ドクムシ
以下はWikipediaより引用
要約
『ドクムシ』は、合田蛍冬による日本の漫画。2013年に発表された八頭道尾の小説『コドク〜蠱毒〜』を原作としており、『E☆エブリスタ』( DeNA・NTTドコモ)にて連載されていた。単行本は双葉社アクションコミックスより全6巻。
2015年に実写映画化が決定し、2016年4月9日から新宿ピカデリーほかで上映。
2014年に発表された続編の小説『廃墟ゲーム〜コドク2〜』を原作としたコミカライズ『ドクムシ the ruins hotel』が、恵那による作画で刊行中。単行本は双葉社アクションコミックスより刊行。
2018年3月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は100万部を突破している。
あらすじ
ある日、ごく普通の大学生であるスギウラレイジは、廃校舎の教室内で目を覚ます。そこには彼を含め、見知らぬ男女6人と1人の少女がいた。彼らが校内を見回ったところ、窓や出入り口はすべて鉄板で封鎖されており、外の様子も見えなければ脱出することも出来ない。校内には食料らしき物は一切見当たらず、教室内には監視カメラ、時刻を表示した電光掲示板、そして土鍋と肉切り包丁が置かれていた。
それらの物を見た最年長のオカルトマニア・ユキトシは、「自分達をここに閉じ込めた何者かが、自分達に殺し合いをさせようとしている」と分析する。彼の発言で、恐怖に震えるメンバー達。ここから恐怖のサバイバルゲームが始まる。
廃校内の状況
- 窓や出入り口は鉄板で封鎖されているため、外の様子を見ることも脱出することも出来ない。
- 一番端の教室(3年3組)内にはビニールシートが敷かれ、土鍋、肉切り包丁が置かれている。
- トイレ内にトイレットペーパーは無く、ウォシュレットがある。水道から水は出る。女子トイレ内には生理用品がある。
- 窓ガラスやトイレ内の鏡が全て外されている。
- レイジ達が最初にいた教室(1年3組)には制限時間を表示した電光掲示板があり、その制限時間(日数)は7日間。
登場人物
廃校に閉じ込められた人物
スギウラ レイジ
アキヤマ ユミ
21歳の大学生。率先してミチカの面倒を見るなど心優しい女性。中学から大学まで女子校育ち。美人で物事をハッキリ言うアカネに対し同性愛的な感情を抱いている。
その本性は極度のメンヘラで陰湿な性格で、気に入らない相手や恋敵には侮蔑の念を抱くなど、嫉妬深い一面も見せる。内気で地味な性格が祟り、周囲から嫌われていた過去を持つ。かつて、恋人だった先輩がいたが、その彼女も自身のウジウジとした性格が癪に障ったのか掌返しで毛嫌いし、遂には浮気されてしまう。それが切っ掛けで先輩を殺害してしまった。
アカネの一件でレイジとは険悪な関係に陥り、殺し合いに発展してしまう。その後は錯乱した所をミチカによって首を斬られ殺される。
イサカ ユキトシ
アカネ
ノギサキ タイチ
ナカノウチ トシオ
ミチカ
9歳の少女。口数は少なく、手に花の形の指輪をつけている。最も親切に接してくれるユミに対しては少し心を開いている。大人顔負けの体術を持っており、手には毒針が内蔵されたアクセサリーを付けている。
実は、ある宗教団体の幹部で、このコドクを実施している主催者側の人間であり、見かけどおりの年齢ではない。かつて9歳のころに、宗教団体により「コドクの儀式」として子供たちが集められて殺し合いをさせられたことから、身体の成長が止まってしまった過去を持つ。
ユミを殺害した張本人。本性は非常に口が悪く暴言さえ吐く悪童。欲望深く、自分が生き残る為ならばどんな手段さえも選ぶサイコパス。しかし、彼女自身も主催者側に利用されているだけに過ぎず、結局は彼女も、小物であった。
原作(小説「コドク〜蠱毒〜」)との相違点
- 主人公レイジの苗字(小説版では「スギサキ」、漫画版・映画版では「スギウラ」)
- トシオの過去
- 殺害される順番
- ユミの部活、先輩の死因
- ユミとアカネの関係
- アカネの過去(病弱な弟がいる)
- ユキトシの性格
- ユキトシの過去(小学生時代)
- レイジ、ユキトシ、アカネの関係
- 鎌田美晴の存在
- 登場人物の過去の描写はほとんどない
映画化を機に原作である小説「コドク」は「ドクムシ」に改題され、文庫版として出版された。
書誌情報
- 八頭道尾(原作)・合田蛍冬 『ドクムシ』 双葉社〈アクションコミックス〉、全6巻
- 2013年10月28日発売、ISBN 978-4-575-84306-4
- 2014年5月20日発売、ISBN 978-4-575-84396-5
- 2014年11月22日発売、ISBN 978-4-575-84533-4
- 2015年6月23日発売、ISBN 978-4-575-84633-1
- 2016年2月12日発売、ISBN 978-4-575-84757-4
- 2016年9月23日発売、ISBN 978-4-575-84854-0
- 八頭道尾(原作)・恵那 『ドクムシ the ruins hotel』 双葉社〈アクションコミックス〉、全6巻
- 2018年3月22日発売、ISBN 978-4-575-85126-7
- 2018年10月20日発売、ISBN 978-4-575-85225-7
- 2019年4月20日発売、ISBN 978-4-575-85299-8
- 2019年10月28日発売、ISBN 978-4-575-85369-8
- 2020年4月27日発売、ISBN 978-4-575-85439-8
- 2020年10月28日発売、ISBN 978-4-575-85507-4
映画
劇場公開時R15+指定。監督は朝倉加葉子、主演は村井良大と武田梨奈。
出演者(映画)
- レイジ - 村井良大
- アカネ - 武田梨奈
- ユキトシ - 秋山真太郎
- ユミ - 水上京香
- トシオ - 宇治清高
- ミチカ - 野口真緒
- タイチ - 駒木根隆介
スタッフ(映画)
- 原作 - 「ドクムシ」(作画:合田蛍冬、原作:八頭道尾)(双葉社刊、E★エブリスタ)
- 監督 - 朝倉加葉子
- 脚本 - 黒木久勝
- 音楽 - ゲイリー芦屋
- 企画 - 柳原祥広
- エグゼクティブプロデューサー - 小松貴子、村上比呂夫
- プロデューサー - 大野貴裕、川島正規、上野境介
- COプロデューサー - 宮本忠、大畑利久
- アソシエイトプロデューサー - 小田切乾、成瀬保則、白鳥詠美子
- 撮影 - 吉田淳志
- 照明 - 東憲和
- 録音効果 - 弥栄裕樹
- 美術 - 畠山和久
- 衣裳コーディネーター - 伊藤正美(DEXI)
- ヘアメイク - 高橋亮(DEXI)
- 編集合成 - 遊佐和寿
- アクション - 森崎えいじ
- 特殊メイク・特殊造形 - 千葉美生、遠藤斗貴彦
- 助監督 - 松下洋平
- 制作担当 - 高田聡
- キャスティング - 北田由利子
- 企画協力 - 宮澤震(双葉社)、尹勝庸(双葉社)
- 配給 - 松竹メディア事業部
- 制作プロダクション - ツインピークス、セディックドゥ
- 製作 - 「ドクムシ」製作委員会