ジーン・ワルツ
以下はWikipediaより引用
要約
『ジーン・ワルツ』は、新潮社から刊行された海堂尊の長編小説、およびこれを原作とする映画。
概要
産婦人科学や代理母出産を題材に、産婦人科女医の曾根崎理恵の活動と代理母出産疑惑が絡んだミステリーを描く。本作は初の東京を舞台とした作品でもあり、著者の作品で存在が確認された「帝華大学」も登場するが、世界観を共有している「桜宮市を舞台とした他作品とリンクしている部分もある。
『小説新潮』で2007年6月号から12月号にかけて連載され、2008年に単行本化。本作品は、2010年度の山本周五郎賞の候補作となる。本作の裏編として2010年に『マドンナ・ヴェルデ』が刊行された。
本作では作中の背景で起こった出来事として北海道の架空の都市「極北市」を舞台に福島県立大野病院事件を模した事件が描かれている。
執筆時のBGMは、シャ乱Q「シングルベッド」、オフコース「秋の気配」。
ストーリー
北海道極北市で産婦人科医である三枝久広が、一人の妊婦の術中死により逮捕された事件が産婦人科医療に大きな衝撃を与えてから半年後、帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曾根崎理恵は発生学講師の傍ら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院、マリアクリニックに勤務していた。三枝久広の母、茉莉亜が院長を務めるマリアクリニックは先の逮捕事件の煽りを受けた上に、茉莉亜が末期の肺癌に侵されたことにより閉院が既定路線となり、理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。
一方、理恵の同僚の准教授・清川吾郎は理恵が代理母出産に手を出したという不穏な噂を聞きつける。
登場人物
主人公
帝華大学医学部
清川吾郎
マリアクリニック
三枝茉莉亜
妊婦他
荒木浩子
映画
2011年2月5日より東映配給で公開された、婦人科医療の現実をテーマにした医療ミステリー映画。監督は大谷健太郎。主演は菅野美穂。本作には著者も医師役で出演する。
同年2月12日には立川市で「東京にしがわ大学」による映画を題材に医療現場の問題を考えるディスカッション授業『これからの“いのち”の話をしよう!』が受講された。
キャッチコピーは「天才医師〈遺伝子(ジーン)の女神〉が仕掛ける、禁断の奇跡。」。
2011年2月5日・6日の初日2日間で興収4,197万2,900円、動員は3万2,825人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第11位となった。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第4位になっている。
出演
- 曾根崎理恵 - 菅野美穂
- 清川吾郎 - 田辺誠一
- 三枝久広 - 大森南朋
- 甘利みね子 - 白石美帆
- 甘利健司 - 音尾琢真
- 田中美紀 - 片瀬那奈
- 青井ユミ - 桐谷美玲
- 須賀貴匡
- 妙高みすず - 濱田マリ
- 屋敷教授 - 西村雅彦
- 荒木浩子 - 南果歩
- 荒木隆 - 大杉漣
- 山咲みどり - 風吹ジュン
- 三枝茉莉亜 - 浅丘ルリ子
スタッフ
- 原作 - 海堂尊『ジーン・ワルツ』(新潮社刊)
- 監督 - 大谷健太郎
- 脚本 - 林民夫
- 製作 - 廣田武仁、遠藤茂行、畠中達郎、川城和実、重村博文、軽部重信、喜多埜裕明
- プロデューサー - 松橋真三、野村敏哉
- アソシエイトプロデューサー - 藤田大輔
- ラインプロデューサー - 平野宏治
- 音楽 - 上田禎
- 主題歌 - 小田和正「こたえ」
- 音楽プロデューサー - 安井輝
- 撮影 - 青木正
- 照明 - 平野勝利
- 美術 - 太田喜久男
- 装飾 - 桜井啓介
- 録音 - 藤丸和徳
- リレコーディングミキサー - 佐藤忠治
- 編集 - 上野聡一
- スクリプター - 大西暁子
- スタイリスト - 村上利香
- ヘアメイク - 大野悦香
- 特殊メイク - 飯田文江
- 助監督 - 村上秀具
- 製作 - 「ジーン・ワルツ」製作委員会(STUDIO SWAN、東映、アミューズソフトエンタテインメント、バンダイビジュアル、キングレコード、アリオラジャパン、Yahoo! JAPAN)
- 製作プロダクション - STUDIO SWAN
- 企画協力 - 新潮社
- 配給 - 東映
空にいちばん近い幸せ
2010年12月3日よりLISMOドラマとして配信の映画スピンオフドラマ。全5話。
キャスト(スピンオフ)
- 砂羽 - 矢田亜希子
- 一哉 - 安田顕
- 星乃 - 小林星蘭
- 一哉の母 - 円城寺あや
- 戸田昌宏
- 戸次重幸(特別出演)
スタッフ(スピンオフ)
- 原作 - 海堂尊『ジーン・ワルツ』(新潮社刊)
- 脚本・監督 - 永田琴
- 主題歌 - 手嶌葵「Amazing Grace」
- 制作プロダクション - STUDIO SWAN
- 製作著作 - KDDI / STUDIO SWAN