デストロイ アンド レボリューション
漫画
作者:森恒二,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス,
発表期間:2010年10月21日 - 2016年10月27日,
巻数:全9巻,
話数:全76話,
以下はWikipediaより引用
要約
『デストロイ アンド レボリューション』(Destroy and Revolution)は、森恒二による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2010年47号から2016年48号まで連載された。単行本は全9巻。3巻までの累計発行部数は26万1千部。
ストーリー
プロローグ
既存の社会システムの破壊と再生を目論んでいたユウキは、親友になったマコトの能力『ワンネス』を見せられ、それが世界を変革できると見込んだことをきっかけに、2人は手を組んでテロ組織「問う者」を結成する。
序盤
ユウキの知人の大槻純一郎、工藤陽子の2人が『問う者』のメンバーとなり、大槻は『ワンネス』の力に目覚めることに成功。人を殺すことに踏ん切りがつかないマコトは、『問う者』から離脱することになる。大槻の『ワンネス』の破壊活動により、日本政府は一転して弱腰となり、警察の捜査の進展のために時間稼ぎに終始するようになる。
大槻は『ワンネス』の万能感により傲慢な性格になっていき、ユウキは大槻と袂を分かって『問う者』から除名する。だが、大槻は『問う者の剣』を名乗って、『ワンネス』による破壊活動を継続し、政治家たちを殺傷するようになっていく。
『問う者』の存続を懸念したユウキは、『ワンネス』の感知能力により大槻の居場所を突き止めて、彼を始末しようとする。だが、大槻はそれを逆手にとってユウキを殺害しようとし、マコトが『ワンネス』の世界に干渉して止めて事なきを得る。
中盤
警察に顔が割れてしまった大槻は、米軍のヘリ部隊を撃破した後、居場所を探知しているジョンを排除するため、警察庁に侵入してくる。職員23名を次々と殺害し、担当の刑事部長に脅しをかけたことから、警察は逮捕を諦め「交渉」する方向にシフトする。一方、アメリカは『問う者』を危険視して、爆撃や核兵器さえ辞さない態度を見せる。
CIAの対策本部長ゴードンに裏切られていたジョンは、『問う者』の一員として行動を共にすることになり、アメリカに『問う者』に干渉しないよう警告を行う。それを知った大槻は厚木の米軍基地を襲い、マコト達は大槻を止めるため日本に転移して、爆撃の中で大槻を倒す。
終盤
米軍が『問う者』への爆撃をしようとする中、ユウキは世界各国のマスコミの前に姿を現し、全世界に警告を与える。さらに、在日米軍の艦隊を海に沈めて、攻撃部隊を撤退に追い込む。さらにユウキは、宇宙にあるISSを占拠して、先進国の首脳に対して「大量破壊兵器を破棄し、軍事費を半減する」ことを強要する。
米軍を始め、敵対するフランス・イギリスの軍隊を壊滅に追い込み、ユウキは世界平和への変革を成そうとする。一方で『問う者の国』のメンバー達は、ユウキを超える力を持つマコトを脅威と見なし、刺殺しようとするが暴走したマコトの思念によって返り討ちに遭う。
各国首脳は、ISSにいるユウキを抹殺するためISSを爆破するが、マコトがユウキを助ける。だが、ユウキはマコトと完全に決別し、神として世界を導くことを告げる。ユウキを止めるため警察に協力することにしたマコトは、『問う者の国』のメンバーの位置を特定して、警察の特殊部隊や軍隊に強襲させてメンバーを殺害することに成功する。
無敵のマコトを一瞬で葬り去るため、ユウキは自身を囮にしてアメリカに核兵器を使用させて、小島を守ろうとするマコトを殺害しようとする。マコトは核兵器の爆発から小島を守ろうとするが、小島の意識だけしか『ワンネス』の異空間に退避できず亡くなってしまう。
エピローグ
登場人物
田中マコト
18歳。高校を2年留年している。校内であまり目立たない存在。父親は経営していた工場が潰れその工場で首吊り自殺、母親は工場の借金に追われながら働いていたがマコトが中学になる前に失踪した。その後祖母とアパートで二人暮らしをしていたが、その祖母も他界し、天涯孤独の身となる。両親が残した数百万の借金がある。小中生の頃からいじめを受け続け、鬱と偏頭痛で不登校になり、フリースクールと精神科の病院を行き来する毎日を送った。その不登校時に診療所で出会った謎の男に接触した際に「ワンネス」の能力に目覚める。その後自身の能力についてユウキに打ち明ける。前述の過去によって、社会を憎んでいたことも相まって、ユウキの考えに同調し、共にテロ組織「問う者」を結成し、ワンネスの能力による破壊活動の役割を担う。生活費を稼ぐために同級生の小島ナオコの父親が経営している酒屋でアルバイトをしている。
ナオコと二人でいるところを不良グループに襲われ、ナオコを助ける為にワンネスの力を使ったことで、ユウキに腹の内を見透かされ、問う者のメンバーから外れる。大槻が暴走した際には一時的に協力するが、その後のユウキの活動についていけなくなり、対立を深めていく。
ユウキ
マコトの友人で同級生。マコトと同じく高校を2年留年している。校内で知らない人間がいないほどの有名人で男女に関わらず友達も多い。校内全員の個人情報を把握している。留年した理由は色々な噂があるが詳細は不明。裕福な家に生まれ何不自由なく育っており、実家から離れたマンションで一人暮らしをしている。母親は他界しており、父親とはうまくいっていない。
政治や経済等、世界が抱えている山積した問題に対して憂い、マコトにテロ思想を打ち明ける。マコトもまた能力について打ち明け、テロ組織「問う者」を結成する。マコトに頼みワンネスの能力を得ようと試みるも失敗し3日間の昏睡状態に陥るが、大槻との一件を機に、自身も気づきを経て能力を駆使するようになる。問う者の具体的な活動を決めるリーダー的役割を担っている。しかし、マコトとのすれ違いにより彼を脱退させる。
工藤陽子
大槻純一郎
中村
用語
ワンネス(気づき)
ワンネスの力を更に得ると、意識した場所に自分自身を転移させることができる。
書誌情報
- 森恒二 『デストロイ アンド レボリューション』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全9巻
- 2011年4月30日第1刷発行(4月28日発売)、ISBN 978-4-088-79135-7
- 2011年12月24日第1刷発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-088-79237-8
- 2012年9月30日第1刷発行(9月28日発売)、ISBN 978-4-088-79394-8
- 2013年5月31日第1刷発行(5月29日発売)、ISBN 978-4-088-79548-5
- 2013年12月24日第1刷発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-879723-6
- 2014年7月23日第1刷発行(7月18日発売)、ISBN 978-4-08-879872-1
- 2015年7月22日第1刷発行(7月17日発売)、ISBN 978-4-08-890231-9
- 2016年6月22日第1刷発行(6月17日発売)、ISBN 978-4-08-890388-0
- 2017年1月24日第1刷発行(1月19日発売)、ISBN 978-4-08-890652-2