ツバキ文具店
以下はWikipediaより引用
要約
『ツバキ文具店』(ツバキぶんぐてん)は、小川糸の小説。季刊文芸誌『GINGER L.』(幻冬舎)への連載を経て、2016年4月21日に幻冬舎より刊行された。2017年本屋大賞第4位。
2017年4月にNHKラジオ第1「新日曜名作座」にてラジオドラマ化、NHK総合「ドラマ10」にて『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』(ツバキぶんぐてん〜かまくらだいしょやものがたり〜)と題してテレビドラマ化された。
続編となる「キラキラ共和国 ツバキ文具店」(キラキラきょうわこく ツバキぶんぐてん)が『小説幻冬』(幻冬舎)に2017年5月号から8月号まで連載、『キラキラ共和国』と題して2017年10月25日に幻冬舎より刊行された。2018年本屋大賞候補作。
あらすじ
小説版ツバキ文具店のあらすじ
先代の亡き後、先代と一卵性双生児であるスシ子おばさんが、文具店と代書屋をしていたがスシ子も亡くなり、鳩子はお気に入りの藪椿の木がある店を守るために文具店を継ぎ、様々な人と出会い、代書屋として生きていく決心を亡き祖母への初めての手紙にまとめた。
ドラマ版あらすじ
一人で鳩子を育ててくれた祖母は文具店を営む傍ら、思いを言葉にするのが難しい人に代わって手紙を書くことを請け負う「代書屋」でもあった。
祖母に反発して家を飛び出した鳩子は葬式と家の片付けが終わるとすぐに鎌倉を去ろうとするが、生前祖母が引き受けたものの未完であった代書の仕事を引き継ぐように促されそれに取り組むことで心境が変わり、文具店と代書屋業を継ぐことを決意する。地元の温かい人々にも支えられながら鳩子は代書屋として歩み始めた。
さまざまな人の思いをすくいとり文字にして相手に届けることで、鳩子は彼らの思いに触れ彼らの人生に関わり、また仕事の師匠であった祖母の思いにも寄り添っていく。
登場人物
先代(雨宮カシ子)
パンティー(楠帆子)
代書屋の依頼者
書誌情報
- ツバキ文具店(2016年4月21日、幻冬舎、ISBN 978-4-344-02927-9)
- ツバキ文具店(2018年8月3日、幻冬舎文庫、ISBN 978-4-344-42761-7)
- キラキラ共和国(2017年10月25日、幻冬舎、ISBN 978-4-344-03193-7)
- キラキラ共和国(2019年8月6日、幻冬舎文庫、ISBN 978-4-344-42880-5)
ラジオドラマ
NHKラジオ第1「新日曜名作座」にて2017年4月2日から5月7日まで全6回で放送された。
出演者
- 西田敏行
- 竹下景子
スタッフ(ラジオドラマ)
- 原作 - 小川糸
- 脚色 - 石谷洋子
- 音楽 - 小六禮次郎
- 演出 - 小見山佳典
- 技術 - 大塚茂夫
- 音響効果 - 石川恭男
テレビドラマ
『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』(ツバキぶんぐてん〜かまくらだいしょやものがたり〜)と題して、NHK総合「ドラマ10」にて2017年4月14日から6月2日まで放送された。全8回。
再放送に関しては、2017年4月20日(木曜日)午前0時10分(水曜日の深夜)の再放送開始分から6月8日(木曜日)午前0時10分(水曜日の深夜)の再放送開始分まで全8回が、予定が組まれていた放送日時を一度も変更することが無く放送された。
キャスト
主要人物
雨宮 鳩子
新人代筆屋の女性。愛称は鳩ぽっぽ、ぽっぽちゃん、等様々。祖母の訃報を受け帰郷する。元々祖母とは折り合いが悪く彼女の代筆業と文具店を継ぐ気は全く無かったが、久し振りに会った白川や周りの人から取り壊さない様懇願されつつ、尚且つマダムサイダーからの強引な仕事の依頼を無事に成功させた結果代筆業を継ぐ事を決心。
白川 清太郎
元エリートサラリーマンで鎌倉の観光ガイドの中年男性。幼い頃カシ子の元で書道を習っていた。また大人になってから母親と心中しようとしたところをカシ子に救ってもらったことがある為、カシ子は勿論、その孫の鳩子の事もかなり気にかけておりとても親切。認知症の母親の介護に苦労する日々を送っていたが、亡くなった父親から母親への手紙を鳩子に代筆したもらったことで母親は落ち着いて過ごせるようになり、穏やかな状態で天国へ見送ることができた。
守景 蜜朗
鳩子行きつけの「むぎカフェ」店長。幼い娘を育てるシングルファーザー。穏やかな性格で文具好き。カシ子が亡くなっても悲しい様子を見せない鳩子の様子を疑問に思いつつ、「家族が亡くなって悲しくない人なんかいませんよ」と実感のこもった言葉をかける。3年前に妻を通り魔に殺害され、彼女の夢であった鎌倉でのカフェ営業を実現させた。
守景 陽菜
蜜朗の一人娘。愛称ははーたん。鳩子とは仲良く、文通相手。店先を通りかかった鳩子を「いらっしゃいませ!」と呼び込み、鳩子とむぎカフェの出会いのきっかけをつくった。
楠 帆子
大雨の日に突然店を訪ねてきた女性。ツバキ文具店のそばのポストに間違って投函した手紙を自分の代わりに取り戻してほしいと鳩子に頼む。小学校教諭でパン作りが趣味。バーバラ夫人とは子供の頃からの知り合いであだ名はパンティー。一見不名誉なあだ名だが帆子の「ハン」とteacherのティーから元々ハンティーと呼ばれていたものに趣味のパン作りのパンが付いてパンティーになった、と言うモノ。明るい性格で婚活に励む。男爵に一目ぼれをし、猛アタックする。
バーバラ婦人
いつも笑顔を絶やさない少しミステリアスな鳩子のお隣さん。外壁から内装まで西洋風で統一された家で西洋風の暮らしをしている。鳩子とは年の離れた友人の様な関係で一緒に食事をしながらお喋りを楽しむ。フランスに住んでいた経験があり、そこで培われた人生経験から彼女に助言をする事も。又画商の一面があり、美術品の目利きも鋭い。仕事でときどきヨーロッパへ行き、鳩子にワインやお菓子をお土産に買ってきてくれたりする。
男爵
山の手に住むダンディな男性。和装でいることが多い。カシ子とは生前、しばしば店を訪れてはお喋りする仲だった。いつも不愛想で鳩子の文句ばかり言う為、子供の頃から知っている鳩子にとっては苦手な相手。10年以上前に妻に先立たれ今は一人暮らし。人気エッセイストの「竜崎彦馬」であることが第7話で判明した。
雨宮 カシ子
鳩子の亡き祖母。生前代筆業を営んでおり、鳩子を自身の後継者にすべく幼少期から厳格に躾けてきたが、彼女が高校生のとき友人から海に誘われていた日にもいつも通り書の練習をさせたことで鳩子の我慢の限界がきて反抗されはじめ、高校を卒業してから家出された。その後、死ぬまで鳩子とは音信不通だった。愛想がなく厳しい印象を与えるが商売上手な一面があり、また白川が死のうとしていることを知るやいなやすぐに駆け付けて話を聞くなど深いところでの優しさをもった人である。本人にはうまく伝わらなかったものの鳩子に対しても深い愛情を抱いていた。
その他
- 魚福の奥さん - 大島蓉子
- 門脇 幸三 - 小倉一郎
- 時枝シェフ - 川野太郎
- 武田 聡 - 松澤傑
- 魚福の旦那 - 江良潤
- 白川千代 - 草村礼子
- 白川の母。若いころは近所で評判の美人で「鎌倉小町」とも呼ばれていた。仕事で世界中を飛びまわる夫が生きていた間は「男の人には帰る場所が必要」との思いで家を守り、夫からの手紙を楽しみにしていた。何年か前に認知症になり亡き夫から手紙が来るものと思いこみ、手紙を探して徘徊を繰り返し息子を困らせる。あるとき徘徊中に転んで怪我をしたことで、介護施設に入れることを白川に決断させる。しかし鳩子が代筆した亡き夫からの手紙を受け取って夫がいつも自分を見てくれているのだと感じて深く安堵し、それ以来手紙を探さなくなった。夫から手紙の中で「チーちゃん」と呼ばれている。
白川の母。若いころは近所で評判の美人で「鎌倉小町」とも呼ばれていた。仕事で世界中を飛びまわる夫が生きていた間は「男の人には帰る場所が必要」との思いで家を守り、夫からの手紙を楽しみにしていた。何年か前に認知症になり亡き夫から手紙が来るものと思いこみ、手紙を探して徘徊を繰り返し息子を困らせる。あるとき徘徊中に転んで怪我をしたことで、介護施設に入れることを白川に決断させる。しかし鳩子が代筆した亡き夫からの手紙を受け取って夫がいつも自分を見てくれているのだと感じて深く安堵し、それ以来手紙を探さなくなった。夫から手紙の中で「チーちゃん」と呼ばれている。
- 介護士 - 藤木勇人
- ミスターX/アンニョロ - アレックス・JD
ゲスト
第一話 「奇妙なお悔やみ状」
第二話 「幸せの修了証書」
第三話 「けじめの断り状」
第四話 「最後のラブレター」
第五話 「母へ贈る文字」
第七話「話せなかった思い」
最終話「解き放たれた言葉」
スタッフ(テレビドラマ)
- 原作 - 小川糸『ツバキ文具店』(幻冬舎刊)
- 脚本 - 荒井修子
- 音楽 - 白石めぐみ
- 主題歌 - 絢香「コトノハ」
- 手書き文字 - 萱谷恵子
- 制作統括 - 内田ゆき(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)
- 演出 - 黛りんたろう、榎戸崇泰、西村武五郎
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK
放送日程
関連商品
サウンドトラック
DVD
受賞
- 第8回コンフィデンスアワード・ドラマ賞 主演女優賞(多部未華子)
NHK ドラマ10 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
お母さん、
娘をやめていいですか? (2017年1月13日 - 3月3日) |
ツバキ文具店
〜鎌倉代書屋物語〜 (2017年4月14日 - 6月2日) |
ブランケット・キャッツ
(2017年6月23日 - 8月4日) |
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