サーカスの娘オルガ
以下はWikipediaより引用
要約
『サーカスの娘オルガ』(サーカスのむすめオルガ)は山本ルンルンによる日本の漫画。『ハルタ』(KADOKAWA)にて、volume30からvolume66まで連載された。
あらすじ
物語の舞台は、20世紀初頭、ロシア。トムスキィ・サーカスに売られた少女・オルガは、大富豪の息子・ユーリィに恋をした。身分違いの密かな恋を叶えるために、 オルガはサーカスでスターになることを決意する。
登場人物
オルガ
本作の主人公。父親が他界し、家族に見捨てられ、トムスキィ・サーカスに引き取られる。最初は故郷の事を引きずっており、根暗で内向的だったが、サーカスに入ってからは、気の強い性格になっていき、成長し、たくましくなる。サーカスに入団したばかりの時は裏方の雑用係だったが、アリーナに立つために練習に励み、後に綱渡りを担当するようになり、サーカスのスターとなる。ユーリィに恋心を抱き、彼が描いた絵が載っているクッキー缶を大切にしている。途中でスランプに陥り、アリーナに立てなくなるが、世界を変えるしかないと言う思いから、再び心に火が付き、トムスキィ・サーカスを去ろうとするレオについて行く事を決意する。ユーリィとレオ以外、同年代の友人がいないなど孤独な一面も。大人になってからは何人ものセックスフレンドと関係を持つようになるが、ユーリィと再開できるのをひたすら待っている。
ユーリィ・ジミードフ
本作のもう一人の主人公。大富豪の息子で家の跡取り。オルガが恋した相手。家がお菓子工場を経営している。天才画家でコンクールにも入選する程。トムスキィ・サーカスの常連客で、こっそり舞台裏も見に行ったりする。オルガ同様に気が強く、出会ったばかりの頃はオルガと喧嘩になったが、彼女の演技を見て惹かれていく。将来を決められている事や、自由な人生を送れない事に息苦しさを感じている。大人になってからは絵を描くのを止めてしまうが、芸術を愛する気持ちに変わりはなく、チニゼッリ・サーカスでのオルガの公演を見に来ていた。工場を継いで社長になるが、閉鎖が決まり、従業員を解雇せざるを得ない状況になり、罪悪感に苛まれる。オルガと同じく、世界を変えるしかないと言う思いから、家族と決別し、戦争時に志願兵として命がけで戦う。
レオ
サーカスでのオルガのパートナーで、天才的なマジシャン。両親も同じく芸人である。実はオルガより先にトムスキィ・サーカスにいたが、退団して学校に通っていた。しかし学生生活に不満を感じ、退学してトムスキィ・サーカスに戻って来た。人の心を見抜くのが得意で、オルガのユーリィに対する恋心に気づく。奔放な性格の女たらしで遊び人だが、オルガの才能を見極め、サポートしたり色々と助言をするなど、オルガの理解者でもある。常に上を目指しており、トムスキィ・サーカスを出て、チニゼッリ・サーカスへ行くことを決める。大人になってからも相変わらず女遊びをしているが、自分の利益のためにも、オルガに「結婚しよう」とプロポーズをする。しかし、オルガはずっと会いたかったユーリィを選んだ。
ターニャ
団長
エレーナ
ユーリィの婚約者で、気立てのいいお嬢様。最初はユーリィと出会って喧嘩になったオルガを庇ったり、オルガの演技に感動しファンになって、倒れたところを助けては看病したり、オルガの体調を心配して気遣い、サーカスの公演前に差し入れを持ってくるなど、親切に接していた。しかし、綱渡りの練習中に転落したオルガとそれを助けたユーリィの姿を目撃してしまい、気まずそうな表情を浮かべる。民衆を馬鹿にするミハエルをなだめたり、基本的に温和でおっとりしているが、通行人に悪口を言われて青ざめたり、汚い子供に抱きつかれて怯えるなど、神経質な一面もある。ユーリィと結婚をしても、彼自身は自分との結婚には乗り気ではなかった事を知り、ショックを受ける。
ジミードフ
アレクセイ
レオの両親
書誌情報
- 山本ルンルン『サーカスの娘オルガ』 KADOKAWA〈ハルタコミックス〉、全3巻
- 2017年9月15日発売、ISBN 978-4-04-734632-1
- 2018年9月15日発売、ISBN 978-4-04-735133-2
- 2019年8月10日発売、ISBN 978-4-04-735627-6