スイス時計の謎
以下はWikipediaより引用
要約
『スイス時計の謎』(スイスどけいのなぞ)は、有栖川有栖による日本の中編推理小説。また、表題作を含む短編推理小説集。「作家アリスシリーズ」の国名シリーズの第7作目である。『名探偵傑作短篇集 火村英生篇』 (講談社文庫)にも収録されている。
2004年第4回本格ミステリ大賞(小説部門)候補作品、2004年版本格ミステリ・ベスト10第2位、2004年版本格ミステリこれがベストだ! 本格ミステリ10選、2011年『本格ミステリ・ベスト10』2012年版で発表された「2001-2010 新世紀 本格短編 オールベスト・ランキング」で第2位に選出される。
あらすじ
火村に殺人の現場に呼び出されたアリスが見たのは、後頭部をガラス製の灰皿で殴られて殺害された真田山高校時代の同級生・村越だった。村越は当日、高校のサークル「社会思想研究会」の仲間たちと2年に1度開いていた同窓会「リユニオン」に出席する予定だった。殺害現場では絨毯からガラスの破片が検出され、掃除機を使った者がいると秘書が証言したことから、犯人が腕時計のガラスの破片の痕跡を消去しようとしたものと思われた。そして、村越の遺体から、「リユニオン」のメンバーがおそろいで着用しているスイス製の腕時計「ディプテロス」が消失していた。さらに秘書は、村越が「高校時代の友人に不純な相談にのってもらっている」と話していたと証言する。
火村は、犯人が村越と格闘した際に犯人の腕時計のガラスが割れたため、村越の腕時計を着用して「リユニオン」に参加したと推理する。そして、村越以外の5人のメンバーの中から、論理的な推理で犯人を追い詰める。
登場人物
書誌情報
スイス時計の謎
- 2003年5月、講談社ノベルス、ISBN 4-06-182316-7
- 2006年5月、講談社文庫、ISBN 4-06-275387-1
収録作品
あるYの悲劇
女彫刻家の首
シャイロックの密室
スイス時計の謎
名探偵傑作短篇集 火村英生篇
- 2017年8月、講談社文庫、ISBN 4-06-293738-7
収録作品
赤い稲妻
ブラジル蝶の謎
ジャバウォッキー
猫と雨と助教授と
スイス時計の謎
助教授の身代金