ドカベン スーパースターズ編
漫画
作者:水島新司,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:2004年1月8日 - 2012年3月22日,
巻数:全45巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ドカベン スーパースターズ編』は、水島新司の野球漫画。『週刊少年チャンピオン』にて2004年6号から2012年17号まで連載された。『ドカベン』『大甲子園』および『ドカベン プロ野球編』の続編である。
概要
『ドカベン プロ野球編』終盤においてFA宣言した「山田世代」の選手たちが、2004年、新しくパ・リーグに創設された2球団「東京スーパースターズ」と「四国アイアンドッグス」とに相分かれる。
スーパースターズは東京ドームを本拠地とし、監督は土井垣将。山田太郎・岩鬼正美ら明訓五人衆が入団する。一方アイアンドッグスは本拠地を松山坊っちゃんスタジアムに置き、犬飼小次郎が監督となる。不知火守・土門剛介ら高校時代のライバル達が入団する。
山岡・緒方・足利・国定・木下(わびすけ)・フォアマン・賀間・隼などの、かつてのチームメイトやライバルたちもプロ野球に参戦、熱戦を繰り広げる。
さらに、2005年には『一球さん』の真田一球と呉九郎が東北楽天ゴールデンイーグルスに、元東海高校の雲竜大五郎が四国アイアンドッグスに、2006年には、元弁慶高校の義経光が東京スーパースターズにそれぞれ入団した。『プロ野球編』の2000年には、『球道くん』の中西球道が千葉ロッテマリーンズの選手として再々登場しており、『大甲子園』で「今後プロで長く続くであろう両者の勝負」と形容された山田と中西の対決が、まさにプロの舞台で展開されている。
2005年の日本シリーズは、東京スーパースターズ対札幌華生堂メッツとなり、『新・野球狂の詩』と同一の世界を共有することとなった。この日本シリーズの模様は『ドカベンvs.野球狂の詩』と題されて連載され、講談社のモーニング短期集中連載の『野球狂の詩vs.ドカベン』と出版社の壁を越えた2誌同時展開となり、チャンピオンはスーパースターズ側、モーニングはメッツ側と、それぞれのチームの視点から描かれた。
野球と共に本作のもう一つの焦点は、登場人物の結婚である。里中と山田の妹・サチ子の婚約、岩鬼と夏子の復縁、殿馬とマドンナの交際などが展開され、里中とサチ子が結婚式を挙げるまでに到っている。
本作は緒方や賀間などの高校時代のライバル選手や、『大甲子園』で対決した『球道くん』『一球さん』に加えて、その他の水島作品の主要キャラクターも多くが再登場したことで、『大甲子園』に次ぐ水島作品の総決算と呼ぶにふさわしい作品である。
連載は2012年17号で終了し、シリーズ最終章となる『ドカベン ドリームトーナメント編』が18号から開始された。
登場人物
東京スーパースターズ
四国アイアンドッグス
架空のプロ野球選手
ロッテ
投手。『球道くん』の主人公。右投左打。2000年、ドラフト1位でロッテに入団。
Max163kmのストレートを最大の武器とする剛球投手。2004年には、スーパースターズ戦で完全試合を達成した。
瓢箪駒吉(ひょうたん こまきち)(02):(ロッテ)
袖ヶ浦大五郎(そでがうら だいごろう)(03):(幕張電気→ロッテ)
大友剣(おおとも けん)(01):(船江高校→ロッテ)
投手。左投左打。1991年12月12日生まれ。180cm、75kg(ドラフト指名時)。血液型A型。
2010年、千葉の船江高校からドラフト5位でロッテに入団。スーパースターズに入団した立花光とは恋人関係にあり、彼女と共に練習している山田に嫉妬している。更に週刊誌で山田と光が同棲していると報じられた後は山田を憎んでいた。敵と認識した者にさん付けはしないが、岩鬼のことは尊敬している。
2010年開幕戦のスーパースターズ戦で初登板。立花と投げあう。相手を挑発したり、スリーアウトをとる前にベンチへ早く戻る行為が、スーパースターズと球道に反感を持たれた。怒れば怒るほど球速が上がり、9回裏には最速160km/hをマークして山田を右飛に打ち取り、完投勝利を収めたが、その際に肩を負傷した。
西武
蔵獅子丸(くら ししまる)(440):(北海組→西武)
内野手→投手。右投右打。1997年、ドラフト8位で西武に入団(指名時は外野手登録だった)。
身長210cm、体重160kg、山田、岩鬼以上の体格で、山田以上の鈍足。入団当初は一塁手で、山田以上の圧倒的な飛距離を見せつけ、清原和博がFA移籍した後の4番を任される。しかし、ストレートには滅法強いが変化球が全く打てないというプロとして致命的な弱点があり、開幕してすぐに二軍降格となった。同年シーズン終盤、投手に転向。いきなり日本シリーズの第7戦に先発した。その後は剛速球を生かして先発ローテーションの一角で活躍(一時期抑えを担当していたこともある)。岩鬼の挑発にあっさり引っかかったり、味方守備のエラー連発に逆上するなど、短気な性格。入団2年目のキャンプでは練習をまったくしなかったり、監督・コーチ・先輩の指導や山田のリードを無視するなどの問題児でもあったが、山田がうまく操ったためある程度は改善された。また投手転向当初はクイックがまったくできず、広島野手陣に走られ放題だった。背番号の「440」は、名前の「ししまる」から。
日本ハム
オリックス
不吉霊三郎(ふきつ れいざぶろう)(09):(信濃川大学→オリックス)
外野手。右投右打。2001年、ドラフト10位でオリックスに入団。
酒職人を育成する信濃川大学(野球部は存在しない)からプロ入りし、イチローの穴を埋める存在として右翼手を務める。
入団当初は「殿馬の後の打順を打たせること」を条件として出し、自作のバットを愛用するため、バットの素材のアオダモは「苫小牧産が最適」と、山田の実家の屋根から勝手に木を持っていくなど、かなり奇妙な言動が見られた。また、人を見下ろしたような態度や上記のようなビッグマウスぶりも目立ち、岩鬼の反感を買った。
その名の通り、出場するだけで相手チームに故障者が続出したり、あり得ないエラーやアクシデントが続発するという不気味さで周囲に恐れられている。スーパースターズとの試合でも存分に不吉っぷりを見せる。2005年春のキャンプで、球団合併後も引き続きオリックスに在籍していることが明らかにされて以降登場していなかったが、「ドリームトーナメント編」にて再登場を果たした。
近鉄
広仲塁(ひろなか るい)(0→02):(赤富士高校→近鉄)
投手→捕手。1996年、山梨の赤富士高校からドラフト8位で近鉄に入団。右投右打。山田世代より一年下の小柄な選手。容貌は犬飼知三郎に良く似ている。
1996年正月の明訓五人衆の自主トレに顔を出し、一緒に練習した(その際は五人衆に「赤富士高校の高校生」とだけ自己紹介し、近鉄から指名されたルーキーであることは明かさなかった)。その後徐々に実力を上げ、出場機会が増えた。
本職は捕手だが、投手として登板することもあり、上手・横手・下手のそれぞれの投球フォームで投げることができる。1996年開幕戦で当時投手の坂田三吉とバッテリーを組み、捕手からリリーフに登板、抑えでプロデビューを飾る(このパターンは、後に島田牛虎と共に再現することになる)。2004年の近鉄とオリックスの球団合併以降の所属球団は不明。
島田牛虎(しまだ うしとら)(09):(近鉄)
投手。右投右打。2001年、ドラフト7位で近鉄に入団。
顔の虎縞模様のペイントが特徴。ゴルフ場でキャディのアルバイトをしていたが、近鉄の梨田昌孝監督に投手としての素質を見いだされ入団。本人によると、牛虎という名前は、母親が「丑年に産気づいて寅年に生まれた」かららしい(これが事実なら、1974年か1986年の1月1日生まれと思われる)。ゴルフ場の仲間からは「タイガー」と呼ばれていた。
基本的に先発形だが、先発投手が打者一人にのみ投げ、その後牛虎がロングリリーフするというパターンが多い。「虎」の直球(Max150km/h)と「牛」の変化球(90km/hのスローカーブ)という両極端な決め球を使いこなす。2004年には広仲と共に互いが投手・捕手を兼ねる異色のバッテリーを形成し、その実力を存分にアピール。
2004年以降登場はなかったが、「ドリームトーナメント編」にて、東北楽天ゴールデンイーグルスの選手として再登場を果たした。
楽天
投手。『一球さん』の主人公。右投右打。2005年、ドラフト8位で楽天に入団。
忍者の末裔。足の速さと強肩は世界レベルで、驚異的な視力を誇る。
試合の中心的存在となった実在選手
大沼幸二(西武)
SHINJO(日本ハム)
外野手。2004年中盤で東京と対決し、1番・センターとして出場。初回には愛車のフェラーリに乗って守備位置につき、鉛筆占い(2004年の正月に現実世界の新庄が『クイズ$ミリオネア』で鉛筆を転がし1000万円を獲得した事実のオマージュ)での決め打ちで先頭打者本塁打。その後もバント二塁打、守備においても超ファインプレー連発とまさにSHINJOワールドが展開されたが、試合は山田が逆転3ランを放ち、3-2で敗戦。
2006年終盤でも東京との対決が描かれ、この試合では後輩の森本稀哲が1番・レフトで描かれ、SHINJOは3番・センターとして出場。第一打席でソロ本塁打を放ち、8回にもヒットで出塁したが、走塁中にスリーフィートラインをオーバーしてしまう。しかしここで東京ナインがタッチをせずにベンチに引き上げてしまったため、三塁走者の森本と共にパフォーマンスと見せかけて本塁へ生還(スリーフィートラインオーバーは、ボールを持った手、あるいはグローブで走者にタッチする「行為」がなければアウトは認められない。空タッチはOK)。これが決勝点となり、今度は6-4で勝利。ちなみに最終回、山田の強烈なライナーをダイビングで捕ったが、グラブのネットが破られて落球し、帰塁しようとしていた微笑・殿馬がそのままフォースアウト・タッチアウトになるという珍プレーでのゲームセットだった。
その後は勢いそのままに1位通過、リーグ優勝、日本一を成し遂げ、SHINJOはプロ人生の花道を最高の形で飾った。
正田樹(日本ハム)
岩隈久志(近鉄→楽天)
岩下修一(オリックス)
清原和博(巨人)
中村剛也(西武)
下柳剛(阪神)
森本稀哲(日本ハム)
ダルビッシュ有(日本ハム)
小笠原道大(日本ハム)
斉藤和巳(ソフトバンク)
藤川球児(阪神)
山井大介(中日)
平田良介(中日)
中田翔(日本ハム)
寺原隼人(横浜)
唐川侑己(ロッテ)
和田毅(ソフトバンク)
新・野球狂の詩からの登場人物
岩田鉄五郎(18):(華生堂)
その他
夏川夏子(なつかわ なつこ)
崖渕壮兵衛(がけふち そうべえ)
書誌情報
単行本
- 水島新司 『ドカベン スーパースターズ編』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全45巻
- 2004年5月27日発売、ISBN 4-253-20651-4
- 2004年7月22日発売、ISBN 4-253-20652-2
- 2004年9月16日発売、ISBN 4-253-20653-0
- 2004年11月25日発売、ISBN 4-253-20654-9
- 2005年1月20日発売、ISBN 4-253-20655-7
- 2005年3月8日発売、ISBN 4-253-20656-5
- 2005年5月9日発売、ISBN 4-253-20657-3
- 2005年7月8日発売、ISBN 4-253-20658-1
- 2005年10月8日発売、ISBN 4-253-20659-X
- 2005年12月8日発売、ISBN 4-253-20660-3
- 2006年2月8日発売、ISBN 4-253-20661-1
- 2006年5月8日発売、ISBN 4-253-20662-X
- 2006年7月7日発売、ISBN 4-253-20663-8
- 2006年9月8日発売、ISBN 4-253-20664-6
- 2006年11月8日発売、ISBN 4-253-20665-4
- 2007年2月8日発売、ISBN 978-4-253-20666-2
- 2007年4月6日発売、ISBN 978-4-253-20667-9
- 2007年6月8日発売、ISBN 978-4-253-20668-6
- 2007年8月8日発売、ISBN 978-4-253-20669-3
- 2007年10月5日発売、ISBN 978-4-253-20670-9
- 2007年12月7日発売、ISBN 978-4-253-20671-6
- 2008年2月8日発売、ISBN 978-4-253-20672-3
- 2008年5月8日発売、ISBN 978-4-253-20673-0
- 2008年7月8日発売、ISBN 978-4-253-20674-7
- 2008年9月8日発売、ISBN 978-4-253-20675-4
- 2008年11月7日発売、ISBN 978-4-253-20676-1
- 2009年2月6日発売、ISBN 978-4-253-20677-8
- 2009年4月8日発売、ISBN 978-4-253-20678-5
- 2009年6月8日発売、ISBN 978-4-253-20679-2
- 2009年8月7日発売、ISBN 978-4-253-20680-8
- 2009年10月8日発売、ISBN 978-4-253-20681-5
- 2010年1月8日発売、ISBN 978-4-253-20682-2
- 2010年3月8日発売、ISBN 978-4-253-20683-9
- 2010年5月7日発売、ISBN 978-4-253-20684-6
- 2010年8月6日発売、ISBN 978-4-253-20685-3
- 2010年10月8日発売、ISBN 978-4-253-20686-0
- 2010年12月8日発売、ISBN 978-4-253-20687-7
- 2011年3月8日発売、ISBN 978-4-253-20688-4
- 2011年5月6日発売、ISBN 978-4-253-20689-1
- 2011年7月8日発売、ISBN 978-4-253-20690-7
- 2011年9月8日発売、ISBN 978-4-253-20691-4
- 2011年11月8日発売、ISBN 978-4-253-20692-1
- 2012年1月6日発売、ISBN 978-4-253-20693-8
- 2012年3月8日発売、ISBN 978-4-253-20694-5
- 2012年5月8日発売、ISBN 978-4-253-20695-2
文庫版
- 水島新司 『ドカベン スーパースターズ編』 秋田書店〈秋田文庫〉、全22巻
- 2007年10月10日発売、ISBN 978-4-253-17817-4
- 2008年1月10日発売、ISBN 978-4-253-17818-1
- 2008年4月10日発売、ISBN 978-4-253-17819-8
- 2008年7月10日発売、ISBN 978-4-253-17820-4
- 2008年10月10日発売、ISBN 978-4-253-17821-1
- 2009年1月9日発売、ISBN 978-4-253-17822-8
- 2009年4月10日発売、ISBN 978-4-253-17823-5
- 2009年7月10日発売、ISBN 978-4-253-17824-2
- 2009年10月9日発売、ISBN 978-4-253-17825-9
- 2010年1月8日発売、ISBN 978-4-253-17826-6
- 2010年4月9日発売、ISBN 978-4-253-17827-3
- 2010年7月9日発売、ISBN 978-4-253-17828-0
- 2010年10月8日発売、ISBN 978-4-253-17829-7
- 2011年1月7日発売、ISBN 978-4-253-17830-3
- 2011年4月8日発売、ISBN 978-4-253-17835-8
- 2011年7月8日発売、ISBN 978-4-253-17860-0
- 2011年10月7日発売、ISBN 978-4-253-17861-7
- 2012年1月4日発売、ISBN 978-4-253-17862-4
- 2012年4月10日発売、ISBN 978-4-253-17863-1
- 2012年7月10日発売、ISBN 978-4-253-17959-1
- 2012年10月10日発売、ISBN 978-4-253-17960-7
- 2013年1月10日発売、ISBN 978-4-253-17961-4