ドクター・ホワイト
以下はWikipediaより引用
要約
『ドクター・ホワイト』は、樹林伸による日本のシリーズ小説。2015年11月2日にKADOKAWAから刊行され、のちに『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』(ドクター・ホワイト せんりがんのカルテ)と改題されて、2019年8月23日に文庫化された。さらに続編となる『ドクター・ホワイト 神の診断』(ドクター・ホワイト かみのしんだん)が2019年11月21日に、『ドクター・ホワイト 心の臨床』(ドクター・ホワイト こころのりんしょう)が2021年12月21日発売に文庫判として刊行された。
2021年12月にCOMIC BRIDGEにて安東鵙作画によりコミカライズ化、2022年1月期に浜辺美波主演でテレビドラマ化された。
あらすじ
ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ
カスパー・ハウザー
最初の診断
DCT
可愛い悪魔
ミルウォーキーの奇跡
エピローグ
ドクター・ホワイト 神の診断
プロローグ
1年後の喧騒
消えた胎児
血のデッドライン
必然の邂逅
悪魔の工場
電話で娘の声を聞いて海江田は動転し、病院に駆け付ける。病室のドアの前に立ったとき、背後から将貴が声をかけ、白夜に引き合わせようとする。海江田は背を向けたまま、朝絵に青春の時間を取り戻してやれるなら、悪魔に魂を売ることも厭わなかったと話す。将貴は白夜に対する謝罪ともう一人の娘を見るよう促す。海江田は振り向き、頭を下げ、謝罪する。三人は病室に入り、将貴は朝絵を見て、白夜が彼女の「クローン」であることを確信する。
勇気に対する危険がなくなり、晴汝の手術チームに参加する。手術前に、将貴は奥村に他言無用の約束を取り付けたうえで、白夜が海江田の娘・朝絵のクローンであり、朝絵の脳移植の容器として育てられたことを話す。晴汝の手術は成功する。将貴は白夜に改めて礼を言い、白夜は自分がクローンであり、誰かの献体になることも知っていたと話す。白夜は白い施設で生きがいとして医学を選び、他の実験体の病状を診断してきたと続ける。その3か月後、カンナは帝王切開で28週の男の子を出産する。がんの転移はなく、大腸がんも縮小傾向になる。
エピローグ
ドクター・ホワイト 心の臨床
プロローグ
ドクター・ホワイトの帰還
将貴の父親の親友であり、港医科大学の総合診療科を担当している槇村が麻理亜の依頼で狩岡家を訪問する。里中は港医科大学時代に製薬会社から賄賂を受け取っていた可能性があること、必要以上の投薬により70代の女性患者が死亡する医療事故も発生したことを話す。事故の概要説明から、白夜は高マグネシウム血症と診断し、槇村を驚かす。槇村は白夜の診断能力を高く評価しつつも、臨床医は患者の心に寄り添うことが必要だと諭す。それは、社会生活6年目の白夜にとっては荷の重い課題である。
命の値段
DCTミーティングで将貴は槇村から聞いた港医科大学における投薬指示と医療事故について説明し、白夜は野上のケースも故意に起こされた可能性を指摘する。奥村からの情報で、安岡の会社は赤字でしかもかなりの借金を抱えていながら野上に1億円の保険を掛けていることが分かる。将貴は海江田に事情を説明し、安岡の通信履歴調査を依頼する。白夜は現在でも朝絵が舌を動かしてプリンを食べられることから里中の下したALSの診断に疑念をもち、治療可能かもしれないので当時の資料を見せてくれるよう依頼する。
権威という名の病
MRI画像に集中している白夜は、弁当を届けにきた岩崎との会話の中で位置情報画像の重要性に気が付き、ようやく病態にたどり着く。そのとき緊急事態発生のコールが鳴り響く。将貴が到着したとき水樹の執刀で野上の急性硬膜下血腫の緊急手術が始まろうとしている。病室で見つかったおにぎりに混ぜられたワーファリンとマンゴーの組み合わせが血液凝固を抑制する危険性に加え、将貴から水樹が野上を殺そうとしていると知らされ、白夜はひどく動揺する。将貴は白夜がしっかり手術を見張るよう指示する。
最少人数での緊急手術が始まる。水樹が術式を宣言したとき白夜が手術室に入って来る。白夜はイヤホンを通じて仙道先生の指示を受けていると言う。見学室では将貴がビデオを回している。水樹は同意し、白夜はワーファリンとマンゴーの件を話し、対応策を指示する。手術中も白夜は細かく指示を出す。止血の確認を巡り水樹は自分でやれと切れたところに仙道が現れ、後を引き継ぐ。
白夜は将貴に海江田から3年前のMRIデータを送ってもらうよう依頼する。白夜は将貴とともに院長室に入り、27年前の誤診を3年前に水樹医師に指摘されたはずだとモニターのMRI画像を見せながら切り出す。白夜の診断は「キアリ奇形1型」であり、手術で劇的に改善する可能性があると指摘する。白夜はさらに患者を見殺しにするような里中の保身を厳しく問い質す。里中は海江田と朝絵に謝罪すること、水樹の件で警察に協力することを約束する。意識を取り戻した野上はそれまでの話を聞き、白夜に酒を断つと約束する。
エピローグ
登場人物
雪村白夜(ゆきむら びゃくや)
狩岡将貴(かりおか まさき)
書誌情報
- 樹林伸『ドクター・ホワイト』シリーズ、KADOKAWA
- 『ドクター・ホワイト』、2015年11月2日発売、ISBN 978-4-04-103463-7(単行本)
- 『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』、2019年8月23日発売、ISBN 978-4-04-108157-0(文庫本)
- 『ドクター・ホワイト 神の診断』、2019年11月21日発売、ISBN 978-4-04-108161-7(文庫本)
- 『ドクター・ホワイト 心の臨床』、2021年12月21日発売、ISBN 978-4-04-111785-9(文庫本)
- 樹林伸(原作)、安東鵙(漫画) 『ドクター・ホワイト』、KADOKAWA〈BRIDGE COMICS〉、既刊2巻(2023年8月8日現在)
- 2022年1月31日発売、ISBN 978-4-04-681014-4
- 2023年8月8日発売、ISBN 978-4-04-681509-5
- 『ドクター・ホワイト』、2015年11月2日発売、ISBN 978-4-04-103463-7(単行本)
- 『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』、2019年8月23日発売、ISBN 978-4-04-108157-0(文庫本)
- 『ドクター・ホワイト 神の診断』、2019年11月21日発売、ISBN 978-4-04-108161-7(文庫本)
- 『ドクター・ホワイト 心の臨床』、2021年12月21日発売、ISBN 978-4-04-111785-9(文庫本)
テレビドラマ
『ドクターホワイト』と題して、2022年1月17日より3月21日まで関西テレビ(カンテレ)と共同テレビ(共テレ)の制作により、フジテレビ系列の「月曜夜10時枠の連続ドラマ」枠で放送。主演はフジテレビ系連続ドラマ初主演となる浜辺美波。
最終回翌週となる3月28日22:15 - 23:09に特別編が放送された。
なお、原作から総合診断協議チームの別名がDCTからCDTに変更されている。
あらすじ(テレビドラマ)
医療ジャーナリストである狩岡将貴は、ある朝、公園で倒れている女性を見つける。
狩岡の幼馴染の内科医・高森麻里亜に助けを求め病院へ運び込んだのち、目を覚ました女性は「白夜」と名乗る。
謎の女性・白夜はまるで医者であるかのように、病気の原因を言い当てたり、搬送患者の診断を「それ、誤診です」と指摘したりする。しかし、異常と言えるほどの医学的知識とは対照的にそれ以外のほぼ一切の記憶、一般常識までもを失っている。
正体のわからぬ白夜は、ひとまず将貴と妹・晴汝の暮らす家に歓迎される。
将貴は、友人で刑事である奥村淳平に白夜の素性を調べてくれるよう頼む。その一方、白夜は麻里亜の父・巌が院長を務める高森総合病院で、優れた医学知識と診断力を活かし、患者の命を救っていく。
白夜に秘められた過去が次第に明らかとなっていく。
キャスト
雪村白夜(ゆきむら びゃくや)
早朝の公園で発見された謎の女性。社会一般常識には欠けるが、異常なまでの医学知識を持つ。
雪村という苗字の由来は、狩岡将貴の母親の旧姓。
狩岡将貴(かりおか まさき)
「月刊メディカルサーチ」記者。総合診断協議チーム(CDT)に取材を兼ね参加している。
高森麻里亜(たかもり まりあ)
高森総合病院の内科医で高森巌院長の娘。総合診断協議チーム(CDT)リーダー。
狩岡晴汝(かりおか はるな)
狩岡将貴の妹。脳動脈瘤を患っている。
西島耕助(にしじま こうすけ)
高森総合病院の精神科医。恐妻家であり、妻に頭が上がらない。第3話で総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、精神科と兼任することとなった。一応医師ではあるが、白衣は滅多に着ない。
心を専門とする精神科医故に、CDTのメンバーの中では、奇想天外な言動が多い白夜への接し方に最も手慣れている。
仙道直樹(せんどう なおき)
高森総合病院の脳神経外科医。第4話からは、第3話で診断会議に協力した総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、脳神経外科と兼任することとなった。
佐久間新平(さくま しんぺい)
高森総合病院の総合診断協議チーム(CDT)・研修医。CDTの研修医になる前は、皮膚科の研修医として患者の診察を担当していた。第4話では外科の研修を受ける。
夏樹拓実(なつき たくみ)
高森総合病院の皮膚科医。外科や内科の専門知識もあり、外科手術の経験もある。第3話で総合診断協議チーム(CDT)の医師となり、皮膚科と兼任することとなった。下戸であるため酒が全く飲めず、そのため合コンの際にも酒は一切飲まずジンジャーエールを飲んでいた。
奥村淳平(おくむら じゅんぺい)
捜査二課・刑事。狩岡将貴と高森麻里亜が中学のころからの友人。
高森勇気(たかもり ゆうき)
高森麻里亜の兄で、高森巌院長の息子。かつて高森総合病院の外科医を務め、将来は父の後を継いで当院の院長になろうとしていたが、数年前に失踪している。
真壁仁(まかべ ひとし)
高森総合病院の外科部長。とても腕の良いしっかりした医者であり、院長の座を狙っている程である。高森巌の死後、その後任として院長に就任する。
牧田真一(まきた しんいち)
高森総合病院の外科医。
高森巌(たかもり いわお)
高森総合病院院長で、高森勇気と高森麻里亜の父。スキルス胃がんを患っており、最終回で死去した。自身の死後は外科部長の真壁が院長に就任した。
三田村英樹
「月刊メディカルサーチ」編集部。
海江田国男
実業家。ミレニアム通信代表取締役会長。全国医療連盟理事。真壁と偶然バーで出会う。
ゲスト
第1話
山野辺信吾(やまのべ しんご)
救急搬送された患者。
霧島教授
がんゲノム医療を研究している。
第2話
村木健哉
建築コンサルタント会社社長。足の腫れを細菌感染と診断される。
香織
村木健哉の秘書。
綾花
村木健哉の婚約者。
豊崎健一
厚労省役人。
第3話
沙月
小児科医。
小児科ナース
岡本優馬
小児科に検査入院する患者。
岡本絵美里
優馬の母。
岡本健司
岡本優馬の父(故人)。
田辺美和子を名乗る女性
たんぽぽの園 児童指導員の名刺を持って白夜を連れ戻しに来たが、実在しない人間だった。
吉崎
久我山署刑事。白夜の連れ戻しに失敗した当日に退職。
第4話
鳥羽泰三
佐久間の高校時代の恩師。肝臓血管腫と診断される。
鮎川琴美
鳥羽泰三が指導する合唱部部長。
山田
同合唱部部員。
第5話
日比谷カンナ
撮影中に突如錯乱状態に陥り、失神したグラビアアイドル。
藤島大器
医療分野に特化した経営コンサルグループ、ジャパンメディカルアドバイザーズ(JMA)代表。
不破実貴子
JMA医療スタッフ。
滝隆太郎
日比谷カンナの写真集の編集担当。
留奈
カンナのマネージャー。
加賀美拓也
業界で権力を持つカメラマン。写真集の撮影で日比谷カンナを連れまわす。
第6話
藤島誠
藤島大器の息子。階段から転落し意識を失う。
神足学人
JMAがエージェント契約を結んだ心臓外科医。昔の同僚である夏樹をJMAに誘う。
倉田
JMAがエージェント契約を結んだ総合内科医。
第7話
伊勢崎隼人
投資会社のCEO。高森麻里亜の元彼。
向井
西東京医療研究所副所長。高森勇気の直属の上司だった人物。
第8話
東堂絵馬 (とうどう えま)
産婦人科医。妊婦の子宮内にいた胎児が、突然消えたとCDTに相談を持ち掛ける。
大場藍子
妊婦。卵巣がんと卵巣妊娠を併発している。
大場太一
大場藍子の夫。
第9話
水橋
警視庁捜査二課刑事。高森勇気を追っている。
古川
警視庁捜査二課刑事。
最終話
沢木朝絵(さわき ともえ)
海江田の娘。難病を患っている。
スタッフ
- 原作 - 樹林伸『ドクター・ホワイト 千里眼のカルテ』『ドクター・ホワイト 神の診断』(角川文庫(KADOKAWA)刊)
- 脚本 - 小峯裕之
- 音楽 - 福廣秀一朗
- 主題歌 - Ado「心という名の不可解」(ユニバーサルミュージック / Virgin Music)
作詞・作曲・編曲 - まふまふ
- 医療監修 - 田村浩一(東京逓信病院)、大久保敏之(東京逓信病院)、寺下勇祐(東京逓信病院 寺下医学事務所)
- リーガルアドバイザー - 芦原愛一郎
- オープニング協力 - 田中雅文、澤本崇
- オープニングタイトル絵師 - 0楼
- プロデューサー - 河西秀幸、小林宙
- 演出 - 城宝秀則、河野圭太、北坊信一
- 制作 - カンテレ、共テレ
放送日程
話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 診断結果 | 視聴率 |
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第1話 | 1月17日 | 誤診です! 謎の女性が天才的診断で命を救う医療ミステリー開幕 |
城宝秀則 | ビタミンB12欠乏症 | 11.4% |
第2話 | 1月24日 | 細菌感染!? 命を蝕む隠れた大病を暴け! | エコノミークラス症候群 | 10.1% | |
第3話 | 1月31日 | 子供に潜む病魔の謎 確定診断で命を救え | 河野圭太 | ウィルムス腫瘍 | 10.4% |
第4話 | 2月 | 7日研修医の恩師に余命 絶対諦めないチーム | 北坊信一 | 頭皮腫瘍 | 7.5% |
第5話 | 2月14日 | 悪魔の仕業!? 謎の病 AI診断対決で救え | 城宝秀則 | 狂犬病 | 8.1% |
第6話 | 2月21日 | 生死を分ける謎の腹痛 チーム最大の試練! | 河野圭太 | クモ咬傷 | 8.4% |
第7話 | 2月28日 | 恋敵を襲う重病とは 遂に迫る白夜の正体 | 北坊信一 | クリプトコッカス症 | 7.8% |
第8話 | 3月 | 7日突然胎児が消えた!? 命をつなぐ希望の涙 | 城宝秀則 | 卵巣癌 | 8.1% |
第9話 | 3月14日 | 最終章! 過酷な運命から大切な人を守れ | 河野圭太 | 脳動脈瘤 | 8.4% |
最終話 | 3月21日 | 最終回 さよなら白夜… 正体の全貌がついに 涙の宿命 |
北坊信一 | - | 8.7% |
平均視聴率 8.9%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
特別編
話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 診断結果 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
特別編 | 3月28日 | 最終話の後… 愛と笑いの受験前夜! 試験も恋も大逆転!? |
城宝秀則 | 帯状疱疹による肋間神経痛 | 7.6% |
- 初回は22時 - 23時09分の15分拡大放送。
- 特別編は直前の『ミステリと言う勿れ』が15分拡大して放送されたのに伴い22時15分‐23時09分と15分繰り下げて放送された。
カンテレ制作・フジテレビ系列 月曜夜10時枠の連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
アバランチ
(2021年10月18日 - 12月20日) |
ドクターホワイト
(2022年1月17日 - 3月21日) |
恋なんて、本気でやってどうするの?
(2022年4月18日 - 6月20日) |
1986年 - 1993年 |
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1994年 | |
1995年 | |
1996年 |
2021年 | |
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2022年 | |
2023年 | |
2024年 |