シェリフ (あろひろしの漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『シェリフ』はあろひろしによる日本の漫画作品。
概要
『月刊少年ジャンプ』1989年2月号から同年12月号まで連載、単行本は集英社ジャンプコミックスより全2巻。
本作自体は短命に終わったが、後に『月刊少年キャプテン』にて4年後の世界を舞台にしたスピンオフ作品『ハンター・キャッツ』が執筆されており、本作の登場人物のうち数名が引き続き出演している。
世界観
近未来。財政緊縮と地方自治強化を狙いとした行政改革の一環として、警察組織が一気に解体された。国家警察として残された機関は全国警察組織を束ねる行政機関の警察庁のみ。警視庁や地方警察本部をはじめとする現業機関は全て半民営化される。特に地方警察の警官たちは保安官(シェリフ)と改称。都道府県・市町村などの各地方自治体や町内会・地区などの地区民生組織に雇われる存在となる。大半は元からあった警察組織がそのまま引き継がれたが、警備会社への委託や、進之介の様に自治組織代表者(市町村長)に個人的に雇われた者もおり、甚だしき場合は地元の暴力団組織が保安官業務を行う土地もある。
警察の半民営化により治安は荒れ、犯罪者には賞金が課せられるようにもなった。それを狙いとした専業の賞金稼ぎ(ハンター)も新商売として出てくるようになる。前述の各警備会社に代表される「安全産業」も、保安官代行会社(民間警察)や賞金稼ぎ取り纏め会社として活躍するようになった。
『シェリフ』は、そんな時代において一つの小さな地区・矢間下(やました)町を舞台に、安全産業を生業とする者達を描いた作品である。
登場人物
本作終盤に登場する『四龍』の関係者は、同項目を参照のこと。
鶍進之介(いすか しんのすけ)
矢間下町の町長に雇われている保安官。無精ひげを生やした怠け者の男性で、とにかく仕事をサボってはパチンコ屋に入り浸ったりしている。それでもクビにならないのは超薄給の上、保安官業務以外の仕事でもコキ使われているため。しかしいざという時の腕の冴えは抜群。特に戦闘能力・サバイバル能力に関しては超一流。保安官養成学校(シェリフ・アカデミー)中退の経歴を持つ。手癖が悪く、手近にある使えそうなものはしばしば懐に入れてしまう。町長の娘である沙霧に惚れ込んでいる。
射撃の腕前自体は確かなのだが、銃を持つとじんましんが発生してしまう「ガン(銃)アレルギー」体質。それ故に保安官の法規上標準装備である拳銃を所持することができない。だが、パチンコ玉や鉄ゲタなどの道具と、自らの身体能力を駆使してそれをカバーしている。
『ハンター・キャッツ』には、回想シーンでシルエットのみ登場する。またスター・システムとして、『4Spiritsプラス2』第3巻掲載の短編『CALLING』(ラポートより刊行した「あろひろし作品集『封印』」にも収録)にも無頼な学者「シン・イスカ」として出演している。
生(いく)
町長(ちょうちょう / ボス)
ナヌシ
沙霧(さぎり)
氷室幽也(ひむろ ゆうや)
沙河真理杏(さが まりあん)
水輝達人(みずき たつと)
早房輝(はやぶさ ひかる)
サブタイトル
第1話 シェリフのいる街の巻
第2話 爆裂の死角の巻
第3話 凶奸の虜の巻
第4話 丸腰の追跡者(チェイサー)の巻
第5話 親しき仲には休暇なしの巻
第6話 少女と猫の捜査線の巻
眠傀 第7話 警備は踊るの巻
眠傀 第8話 女王の涙は凍らないの巻
享悪の宴 第9話 四龍(スーロン)の巻
享悪の宴 第10話 凶眼の女の巻
享悪の宴 最終話 シェリフの巻
単行本
- ジャンプ・コミックス(集英社) 全2巻
- 1989年10月15日(ISBN 4-08-871441-5)
- 1990年4月15日(ISBN 4-08-871442-3)
- Kindle他、電子書籍版も販売されている。