ドカベン ドリームトーナメント編
漫画
作者:水島新司,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:2012年3月29日 - 2018年6月28日,
巻数:全34巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ドカベン ドリームトーナメント編』(ドカベン ドリームトーナメントへん)は、水島新司の日本の野球漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2012年18号から2018年31号まで連載された。
概要
プロ野球総裁、崖渕壮兵衛はセ・リーグ振興策として新たに新潟・京都に新球団を創設させ、セ・パ両リーグ合わせて全16球団とした。その記念に阪神甲子園球場にて全球団参加のトーナメント開催を決める。新球団は、微笑三太郎が監督となる「京都ウォーリアーズ」と、岩田鉄五郎が率いる「新潟ドルフィンズ」が登場する。『光の小次郎』にて設定されたエキサイト・リーグやワイルド・リーグの各チームや、『おはようKジロー』に登場する千葉チキンズ等、「ドカベン」以外の水島作品に登場する架空の球団も、存在自体がなかった事にされている。実在のチームも1回戦、2回戦では当時実在していた選手のスタメン出場もあったが、準決勝戦以降は監督を除く全ての出場選手が水島作品の登場人物に登録変更された。
連載40周年を記念し『ドカベン』から始まった一連のシリーズの完結編であり、『ドカベン』『大甲子園』および『ドカベン プロ野球編』『ドカベン スーパースターズ編』の続編である。『大甲子園』のプロ野球版となった本作品は『ドカベン』を中心として各誌に掲載されていた、『あぶさん』等の一部作品を除く水島のほぼ全作品のキャラクターが、一堂に会する水島野球漫画の集大成的作品としている。他作品からの登場キャラクターは必ずしもオリジナルの設定に拘ってはおらず、例えば『男どアホウ甲子園』の主人公・藤村甲子園は『大甲子園』では引退して甲子園の整備担当職員となっていたが、本作では現役の投手として登場する。同じ登場人物「豆タン」は、『一球さん』における「岩風監督」ではなくあくまで「豆タン」の容姿と年齢で若返って登場し、『一球さん』で教え子だった真田一球と一緒に登場しても絡む事はなかった。『大甲子園』では同作と連載時期が被っており名前を変えて登場していたキャラクターも本作ではオリジナルの名前で登場した。また『プロ野球編』以降は作中時間がシーズン単位ながらリアルタイムに進行していたのに対して、フィクション要素の多い本編では、2012年が舞台ではあるものの、高校野球編同様に一試合を長期間かけて描写するスタイルに戻っている。
過去作での粗暴・反社会的描写などの過激な描写は本作連載当時のコンプライアンスに反するためか、登場キャラが過去作当時を振り返る回想シーンでは穏当な表現・設定などに改変されている。
最終話では前半の時点で試合を含めて全ストーリーが終了し、後半では『ドカベン』第一作の第一話における山田と岩鬼の出会いをなぞって完結した。
連載途中の2016年3月に配信が開始された週刊少年チャンピオンの電子版には収録されなかった。
トーナメント組み合わせ
組み合わせは1回戦・2回戦・準決勝とその都度抽選を行い決定する。先攻、後攻関係なく全チームホームユニフォーム着用。
太字は勝利チーム
1回戦
1回戦初日は2012年3月3日の設定。
新潟ドルフィンズ対東京スーパースターズ
阪神タイガース対四国アイアンドッグス
1-0。不知火は阪神打線をノーヒットに抑えたがエラーから出塁を許し犠牲フライにより失点。藤村は不知火に二塁打を許すものの無失点で完投勝利した。
第1試合が長引いたため開始時間が遅くなり、試合終了時には深夜0時を回っていた。
千葉ロッテマリーンズ対広島東洋カープ
0-1x。7回の裏の武藤のソロ本塁打が決勝点となった。
京都ウォーリアーズ対埼玉西武ライオンズ
3-2。2-2で迎えた9回表に呉九郎がソロ本塁打で決勝点を挙げる。なお、呉が本塁打を打ったのは過去の出演作品を含めてもドリームトーナメント編が初めてであった。
福岡ソフトバンクホークス対東京ヤクルトスワローズ
3-2。決勝点は柳田悠岐の本塁打。この試合がレオン・ダグラスの引退試合となった。
読売ジャイアンツ対横浜DeNAベイスターズ
2-1。1-1で迎えた9回表、代打谷佳知の本塁打が決勝点。この試合、水島キャラクターは一人も登場しなかった。
東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズ
4-5x。9回表、二死満塁、打者牛虎の場面で神山が登板。頭上を抜けそうな打球を神山がジャンピングキャッチして試合終了。
オリックス・バファローズ対中日ドラゴンズ
5-4。オリックスの得点の内、決勝点を含む4点は不吉による得点だった。
2回戦
準決勝戦
決勝戦
登場人物
新球団(京都・新潟)の人物、および過去作品から再登場した人物。本作以前から登場している人物については各作品の項を参照のこと。
『野球狂の詩』の登場人物に関しては、東京メッツの項も参照のこと。
東京スーパースターズ
四国アイアンドッグス
新潟ドルフィンズ
本拠地はHARD OFF ECOスタジアム新潟。チームカラーは紺色。ユニフォーム袖口にイルカが縫われている。
投手
野手
京都ウォーリアーズ
本拠地はわかさスタジアム京都。ユニフォームは新撰組のダンダラ羽織がモチーフ。1回戦の西武戦と2回戦のオリックス戦で打順と守備をかなり変更している。
微笑三太郎(ほほえみ さんたろう)
真田一球(さなだ いっきゅう)
阪神タイガース
藤村甲子園(ふじむら こうしえん)
力道玄馬(りきどう げんば)
雪村花虎(ゆきむら はなとら)
南海権左(なんかい ごんざ)
王島大介(おうしま だいすけ)
広島東洋カープ
ロッテ戦・日本ハム戦のメンバーはキャッチャーの武藤、ピッチャーの剛球仮面を除き実在の選手であったが、準決勝でのスーパースターズ戦では以下のスターティングメンバーとなった。
剛球仮面(ごうきゅうかめん) / 渚圭一(なぎさ けいいち)
ロッテ戦、スーパースターズ戦の先発投手。覆面投手で、背番号01。スーパースターズ戦では9番打者。
『男どアホウ甲子園』における剛球仮面の正体は池畑三四郎であったが、スーパースターズ戦途中において正体が渚であることが明らかになった(池畑本人の許可も得ており、使用している仮面は池畑から譲り受けた物)。
明訓高校入学後に当時野球部の監督であった土井垣の指示で、アンダースローからオーバースローへコンバートしたことが遠因となって故障がちになった事から土井垣や山田世代に含むところがある。
5回裏に代打で出た星王の打球が顔面(仮面)を直撃、ドクターストップがかけられようとするもそれを制止して続投。アンダースローで里中を討ちとって併殺に仕留め、先発勝利投手の権利を獲得したところで降板した。
水原勇気(みずはら ゆうき)
千葉ロッテマリーンズ
埼玉西武ライオンズ
東北楽天ゴールデンイーグルス
福岡ソフトバンクホークス
1回戦、2回戦では架空の選手が登場しなかったが、準決勝の京都戦では以下の選手が登場した。
大垣万作(おおがき まんさく)
その他の人物
書誌情報
単行本
- 水島新司 『ドカベン ドリームトーナメント編』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全34巻
- 2012年9月7日発売、ISBN 978-4-253-21773-6
- 2012年9月7日発売、ISBN 978-4-253-21774-3
- 2012年12月7日発売、ISBN 978-4-253-21775-0
- 2013年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21776-7
- 2013年5月8日発売、ISBN 978-4-253-21777-4
- 2013年7月8日発売、ISBN 978-4-253-21778-1
- 2013年9月6日発売、ISBN 978-4-253-21779-8
- 2013年11月8日発売、ISBN 978-4-253-21780-4
- 2014年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21781-1
- 2014年3月7日発売、ISBN 978-4-253-21782-8
- 2014年6月6日発売、ISBN 978-4-253-21783-5
- 2014年8月8日発売、ISBN 978-4-253-21784-2
- 2014年11月7日発売、ISBN 978-4-253-21785-9
- 2015年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21786-6
- 2015年4月8日発売、ISBN 978-4-253-21787-3
- 2015年6月8日発売、ISBN 978-4-253-21788-0
- 2015年8月7日発売、ISBN 978-4-253-21789-7
- 2015年10月8日発売、ISBN 978-4-253-21790-3
- 2015年12月8日発売、ISBN 978-4-253-21791-0
- 2016年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21792-7
- 2016年5月6日発売、ISBN 978-4-253-21793-4
- 2016年7月8日発売、ISBN 978-4-253-21794-1
- 2016年9月8日発売、ISBN 978-4-253-21795-8
- 2016年11月8日発売、ISBN 978-4-253-21796-5
- 2017年1月6日発売、ISBN 978-4-253-21797-2
- 2017年4月7日発売、ISBN 978-4-253-21798-9
- 2017年6月8日発売、ISBN 978-4-253-21799-6
- 2017年8月8日発売、ISBN 978-4-253-21800-9
- 2017年10月6日発売、ISBN 978-4-253-21801-6
- 2018年1月5日発売、ISBN 978-4-253-21802-3
- 2018年3月8日発売、ISBN 978-4-253-21803-0
- 2018年5月8日発売、ISBN 978-4-253-21804-7
- 2018年8月8日発売、ISBN 978-4-253-21805-4
- 2018年9月7日発売、ISBN 978-4-253-21825-2
別巻
- 水島新司 、秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全7巻
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻 〜山田太郎に挑む名選手傑作選〜』2012年9月7日発売、ISBN 978-4-253-21905-1
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻2 〜試合を盛り上げる英雄傑作選〜』2013年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21906-8
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻3 〜聖地に蘇る豪傑傑作選〜』2013年11月8日発売、ISBN 978-4-253-21907-5
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻4 〜大舞台に飛躍する俊英傑作選〜』2014年6月6日発売、ISBN 978-4-253-21908-2
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻5 〜迫り来る強敵傑作選〜』2015年4月8日発売、ISBN 978-4-253-21909-9
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻6 〜時を超えて集う巨星傑作選〜』2016年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21910-5
- 『ドカベン ドリームトーナメント編 別巻7 〜頂点を目指す挑戦者傑作選〜』2016年9月8日発売、ISBN 978-4-253-21911-2
文庫版
- 水島新司 『ドカベン スーパースターズ編』 秋田書店〈秋田文庫〉、全17巻
- 2019年7月31日発売、ISBN 978-4-253-16961-5
- 2019年7月31日発売、ISBN 978-4-253-16962-2
- 2019年7月31日発売、ISBN 978-4-253-16963-9
- 2019年8月30日発売、ISBN 978-4-253-16964-6
- 2019年8月30日発売、ISBN 978-4-253-16965-3
- 2019年8月30日発売、ISBN 978-4-253-16966-0
- 2019年9月30日発売、ISBN 978-4-253-16967-7
- 2019年9月30日発売、ISBN 978-4-253-16968-4
- 2019年9月30日発売、ISBN 978-4-253-16969-1
- 2019年10月31日発売、ISBN 978-4-253-16970-7
- 2019年10月31日発売、ISBN 978-4-253-16971-4
- 2019年10月31日発売、ISBN 978-4-253-16972-1
- 2019年11月29日発売、ISBN 978-4-253-16973-8
- 2019年11月29日発売、ISBN 978-4-253-16974-5
- 2019年11月29日発売、ISBN 978-4-253-16975-2
- 2019年12月27日発売、ISBN 978-4-253-16976-9
- 2019年12月27日発売、ISBN 978-4-253-16977-6