サラリーマン死神
以下はWikipediaより引用
要約
『サラリーマン死神』(サラリーマンしにがみ)は、水木しげるの漫画作品、並びにアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第2シリーズのエピソード。
概要
『サラリーマン死神』は『ビッグコミック』(小学館)1968年12月1日号から1969年4月1日号まで連載。『河童の三平』でデビューし、後に『ゲゲゲの鬼太郎』や『コケカキイキイ』などにも登場する「死神」を主人公に据えた作品。作中では示されていないが、一部の書籍では『河童の三平』に登場する死神とは遠い親戚だと解説されている。単身赴任の死神が、ノルマを達成するために奔走する悲哀を帯びた物語であり、小市民的な死神の姿を使って社会の実情を風刺している。
単行本は1971年に朝日ソノラマのサンコミックスから刊行。その後、講談社KCスペシャル『死神の招き 水木しげる不思議な世界(3)』(1987年)、ちくま文庫『死神の招待状 妖怪ワンダーランド(6)』(1995年)に収録された。
あらすじ
「死神106番」は成績不振のためエンマ社長から地上へ単身赴任を命じられる。仕事のノルマは1年間に12人の魂を地獄に連れて行く事。しかし、死神とはいえ人間より優れた力がある訳ではないので、ノルマ達成には知恵を絞る事になる。
主な登場キャラクター
死神106番
アニメ
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第2シリーズ(1971年 - 1972年)では、大人向けの風刺短編や怪奇短編など、鬼太郎以外の水木作品を原作とするエピソードが多数放映され、『サラリーマン死神』シリーズもアレンジを加えてアニメ化されている。下記は該当する放映話とサブタイトル、並びに原作。
- 第34話「死神とサトリ」 (原作: 『ねたみ』、『死神の招き』)
- 第38話「隠れ里の死神」 (原作: 『蒸発』)
- 第42話「死神と貧乏神」 (原作: 『枯れ葉』)
- 第45話「死神のノルマ」 (原作: 『涙のノルマ』)
なお、『ゲゲゲの鬼太郎』第5シリーズでも本作の設定を一部引き継いだ死神が登場する。
書籍情報
- 『サラリーマン死神』 朝日ソノラマ〈サンコミックス〉、1971年4月
- 『水木しげるの不思議な世界3 死神の招き』 講談社〈KCスペシャル〉、1987年3月、ISBN 4-06-101299-1
- 『死神の招待状 妖怪ワンダーランド6』 筑摩書房〈ちくま文庫〉、1995年7月、ISBN 4-480-03066-2
- 『世界怪奇シリーズ〔全〕/サラリーマン死神〔全〕他』 講談社〈水木しげる漫画大全集〉、2013年7月、ISBN 978-4-06-377522-8