トッカンvs勤労商工会
題材:政治家・公務員,
以下はWikipediaより引用
要約
『トッカンvs勤労商工会』(トッカンバーサスきんろうしょうこうかい)は早川書房から刊行された高殿円の職業小説。
概要
『トッカン -特別国税徴収官-』に続くトッカンシリーズ第二作。月刊誌『ミステリマガジン』で2011年2月号から6月号にかけて5編が連載され、2011年に書き下ろしの6編とエピローグを収録して単行本化。本作でぐー子と鏡に敵対する存在が登場し、税務署の天敵である団体「勤労商工会」に所属する弁護士・吹雪敦との対立が主軸となり、また自分が周囲に対して作り上げた「体裁」と自分の居場所を指す「すき間」が作中の根底のテーマとして描かれている。
ストーリー
7月の人事異動があり、鈴宮深樹(通称:ぐー子)が勤務する京橋署は京橋中央署に名称が変更となった中、税務官4年目となったぐー子は上司の鏡の下以外にも一人で仕事を任されるようになるも、鏡がいないことで実力不足が顕れ、何をやるにも上手く出来ない現状に焦りを感じていた。そんな中、大衆食堂「からかわ」の主人が鏡に恫喝されて自殺に追い込まれたとして、遺族が鏡を告訴する準備に入っているという非常事態が京橋中央署に飛び交ってくる。その事を境に遺族を擁する税務署の天敵・勤労商工会による反税務署デモが展開され、ぐー子も鏡の身を案じるが、当の鏡は対応を国税局に任せ、自らが関わる事に消極的な態度だった。ぐー子は鏡のピンチに立ちあがったジョゼと里見と出会い、彼らから鏡の一件に裏があることを告げられる。
鏡を助けようと決意したぐー子だったが、徴収課が国税局の通達により免脱罪を担当していたため、「株式会社ホツマ」の計画倒産の阻止を引き受けることに。だが、普段常套句のように使う法律の壁がぐー子に立ち塞がり難航、計画倒産を巡る欠損の危機は新人の春路・署長の清里を巻き込んだ大掛かりな展開へと発展していく。
やがてぐー子はこれまでの出来事に関わってきた人達の「体裁」を目の当たりにしていく。
登場人物
京橋中央税務署
前作の「京橋税務署」が、管轄区域の人口増加により再編され、「京橋南税務署」の新設により名称が変わった。
鏡 雅愛
ぐー子・鏡の関係者
法曹関係者
税金滞納者(関係者含む)
その他
堂柿 三津男