ジャバウォッキー1914
以下はWikipediaより引用
要約
『ジャバウォッキー1914』(JABBERWOCKY 1914)は、久正人による日本の漫画作品。『ネメシス』(講談社)にて、No.17(2014年7月)からNo.41(2018年8月)まで連載された。
本作は久正人の過去作『ジャバウォッキー』の続編で、第一次世界大戦勃発中の20世紀初頭を舞台に、新たなる主人公サモエドとシェルティの活躍を描いたスパイアクション。前作と同様、絶滅を乗り越えて直立二足歩行に進化した恐竜が生きる架空の世界で、歴史上の実在の人物や重大事件、著名な小説のキャラクターが作中に多く登場している。
ストーリー
20世紀初頭、人間社会では第一次世界大戦が勃発し「戦争の世紀」となっていた。その裏では、人間社会の打倒を目論む恐竜たちからなる秘密結社「殻の中の騎士団」が強力な大量破壊兵器を開発し、暗躍していた。元「イフの城」工作員リリー・アプリコットは、我が子であるサモエドとシェルティの兄妹とともに「アプリコット商会」を経営し、「殻の中の騎士団」の野望を防ぐため立ち向かっていく。
登場人物
前作ではマカロニ・ウェスタンなどの映像作品などに由来する名前が多かったが、本作の登場人物は祖先となった恐竜が発掘された地方の犬種に因んだ名前が多い。
アプリコット商会
リリー・アプリコットが社長を務める、戦場でのトラブルを専門とする何でも屋で、サモエドとシェルティのコンビ「鉄馬の竜騎兵(ハーレー・ドラグーン)」を主力戦力とする。実態は「殻の中の騎士団」やその協力者による野望を防がんと活躍している。
リリー・アプリコット
サモエド
殻の中の騎士団(ナイツ・イン・ザ・シェル)
「@」を旗印とする、人類社会打倒を目論む恐竜たちの秘密結社。前作で暗躍した恐竜のカルト教団「有翼の蛇」が前身となっている。 第一次世界大戦の裏で各国の軍上層部と結託し、強力な大量破壊兵器を発明して売り込む死の商人として活動し、そうした兵器によって人間たちを殺し合わせて人口を減らし、恐竜が人間を支配する「元のあるべき姿」に戻そうと目論んでいる。
ジャンゴ
マスチフ
クーン
シャーペイ
ダッケル
カタフーラ
ボーアボール
ブリアード
英国秘密情報部
その他の人物
サバタ・ヴァングリフ
ヒーラー
加納治五郎
チャウ
八房
用語
@
今から10万年前、最古の兵器「手斧」を発明した人間たちの反乱時、卵のまま人間たちに殺されて孵化できなかった雛たちを模ったものであり、組織にとっては「屈辱の歴史」に終止符を打つための旗印となっている。
オヴィラプトル
19世紀を描いた前作と同様、卵泥棒の子孫として他の恐竜たちから迫害の対象となっている。
スティラコサウルス
本作において本種をはじめとする角竜が持つ一対の大きな穴の開いたフリルは、生前皮膜で覆われており、微細な音の振動を感知するだけでなく皮膜の張力を変えて拾える音の種類・範囲・距離を自在に変えることのできる、もう一つの耳としての機能を持つ器官であったとされている。
オリクトドロメウス
地下に穴を掘って暮らしていたとされるヒプシロフォドン類だが、本作では完全に地中生活に適応した結果、目が退化した代わりに、地磁気を感知できるよう眼窩に昆虫の触覚と複眼を掛け合わせたような形状のロレンチーニ器官が発達していたとされている。
詳細
()は話数。
- フランス共和国ソンム 1916年9月(2)
- 中華民国青島 1916年10月(6)
- ベルギー・ドイツ・オランダ国境ヤンデホーフェン 1916年11月(2)
- アルプス山脈 1916年11月(4)
- 北アフリカ 上空 1917年1月(2)
- ヨーロッパ 某戦線 1917年3月(1)
- 南極大陸 地表 1917年4月(2)
- 南極大陸 地下基地 1917年4月(1)
書誌情報
- 久正人 『ジャバウォッキー1914』 講談社〈シリウスKC〉、全4巻
- 2015年10月9日発売 ISBN 978-4-06-376577-9
- 2016年9月9日発売 ISBN 978-4-06-390644-8
- 2017年8月9日発売 ISBN 978-4-06-390724-7
- 2018年11月9日発売 ISBN 978-4-06-513501-3