ダイバー0
以下はWikipediaより引用
要約
『ダイバー0』(ダイバーゼロ)は、松本零士による日本の漫画作品。
松本零士によって『少年サンデー増刊号』(小学館)の1975年9月5日増刊号から1976年9月10日増刊号にかけて連載された1話完結式のSF作品で、人類に迫害されたアンドロイド達によって、人類に復讐するために生み出された少年アンドロイド0(ゼロ)の戦いを描いた物語。増刊号で全6話と、「まんがくん」1979年2月号に読み切り版が掲載された。
松本零士作品の代表作である『宇宙海賊キャプテンハーロック』の原型、もしくは外伝的な意味合いを持つ作品で、ハーロックとデスシャドウ号が登場して主人公ゼロを導いたり、ダイバーゼロの名前が台羽正(宇宙海賊キャプテンハーロックの登場人物参照)など共通性や関連性を随所で見せている。その他にも1000年女王というキャラクターが登場したり、ゼロという『コスモウォーリアー零』の名前や性格の基になる要素が存在する。
1979年に秋田書店からハーロック関連作品をまとめた『別冊プレイコミック ビッグまんがBooK 宇宙海賊キャプテンハーロック・マンガ特集号』でハーロックが登場する2話から6話が収録された。1983年に朝日ソノラマからサンコミックスレーベルから初の単行本が出されたものの、このときは『まんがくん』掲載の「1000年女王の巻」が未収録の不完全版だった。2014年になって小学館クリエイティブによって全話収録の完全版単行本が出版された。
あらすじ
西暦2999年の地球、人類は世界連邦を発足させて、宇宙には植民地建設し、地球の地表は人口構造物で覆われて大自然が姿を消すほどに繁栄を極めていた。大量生産されたロボットやアンドロイドは人間のために奉仕していたが、使い物にならなくなると無慈悲に月面に捨てられていた。女性型アンドロイドWG一八七二三三号も、主人である蛮古教授に欠陥品と見なされてスクラップにされ、月のプラテノドン・クレーターへと追放されてしまう。そこは人類によって廃棄されてしまったアンドロイド達のたまり場となっており、彼らはいつか地球へ帰り自らを抑圧した人類に復讐する時をうかがっていた。
アンドロイドたちはWG一八七二三三号の心臓と頭脳を用い、ダイバーゼロというアンドロイドを生み出した。
地球へ降りたゼロは母の仇である蛮古教授と、自分達アンドロイドを蔑み危険視する人々を返り討ちにしていく。
だが、ゼロは誰からも支配されない男、キャプテンハーロックとの出逢いと、アンドロイドを迫害しない人々を見て、次第に人類を抹殺する信念が揺らぎはじめるのであった。
登場人物
アンドロイド・ロボット
ダイバー0(ゼロ)
WG一八七二三三号
GS七〇七七
女王ドクロス
バースト1号
人間
キャプテンハーロック
地球にとって大事な男という理由で世界連邦から法律に束縛されない超自由権と、自由航行権を認められている宇宙航海者。劇中では海賊行為の描写はないが、ハーロックを憎々しく思う市長からは「海賊か!!」と毒づかれている。西洋人の容姿でありながらも、本人は日本人だと主張しているという。詳しくは不明。
宇宙の海を渡り歩き、全身に傷を負い、右目を失明し、手脚も金属部品に変えられているが、自分が掲げた自由の髑髏の旗を持って、鉄の信念とデスシャドウ号で外宇宙から侵略を始めた未知の敵と人知れず戦い始める。この危機に人類が惰眠をむさぼっていると危機感を抱いている。
地球人からはいつか自分達を救ってくれる偉大な男と見られている。人類への復讐に凝り固まっていたゼロに、それ以上に重要なことがあると説き、いつかゼロが自分の旗の下に来て、共に戦ってくれることを願っている。
ミーメ
蛮古教授
登場メカニック
デスシャドウ号
本作のは宇宙海賊版のアルカディア号のマストや主翼、艦尾楼を取り払って艦首を残し、それに『わが青春のアルカディア』の本艦を組み込んだような形状だが、後の『ハーロック・サーガ』版とはその意味で対照的なデザインになっている。
定期連絡船
ハーロックの住居船
緊急時には衛星軌道上まで浮上。形状はデスラー艦(初代『宇宙戦艦ヤマト』や『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の)の先端部分に似ている。
サブタイトル
- ゼロ誕生の巻
- 消えるメガポリスの巻
- キャプテンハーロックと金星の女王ドクロスの巻
- アンドロイド・ハンターの巻
- 天使のいた町の巻
- 十番惑星の悲劇の巻
- 1000年女王の巻