デスコ
以下はWikipediaより引用
要約
『デスコ』(Deathco)は、カネコアツシによる日本の漫画作品。『月刊コミックビーム』(KADOKAWA)にて、2014年2月号から2018年2月号まで連載された。
あらすじ
悪事を重ねる人間のもとに突然現れ、その命を奪う「リーパー」の存在が、裏社会の人間たちの間で噂になっていた。
リーパーの少女デスこは、年若い身でありながらギルドからの依頼を次々とこなし、実績を上げている腕利きの殺し屋である。
彼女が殺しを続けるのは、とある“大事な仕事”のためであった。
用語
リーパー(reaper)
職務は、ギルドから指定された「首」を殺害すること。身元の判明を防ぐため、仰々しいマスクや衣装、メイクで変装しているのが大きな特徴。
殺しの実力は個人により様々で、マダムMやディービルのような高い腕前を持つ者もいれば、あくまで一般人の域を出ない者もいる。
ギルド(GUILD)
民間の組織にも関わらず、「首」のプロフィールや経歴を洗いざらい調べ上げるほどの情報網や、殺害の報酬として多額の金銭を用意できるほどの財力を有する。
郵便やスマートフォンなどの様々な媒体で「首」の情報および殺害依頼をリーパーに送りつけるが、依頼を受けるかどうかはリーパー個人に一任している。依頼を受け「首」の殺害に成功したリーパーには、スイス銀行より「収穫金」と称する報酬を振り込む。
まれにリーパーを選別するような動きを見せ、そうなった場合はリーパー同士の潰し合いに発展することもある。
首
作中ではヤクザや大量殺人者などの犯罪者が「首」となっているが、「首」となる明確な基準は明らかにされていない。
殺害にあたってギルドから多額の褒賞金を懸けられており、高いものでは一億円にも上る。
登場人物
主要登場人物以外の項目は、名前が判明している人物のみ、コミックス内にて登場した順に記述する。
主要登場人物
デスこ(Deathco)
本作の主人公。誰からも「不吉」「気味が悪い」と評されるほどの気迫に満ちる少女。コウモリのタランを常に引き連れている。
向かって右側が黒、左側が白のツートンカラーのおかっぱ頭と、ドクロのような白塗りのメイクが特徴。下唇にリング状のピアスを付けており、衣服や傘など、身にまとう物は黒を基調としている。年齢は10代前半くらいで、リーパーとしては非常に若く、言動も相応に幼い。風船を持つ、音を立てて風船ガムを噛むなど、年相応の子供じみた仕草が目立つ。また「首」の前に登場する際、「ばあああああ!デ~~~ス~~~こ~~~」という決め台詞を毎回のように発する。誰に対しても不遜かつ無礼であり、マダムMに「ブタ」、リーに「ガリガリじじい」といった辛辣な暴言を吐く。
自ら製作した「ころしどうぐ」を得物とし、ナイフ、糸、爆弾など様々な武器を使用したトリッキーな戦い方で、自分より体格の大きな相手すら圧倒できる。身体能力および殺しの実力は非常に高く、狙った「首」はほぼ確実に手にかけている。こと殺人に関しては天才的な才能を見せ、「首」の詳細な情報を一瞬で覚えたり、飛行中のヘリコプターの機体番号を地上から読み取るなど、人間離れした技能を披露した。
「首」への執着は異常で、一度殺すと決めた「首」は絶対に見逃さず、「首」を横取りされることも嫌う。他のリーパーや殺害対象ではない人物も、「首」の殺害において邪魔になると判断すれば平気で手にかけるなど、常軌を逸した性格を持つ。
一方で、マダムMからは「殺し以外は何もできないクズ」と評されるとおり、殺人に関係しないことは何もできず、興味も持たない。
殺しが終われば完全に脱力してしまい、次の「首」が見つかるまでは無気力状態で過ごす。この期間があまりに長いと、意味のない独り言を言い続けるなどの奇行に走る。しかし、殺しが始まれば一転して生き生きとするなど、非常に情緒不安定。
マダムMの城で暮らしており、生活の一切をそこで行う。
タラン
マダムM
髪をアップにし、縁の太い眼鏡をかけた肥満体の女性。崖の上に立つ古城に住む。デスこの雇い主であり、仕事を課すのと引き換えにデスこに衣食住と城の中にあるもの全てを提供している。(支出はデスこの稼ぐ収穫金で賄っている)
かつてはリーとともに世界中を巡っては「首」を刈っていた凄腕かつ美貌のリーパーであり、他のリーパーたちの憧れの的であったが、遺恨がもとで夫を喪ってからは見る影もない姿になってしまった。現在は宅配ピザなどのジャンクフードのゴミに囲まれた自堕落な生活をしており、太ったせいで歩くのも一苦労という、全盛期とはかけ離れた生活を送っている。しかし、殺しに対する感覚はまだ残っており、銃やナイフを向けられても反射的に自衛を行える。
リーパー時代は黒いドミノマスクとボンデージを身に着けた出で立ちで、「首」以外は殺さないというスタンスのもとに殺しを行っていた。5秒で6000字の情報を記憶する、狙撃の際の三角関数の計算を数秒で行うなどの実力もあり、リーパーとしての腕前は非常に高い。
専業主婦として満ち足りた生活を送っていたにも関わらず、殺人の快楽を追い求めており、良妻と殺し屋という強い二面性を持っていた。しかし現在は、夫の死亡によるトラウマから殺意に関して敏感になり、吐き気を催すほどの拒絶反応を示す。
夫が死亡した原因である丈ヶ崎薫に対して激しい怒りを見せ、この時だけはスタンスを捨てて丈ヶ崎の部下を皆殺しにした。しかし丈ヶ崎本人はデスこに仕留められ、以降彼女に自身の殺害という悲願を託すようになる。
リーパー
ザ・ヘアー
スーパースカルとハイパースカル
D.Q.B.(デッド・クイーン・ビー)
三人組のリーパー。胸部に「D」「Q」「B」のロゴが入ったユニフォームを着用している。リーダーのクイーンを主体としたチアリーディングを用いた体術「トス&キル」を得意とする。クイーンは鎌状の刃が付いたバトン、デッドとビーは仕掛け付きのポンポンを使用して攻撃を行う。
本名はカホ(クイーン)、ミハル(デッド)、チハル(ビー)。三人とも豪号女子高校のチア部に在籍する現役の女子高生。
資産家の娘であるカホは「女王様」と称されるほどの傍若無人な振る舞いが目立ち、学園では気に食わない部員を退部に追い込むなど好き放題にやっている。「リーパーの女王は自分」という自負があり、それを叶えるために目の上の瘤であるマダムMの命を狙った。
田中
ディービル(DEEVIL)
角が生えたデザインのマスクを付け、黒マントを羽織っている、悪魔のような風体のリーパー。舌の先が二又に裂かれている。自らが殺した死体の上に名前入りのカードを落としていく習慣がある。武器はグロテスクなデザインが施された大口径の拳銃。
本業は警察官。日頃から体を鍛えており、人間を抱きしめただけで全身の骨を折ることができるほどの腕力を持つ。
悪魔崇拝者らしく、自宅の一部屋にバホメットらしき像と逆五芒星が描かれた床がある。
「神の過ちを正す者」と自称し、「首」のみならず、リーパーさえも容赦なく殺害する残虐な人物。非常に腕が立ち、作中で確認できる限り10人のリーパーを殺している。マダムMとは因縁があり、「もっとも裁くべき悪徳」として事あるごとに命を狙う。
幼少期は母親から虐待を受けていた。額にあるX字の傷は当時からのもの。とうの昔に斧で母親の頭部をかち割って殺しているが、現在も母親の姿と声(天使祝詞の朗読)の幻覚に苛まれている。
ジジ・フィンク
ビッグチャンプとリトルチャンプ
ナマハゲくん
「首」とその関連人物
三ノ宮 幹彦
恩田
富田 浩司
石黒 丈太郎
志方 信夫
樺山 一(かばやま はじめ)
書誌情報
- カネコアツシ『デスコ』KADOKAWA〈ビームコミックス〉全7巻
- 2014年11月6日発行、ISBN 978-4-04-729967-2
- 2015年3月9日発行、ISBN 978-4-04-730236-5
- 2015年11月5日発行、ISBN 978-4-04-730632-5
- 2016年6月6日発行、ISBN 978-4-04-734107-4
- 2016年12月24日発行、ISBN 978-4-04-734382-5
- 2017年6月24日発行、ISBN 978-4-04-734695-6
- 2018年2月10日発行、ISBN 978-4-04-734968-1