セクサロイド (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『セクサロイド』は、松本零士による日本の漫画作品。セクサロイド(人間同様の性的能力を有するアンドロイド)のユキをヒロインとするSFスパイ漫画である。
単行本は全4巻。
作品解説
当時の松本は少年漫画誌に作品を掲載しつつも、メインは少女漫画誌であり、このセクサロイドの連載が青年漫画誌の初掲載作品である。
この作品の成功が、少年誌へ主軸を移すきっかけとなったと松本はのちに語り、また、G3ことシマのような長身細身の男を主人公にした最後の作品である(「シマと自分自身の体型的差が気になりだした」から)と述べている。初出は、1968年から1970年にかけて『漫画ゴラク dokuhon』にて全46回にわたって連載された。また、その後もシリーズの単発作品が2作発表されている。
2017年10月2日より夕刊フジにおいて監修:松本零士、原案・シナリオ:オッヂピクチャーズ、作画:蒼眞緑で『セクサロイド4』の連載が行われ、翌2018年1月5日まで掲載された(第1クール終了としている)。これは、オリジナルの正式続編という位置づけである。詳しくは後述。
また、2003年 - 2007年に発表されたアニメ『銀河鉄道物語』においても、セクサロイドのユキが登場する。ただし、医療用アンドロイドという設定であり、漫画の『セクサロイド』のユキとはキャラクターがまったく異なる。
ストーリー
物語は三編からなる。
2222年、メガロポリス東京。政府機関G局に所属するシマとユキは、政府が秘密裏に進める「計画」を様々な国や組織による妨害工作から守るために働く。
カミヨ計画編
ヤヨイ計画編
第III計画編
主な登場人物
シマ
ユキ
局長
掲載誌・単行本
掲載誌
- 1968年 - 1970年、日本文芸社「漫画ゴラク dokuhon」に連載された。全46話。
単行本
- 1974年にサンコミックス(朝日ソノラマ)で単行本化。全4巻。
- 1996年に扶桑社文庫で文庫化。全4巻。4巻の後半は別作品の『未来盗賊アリババ』『大海賊ハーロック』を収録。1巻に松本のあとがきあり。
- 2010年に朝日コミック文庫(朝日新聞出版)で文庫化。全3巻。
シリーズ作品
セクサロイド in THE DINOSAUR ZONE
「SFマガジン」1972年9月臨時増刊号に掲載された。
タイトルとは違い、主なテーマは恐竜時代へのタイムトラベルが主題の時間SF短編。どちらかと言えば『ダイナソア・ゾーン大恐竜帯』のリメイク版で、セクサロイド(ユキではない)は申し訳程度に登場するのみで、作者の松本自身も「SFマガジンに発表した同題名の作品は、本編のセクサロイドとはストーリー上のどの部分とも関わり合いはない」と断言している。筒井康隆編集の徳間書店『72日本SFベスト集成』(1980年)に収録。後に小学館クリエイティブの「松本零士の大宇宙 ハーロック ヤマト 999」にも収録。
新セクサロイド
「カスタムコミック」1979年5月号、7月号、1980年3月号の計3回掲載された作品。
オリジナルの正統続編。ただし主人公は別人で、舞台もオリジナルよりかなり時代が下った3333年のメガロポリストーキョー。ユキと九州ロボットが亡くなったシマを懐かしがる場面がある。
なお、第2話は計24ページ中20ページがオリジナルのコピー複写と第1話のコピーの張り合わせにより成り立っている。
セクサロイド4
「夕刊フジ」2017年10月2日号より2018年1月5日まで月〜金の週5日掲載された。監修:松本零士、原案・シナリオ:オッヂピクチャーズ、作画:蒼眞緑。
オリジナルの正統続編。オリジナルの時代から20年後が舞台となる。
シマとユキの間に宿った命、それは4つ子の女の子だった。20年後、見かけの年齢がひとりひとり違って育った4姉妹は、G局の局長となった父シマを助けるため入局。新たな脅威 第Ⅳ計画を阻止するためミッションをクリアしてゆく。