スモーキング (漫画)
漫画
作者:岩城宏士,
出版社:講談社,
掲載誌:週刊ヤングマガジン,
レーベル:ヤンマガKCスペシャル,
発表期間:2015年2月23日 - 2017年7月3日,
巻数:全5巻全2巻上下巻,
話数:全30話,
漫画:スモーキング・サベージ
作者:岩城宏士,
出版社:少年画報社,
掲載誌:ヤングキング,ヤングキングBULL,
レーベル:ヤングキングコミックス,
発表期間:2018年2月26日 -,
巻数:既刊11巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『スモーキング』は、岩城宏士による日本の漫画作品。普段はホームレスとして生活し素性がつかめないところから「煙屋」と呼ばれる4人の殺し屋が、法律や国家では裁けない悪党を裁いていく物語。
『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて、2015年13号から2017年31号まで連載。2018年にはテレビ東京とNetflixのタッグによりテレビドラマ化される。
続編『スモーキング・サベージ』が『ヤングキング』(少年画報社)2018年6号に読み切りとして掲載され、同年8月に新創刊された『ヤングキングBULL』(同)にて引き続き連載中。『スモーキング』は30話で打ち切りになり、急に話を終了させる必要があったため、『スモーキング・サベージ』との間には多少整合性がない点もある。
登場人物
スモーキング
4人は定住地を持たないホームレスであるが、その正体は凄腕の殺し屋のメンバーである。
佐辺 重蔵(さべ じゅうぞう)
暗殺した人間の刺青の皮を剥がし、ホルマリン漬けにしたものを依頼人に送り届ける剥ぎ師(はぎし)で生計を立てる、白髪頭の老人。通称「佐辺ジイ」。元ヤクザの幹部で、その前には外科医をしていたという。トランプマジックが得意。ターゲットに最大限の苦痛を与えるため、皮を剥ぐときは麻酔を使わず生きたまま行なったうえで殺害する。「シークレット」という巨大暗殺部隊に属していたが、No2という地位で実質部隊のエースであった。刃物捌きの腕前からは医者、またトランプなどの手品の腕前からは魔術師という過去も推測されるが、実質は不明である。「スモーキング」の実質的リーダーであり、ゴロや八丁からも一目置かれており、ヒフミンの親代わりでもある。銃は絶対使わないポリシーの殺し屋。自分なりの正義を持っており、弱者を労わり許せない悪は捌く(殺す)という持論の持ち主。ゴロと八丁は市販の煙草を吸うが佐辺自身は葉巻を吸う。
ゴロ
潰師(つぶし)。素手で相手を潰す地下格闘技の元チャンピオン。得意技は両手で相手の顎を掴み引き裂く「顎裂き」。「ゴロ」の名前は地下格闘技のリングで「56番」と呼ばれていたため。地下格闘技で無敗を誇るゴロを見てスモーキングを立ち上げる仲間を探していた左辺は、ヒフミと協力して覚せい剤を抜く治療を施した。佐辺から「自分の人生は自分で選んで良い」という言葉を聞き、地下格闘技から抜けることを決心する。ゴロを取り返しに来た地下格闘技の元締めとヤクザを壊滅させた後スモーキングに入った。3人目のメンバーである。途中、事件から自分より強い人物(ハレキン)に出会い、その人物の住まいで修行するために一時メンバーから外れる。佐辺からの「自分の人生は自分で選んで良い」という言葉に従った。紆余曲折あったが最終回では復活し、師匠のハレキンの仇を討ちラスボスである南無三(なむぞう)をも倒した。その後は、憧れていた弁当屋で働くシングルマザーのミナミと一緒になり、ミナミとの間に娘も生まれ、家族4人で暮らしている。
八丁(はっちょう)
あらゆる武器を調達してくる物足師(ぶったし)。食糧となる廃棄弁当などの調達も行う。戦闘にも武器を使う。不器用なゴロとは対照的に運動神経もよく、射撃以外でもゴルフや釣りなども得意。実は優しい性格で子供なども労わる。関西弁を話すので相手ヤクザからもバカにされることもある(作品の舞台が関東のため)。スモーキングに加入した経緯については語られていないが、ヒフミン、ゴロに次いで4人目のメンバーである。過去に武器調達の兄貴分が殺され、その後はその弟の通名「キヨさん」と取引している。最終回で南無三兄弟により片目と指を負傷しており、「スモーキング」引退を言い残して去って行った。続編では武器屋兼情報屋となっており、引き続き「スモーキング」と懇意にしている。
なお、「スモーキング」終了時のエピローグでは、事業を起こして裏稼業から足を洗い、ターゲットの忘れ形見の「雛」を養子に引き取って大阪に帰ったことになっている。
ヒフミン
薬品調合でオリジナルの劇薬を作り出す薬罪師(やくざいし)。「臭臭臭―」(必ず音読みで漢字3文字)など、喋り方が独特。化学知識は作品内で随一だが、中身は純真無垢な子供と同じで公園内の子供とも遊ぶ。25歳であるが小柄で年齢より若く視える。児童からは「コドモオジチャン」と呼ばれ慕われてるが、非行少年には暴力を受けるシーンもあり、殺し屋としては感情的になることが多く、小さな悪も許せない性格の持ち主。その能力と知識は凄まじく、市販品の洗剤などの混合で硫酸並のものを造って相手を攻撃したり、簡易的なクロロホルムも調合可能で、時にはターゲット以外の人間すら眠らせたりと、かなりメンバーでは重要な人物である。佐辺の仲間としては八丁加入以前のゴロの介護にも付き添っていることから一番の古株であることがわかり、また「スモーキング」(喫煙者)の中に置いて唯一の非喫煙者でもある。ゴロから格闘技の手解きも受けており、勇敢にも南無三にも挑み一矢報いた。「スモーキング」引退後はプロボクサーとなり、フライ級の日本ランカーにまでなった。
追加メンバー
ミド
破壊師(はかいし)。子供のころから支えあってきた妹に送金をするために地下格闘技「冷戦」に参戦、通称破壊師の310(ミド)。絶対王者ゴロ(56)に密かにあこがれを持ち、いつしか戦うことを心待ちにしていたが、その前に組長に拾われ暴力団のメンバーになる。一度抜けて堅気になっていたが、妹を誘拐され人質に暴力団に戻るよう脅迫される。誘拐された妹は薬を打たれてすでに死亡していたことを知り、その復讐に組を壊滅させる。その復讐の過程で「スモーキング」に出会う。ゴロの後釜として佐辺はスカウトしたがはじめは乗り気ではなかった。しかし、その後にホームレス住まいの仲間のアンナカの無残な死とその復讐を済ませた後に佐辺達に頭を下げ「スモーキング」入りを決意した。最終回では結婚したゴロに代わってハレキンの住まいに居住し修行をする。またヒフミンへの格闘伝授も受け継ぐ。
「スモーキング」終了時のエピローグによると、美堂薫という戸籍を手に入れた。スモーキング解散後は三代目シークレットの主要メンバーになっている(関連作品「D.B.S」)。
年齢は「スモーキング」時で22歳でヒフミンより年下(ゴロと八丁は年齢不明であるがヒフミンよりは年上と作中では語られている)。当然に喫煙者である。身長は190センチメートル。
九条
アカシとヒロシ
ヒフミンの後任で様々な拷問を得意とする兄弟。通称落吐士(おとし)。初代シークレットのメンバーの双子で氏名は凡野で兄がヒロシで弟がアカシで見た目とズレた感覚から九条(アカシがヤクザ時代の舎弟の面影が似ていた。)からはゆるキャラ兄弟と言われているのと兄弟揃ってツッ込みを入れられている。元は砂地の飼い殺しを恐れた松戸が紹介したヤクザ組織の拷問担当だったが兄弟が揃った状態なら完璧だが兄が行き過ぎた行動が目立ち過ぎたため組織が警察にマークされてしまい兄弟揃って破門になった。拷問技術はかつて行なっていた動物虐待を見兼ねた松戸から約束事で教わっていた他に互いに変わりばんこの拷問で鍛えていた。(そのため兄弟揃って片目義眼である。)弟は会話は出来るのに対し兄は近付かないと聞こえ無いくらい声が小さいのとホームレスになってから猫(松戸の愛猫)と遊んでた影響なのか語尾に「ニャア」と付く。ただし拷問の際は興奮すると先走りしやすい兄を弟が止める場合もある。その拷問ぶりは九条でも冷や汗をかかせた。対人戦闘でもミドに劣らず九条の所属していた組員全員を制圧したり、身長差のあるテコンドー使いを倒す実力も持っている。
関係者
ハレキン
松戸(まつど)
佐辺の同僚の元「シークレット」のメンバー。佐辺と同じく初老になっており、「シークレット」では自白させるための拷問担当であった。佐辺の過去も知っており、「シークレット」内の情報には詳しい。立ち退き追い立てのヤクザにアパートで四苦八苦していたが、結局は佐辺と共にヤクザを倒し同じくホームレス生活となった。愛猫のためにセコイ手を使い、それをゴロから咎められ以後は同じ職業(ホームレス特有の空き缶回収)に就く。実は能力的には恐ろしい男で、シークレット時代は「悪魔のビリケン」と呼ばれており拷問のためには手足切断も行った過去がある。アカシとヒロシの親代わりでもあり拷問技術の師だった。(技術が上回った凡野兄弟は尊敬の念を抱いている。)「スモーキング」のメンバーではないが、陰ながら助言は送っている。ゴロが去った後は空き缶回収のエリアも受け継いだ。松戸の名前は「マッド」よりとっている。
宅士健
書誌情報
- 岩城宏士『スモーキング』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、全5巻
- 2015年10月6日発売、ISBN 978-4-06-382683-8
- 2016年5月6日発売、ISBN 978-4-06-382771-2
- 2016年10月6日発売、ISBN 978-4-06-382861-0
- 2017年4月6日発売、ISBN 978-4-06-382948-8
- 2017年9月6日発売、ISBN 978-4-06-510156-8
- 岩城宏士『スモーキング』講談社〈講談社プラチナコミックス〉、全2巻
- 奇癖の殺し屋4人衆、暴発出撃編 2018年4月25日発売、ISBN 978-4-06-511942-6 - 第1巻から第3巻までの内容を収録
- さらば怪老、旅立ちの打打発止編 2018年6月13日発売、ISBN 978-4-06-512344-7 - 第3巻から第5巻までの内容を収録
- 岩城宏士『新装版 スモーキング』少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、上下巻
- 2019年5月27日発売、(上)ISBN 978-4-7859-6439-9 (下)ISBN 978-4-7859-6440-5
- 岩城宏士『スモーキング・サベージ』少年画報社〈ヤングキングコミックス〉、既刊11巻(2024年1月22日現在)
- 2018年11月26日発売、ISBN 978-4-7859-6333-0
- 2019年3月25日発売、ISBN 978-4-7859-6406-1
- 2019年10月28日発売、ISBN 978-4-7859-6542-6
- 2020年4月13日発売、ISBN 978-4-7859-6651-5
- 2020年10月26日発売、ISBN 978-4-7859-6782-6
- 2021年5月24日発売、ISBN 978-4-7859-6918-9
- 2021年11月22日発売、ISBN 978-4-7859-7036-9
- 2022年5月23日発売、ISBN 978-4-7859-7142-7
- 2022年11月28日発売、ISBN 978-4-7859-7277-6
- 2023年5月22日発売、ISBN 978-4-7859-7400-8
- 2024年1月22日発売、ISBN 978-4-7859-7594-4
- 2019年5月27日発売、(上)ISBN 978-4-7859-6439-9 (下)ISBN 978-4-7859-6440-5
テレビドラマ
2018年4月20日から7月6日までテレビ東京系の木ドラ25枠で放送。7月27日からはNetflixで配信される。主演は石橋凌。
キャスト
- 左辺重蔵 - 石橋凌
- 八丁 - 金子ノブアキ
- ゴロ - 丸山智己
- ヒフミン - 吉村界人
- 槙野ミナミ - 橋本マナミ
- 松戸 - 螢雪次朗
- 若林 - 山中崇
- 毛沼将也 - 高橋和也
- 砂地彰 - 麿赤兒
- 榊原正幸 - 松田龍平
スタッフ
- 原作 - 岩城宏士
- 脚本 - 根本ノンジ、粟島瑞丸、守口悠介
- 監督 - 権野元、元木隆史
- 音楽 - 遠藤浩二
- 楽曲制作 - BACHLOGIC
- 主題歌 - AKLO「Dirty Work」(トイズファクトリー)
- チーフプロデューサー - 大和健太郎
- プロデューサー - 五箇公貴、向井達矢、平体雄二
- 共同プロデューサー - 坂本和隆
- コンテンツプロデューサー - 鎌仲佑允
- 制作 - テレビ東京・ラインバック
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
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第1話 | 4月20日 | 剥師 | 根本ノンジ | 権野元 |
第2話 | 4月27日 | 仁義 | 元木隆史 | |
第3話 | 5月 | 4日再会 | 粟島瑞丸 | |
第4話 | 5月11日 | 友人 | 守口悠介 | |
第5話 | 5月18日 | 別離 | 権野元 | |
第6話 | 5月25日 | 贖罪 | 根本ノンジ | |
第7話 | 6月 | 1日慕情 | 粟島瑞丸 | 元木隆史 |
第8話 | 6月 | 8日奴隷 | 守口悠介 | 権野元 |
第9話 | 6月15日 | 冷戦 | 粟島瑞丸 | |
第10話 | 6月22日 | 記憶 | 根本ノンジ | |
第11話 | 6月29日 | 解散 | ||
最終話 | 7月 | 6日悪魔 |
テレビ東京 木ドラ25 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
モブサイコ100
(2018年1月19日 - 4月6日) |
スモーキング
(2018年4月20日 - 7月6日) |
恋のツキ
(2018年7月27日 - 10月12日) |