トムは真夜中の庭で
以下はWikipediaより引用
要約
『トムは真夜中の庭で』(トムはまよなかのにわで、Tom's Midnight Garden)は、フィリパ・ピアス作の小説である。イギリスの児童文学の代表作に数えられる。1958年発表、同年にカーネギー賞を受賞した。
「時」をテーマにした小説の古典といわれる。BBCによる3度のテレビドラマ化や映画化など、他メディアでの作品も多い。日本語版はいずれも岩波書店から発売されている。
あらすじ
弟のピーターがはしかにかかり、おじとおばの住むアパートに預けられた少年トム。その邸宅には庭すら無く、はしかのために外出すらできない彼は退屈し切っていた。そんなある日の夜、ホールの大時計が奇妙にも「13時」を告げたのをきっかけに、彼は存在しないはずの不思議な庭園を発見する。そこはヴィクトリア朝時代のメルバン家という一家の庭園であった。それから毎日、彼は真夜中になると庭園へと抜け出し、そこで出会った少女、ハティと遊ぶようになる。しかしながら、庭園の中では時間の「流れる速さ」や「順序」が訪れるごとに違っていた。彼はだんだんと、ハティの「時」と自分の「時」が同じでないことに気づいていく。
登場人物
現代の人々
背景設定
アパートの庭園は、作者が育ったグレイト・シェルフォード(イギリスのケンブリッジ近郊にある小村)の製粉工場に多くの点で似通っている。作中では、ケンブリッジはキャッスルフォードと名を変えて登場している。作者は執筆に際し、グレイト・シェルフォードの製粉小屋からちょうど道を隔てた場所に再び移り住んだ。キットソン家は、ピアスが大学時代に学んでいたケンブリッジ近くの家が元になっていると思われる。