ソウルケイジ
以下はWikipediaより引用
要約
『ソウルケイジ』(Soul Cage)は、誉田哲也の警察小説。姫川玲子シリーズ第2作。
概要
光文社より2007年3月に単行本、2009年10月に光文社文庫が刊行された。
死体なき殺人事件の捜査を進める中で、相矛盾する証言が立ちはだかる。全5章から構成され、作品のカギを握る高岡賢一と三島耕介のモノローグを章の冒頭に挿入する。前作『ストロベリーナイト』で派手な事件を扱ったため、本作では地味な事件を扱うというコンセプトの元で執筆され、スティングの楽曲「The Soul Cages」からインスパイアされている。そのため本作では著者なりの解釈による「父性」が主題となっており、劇中では事件の当事者と自分の事を大切に思う父親の想いを知った姫川、そして、本作では事実上の準主役であり一人息子を想う日下の心情と登場人物それぞれに「父性」と関わる場面に焦点が当てられている。
2012年、姫川玲子シリーズを原作としたフジテレビ系列連続テレビドラマ『ストロベリーナイト』で、第9話から最終話まで前中後編にわたり3話分かけて、2019年に同じく姫川玲子シリーズを原作としたフジテレビ系連続テレビドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』で、第2話から第3話まで前後編にわたり2話分かけてそれぞれ映像化された。
あらすじ
多摩川の土手に放置されたワンボックス軽自動車の荷台から、成人男性の左手首が発見された。指紋鑑定により、工務店経営者の高岡賢一の手首と判明する。また通報により、高岡が賃貸人になっていた同じ区内にある工務店のガレージに致死量を超えた大量の血痕が発見され、死体なき殺人事件として捜査が開始される。
第一発見者である三島耕介は高岡の工務店で働いていたが、彼の父親は9年前に建設現場で転落死していた。一方、耕介と付き合っていた中川美智子に聞き込みを行った玲子は、彼女の父もまた、2か月前に建設現場で事故死していたことを知る。そして、2人の父親は共通して多額の借金を抱え込み、同じ会社「木下興業」で建設作業員となっていた。捜査を進める中で、「木下興業」の裏で暗躍しているゼネコン「中林建設」の存在が明らかになる。
玲子たちは、高岡の過去を調べるため実家付近への聞き込みを行うが、得られたのは相次いで矛盾した証言だった。そして、高岡をよく知る人間によってこれまでの事実が覆されてしまう。被害者とされていた高岡賢一は実は全くの別人であった。
登場人物
姫川班
警視庁
「木下興業」関係者
高岡 賢一
三島 耕介
戸部 真樹夫