シャム猫ココシリーズ
主人公の属性:ネコ,
以下はWikipediaより引用
要約
『シャム猫ココシリーズ』(Cat Who series)は、アメリカの作家リリアン・J・ブラウン (Lilian Jackson Braun) の推理小説シリーズ。日本では羽田詩津子訳でハヤカワ・ミステリ文庫(早川書房)から刊行されている。原語での各作品の題名が "The Cat Who..." に統一されていることから "Cat Who Series" と呼ばれる。日本語翻訳版では「猫は〜(する)」に統一されており、この作品の猫(原語のThe Cat)の名から「シャム猫ココシリーズ」と呼ばれる。
作品の舞台
第4作までの舞台
第4作までの舞台は現代(1960年代)のアメリカ合衆国の都市部(第5作以降は「南」と呼ばれる)。
第5作以降の舞台
第5作以降の主な舞台は、「どこからも400マイル北」にあるムース郡である。
ムース郡内の主な町
- ピカックス
- 郡庁所在地
- ブルル
- 郡内最北端
- チップマンク
- ソウダスト・シティ
- ワイルドキャット
- 郡庁所在地
- 郡内最北端
ムース郡以外の地名
- ロックマスター
- 隣の郡の郡庁所在地
- ポテト山脈
- クィラランが避暑に赴く山
- 隣の郡の郡庁所在地
- クィラランが避暑に赴く山
主な登場人物・猫
探偵役とその家族
ココ(Koko)
ヤムヤム(Yum-Yum)
ジェイムズ・クィララン(James Qwilleran)
ココとヤムヤムの飼い主。長身で特大の口ひげを蓄えた男性。フルネームはマーリン・ジェイムズ・マッキントッシュ・クィラランであるが、マーリンという名を嫌って使用しない一方で母がマッキントッシュの出であることを誇らしく思っている。親しいものは「クィル」(Qwill)と呼ぶ。元事件記者で犯罪に関する著書があるが、離婚、アル中といったひどい時代を経たのち、第1作で「南」の新聞「デイリー・フラクション」の文化欄記者となり特集記事を担当する。第1作から第4作までは特集記事の取材中に事件に遭う。第5作でムース郡を訪れ、ある出来事のためにムース郡へ移住することとなる。ムース郡の資産家クリンゲンショーエン家の遺産を相続するが、ムース郡の文化発展に寄与すべくその全額で基金を設立する(クリンゲンショーエン基金(K基金))ほか、ムース郡のローカル新聞「ムース郡なんとか」(通称「なんとか」)に写真署名入りコラム「クィル・ペンからのひとこと」を執筆しているため郡内ではトレードマークの口ひげとともに著名人。女性にもて、第1作からしばらくの間は毎作異なる相手とデートをしていたが結婚はせず、2匹の猫のみを家族として暮らす。ココの一挙一動から事件解決の手がかりをつかむ。自身も「口ひげの付け根にピリピリした感覚があるとなにか(犯罪に関わること)が起こる」という経験を繰り返しているため、ひげの多いココの特別な能力を信じている。
周辺人物(第4作以前に登場)
周辺人物・猫(第5作以降登場)
ブーツィー(ブルータス)
シリーズ作品リスト
( )内は日本語翻訳版初版発行年月、日本語翻訳版ISBN、原題。(ISBN表記は、初版発行年が2007年以降は13桁、2006年以前は10桁を使用)
長編
関連作品
- 猫は14の謎をもつ(1991年7月、ISBN 4-15-077205-3 、The Cat Who Had 14 Tales )
- 猫が登場する14の話を収録した短編集
- 猫は日記をつける(2005年7月、ISBN 4-15-077227-4 、The Private Life of the Cat Who... )
- 既刊作品での出来事をクィラランの日記風に書いた作品
- 猫が登場する14の話を収録した短編集
- 既刊作品での出来事をクィラランの日記風に書いた作品
関係書籍
- シャム猫ココの調査報告(2002年6月、ISBN 4-15-077299-1 、The Cat Who...Companion )
- シャロン・A・フィースターによるシリーズ案内
- 猫はキッチンで奮闘する(2008年1月、ISBN 978-4-15-077298-7)
- 翻訳者羽田詩津子による作中料理の調理エッセイ(レシピ付き)
- シャロン・A・フィースターによるシリーズ案内
- 翻訳者羽田詩津子による作中料理の調理エッセイ(レシピ付き)
日本語翻訳版に関する話題
- 第4作が最初に翻訳された(1988年)。以後、第1作から第3作及び第7作以降が順次刊行されたが、第5作及び第6作は第20作の後まで刊行されなかった。その間、読者はクィラランのムース郡移転の経緯を日本語で読むことができなかった。
- 翻訳版の表紙カバー絵は猫の油絵(山城隆一画)を使用している。山城逝去後、関係者からシリーズ続編の刊行時にも引き続き彼の作品を使用できる旨の了解が得られている。