シノビノ
以下はWikipediaより引用
要約
『シノビノ』は、大柿ロクロウによる日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて2017年33号から2018年43号まで連載された。幕末に実在したとされる忍者、沢村甚三郎を主人公としている。
あらすじ
第1部
第2部
第3部
第4部
登場人物
主要人物
沢村甚三郎保祐(さわむら じんざぶろう やすすけ)
本作の主人公。58歳→65歳→72歳。忍者の末裔。伊勢国津藩伊賀に在住し、表向きは猟師で生計を立てている。忍びの能力が必要とされない平和な江戸の世の中でも鍛錬を続けていた。ある日、江戸幕府から黒船潜入の依頼を受け、受諾。普段は居眠りや腰痛・難聴を訴えるなど年齢相応の振る舞いをしているが、それは世を忍ぶ仮の姿で、任務になると隠密としての驚異的な能力を発揮する。年齢ゆえ身体能力そのものは劣化しているが、地の利を活かすなどした戦い方で対処している。
ペリーらが画策していた江戸襲撃計画を阻止した後、黒船で知り合った藤堂平助を弟子に取り、自身の後継者として育てる。平助からは「ジンジイ」と呼ばれる。7年間の修行の後、自らの体の衰えと、平助の自立を促すため、平助に対し破門を言い渡す。再び一人になった甚三郎は井伊直弼暗殺(桜田門外の変)を企てる坂本龍馬一派と交戦した際、右手と右足を失い、闇に消える。その後は体の回復を待ちながら龍馬らの動きを監視、終盤で龍馬の暗殺を計画する。
妻のたえとは死別。息子もいたが、息子らは忍びの修行に反発し家を出て行った。
藤堂平助(とうどう へいすけ)
本作の準主人公。のちの新選組八番隊組長、御陵衛士。作中では9歳→16歳→23歳。好戦的な性格で、世界一のサムライになることが目標。連載序盤では吉田松陰と行動を共にしており黒船襲撃計画に参加、甚三郎と交戦する。その後、成り行きで甚三郎の弟子となり、忍びの修行を受ける。当初は侍になることが目標であったため忍びの修行には反発していたが、鍛錬を経て甚三郎と信頼関係を築くようになる。甚三郎は彼を自身の若い頃と重ねて見ている。甚三郎曰く「バカだが素直」。おだてられやすい性格。
7年間甚三郎と師弟関係を結んでいたが、ある日突然破門を言い渡され、忍びとして甚三郎を超えることを決意する。その後は表向きは新選組や御陵衛士に身を置きながら、忍びとして勝海舟と連携し不穏な動きをする坂本龍馬一派を監視。かつての仲間である新選組の協力も得て龍馬らの京都襲撃計画阻止に尽力する。史実では慶応3年(1867年)末に油小路事件で暗殺されるが、作中では生きており、「藤堂平助」の名を捨て甚三郎から「沢村甚三郎」の名を襲名、忍びとして活動を続ける。
作中では藤堂和泉守高猷の息子ということになっている。父が死んだ母にあげた兼重を愛刀として振るう。ただし、父の事は良くは思っておらず、「クソ親父」と呼んでいる。
アメリカ海軍
マシュー・カルブレイス・ペリー
仙太郎(せんたろう)
ミランダ
ジェヴォーダンの獣/大影(おおかげ)
吉田松陰一派
吉田松陰(よしだ しょういん)
坂本龍馬一派
坂本龍馬(さかもと りょうま)
月下美人(げっかびじん)/河上彦斎(かわかみ げんさい)
岡田以蔵(おかだ いぞう)
服部半蔵正義(はっとり はんぞう まさよし)
斉藤一(さいとう はじめ)
幕府関係者
阿部正弘(あべ まさひろ)
藤堂和泉守高猷(とうどう いずみのかみ たかゆき)
天然理心流道場試衛館
のちの新選組。「誠の侍」を目指し、日本を守るために集まった血気盛んな集団。人相手配されていたシーボルトを追い、甚三郎と対峙する。1人1人の腕は立つが、まとまりに欠ける。
沖田総司(おきた そうじ)
山南敬助(やまなみ けいすけ)
その他
葛飾応為/葛飾栄(かつしか おうい/えい)
フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト
伊東甲子太郎(いとう かしたろう)
書誌情報
- 大柿ロクロウ『シノビノ』 小学館〈少年サンデーコミックス〉、全6巻
- 2017年10月18日発売、ISBN 978-4-09-127864-7
- 2017年12月18日発売、ISBN 978-4-09-127886-9
- 2018年3月16日発売、ISBN 978-4-09-128094-7
- 2018年6月18日発売、ISBN 978-4-09-128257-6
- 2018年8月17日発売、ISBN 978-4-09-128383-2
- 2018年10月18日発売、ISBN 978-4-09-128565-2