トッキュー!!
以下はWikipediaより引用
要約
『トッキュー!!』は、原作:小森陽一、作画:久保ミツロウによる日本の漫画。『週刊少年マガジン』(講談社)にて、2004年6号から2008年33号まで連載された。海上保安庁第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地をモデル題材としている。タイトルの由来は、創設当時の隊名の「特殊救難隊」の略称「特救隊」から。
単行本は全20巻(講談社コミックス)。第12巻では『ゴッドハンド輝』と共演している。
ちなみに第11巻時点で、作中での時間は2005年4月以降ということになっているが、100km行軍時(作中では2004年冬)に盤が当時発売されていなかった種のiPodを所持していたり、嶋本が「2006年度推薦」(同じく2004年冬)のシールがある本を読んでいたりと、一部に時代設定上のずれが生じている。
あらすじ
主人公の神林兵悟は20歳、第七管区佐世保海上保安部所属の海上保安官であり、新米潜水士。彼は漁に出たまま戻らない父親を待ち、ずっと海を眺めていた経験からこの職に就いた。
ある海難をきっかけにトッキュー第3隊隊長の真田甚、通称「神兵」と出会い、その救助姿に、トッキューに憧れを抱くようになる。数か月後、1位になればトッキューへいけるという第七管区、第十管区合同潜水技術競技会を経てトッキューへ。ひよこ隊として4人の仲間兼ライバルと共に4か月の訓練に取り組み、途中、仲間の除隊や大喧嘩・苦悩も有ったがそれらも乗り越え、見事トッキューの隊員となった。そして兵悟は今日もまた、全国各地で起こっている海難に立ち向かう。
登場人物
神林兵悟(かんばやし ひょうご)
主人公、身長169cm・O型の19-20歳。長崎県佐世保市出身。大家族で女系兄妹の長男坊。
高校卒業後に海上保安官として就職し、地元の第七管区佐世保海上保安部所属の新米潜水士になる。巡視船「しらは」乗船。幼い頃、漁師であった父親が漁に出たまま帰港しなかった経験や、子供時代に共に溺れたユリを助けたという勘違い(本当は漁師に助けられた)から潜水士になった。父親は行方不明のままで失踪者状態である。
前向きで正義感が強く、またレスキューに対して積極的である。女・酒・タバコ等に興味はなく未だにD-T(童貞)。裸眼視力6.0の持ち主で海中でもその視力が衰えないことが嶋本により判明。ある海難がきっかけで通称「神兵」である真田甚を知りトッキューを目指すようになった。その後西海橋での海難・漂流等を経験したが念願のトッキューへの異動を果たし、上京する。
転勤後は横浜の官舎で一人暮らしをしていたが、ユリやスミレとルームシェア状態に。兵悟の姉はユリの恋愛を手伝っているようである。
橋本ユリ(はしもと ユリ)
身長166cm・A型の19歳-20歳(7巻より。作中で成人式を迎えているため、現在は不明)。長崎県佐世保市出身で一人娘。Fカップ。
子供時代に兵悟と共に溺れる。兵悟に救助された経験がある(父の操縦する遊覧船「うーふぁ」に乗船していた際)。それ以来、兵悟に惹かれ何度もアタックを試みるが兵悟の多忙さや鈍感さもあって、あまり効果は無かった。後に、兵悟にちゃんぽんを作るため上京した際に兵悟宅に一泊したこともあるが進展無し。元々は保育士を目指し短大に通っていたが、トッキュー入りした兵悟を追って上京し、看護師になるべく改めて勉強している。ルームシェアをしようとしていた友人らに裏切られ、兵悟とスミレと同居することになった。
真田甚(さなだ じん)
石井盤(いしい めぐる)
福岡海上保安部巡視船「らいこう」出身、特殊救難隊第六隊所属。出身は佐賀県唐津市。緑メッシュ・セルフレームの黒縁眼鏡使用・よくiPod等で音楽を聴いている(良く聞いているのはBerryz工房らしい)。初対面の時は気さくだったが、兵悟が真田を救ったことを知ると一変、それ以降兵悟の永遠のライバルとなる。
元々は消防士だったが、消火活動中に出会った真田を追い海保・トッキュー入りした異色の潜水士である。そのため、リペリング降下などの技術的な面は人より優れる。一匹狼・生意気な性格で考えの相違からよく兵悟と対立。60話では殴り合いの喧嘩をした。「わしたか」機長の五十嵐に惚れており、「恵子たん」と勝手に呼んでいる。兵悟と違いD-Tではない(自称)。実家は酒屋。両親は共に教師。オールナイトで『シベリア超特急』を見に行ったり、アキバアイドルのコンサートに行ったりと、ディープな一面が時折露出しているが、本人は至って気にしていない模様。
西海橋編
坂崎太一郎(さかざき たいちろう)
うみまる・うーみん編
うみまる
うーみん
ミツル君(みつるくん)
第七管区、第十管区合同潜水技術競技会編
石井盤(いしい めぐる)
漂流編
神林兵悟(かんばやし ひょうご)
橋本ユリ(はしもと ユリ)
ヒヨコ隊編
ヒヨコは特殊救難隊に配属され、約4か月間の訓練を受けている潜水士に付けられる名称。その教育編成をヒヨコ隊と呼ぶ(もちろん海上保安庁の正式名称ではない)。
佐藤貴充(さとう たかみつ)
大羽廣隆(おおば ひろたか)
星野基(ほしの もとい)
嶋本進次(しまもと しんじ)
五十嵐恵子(いがらし けいこ)
特殊救難隊(トッキュー)三隊所属 編
三隊
一ノ宮一陽(いちのみや かずあき)
高嶺嘉之(たかみね よしゆき)
大口誠治郎(おおくち せいじろう)
一隊
二隊
四隊
石井盤(いしい めぐる)
押尾勉(おしお つとむ)
新型降下器開発編(兵悟・海上保安学校時代編)
神林兵悟(かんばやし ひょうご)
神林兵悟(かんばやし ひょうご/保校時代回想シーン)
石井盤(いしい めぐる)
橘(たちばな)技術主任
近藤慶太郎(こんどう けいたろう)
真田インドネシア編
有明ミムラ(ありあけ ミムラ)
展示訓練編
特殊救難隊(トッキュー)六隊所属 編
六隊
石井盤(いしい めぐる)
高嶺嘉之(たかみね よしゆき)
武山直美(たけやま なおよし)
特殊救難隊第六隊隊員。救急担当。新潟県の山側出身。体格に恵まれ、レンジャー能力も高い。しかし暗所恐怖症であった。それが原因となり兵悟を入院させる羽目になる。龍精丸座礁事故時に乗員救出に向かったのが兵悟だと知り、ずっと憧れを抱いていた。ひよこ隊当時から兵悟を目標と言ってはばからず、また、同じ隊に所属することが決まってには大いに喜んだ。逆に盤のことはあまり好きではないようだが、誘われればアイドルのコンサートに付き合ったりもする。何かあると自分を責めて泣く傾向が強いように見受けられる。兵悟の保校同期であるすみれとは双子(兄)にあたる。ただし、フリーターをやっていたため、兵悟の1年後輩。たま喫煙するが、必ず屋外に出ている。
一隊
三隊
トッキュー!!競技会編
南条宰司(なんじょう さいじ)
なお、競技会編の途中に、真田と嶋本の海上保安大学校時代の話が挟まれている。入学したばかりの嶋本は、先輩である真田を勝手にライバル視していたが、ことごとく真田に負かされていた。
ハイパーレスキュー編
ダムレスキュー編
第十一管区海上保安本部に機動救難班が発足する事が決まり、六隊副隊長である高嶺が初代隊長として任命され(二等海上保安正に昇格)、オレンジを脱ぐことになった。副隊長が欠ける六隊は、次期副隊長を誰にするか迷っていた。本来は、石井が安堂や武山に食事をおごり立候補する気でほぼ石井で確定だろうと思われていたが、高嶺が神林の腕を無理やり挙げさせ、六隊副隊長争いが勃発した。
新原邦一(しんばら くにかず)
瀧上ダム所長。六隊が救助作業をする間、ダムの放水を停止させるという決断で救助を支援する。しかし救助終了の知らせと同時に発生した土砂崩れによりダムのゲートを制御するコントロールセンターが機能を停止、水位がダムの負荷限界を突破してしまう。新原は手動でゲートを開くために単身ダム最深部へ向かいゲートを開くことに成功したが、浸水のために閉じ込められてしまい、隊員達の制止を振り切ってきた神林に救助される。
今回気象庁は宮城野地区に前線が居座るとの予報を出した。たった4時間で年間降水量の半分に達しようかという記録的大雨である。六隊は第八管区海上保安本部美保航空基地でヘリに乗り換えレスキューへ向かった。前項の通り、今回のミッションは海難ではなく水害である。兵悟は、無茶をし、結果的には助かったものの、高嶺は「神林君は今すぐトッキューをやめるべきです。」と言い、兵悟も自ら副隊長争いを辞退した。
インドネシア大地震編
前項参照のダムレスキューで、無茶をしてまで人命救助をした兵悟は、完全に自信を失っていた。そのころ佐世保へ帰っていたユリは、テレビで兵悟の無茶で危険なレスキューの実態を知る。その番組を見ていた兵悟の母にも、もう無茶はしないでくれと伝言を頼まれる。坂崎は、潜水士を引退。そして、東京に帰ったユリに、悪夢から覚めた兵悟が抱きつく。
兵悟がユリに本音を話し、トッキューを辞めると決意したその時、トッキュー基地から電話があり、緊急で呼び出された。すると、インドネシアで一晩に10万人近くの人々が亡くなるという大地震が発生したというニュースが流れ、トッキュー基地はそのことで急ぎ回っていた。そして、海上保安庁からも国際緊急援助隊として、真田、嶋本、高嶺、神林の4人の派遣がきまった。現地に着くと、ミムラさんと嶋本の出会いが実現した。そして、ジャカルタの空の下、トッキューをやめると言った兵悟に真田は自身の過去を話し出す。その後テレビの取材で兵悟がユリを一生大切にしますと、プロポーズしたが断られた。
伊藤有(いとう ゆう)
海上保安大学校同期。真田の最初のバディであり、五十嵐恵子の婚約者であった。当時とっつきづらい真田に、気軽に話しかける程、明るい性格だった。黒岩はその当時、特修科で保大にいた。伊藤はデッドラインを超え、殉職した。その際の爆発の衝撃で、真田の瞼の片目が二重になった。そのことを聞いた兵悟は、アグスという少年を助けたが、津波に巻き込まれ、行方不明になってしまう。しかし、ユリが現地を訪れ、兵悟を発見。無事生還した。帰国後、トッキューを辞めさせられた兵悟は、3年目になる潜水研修教官としての人生を送っていた。石井、佐藤、安堂のバカ3人組は、特修科で保大に。大口は特殊救難隊第四隊隊長。大羽は第四隊副隊長に昇進。嶋本は第五管区関西空港海上保安航空基地機動救難班の班長に。星野は嶋本に呼ばれ同班員に。櫻井は第七管区福岡航空基地機動救難班に。一ノ宮は第八管区美保航空基地機動救難班に。押尾は呉海上保安部巡視船「みさと」潜水班班長として、南条は保大訓練科に、真田はパプアニューギニアへの海外派遣から帰国と、皆それぞれの生活を送っていた。
そして、真田が話をしてくれたらしく、兵悟はトッキューへ復活することになった。
備考
ヒヨコ隊編から登場している佐藤貴充・大羽廣隆は元アシスタント名を使用している。
用語解説
新型降下器
実際、特殊救難隊・機動救難士に使用されていて、M2スライダーとよばれる。
携帯電話アプリの配信
- トッキュー!!(アプリ:海難救助アクションゲーム、ダウンロード販売)