デビルマンサーガ
題材:パワードスーツ・プロテクター,
漫画
作者:永井豪,
出版社:小学館,
掲載誌:ビッグコミック,
レーベル:ビッグコミックススペシャル,
発表期間:2014年,
巻数:全13巻,
話数:全116話,
以下はWikipediaより引用
要約
『デビルマンサーガ』は、永井豪による日本の漫画。『ビッグコミック』(小学館)にて2015年1号(2014年12月25日発売)から2020年6号(3月10日発売)まで連載された。40年ぶりに永井豪自身が描く『デビルマン』の最終章とされている。
あらすじ
西暦2025年、経営難により倒産の危機に瀕していた会社を抱えるロボット学者の不動勇希はロボットの悪用や軍事利用を何よりも嫌っていたが、援助してくれるかもしれない軍需企業の地下研究所で見せられた“悪魔の壁画(デーモン・ウォール・ペインティング)”と“悪魔の鎧(デーモン・アーマー)”の研究に携わったことから開いてはならない扉を開けてしまうことになる。兵器だと思われていた“悪魔の鎧(デーモン・アーマー)”が独自の意識を有しており自力で勝手に復元・行動することが明らかになり、また白縫や研究チームの仲間がアーマーに取り込まれる事件が続発する。その一方、日本ではロボットによる自爆テロ事件が起こる。しかし、2つの事件は大元で1つに繋がっており、世界規模で拡大しているのだった。
登場人物
主要人物
不動勇希(ふどう ゆうき)
平和的ロボット技術を研究する学者。ロボット開発会社「ロボドリーム社」を設立するが、根っからの学者で経営には不向きであったため、銀行に乗せられて莫大な借金の山を作ってしまう。ロボットを犯罪に悪用することや軍事利用には猛反発しているのだが、援助を受けられなければ会社は倒産という危機に追いつめられている。そんな矢先、ロボット産業の最大手「メンドール社」の招聘の理由が軍事利用であったとしても断れない状況にあったが、ル・ファール社がその親会社とは知らずに嵌められた形とはいえ“デーモン・アーマー”にのめり込んでゆく。禁断の魔力に囚われて研究を始めた矢先、シレーヌに意識を支配された白縫の件に続いて研究チームの同僚ケリーとジェフが凶獣ヴァルバの鎧に支配されてしまったため、彼らを救うべくアモンの鎧と融合して戦いに臨む。が、結局は2人を救うことはできず、彼らの悲劇にショックを受けて“悪魔の鎧(デーモン・アーマー)”の研究から手を引くが、アスカからアモンの鎧が送られて来た上、ジェニーと共に訪れたアスカから妻・美紀がレポートしたアンドロイドによるテロと思われた事件が、実はアンドロイドではなく兵器化が進められていた“デーモン・アーマー”の破片の集まりに憑依され絶望したロボット技師だったことを聞かされる。
亀井ことジンメンとの戦いを経て国軍省の秘密部隊「デビルマン部隊」隊長となる。アモンとして戦っていた時の人間的な行動で信頼された経緯もあり、便宜上、大佐という階級を与えられるが軍人としては素人なので、最前線で活躍する戦力として期待されている。
破壊神の侵攻でジンメンが暴走し、日本が危機に陥る中、デビルマンとなったことでその意識はアモンに飲み込まれて消滅してしまう。
竜アスカ(りょう アスカ)
勇希の旧友。「竜大路アスカ(りゅうおおじ あすか)」と名乗っている。世界第3位のIT企業「ビーム・ロード」のCEOにして世界最大の軍需企業「ル・ファール社」を大株主として子会社として抱えており、「ル・ファール社」のCEOにメンドール社の子会社化を提案した。地球温暖化の影響により南極の大陸棚の氷床にヒビが入り、2万年前の氷の層から発見された人類史から忘れられた先史の戦争を描いた“悪魔の壁画(デーモン・ウォール・ペインティング)”と、その核心である“デーモン・アーマー”の研究に勇希を推薦した。16歳の時、将棋のプロ棋士になって竜王位を取るが、タイトルを返上してアメリカの大学に留学した。
「竜大路」には“竜の王子”という意味と“竜が行くべき大道を示す”というモノが「竜大路」にはあるため、将棋の竜王位のタイトルを取った記念に「竜大路」と名乗るようになった。両性具有で女性として勇希を愛しているが、同性である男性の親友としてしか受け入れて貰えないため、陰で涙しつつ冗談だと想いを封印した。
実は魂(霊体)で人間の胎内に入り込んで授精させ人間の肉体を得た悪魔(デーモン)であり、光り輝く悪魔の神ルシファーにして大魔神サタンであり、仏教神話で阿修羅王と呼ばれ、インド神話では魔神アスラと呼ばれる存在。背中合わせの男女の肉体と三面六臂の姿となり、1人の姿に戻ることも可能。科学の発展で栄華を極めたアスラの都アスラーンの惨状に心を痛め、アスラ軍団を率いて異宇宙からの侵略者である破壊神(その実態は自分たちを生み出した文明人の霊的影響で超進化を遂げたスーパーナノマシン・システム)と戦うことを決意する。
不動美紀(ふどう みき)
ル・ファール社関連
ジェイソン・メンドーサ
クロード・ギラン
ジェフ・ゴードン、ケリー・スミス
タロー・サンダース
ジェイソン・ゴーダー
ジェニー・ブライト
ディモン・ダンテス
中熊重工
中熊大(なかぐま だい)
ロボット技師
亀井迅(かめい じん)
教授。メンドール社の研究室の主任。資金不足により日本の大学の研究で行き詰まっていてメンドーサにヘッドハンティングされ、騙されて強引に連れて来られた既知の勇希と再会し、密かに研究が進める“デーモン・ウォール・ペインティング”と“デーモン・アーマー”を見せる。未完成の悪魔の鎧(デーモン・アーマー)の総量2体分を持ち出し、金儲けを企む。まだ自身の犯行だとバレてはいないが、監視カメラの映像の一部を消去したことで保安部では内部犯行説が持ち上がっており、逃げるようにして休暇で日本に帰国した際、中熊重工の夏目にサンダース曰く「もの凄い待遇」でヘッドハンティングされた。ジンメンの魂を宿った“デーモン・アーマー”に装着させられる形ではあるが、人間の力では不可能な猟奇殺人を繰り返して人肉食に快楽を感じ、同僚を勧誘して仲間を増やした挙句、それを止めようとした勇希の命さえ狙うようになり、決定的に対立してしまう。
国防省
貝阪無双(かいさか むそう)
戦略司令部所属。陸軍少尉。パーティーの直前、白縫の応援に日本から駆けつけた。柔道四段、剣道三段、空手は黒帯。名前は父により“金剛無双の男になれ”と命名された。白縫のボディガード兼運転手のつもりでいるが、戦車隊長だったことで戦車のつもりで運転するので下手である。白縫に想いを寄せている。機密保持のために「ル・ファール社」保安部の一員にされるが、白縫を守るのが仕事だと言われて喜んでいる。名前が呼びづらいということで新たな同僚に命名された通称「カイム」を気に入り、そう呼ばれることに抵抗は無い。第33章「悪魔化の進行」で“デーモン・アーマー”に憑依されるが、理性を失うことなくカイムとして窮地に陥った白縫を救う。
土巣六郎(どす ろくろう)
上園正子(かみその まさこ)
その他の人物
デーモン(ダイモン)/デモンアーマー
用語
デーモン・アーマー(悪魔の鎧)
同調率の高い者(アモンやシレーヌ)はアーマーの意志と交感することも可能で、そのレベルになれば装着者が呼べばどこであろうとテレポートして現れる。だが、それ以外の者はアーマーの「ヘッドパーツ」を被ることで全身に装着される。装着されデーモンとなった者の姿は機械的な装置では捕捉することはできず、肉眼による目視でしか見ることが出来ない。
イビル・ビースト(邪獣)
書誌情報
- 永井豪とダイナミックプロ 『デビルマンサーガ』 小学館〈ビッグコミックススペシャル〉、全13巻
- 2015年6月30日発売、ISBN 978-4-09-187069-8
- 2015年11月30日発売、ISBN 978-4-09-187400-9
- 2016年4月28日発売、ISBN 978-4-09-187676-8
- 2016年9月30日発売、ISBN 978-4-09-189273-7
- 2017年2月28日発売、ISBN 978-4-09-189458-8
- 2017年8月30日発売、ISBN 978-4-09-189664-3
- 2018年1月30日発売、ISBN 978-4-09-189841-8
- 2018年5月30日発売、ISBN 978-4-09-860014-4
- 2018年10月30日発売、ISBN 978-4-09-860164-6
- 2019年2月28日発売、ISBN 978-4-09-860272-8
- 2019年9月30日発売、ISBN 978-4-09-860503-3
- 2020年2月28日発売、ISBN 978-4-09-860584-2
- 2020年5月29日発売、ISBN 978-4-09-860667-2