宮から誕生し、彼女から我が子同然の扱いを受けていたが、発育が遅く能力も疑問視されていた。人工子宮から生まれた9人の姉から疎まれいじめられていたが、1978年のジスクールでのイエティ反乱時に能力が覚醒する。自爆による爆風と猛火をくぐりぬけ生き延びたが、頭部にショックを受け、それ以前の記憶を失い、神薙沙莉の記憶だけが残った。さまよっているところをシベリアの遊牧民に拾われ、育てられた。1992年に人身売買組織の船で日本へ密航する。その時、暴力団を能力を使って撃退し、それをテレビカメラに撮影されたために世間にその存在を知られてしまった。
用語
変身(メタモルフォーゼ)
完全体
変異体
重合体(ギガント)
新人種(ネオカインド)
護衛メイド
護衛メイド協会
オルソ
ジスクール
イエティ
大災厄(カタストロフ)
MOSAIC(モザイク)
天使
真性天使
旧世界
カロール族
真秀州(まほす)
複素念動(ふくそねんどう)
関連作品
東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.