ツースリー
以下はWikipediaより引用
要約
『ツースリー』(TWO THREE)は、高畑弓による日本の野球漫画作品。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2015年40号から同年52号まで連載された。
概要
一流の投手としての才能を持ちながらも、ある理由から中学時代一度も試合に出場できなかった少年・辻大晴が部員数の足りていない千鳥山高校野球部で甲子園を目指す高校野球漫画。本作は同じ『週刊少年マガジン』で連載中の『ダイヤのA』とは異なり、弱小校を舞台としている。
あらすじ
強豪校として知られる武蔵光が丘中学校でベンチ入りすらできず、中学三年間一度も試合に出ることができなかった辻大晴は幼馴染みの藤嶋真夏、バッテリーを組んでいる黒柳忍と共に甲子園の舞台を目指し、千鳥山高校に進学する。しかし、肝心の野球部は生徒たちから認知すらされていない、部員数9人にも満たない弱小チームだった。
登場人物
千鳥山高校
部員数が9人にも満たず、当初は4人しか部員がいなかった。グラウンドは隣にある強豪・西神明高校の2軍の練習場と化しており、名目上は合同練習だが、千鳥山は西高の雑用係としてまともに練習すらさせてもらえていなかった。
主要人物
辻 大晴(つじ たいせい)
本作の主人公。千鳥山高校1年生。投手。右投げ。打順は5番。
何事にも真っ直ぐな性格。が、考えるよりも先に行動に起こすため、よく問題を起こしている。時計は読めない。
投手としては一流で、中学2年生の頃にベンチ入りメンバーに選ばれたこともあったが、1年生を庇った忍がベンチ入りメンバーから外されたことに納得ができず、口を挟んだことで当時の監督から見放され、一度も試合に出させてもらえなかった。高校入学直後には西高の選手たちに潰されそうになっていた大野を庇って、犬塚に勝負を挑み、占拠されていたグラウンドを取り戻している。また、練習試合のために部員を集めようとして避難訓練中に他の部のレギュラーになれない選手たちに埋もれているより、野球をやるべきだと呼びかけて反感を買ったことがある。が、中学時代の自分も同じ立場であったことを思い出し、謝罪した。
忍の指示で的をあえて外す練習をしており、コントロールが良い。決め球はフォーク。
幼馴染みの真夏に好意を寄せており、選手として甲子園に出られない彼女を甲子園に連れて行くことを目標としている。家は神社。
藤嶋 真夏(ふじしま まなつ)
野球部員
土橋 優(どばし ゆう)
丸山(まるやま)
千鳥山高校2年生。中堅手。打順は6番。
西高の雑用として扱われていた時期も部活に通い続けていた一人で、西高の練習が終わった後に下校時間ギリギリまで自分たちの練習を続けていた。3年生が引退した後のことまで考え、自分が抜けたら1年生が困るからと、たとえ3年間、西高の雑用で終わったとしても野球部を辞めようとはしない気持ちを見せる。
交流試合では、決め球を打たれた大晴がリベンジしたい気持ちを押し殺してチームの勝利のために椎名を歩かせる判断を下した際に、攻撃でチームに貢献しようと土橋にヒットの打ち方を尋ね、「出塁したければデッドボールでももらってこい」という言葉を真に受け、デッドボール覚悟で打席に立ち、体を張って出塁を果たす。これが土橋のやる気に火をつけ、チームの逆転に繋がった。
西神明高校
昨年の東東京大会でベスト4を記録し、過去に夏、春ともに甲子園に1回ずつ出場経験がある強豪校。部員数は115名。合同練習という名目で隣の千鳥山高校をグラウンドを2軍用に借りているが、実際には千鳥山の選手たちを雑用に使っていた。千鳥山とは毎年、交流試合を組んでいる。
椎名 アゲハ(しいな あげは)
犬塚(いぬづか)
書誌情報
- 高畑弓 『ツースリー』 講談社〈講談社コミックス〉全2巻
- 2015年11月17日発売、ISBN 978-4-06-395531-6
- 2015年11月17日発売、ISBN 978-4-06-395586-6