ダッシュ!四駆郎
漫画
作者:徳田ザウルス,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊コロコロコミック,別冊コロコロコミック,
レーベル:てんとう虫コロコロコミックス,
発表期間:11月14日,2月15日,
巻数:全14巻,
アニメ
原作:徳田ザウルス,
総監督:笹川ひろし,
シリーズ構成:山田隆司,
キャラクターデザイン:鈴木大司,
音楽:宮原恵太,
アニメーション制作:アウベック,
製作:テレビ東京,スタッフ21,
放送局:テレビ東京系列,
話数:全25話 + SP回1話,
漫画:ハイパーダッシュ!四駆郎
原作・原案など:徳田ザウルス,
作画:武井宏之,
出版社:小学館,
レーベル:てんとう虫コミックススペシャル,
発表期間:2015年,3月14日,2021年,3月15日,
巻数:既刊4巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ダッシュ!四駆郎』(ダッシュ!よんくろう)は、徳田ザウルスによるミニ四駆を題材とした日本の漫画作品。またそれを原作にしたテレビアニメ。
概要
『月刊コロコロコミック』(小学館)1987年12月号から連載され、同時期の『別冊コロコロコミック』や『コロコロコミック増刊号』にも掲載されている。1991年5月号からは連載時のタイトルに2が付いた。作者急病を理由に1992年2月号を以て本誌連載は中断。約一年の療養の後、別冊にて完結編が掲載された。単行本はてんとう虫コミックスより発刊、全14巻。2になった後の回も続けて収録されている。
1989年10月3日よりテレビ東京系全国ネットでテレビアニメを放映開始。製作はテレビ東京およびアウベック / スタッフ21、企画は東急エージェンシー。『月刊コロコロコミック』や田宮模型は2クール放送終了後も続行の意志を持っていたが、東急エージェンシーの都合により1990年3月27日をもって終了した。それに伴い、玩具や模型の問屋が、このことをミニ四駆市場の縮小と受け取り(誤解し)、タミヤへのミニ四駆の発注を縮小。小売店でもミニ四駆の取り扱いが少なくなった。同時期、子供たちは『SDガンダム』など、他の娯楽に関心が向かっていたこともあり、第一次ミニ四駆ブームは終焉を迎える。しかしタミヤと『コロコロ』は展開を続け、1990年7月にはテレビスペシャル版「ダッシュ軍団VSホライゾン軍団」が放送された。この作品の後、数年を経て『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』で再びミニ四駆の大ブームが起きることとなる。
1990年代後半より模型店などで掲示されるポスターやミニ四駆キットに同梱されるチラシでの展開として『真ダッシュ!四駆郎』が連載された(ただし未完のまま終了している)。
2015年3月14日発売の『コロコロアニキ』第2号から新たに武井宏之の作による『ハイパーダッシュ!四駆郎』の連載が開始される。2006年に他界した徳田は原作者として名を連ねる。その武井は「ダッシュ3号 シューティングスター」の生みの親でもある(後述)。
本項では原作者である徳田について、原作やアニメに登場する本人のキャラクターとして記す場合は「ザウルス」と表記する。
あらすじ
ミニ四駆選手権編
幼き少年の日。少年・四駆郎の前からレーサーの父・源駆郎が究極のレース「地獄ラリー」に出走するため旅立った。別れを拒む息子に、父は一台のミニ四駆を託す。いつか息子が自らのことを解ってくれる日を信じて。
父の旅立ちから数年の後、四駆郎はわんぱくな小学生に成長していた。地元で開催されたミニ四駆レースに出走した四駆郎は、あるトラブルに巻き込まれ、同じレース出走者であるタンクローという少年の怒りを買う。そこに皇と名乗る男が仲裁に入った。皇はレースによって決着をつけることを提案。四駆郎はレースに勝ち、タンクローと仲直りする。
後日、皇は自らの住むクルーザーに四駆郎たちを招待。そこで四駆郎の持つマシンが自らの作ったものであることを明かす。と、同時に四駆郎たちに自分の妹である輪子と大きな屋敷に住む進駆郎、パンクローに引き合わせる。皇はこの5人でチームを作り、本格的なミニ四駆のチーム全国大会とその制覇を目指す心づもりだった。
紆余曲折を経てチームは結成。皇の手によるニューマシンを手にして四駆郎たちは「ダッシュ軍団(ダッシュ・ウォリアーズ)」のチーム名で大会に挑むことになる。しかし戦いの中、ダッシュ軍団は自分たちのルーツとなる幻のマシン「地平線(ホライゾン)」の存在を知らされ、その後継を巡る争いに巻き込まれることとなる。
伝説のマシン・ホライゾン。そして、ホライゾンの後継を狙う者たちと、一方でホライゾンの流れを組む者を倒そうと狙う者たち。それら全てを巻き込みながら、物語はホライゾンの謎と、そのマシン製作者である四駆郎の父・源駆郎の消息の謎をはらんで盛り上がっていく。
黒い風編
(単行本12巻以降。タイトルに2が付く部分)
ミニ四駆選手権終了を期にダッシュ軍団は解散する。四駆郎は燃えるものを失い、ただ日々を過ごしていた。
ある時、黒い風(ブラックミストラル)と呼ばれる謎のレーサーが現れる。四磨、大道、三皇帝ら、選手権で戦ったライバルが悉く敗退していく。鬼堂院も例外ではなかった。
四駆郎の家を訪れた鬼堂院は、桃太郎が黒い風から挑戦を受けていることを知り、四駆郎、源太と共に桃太郎を訪ねる。そこで四駆郎たちはフロントミッドシップマシン・ソリチュードを持つ砂布欽二郎と出会う。
ハイパーダッシュ! 四駆郎
ミニ四駆を使って大規模テロを起こす国際テロリスト集団「ダーク・ドミニオンズ(D・D)」が活動を開始し、ついに日本に上陸した。皇快男児は彼らに対抗すべくかつてのダッシュ軍団を招集、新たに開発したハイパーダッシュマシンを与え「ハイパーダッシュ軍団」を結成し、D・Dの野望を防ぐために立ち上がるのだった。
登場人物
ダッシュ軍団
日ノ丸 四駆郎(ひのまる よんくろう)
声 - 野沢雅子
ミニ四駆好きの熱血少年で、どんなピンチも持ち前のガッツと奇策(テクニック)で切り抜ける。アニメ版では小学5年生で祖母との二人暮らしで、母親はすでに他界している。
「4wD」(「W」のみ小文字)と書かれてあるはちまきと羽を常に着用している。羽にはバッテリーチェッカーとプラスドライバーの機能を備えている。
幼い日に父から託されたマシン「ブーメランJr.」を自らの命と同等の宝物としており、このブーメランのシャーシは後に四駆郎のメインマシンとなる「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」へとそのまま受け継がれている。
これは後に四駆郎がよりパワーのある別シャーシ車「ダッシュ01号・超皇帝(スーパーエンペラー)」のプレイヤーとなっても変わることはなく、己にとって大事なレースには「皇帝」を使った。ブーメランJr.をジェットブーメランに改造したり、大破した皇帝を修理したりと、ある程度の修理や改造の技術を持っている。
選手権終了後、ダッシュ軍団が解散したことでやる気を失っていたが、黒い風とのレースで復活。地獄キャラバンに新生ダッシュ軍団として参加。エピローグでは大人になったダッシュ軍団の仲間4人と鬼堂院が今でも地獄ラリーに挑んでいる四駆郎のことを思いながら乾杯し、物語は幕を閉じた。
四駆郎の苗字である「日ノ丸」は、原作単行本5巻の博(ポー)のセリフにて明らかになる(アニメでは第2話冒頭で名乗っている)。ただしイニシャルの「H」のみ原作単行本1巻「プロローグ」で源駆郎の愛車(ベンツ)に記されていた。
使用マシン
ブーメランJr.
皇快男児が制作した特製シャーシを使用。アニメ版ではメインマシンのエンペラーとは別に「宝物」として肌身離さず持っている。
ジェットブーメラン
アニメ未登場。対ミニ四駆ゲリラ戦用に改造。ゲリラの花火による地雷攻撃により破壊される。
ダッシュ1号 エンペラー(皇帝)
シリーズを通して四駆郎のメインマシンとして登場する。
このマシンは『コロコロコミック』の読者企画「ダッシュ1号デザインコンテスト」(1988年1月号募集、同年4月号発表)でのグランプリに選ばれた作品をベースに徳田の手によって「エンペラー」としてコンテスト発表と同時に本編にも登場した。『リトルコップ』の中でも登場したことがある。
ダッシュ01号 スーパーエンペラー(超皇帝)
対原始皇帝用として皇が開発したマシン。自動変速システム「スーパーVシステム」を備える。
当初皇は合宿を抜けた上に小輪寺での対鬼堂院戦でエンペラーを壊した四駆郎に使わせることに否定的だったが、四駆郎に勝負を挑まれ、走れる状態に修理したエンペラーを駆る四駆郎に最終的に敗北し、以後四駆郎のマシンとして使われることとなる。
超皇帝は実は2台制作され、1台(皇いわくいいほう)はダッシュ軍団で使用し、もう1台は源駆郎の元に送られたが、源駆郎側のマシンはパワーがありすぎるため扱いにくい。それを知らない源駆郎は当初苦戦する。
ダッシュ001号 グレートエンペラー(大帝)
ミニ四駆選手権決勝で対チーム桃太郎侍戦として皇が用意したマシンであるが、元は上述の超皇帝をベースに源駆郎がバージョンアップさせたマシン。フロントとリアにカウルを装着した「エアロ・フォーメーション」とそれらを外して軽量化を図る「ネイキッド・フォーメーション」がある。
自由の皇帝(リバティ・エンペラー)
ダッシュCB1 ジオ・エンペラー(大地皇帝)
F(フォーミュラ)ホライゾン(単行本13巻特別編)
ライズエンペラー(天昇皇帝)(ハイパーダッシュ! 四駆郎)
テロリスト集団D・Dに挑み損傷した初代エンペラーのボディを、より性能の高いMAシャーシに載せ替えて修復したマシン。だが、シャーシの性能の高さにボディが耐えられなかったため、皇が開発した強化外骨格を装着して「ライズエンペラー」に生まれ変わった。
使用マシン
ブーメランJr.
皇快男児が制作した特製シャーシを使用。アニメ版ではメインマシンのエンペラーとは別に「宝物」として肌身離さず持っている。
ジェットブーメラン
アニメ未登場。対ミニ四駆ゲリラ戦用に改造。ゲリラの花火による地雷攻撃により破壊される。
ダッシュ1号 エンペラー(皇帝)
シリーズを通して四駆郎のメインマシンとして登場する。
このマシンは『コロコロコミック』の読者企画「ダッシュ1号デザインコンテスト」(1988年1月号募集、同年4月号発表)でのグランプリに選ばれた作品をベースに徳田の手によって「エンペラー」としてコンテスト発表と同時に本編にも登場した。『リトルコップ』の中でも登場したことがある。
ダッシュ01号 スーパーエンペラー(超皇帝)
対原始皇帝用として皇が開発したマシン。自動変速システム「スーパーVシステム」を備える。
当初皇は合宿を抜けた上に小輪寺での対鬼堂院戦でエンペラーを壊した四駆郎に使わせることに否定的だったが、四駆郎に勝負を挑まれ、走れる状態に修理したエンペラーを駆る四駆郎に最終的に敗北し、以後四駆郎のマシンとして使われることとなる。
超皇帝は実は2台制作され、1台(皇いわくいいほう)はダッシュ軍団で使用し、もう1台は源駆郎の元に送られたが、源駆郎側のマシンはパワーがありすぎるため扱いにくい。それを知らない源駆郎は当初苦戦する。
ダッシュ001号 グレートエンペラー(大帝)
ミニ四駆選手権決勝で対チーム桃太郎侍戦として皇が用意したマシンであるが、元は上述の超皇帝をベースに源駆郎がバージョンアップさせたマシン。フロントとリアにカウルを装着した「エアロ・フォーメーション」とそれらを外して軽量化を図る「ネイキッド・フォーメーション」がある。
自由の皇帝(リバティ・エンペラー)
ダッシュCB1 ジオ・エンペラー(大地皇帝)
F(フォーミュラ)ホライゾン(単行本13巻特別編)
ライズエンペラー(天昇皇帝)(ハイパーダッシュ! 四駆郎)
テロリスト集団D・Dに挑み損傷した初代エンペラーのボディを、より性能の高いMAシャーシに載せ替えて修復したマシン。だが、シャーシの性能の高さにボディが耐えられなかったため、皇が開発した強化外骨格を装着して「ライズエンペラー」に生まれ変わった。
ダッシュ1号 エンペラー(皇帝)
ダッシュ01号 スーパーエンペラー(超皇帝)
戸田 弾九郎(とだ だんくろう) / タンクロー
声 - 玄田哲章
四駆郎が地元レース会場で出会った少年で、「ミニ四駆の神童」を名乗る。ユニット式のギアボックスやマシンを前に後ろ向きに走れる様に改造するなど高い技術を持っている。原作では「弾九郎」ではあるが、アニメでは「弾駆郎」となっている。肥えたガタイを持ち、使うマシンも体型と同じくパワータイプのものが多くメインマシンとなるダッシュ2号・太陽(バーニング・サン)も同様のタイプ。巻き込まれたトラブルで自らのワイルドミニ四駆(モンスタービートルJr.)を失い、それを四駆郎のせいと思い対決。負けはしたものの、再びマシン(ホットショットjr.)を失いそうになった際、四駆郎が自らの命をも顧みずにタンクローのマシンをかばったことによって感極まり友となる。四駆郎以上に熱血漢で時に無謀な行動に出ることもある。バーニング・サンはその後、チーム桃太郎侍のフロントミッドシップマシンとの遭遇に対して四駆郎の力となるため、相手チームより技術交流を果たしたタンクロー自身の手により「太陽/Ver.2-FM(バーニングサン・バージョン2フロントミッドシップ)」とも呼ぶべき「ダッシュ02号・新太陽(ネオ・バーニングサン)」として生まれ変わることになる。
自宅は自動車整備工場として単行本7巻及びアニメ24話で登場する。
「黒い風編」では、輪子同様中学進学を機にミニ四駆から離れるが、四駆郎たちの危機に駆けつける。
南 進駆郎(みなみ しんくろう)
声 - 関俊彦
海岸沿いの屋敷に住む金持ちの少年。ミニ四駆界の頂点に立つことを望んで一人孤独の道を歩もうとするが、四駆郎との戦いと交流の中で友情に目覚め、ダッシュ軍団に参加する。メインマシンはトップスピード重視の「ダッシュ3号・流星(シューティング・スター)」。パンクローとは唯一無二の親友で、勝負の場に彼がいないと心配で調子を崩すほど。進駆郎が生まれてまもなく両親が離婚し、母と姉と3人で暮らしていたが、再婚した父の会社の跡継ぎとするため南家に引き取られることとなった。その後、姉のレーシングチームを巡って額に十字の傷を負った。傷は手術で消えたが、心が燃えるとき南十字星のように現れるらしい。未完の必殺技として「サザンクロスエクスプレス」がある。改造の技術も高く、スタビライザー・ポールをマチ針から即興で発明したりした。「プロペラシャフトの中間にカウンターギアを入れてシャフト回転に伴うジャンプ時の車体の捻れを相殺する」など、複雑な改造もこなす。
「黒い風編」では、アメリカに留学しているが、四駆郎たちの危機に駆けつける。
時々自分の世界に入り、チームメイトが何らかの犠牲に遭った時に悲壮感を出して突っ込まれることもある(単行本3巻ではその悲壮感が好きと語っている)。
使用マシン
ファルコンJr.カスタム(アニメ未登場)
単5電池4本による6V仕様。他にも上述のカウンターシャフトを入れてジャンプ時の捻れを打ち消す加工も施す。
ダッシュ3号 シューティング・スター(流星)
登場初期のみキャノピー側面下部に「相楽ハル子命!」の文字が入っていたがアニメ版ではその記載はない。
このマシンは事実上の続編作『ハイパーダッシュ!四駆郎』の作者である武井宏之が中学生時代に前述の「ダッシュ1号デザインコンテスト」へ応募したイラストが原型になっている。武井が描いたマシンは優秀賞に選ばれ、のちに徳田の手によって進駆郎のマシン「シューティングスター」となって登場する。
ダッシュ03号 スーパー・シューティング・スター(S・S・S)
シューティングプラウドスター(SPS)
ハイパーダッシュ! 四駆郎で皇快男児が開発したハイパーダッシュマシンの1つ。コンテナブースターを装着して走行することもでき、天昇皇帝用の強化外骨格を四駆郎に届けるために使われた。
使用マシン
ファルコンJr.カスタム(アニメ未登場)
単5電池4本による6V仕様。他にも上述のカウンターシャフトを入れてジャンプ時の捻れを打ち消す加工も施す。
ダッシュ3号 シューティング・スター(流星)
登場初期のみキャノピー側面下部に「相楽ハル子命!」の文字が入っていたがアニメ版ではその記載はない。
このマシンは事実上の続編作『ハイパーダッシュ!四駆郎』の作者である武井宏之が中学生時代に前述の「ダッシュ1号デザインコンテスト」へ応募したイラストが原型になっている。武井が描いたマシンは優秀賞に選ばれ、のちに徳田の手によって進駆郎のマシン「シューティングスター」となって登場する。
ダッシュ03号 スーパー・シューティング・スター(S・S・S)
シューティングプラウドスター(SPS)
ハイパーダッシュ! 四駆郎で皇快男児が開発したハイパーダッシュマシンの1つ。コンテナブースターを装着して走行することもでき、天昇皇帝用の強化外骨格を四駆郎に届けるために使われた。
地味 頁二(じみ こうじ / じみ ぺいじ) / パンクロー
声 - 津久井教生
進駆郎の幼馴染みの中学生。常にパンクメイクでギターを持っている。実際にはパンクというよりはロックバンドキッスに近いメイクである。素の状態ではガリ勉的風貌の気弱で軟弱ないじめられっ子。メイクの無い状態では、いじめられても何も言い返したり抵抗したりすることができないが、メイクをした瞬間に人格が強気なロッカー気質に変わる。マシンの早組みが得意であり、進駆郎のペースメーカー役。メインマシンは加速力重視の「ダッシュ4号・弾丸(キャノン・ボール)」で、スタートダッシュの速さは他の追随を許さない。また、電流を溜めて一気にモーターに放電する「コンデンサー回路」を内蔵しているが、使用は一回きりであり、しかも使用後はマシンそのものが大爆発を起こすという、相討ち覚悟の「諸刃の剣」のため、使うには相当の覚悟が必要。全国大会2回戦・忍者ウォリアーズ戦では、分身するマシンを走行音で見破った。パンク状態では地元の暴走族にも顔が利き、族メンバーで結成したロックバンドの名ギタリストとしても知られる。何らかの形でリタイアすることが多く、バトン形式のレース以外ではほとんど完走することがない。
「黒い風編」では、バンド活動に励んでいるが、四駆郎たちの危機に駆けつける。
『コロコロコミック1989年夏休み増刊号』に掲載された同じ作者の『はだかの王様』では一コマだけ登場。
使用マシン
スーパードラゴンJr.
初登場の挨拶代わりにタンクローとの早組みバトルで組み立てたマシン。
ファルコンJr.
ノーマル車。レース前日に不良グループに上述のマシンを奪われて、当日に進駆郎が用意したTカー。
アニメ版でもスカリオンに襲われそうになった時も3色に塗り分けられた車体色のファルコンを所持している描写がある。
ダッシュ4号 キャノンボール(弾丸)
『コロコロコミック』連載初出時は「四号車」の名称で、名前の決定まではしばらくの間が開いていた。また、「四号車」と後のキャノンボールでは形状が異なっている。
キャノンボール・ウェイル
キャノン・D・ボール(キャノン・デッド・ボール)
ハイパーダッシュ!四駆郎で皇快男児が開発したハイパーダッシュマシンの1つ。
使用マシン
スーパードラゴンJr.
初登場の挨拶代わりにタンクローとの早組みバトルで組み立てたマシン。
ファルコンJr.
ノーマル車。レース前日に不良グループに上述のマシンを奪われて、当日に進駆郎が用意したTカー。
アニメ版でもスカリオンに襲われそうになった時も3色に塗り分けられた車体色のファルコンを所持している描写がある。
ダッシュ4号 キャノンボール(弾丸)
『コロコロコミック』連載初出時は「四号車」の名称で、名前の決定まではしばらくの間が開いていた。また、「四号車」と後のキャノンボールでは形状が異なっている。
キャノンボール・ウェイル
キャノン・D・ボール(キャノン・デッド・ボール)
ハイパーダッシュ!四駆郎で皇快男児が開発したハイパーダッシュマシンの1つ。
ファルコンJr.
皇 輪子(すめらぎ りんこ)
声 - 佐久間レイ
ダッシュ軍団監督、皇快男児の妹。ダッシュ軍団の紅一点。強気で聡明。チーム内部を調整するダッシュ軍団の緩衝材役。アニメ版では小学6年生で、四駆郎と同じ小学校に通っている。
料理の腕は壊滅的らしく、アニメ版ではチーム合宿の際、兄である快男児は食事が輪子の手料理だと知ると顔面蒼白になり、自分だけ早々に缶詰で食事を済ませてしまっている。
アニメ版では、しばしばチームメイトである進駆郎やパンクローからのセクハラ(故意の抱き付きや、胸部へのボディタッチ)に遭い、即座に平手打ち等で制裁している。
メインマシンとして、直進性重視ながら、機体後方上面にファンを装備しダウンフォースを味方につける転倒事故不可能マシン「ダッシュ5号・舞伎(ダンシング・ドール)」を駆る。当初はツインテールやお団子ヘアなど少女的な髪型が多かったが、ヘルスキッズとのレース中に女であることを理由に罵倒され、カッターで髪の毛を切り落とそうとして以来、ストレートのロングヘアにすることが多くなった。
「黒い風編」では中学進学を機にミニ四駆から離れるが、四駆郎たちの危機に駆けつける。
皇 快男児(すめらぎ かいだんじ)
声 - 中尾隆聖
輪子の兄。ダッシュ軍団監督であり全ダッシュ系列車の生みの親。源駆郎のナビゲーターとして地獄ラリーに参加しており、顔の傷はラリーの最中に負った傷跡である。具体的な年齢は明らかではないが、アニメ24話で30前であると自らが語っている。「おじさん」や「おっさん」と言われると凹むか怒り出す。
下の名前である「快男児」は、単行本13巻の地獄キャラバンの招待状に記載された名前で初めて判明した。
愛車(ミニ四駆ではなく実車の側)としてボロボロのフォルクスワーゲン・ビートルを所有しており、チームの移動などに用いているが、見た目通り故障が多い。
ハイパーダッシュ! 四駆郎では、テロリスト集団D・Dに対抗すべくハイパーダッシュマシンを開発し、ダッシュ軍団を招集して「ハイパーダッシュ軍団」を結成した。この頃には職種は不明だが「日がな一日ミニ四駆を作っていても給料がもらえる仕事」に就いた模様。
ワンクロー
声 - 西原久美子
神社で進駆郎が密かに飼っていた犬。四駆郎と進駆郎の勝負の頃から皇の船で飼われることになり、以後ダッシュ軍団のマスコット的存在になる。
原作では皇が、アニメ版では四駆郎が名付け親になっている。名前の由来は「四駆郎・タンクロー・進駆郎・パンクロー」から取っている。
源太(げんた)
声 - 高山みなみ
単行本3巻およびアニメ版第7話「消えたエンペラー」より登場。輪子や町の子どもたちからは「源ちゃん」と呼ばれている。家は食堂(ニコニコ食堂)を営んでおり、源太の父(声 - 安倍敦)も登場する。
四駆郎がなくした皇帝を拾い、それを取り戻そうとする四駆郎のダンシング・ドール(輪子から借用)と勝負するも四駆郎の奇策に敗れ、それをきっかけに四駆郎を「兄貴」、輪子を「姉ちゃん」と呼び慕うようになる。
のちにチームUのいる小輪寺に向かう四駆郎に同行したり、ミニ四駆選手権地区大会優勝後の合宿などに参加し、全国大会からダッシュ軍団の補欠として登録。ムサシとともにダッシュ軍団をサポートした。
近所に住んでる売れない漫画家がデザインしたワイルドミニ四駆のイラストを皇の元に持ち込み、そのイラストから皇の手によって設計されたワイルドザウルスをいつの間にか自分の愛車として使用するようになっていた(元は四駆郎がムサシとのレースで勝手に持ちだし源太に使わせたことも理由の一つである)。
ダッシュ軍団解散時にタンクローの新太陽とワイルドザウルスを交換、新生ダッシュ軍団の一員として地獄キャラバンにも参加した。
使用マシン
手作り皇帝
ブーメランJr.をベースにプラ板などでエンペラーに似せるよう作った源太手作りのマシン。ミニ四駆選手権全国大会準々決勝中にチーム内のトラブルを仲裁しようとして四駆郎に突き飛ばされたはずみで壊れてしまう。
ダッシュW-1 ワイルドザウルス
誕生の経緯は上述、車体右側に交換可能なアタッチメントを備えており、状況に合わせて様々なオプションパーツを装着することができる。
話中ではエンペラーを搭載してレーサーミニ四駆の通れない沼地を走った。なお市販されているキットには単三電池2本を搭載できるパーツが付いている。
全国大会決勝戦前の合宿でタンクローが行方不明になった時はエンペラーのシャーシに載せてタンクローの駆るクリムゾンG(桃太郎からの借用)とレースをしたり、決勝戦では超皇帝のシャーシに搭載して出場した。ミニ四駆選手権終了後はタンクローのネオバーニングサンと交換しタンクローが使用する。
新太陽(ネオバーニングサン)
タンクローのマシン。ワイルドザウルスと交換して源太のマシンとなる。
ダッシュCBW コマンドザウルス
使用マシン
手作り皇帝
ブーメランJr.をベースにプラ板などでエンペラーに似せるよう作った源太手作りのマシン。ミニ四駆選手権全国大会準々決勝中にチーム内のトラブルを仲裁しようとして四駆郎に突き飛ばされたはずみで壊れてしまう。
ダッシュW-1 ワイルドザウルス
誕生の経緯は上述、車体右側に交換可能なアタッチメントを備えており、状況に合わせて様々なオプションパーツを装着することができる。
話中ではエンペラーを搭載してレーサーミニ四駆の通れない沼地を走った。なお市販されているキットには単三電池2本を搭載できるパーツが付いている。
全国大会決勝戦前の合宿でタンクローが行方不明になった時はエンペラーのシャーシに載せてタンクローの駆るクリムゾンG(桃太郎からの借用)とレースをしたり、決勝戦では超皇帝のシャーシに搭載して出場した。ミニ四駆選手権終了後はタンクローのネオバーニングサンと交換しタンクローが使用する。
新太陽(ネオバーニングサン)
タンクローのマシン。ワイルドザウルスと交換して源太のマシンとなる。
ダッシュCBW コマンドザウルス
手作り皇帝
ダッシュW-1 ワイルドザウルス
チームU、U2
チーム名の由来はロックバンド「U2」であり、その流れから陣のチーム名は「チームU」となった。
鬼道院 陣(きどういん じん)
声 - 中村秀利
「チームU」のリーダーで、小輪寺超絶房の房主。ダッシュ軍団以前に皇が作ったチームに参加しており、原始皇帝とはそのチームが空中分解した直後に皇から譲渡されて以来の付き合い。超然とした面を常に表に出していたためか輪子をして「鬼」と評されたが、周囲のイメージとは裏腹に実はコミカルでウィットに富んでいる(アニメではそのような表現は皆無だった)。地の性格が出た際の態度と言動はチームメイトからの受けが悪く、彼らからうるさく言われるので仕方なく超然とした人物を演じている節も見られる。強靭な肉体を求め老師博(ポー)に弟子入りし、超人の如き身体能力を有する。地区予選決勝以後は、ダッシュ軍団の協力者となる。修行のため、全国を旅していたことがありその折、ニセ鬼道院事件で桃太郎と知り合う。
黒い風に敗れ、己の未熟を悟り修行に入るが、四駆郎・桃太郎・源太vs黒い風での黒い風の手口に怒り、プロトエンペラーZX(ジークロス)を駆り、新生ダッシュ軍団参加を決める。
加藤 隼(かとう じゅん)
日向 葵(ひゅうが あおい)
神崎 操(かんざき そう)
鬼道院 姫子(きどういん ひめこ)
声 - 小野寺啓子
「U2」リーダーであり、陣の妹。メンバーからは「姫様」と呼ばれ慕われている。 チームUのレギュラーを降り、富士山らチームU補欠と組んでU2を結成。コンピューターを駆使して対戦相手のデータを分析しそのデータに勝る改造を施して勝ち進んできた。メンバーが集まるホビー店の名前も「U-2」である。
地区予選準々決勝戦では3戦目の「風の谷」と、ゴール寸前まで残った進駆郎との一騎討ちによる「風車の谷」に出場した。
準々決勝でダッシュ軍団に敗北後、兄の陣に別チームとして承認されるとともに独立するよう促された。
かつては小輪寺瞬速房の房主であったことがアニメ版の日向により語られる。
富士山(ふじやま)
声 - 椎橋重
「U2」メンバー。体格がよく、漢字の「山」のような頭をしている。地区予選準々決勝戦の「風の谷」で姫子のマシンを助けるべく自ら犠牲になりかけていたところを四駆郎に助けられる。
使用マシン
アバンテJr.
1988年12月号掲載(単行本3巻収録)の連載当時に「新型シャーシ」として登場したアバンテjr.をベースに、空力を上げるよう改造を施されている。
1、2戦目で使用。ただし姫子は出場してないためこのマシンは使用していない。クルーセイダー共々以下のメンバーも同じ車両を使用する。
クルーセイダー
アバンテJr.のカスタム仕様、姫子のマシンの風除けのためにローマ時代の戦車を模したパーツを装着している。パーツを外した状態は姫子のマシンと同一。アニメ版での車体色は青。
八巻(はちまき)
大門(だいもん)
チーム桃太郎侍
木尾 桃太郎(きび ももたろう)
ニセ鬼堂院
奥山 喜次郎(おくやま きじろう)
猿渡 赤彦(さるわたり あかひこ)
犬神 闘太(いぬがみ とうた)
ヘルス・キッズ
ダッシュ軍団と地区予選2回戦(2次予選)で当たる優勝候補のチーム。トレードマークはドクロで、レースに出場するメンバーは西洋騎士風の装備を施した衣装を、レースに出場しない時や補欠はドクロのマークの入ったTシャツを着ている。
改造の技術は高いものの、勝つためには手段を選ばない。
アゴ山
声 - 上田敏也
ミニ四駆チーム「ヘルス・キッズ」監督で代表者。四駆郎いわく「アゴゴリラ」。「アゴ山」はアニメ版のみに付けられた名前である。
皇とは旧知の仲らしいが、嫌な男として煙たがられている。勝つためには手段を選ばず、大道のフェア精神を口汚く罵ったりもしたが、ダッシュ軍団とヘルス・キッズ双方のファイトに心を打たれ改心する。
スカリオン対策として四駆郎が食べたタマネギ代を支払わされていた。
大道 将志(だいどう まさし)
声 - 鈴木清信
「ヘルス・キッズ」のキャプテンでエース。チームメイトの2倍はあろうかという巨漢だがフェアプレーを好む。1回戦で敗れたヒロシにも「ダッシュ軍団を応援してやれ」と声をかける。
アニメ版決勝戦ではレギュラーメンバー全員学生服姿で応援に駆けつけたことから学生であることが伺える。
第二部「黒い風」編ではチームを率いて地獄キャラバンにも参加している。
斉藤
藤田
山森 一騎(やまもり かずき)
ヒロシ
「ヘルス・キッズ」の補欠。アニメ未登場。ひょんなことで監督(アゴ山)からスパイ扱いされた四駆郎にレースで勝利したら他の補欠と1チーム作って出場させると言われ四駆郎に勝負を挑み、後に友達となる。
レースはヒロシの事情を聞いた四駆郎がゴール直前でマシンを拾うことで勝利するものの、実はそれが監督の策略(ミニ四駆選手権の開会式で選手宣誓をする四駆郎を遅刻させダッシュ軍団を失格にさせるための捨て石)だと駆けつけた補欠仲間から聞くことになる。
そして、ヒロシらヘルス・キッズを抜けた(と思われる)元補欠でチームを結成し「デスパレード」の名で大会に出場するが、1回戦でヘルス・キッズに敗れた。
原作でヒロシが四駆郎に見せたエアターン(180度ターン)のテクニックは、アニメ版ではRC(クラッドバスター)で他の少年たちのマシンに嫌がらせをする「スカリオン」に対し、四駆郎がブーメランJr.を使って懲らしめるためのテクニックとして使用されている。
スカリオン
選手権地区予選の一回戦でダッシュ軍団と戦ったチーム。チーム名はらっきょの英語読みである「スカリオン」で、メンバーはらっきょのマークの入った帽子を被る。
スタート時にらっきょによる口臭攻撃で相手選手のスタートを遅らせるという戦法を使う。
アニメ版ではヘルス・キッズの二軍チームという扱いで、原作に登場したらっきょ屋を営む監督は登場しない。予選1回戦でダッシュ軍団に負けたことを理由にチームを解散させられたため、アニメ第5話「スカリオンの逆襲」ではその腹いせにダッシュ軍団への復讐を行った。
リーダーの木村(声 - 安倍敦)以外、エンディングでは「不良」(声 - 久我健治、堀本等、宇垣秀成、稲葉光則)としてクレジットされている。
使用マシン
使用マシン
使用マシン
その他のミニ四駆選手権参加者
諸星 太一(もろぼし たいち)
マイク
吉本 四磨(よしもと よんま)
閻魔 地獄丸(えんま じごくまる)
聖 響子(ひじり きょうこ)
風神皇帝
ダッシュ軍団と対戦したチーム
ファイティングファーマーズ
村長(声 - 肝付兼太)を監督として、村の少年団で構成するミニ四駆チーム。地区予選準決勝に登場。原作では「F・F」と略されることもある。
農業にも応用されるスーパーコンピューターによる戦術でコースに合わせた最適なセッティングを行う。
当初選手は監督を嫌がりながら、その指示に従うだけで覇気はなかったものの、四駆郎の監督への「(サイドローラーは)本物のレーシングカーらしくないから格好悪い」といった一言がきっかけでコンピューター走法をやめ自由に戦うことができるようになってから選手にも活気が戻り、自然の材料を使うなどしてダッシュ軍団を最後まで苦しめた。
原作では選手に名前はないものの、アニメ版では一夫(声 - 安倍敦)、次郎(声 - 森川智之)、三太(声 - 宇垣秀成)、四郎(声 - 稲葉光則)、吾作(声 - 堀本等)と名前が付けられている。
黒い風編
砂布 欽二郎(さぶ きんじろう)
クリムゾンとは別系統のフロントミッドシップマシン・ソリチュードを使用する謎の少年。風貌と名前はムーミンのスナフキンをモチーフにしている。
鬼堂院いわく「もしチームを組んで全国大会に参加していれば、優勝は確実といわれた男」。ソリチュードはクリムゾン・Gと同様に、源駆郎が残したフロントミッドシップマシンの図面を元にして作られた。後に黒服の男の力を借り、フロントミッドシップマシンの図面の黒く塗り潰された部分を解明し、エアロソリチュードを完成させる。この黒く塗り潰された部分は、作者が書いた後付け設定によると「オイル噴射駆動と同じ原理の物」と説明されていたが、劇中ではオイル噴射駆動と違い駆動力が低下することはなかった。
烈風(れっぷう)
島袋(しまぶくろ)
その他
日の丸 源駆郎(ひのまる げんくろう)
声 - 仲村秀生
四駆郎の父。F1レーサー出身のラリードライバーで、ホライゾンの持ち主。単行本第1巻の冒頭、幼少期の四駆郎にブーメランjrを託して旅立つ場面で初登場する。地獄ラリーの最中に行方不明になったとされていたが、後に生存を知らせる写真を日本に送っている。南米アマゾンでは、嵐の日に湖の水を割り、少女を助けたとして「神」と呼ばれている。六尺褌を愛用しており、これをロープ代わりにして危機から脱したこともある。
ホライゾンに赤外線リモコンでの操縦(加減速、操舵)機能を搭載するなど、非常に高い工作技術力を持っており、皇から贈られたスーパーエンペラーを改造しグレートエンペラーも作成している。なお、ホライゾンの名前とカーナンバーは源駆郎が名づけたのではなく、皇が勝手に呼んでいるだけであることが作中で語られている。
地獄ラリーの最中、おろちヶ島の地下でのデッドヒートの末に事故に遭い、記憶喪失になった。その後は島の地下でひっそりと過ごしていたが、同じ地下で危機に瀕した四駆郎を救出、記憶回復の狙いとレーサーの本能に従って最終レースに参戦する。
アニメでは仏壇に故人である母親ともに源駆郎の遺影が飾られている。バアによればナビゲーターである皇が帰国した際も源駆郎の安否は怖くて聞けなかったという。
ジャッキー坂田( - さかた)
バア
声 - 片岡富枝
四駆郎の祖母。原作では登場は少なかったものの、アニメではザウルスと共にほぼ毎回登場している。チアガールの衣装を着たり空腹で倒れたタンクローにおにぎりを投げたりとハッスルする姿が伺える。
ミニ四駆ゲリラ
前戸(まえど)
船長
声 - 辻村真人
源太が住んでいる下町の川に停泊する船、かていさあく丸の船長。海賊と戦ったり、船の墓場から脱出したりと武勇伝を語るようだが、真偽は定かではない。
地獄キャラバンの開催地「おろちヶ島」まで新生ダッシュ軍団を連れて行った。
ゴキブリじじい
アイルトン・ウルセーナ
声 - 江原正士
F1ドライバー。イタリアGPでの事故以来不調続きだったが、四駆郎と四磨(アニメ版では進駆郎に変更されている)の死闘を見てF1スピリットを思い出す。モデルは、当時のF1ブームを巻き起こした張本人であるアイルトン・セナ。
アニメ版では源駆郎と皇が旧知の仲で、かつてチームメイトであったことが語られている。
シド
聡(さとし)
さやか
徳田 ザウルス(とくだ ザウルス)
声 - 徳田ザウルス
下町に住んでいる売れない漫画家で、頭に鉢植えの花の風貌。この作品の原作者である徳田本人である。
原作ではオーバーオール姿、アニメ版では「ZAURS」と書かれたランニングシャツを着用している。
原作では源太とは顔馴染み。源太が持ちこんだスケッチを元に皇が制作した「ワイルドザウルス」は彼がデザインしたものである。
アニメ版ではバア(四駆郎の祖母)と顔なじみであり、共に観客席から応援したり、対諸星兄弟戦や決勝戦合宿に駆けつけるなど、バアとともに登場することが多い。
アニメ版の愛車として車体に多数の修復跡が施されているミニ・クーパーに乗っている。
エンディングクレジットは1話のみ「ザウルス」と表記されているが、2話以降は「(特別出演) 徳田ザウルス」表記に変更されている。
『コロコロコミック1989年夏休み増刊号』に掲載された同じ作者の『はだかの王様』では主役になっていた。
別の作者の作品にも何かとよく登場をしていた。
書誌情報
ダッシュ!四駆郎
ハイパーダッシュ!四駆郎
武井宏之/原作:徳田ザウルス
テレビアニメ
原作の地区予選大会終了までをアニメ化しているが、前述の通り話の内容や順番には改変や入れ替えが行われている(登場人物の項目も参照)。
第1話から大会1回戦が開始。ダッシュ軍団の結成までの経緯は後々の回で改変を交えつつ回想という形で描かれた。
原作初期の回や連載以外の短編は、大会の合間や終了後にタイミングを移されている。
神社でワンクローに泣きつく姿を四駆郎に目撃された進駆郎は、原作では羞恥心を感じて逃げ出していたが、アニメではその場で素直に四駆郎に心情を打ち明けている。
原作では準決勝前に行われていたマイクとジャックの草レースのタイミングが、アニメでは準決勝後に変更されている。鬼道院ばかりを気にしていた四駆郎は、マイクがその相手チームであったことに途中まで気づかなかった。
第24話はアニメオリジナル回。話の展開もコメディ寄りで明確な原作のない独自のものとなっている。前述の通りゲストキャラのさやかもオリジナルキャラである。
アニメ最終回の原作に当たるエピソードでは四駆郎と勝負したのは吉本四磨であったが、アニメでは四磨は登場せず、その役どころを進駆郎に差し替えている。
映像ソフト化については、VHS版がリリースされたが、現在は全巻、廃盤となっており、DVD版・Blu-ray版はリリースされていない。
GYAO!やバンダイチャンネル等にて動画が配信されている。なお内容はVHS版をベースにしている。
スタッフ
- 原作 - 徳田ザウルス
- 監督 - 難波日登志、武藤裕治(SP)
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 鈴木大司
- 美術監督 - 新井寅雄
- 撮影監督 - 福田武志、小沢次雄(SP)
- 音響監督 - 岩浪美和
- 音楽 - 宮原恵太
- プロデューサー補 - 瀬戸幹雄
- 広報担当 - 高塚有香(テレビ東京)
- アニメーションプロデューサー - 谷田部雄次(アウベック)
- プロデューサー - 倉林伸介(テレビ東京)、小原麻美(東急エージェンシー)、安達英男・菅野てつ勇(スタッフ21)
- 総監督 - 笹川ひろし
- シリーズ構成 - 山田隆司
- 演出助手 - 吉田俊司
- キャスティング協力 - 81プロデュース
- 編集 - 松村将弘、岡田輝満
- 現像 - 東京現像所
- タイトル - マキ・プロ
- 効果 - 新井秀徳
- 調整 - 星野敏昭
- 音響プロデューサー - 中野徹
- 制作プロデューサー - 堤広司郎
- 制作デスク - 岩見一伸
- 制作担当 - 石坂透→皆川卓哉(アウベック)
- アニメーション制作 - アウベック
- 企画・製作協力 - 東急エージェンシー
- 製作 - テレビ東京、スタッフ21
主題歌
オープニングテーマ - 「BE TOP」
エンディングテーマ - 「果てしなき挑戦(チャレンジ)」
上記2曲を収録したCDシングルは、日本コロムビアから発売された。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ダッシュ軍団登場 | 山田隆司 | 笹川ひろし | 小華和為雄 | 鈴木順八 | 1989年 10月3日 |
2 | 水中のエンペラー | 丸尾みほ | 窪秀巳 | 武藤裕治 | 中尾正樹 | 10月10日 |
3 | 恐怖のピラミッド | 高山鬼一 | 則座誠 | 木下ゆうき | 西川貴博 | 10月17日 |
4 | 迷路からの脱出! | 中弘子 | 大町繁 | 小泉謙三 | 10月24日 | |
5 | スカリオンの逆襲 | 山田隆司 | 秦泉寺博 | 吉田松明 | 10月31日 | |
6 | ミニ四駆VSRC! | 高山鬼一 | 武藤裕治 | 石丸賢一 | 11月7日 | |
7 | 消えたエンペラー | 丸尾みほ | 則座誠 | 中尾正樹 | 11月14日 | |
8 | 死闘!風の谷 | 中弘子 | 牛草健 | 吉田俊司 | 鈴木順八 | 11月21日 |
9 | 激戦!竜巻の谷 | 高山鬼一 | 坂田純一 | 山口祐司 | 東海林真一 | 11月28日 |
10 | 十字の道を越えろ | 中弘子 | 清積紀文 | 12月5日 | ||
11 | 風車の谷の奇跡 | 武藤裕治 | うえだしげる | 石丸賢一 | 12月12日 | |
12 | めざせホライゾン | 丸尾みほ | 坂田純一 | 則座誠 | 鈴木大司 | 12月19日 |
13 | 激闘!決勝への道 | 山口祐司 | 播本昌志 | 中尾正樹 | 12月26日 | |
14 | スケボーを倒せ! | 武藤裕治 | 山口祐司 | 東海林真一 | 1990年 1月9日 | |
15 | 小輪寺五房の荒行 | 中弘子 | 小林孝志 | 北川正人 | 清積紀文 | 1月16日 |
16 | 皇帝絶体絶命! | 高山鬼一 | 三條なみみ 中村憲由 |
吉田俊司 | 石丸賢一 | 1月23日 |
17 | ホライゾン伝説 | 山田隆司 | 武藤裕治 | 中尾正樹 | 1月30日 | |
18 | 伝説の後継者達 | 小林孝志 中村憲由 |
則座誠 | 鈴木大司 | 2月6日 | |
19 | あらたなる伝説 | 山口祐司 大畑清隆 |
播本昌志 | 石丸賢一 | 2月13日 | |
20 | 対決!黒鬼士軍団 | 丸尾みほ | 池野文雄 | 北川正人 | 清積紀文 | 2月20日 |
21 | 燃えろ!決勝戦!! | 中弘子 | 西森章 | 吉田俊司 | 中尾正樹 | 2月27日 |
22 | 駆けろ!進駆郎!! | 山田隆司 | 武藤裕治 | 鈴木順八 | 3月6日 | |
23 | 勝利は誰の手に!? | 丸尾みほ | 中村憲由 三條なみみ |
則座誠 | 石丸賢一 | 3月13日 |
24 | 戦士達の休日 | 中弘子 | 山口祐司 | 播本昌志 | 熊谷哲矢 | 3月20日 |
25 | 果てしなき挑戦! | 山田隆司 | 古橋一浩 中村憲由 |
吉田俊司 | 中尾正樹 | 3月27日 |
SP | ダッシュ軍団VSホライゾン軍団 | 武藤裕治 | 石丸賢一 中尾正樹 |
7月27日 |
放送局
※放送日時は1990年3月終了時点(テレビ東京系列5局、静岡放送、びわ湖放送、福岡放送以外の局については本放送終了後に放映された日時)、放送系列は放送当時のものとする。
放送地域 | 放送局 | 放送日時 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | テレビ東京 | 火曜 18:30 - 19:00 | テレビ東京系列 | 制作局 |
北海道 | テレビ北海道 | |||
岡山県・香川県 | テレビせとうち | |||
青森県 | 青森テレビ | 木曜 16:30 - 17:00 | TBS系列 | 本放送終了後、1992年12月頃に放送。 |
岩手県 | 岩手放送 | 金曜 17:30 - 18:00 | 現:IBC岩手放送。本放送終了後、1992年頃に放映。 | |
秋田県 | 秋田テレビ | 火曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1992年9月22日まで放送。 |
山形県 | 山形テレビ | 火曜 16:30 - 17:00 | 本放送終了後、1992年頃に放映。 | |
宮城県 | 仙台放送 | 月曜 16:30 - 17:00 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 | |
福島県 | 福島中央テレビ | 月曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | 1991年4月から放送。 |
山梨県 | テレビ山梨 | 月曜 16:25 - 16:55 | TBS系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 |
新潟県 | 新潟総合テレビ | 月曜 17:30 - 18:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 |
長野県 | 長野放送 | 水曜 17:30 - 18:00 | 1990年4月11日 - 9月26日 | |
静岡県 | 静岡放送 | 土曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | |
富山県 | 富山テレビ | 木曜 5:55 - 6:25 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映。 |
石川県 | 石川テレビ | 月曜 16:10 - 16:40 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 | |
福井県 | 福井テレビ | 金曜 16:25 - 16:55 | 本放送終了後、1992年頃に放映。 | |
愛知県 | テレビ愛知 | 土曜 7:15 - 7:45 | テレビ東京系列 | 本来の放送日時ではアニメ再放送枠を放映。 |
滋賀県 | びわ湖放送 | 水曜 18:30 - 19:00 | 独立局 | |
大阪府 | テレビ大阪 | 火曜 19:00 - 19:30 | テレビ東京系列 | 本来の放送日時ではアニメ再放送枠を放映。 |
島根県・鳥取県 | 山陰放送 | 木曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映。 |
広島県 | テレビ新広島 | 水曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 |
山口県 | テレビ山口 | 木曜 17:00 - 17:30 | TBS系列 | 本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映。 |
愛媛県 | 南海放送 | 火曜 16:00 - 16:30 | 日本テレビ系列 | 本放送終了後、1992年頃に放映。 |
高知県 | テレビ高知 | 金曜 16:30 - 17:00 | TBS系列 | 本放送終了後、1990年頃に放映。 |
福岡県 | 福岡放送 | 木曜 17:00 - 17:30 | 日本テレビ系列 | |
長崎県 | テレビ長崎 | 月曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
本放送終了後、1990年頃に放映。 |
熊本県 | テレビ熊本 | 金曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 | 本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映。 |
宮崎県 | テレビ宮崎 | 火曜 16:30 - 17:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
本放送終了後、1992年頃に放映。 |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日曜 7:30 - 8:00 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
本放送終了後、1990 - 1991年頃に放映。 |
ゲーム
- ドラ・茶魔・四駆郎のスロットゲーム(非売品)
- 1989年開催の第5回ハドソン全国キャラバン内で使用されたイベント用ソフト『ハイテク王国』に収録されたミニゲームのひとつ。『ドラえもん』『おぼっちゃまくん』と共演したスロットマシンゲーム。
- レーサーミニ四駆 ジャパンカップ(ファミリーコンピュータ コナミ 1989年8月25日発売)
- 作品内のミニ四駆としてエンペラー、バーニングサン、シューティングスターが登場する。
- 1989年開催の第5回ハドソン全国キャラバン内で使用されたイベント用ソフト『ハイテク王国』に収録されたミニゲームのひとつ。『ドラえもん』『おぼっちゃまくん』と共演したスロットマシンゲーム。
- 作品内のミニ四駆としてエンペラー、バーニングサン、シューティングスターが登場する。
その他
この作品の連載当初は、ミニ四駆の概念がまだ曖昧だった。現在では、「ミニ四駆」は田宮模型の登録商標であり、それ以外の品やユーザーが個人で作り上げたものは、ミニ四駆とは言えないこととなる。しかし当時はそうした製品も一部でそれと同様の扱いを受けていたため、本来の定義ではミニ四駆たらないものもそれとして扱われていた。ミニ四駆が田宮模型の登録商標として認識され、その概念が確立されるのは、当作連載後期あたりになる。
当作には現実のミニ四駆では無理のある描写や設定が多い。主人公たちの扱うダッシュ軍団の標準シャーシがその代表格で、本来の素材は通常のプラスチックだが、ダッシュ軍団のシャーシ素材は皇の独自開発品である軽量の炭素繊維強化プラスチックが使われている。この他にもボールデフを搭載したマシンや「スーパーVシステム」なる自動変速装置搭載のマシンなども登場した。これらの技術はそれ自体としては実在するものも多い。ただし、田宮模型の主催する実際のミニ四駆の一般公式大会では、田宮模型発売ではない独自のミニ四駆本体やシャーシ、パーツなどを搭載したマシンの参加は認められておらず、そのため同時期『コロコロコミック』に連載されていた『GO!GO!ミニ四ファイター』では「(『四駆郎』にあるような)独自開発品のシステムやシャーシでは公式レースには出られないのでご注意ください」と幾度となくアナウンスされている。シャーシに関してはのちに炭素繊維強化ナイロン樹脂製のスーパーX・XX・II・FMそしてMSシャーシにて実現した。
アニメが放映していた時期は、田宮模型と並んでスポンサーとなっていたトミー(現・タカラトミー)から、同社のトミカとほぼ同じサイズにミニ四駆をミニカー化した玩具が発売されていた。モーターが搭載されておらず、自走はしない。
この作品の特徴として、コース壁面の存在しないオフロード系の野外レースでは、本来は直線にのみ走るミニ四駆の方向転換を目的としたアイテムである、ガイドスティックが多用される。これはホッケーのスティックに近い形状を持つ棒で、打撃面にあたる部分をミニ四駆に当てることで方向転換をしていた。同様のことは非公認の競技で実施されていた例はあるものの、実際のレーサーミニ四駆の速度は子供の足では追いつけないほどのスピードを持っていたため、前述のようなガイドスティックでミニ四駆を操作することは現実的でない。
関連作品
前ちゃんのラジコンスクール
走れ!前ちゃん
前ちゃんのミニ四駆大作戦
合作シリーズ
風のレーサー侠