ドラゴンドライブ
以下はWikipediaより引用
要約
『ドラゴンドライブ』は、『月刊少年ジャンプ』で連載された、佐倉ケンイチによる少年漫画、またそれを原作としたアニメ作品、トレーディングカードゲーム。
概要
バーチャルリアリティで作られたドラゴンをパートナーとして戦うというバトルゲーム「ドラゴンドライブ」。この設定を使用して漫画、アニメ、カードゲーム等で展開された。当初はカードゲームのみでの発売で知名度は低かったが、漫画連載とそれに合わせたカードゲームのリニューアル、その後のアニメ放送で知名度は上昇。38話で放送終了後、漫画は第二部へ移行し14巻で完結した。
ストーリー
作品は「裏球」と呼ばれる地球の平行世界での大空レイジ達の戦いを描く第一部と、地球を舞台に雪野タクミ達の戦いを描く第二部に分かれる。
第一部
主人公で中学生の大空レイジは、何をやるにも中途半端で終わる、通称「ハンパーマン」と言われるほどやる気がない性格だった。ある日、幼なじみの雪野麻衣子に誘われたバーチャルゲーム「ドラゴンドライブ」に出会ったことで、様々なライバルとのバトルを通して精神共に成長していく。 同ゲームのトレーニング中に「歌」を聴き、「裏球」へと強制転送。神龍石を巡る戦いに巻き込まれていく。
第二部
レイジ達の戦いから2年後、主人公は雪野麻衣子の弟の雪野タクミへと移り、再びドラゴンドライブを通じて戦いが始まった。物語終盤、長いブランクを経て第一部の主人公・大空レイジや雪野麻衣子たちも戦いに参加した。 ラストには、雪野タクミが社長を務める次世代のドラゴンドライブも発表され、話は彼等の子供世代へと移る。
登場キャラクター
第一部 キャラクター
現代
大空レイジ
第一部主人公。14歳。取柄が無く、何をやるのも中途半端だったので「ハンパーマン」とからかわれていた。しかしそれもドラゴンドライブとの出会いを通じて変わっていく。ドラゴンをどこまでも信じることのできる少年で、その信じる心によって救われた者も少なくない。真龍大戦で裏球を救った英雄。
第二部は物語終盤でバトルに参加。しかし自分からではなく、呼び出された形となった。そこでチビと再会する。再会当初はチビに忘れ去られていたことや、ライバルである氷室ヒカルに懐いていたことにショックを受けもするが、すぐに2人の仲は元通りになる。最終的に動物病院の院長となる。子供たちレーイチ・マリコは昔のレイジや麻衣子に非常に似ている。
パートナーは、チビスケこと裏球の守護龍センコークーラ。
萩原大介
雪野麻衣子
氷室ヒカル
第一部では「ドラゴンドライブ」ランキング1位の天才プレイヤー。レイジが初心者だった頃からレイジの才能を感じ、敵視していた。初めての勝負でそれを確信し、レイジに執拗な執着心を見せるようになっていく。
レイジと戦うためだけ(顔を合わせる度に「俺と戦え」と言い出す)にRI-ONの戦士として裏球へと来るが、理由が理由なので途中から戸岐や純柴と別れ、レイジと共に行動していた時もあった。真龍対戦の後も裏球に残る。
しかし裏球でレイジと勝負した際、コーカオーは破棄。カノープスというドラゴンを操るようになる。第二部では地球と裏球を繋ぐため、カノープスと共に地球にやって来る。
チビをレイジの元に届け、その場を去るがやはりレイジと戦いたかったようだ。しかし彼のその望みは結局叶えられず、最終的に息子・アカリの代まで勝負が続く。
視力は失っていないが、目を閉じている。作者によると、理由は「師匠から目を開けるな」と言われていたことによるものらしい。
パートナーは、コーカオー⇒カノープス
純柴一郎
理知的だが冷徹であり、対戦相手を残酷な手法で追い詰めて倒す事を好む。複数のドラゴンと相性がよく、同時に操ることのできる「ポーンブリンガー」の能力を持つ。前半ではジュンラアンシ、後半ではハヤテスラッシュが主なパートナー。「ドラゴンドライブ」ランキング2位。常に冷静に物事を判断する。学業やスポーツも万能らしく、亡き母親の影響から、「1位」であることに強くこだわる。RI-ONの戦士としてレイジ達と対立するが、理由はエージェントLに頼まれ、妹のメグルを救うことが目的だった。そのため、あっさりとレイジ側へと転身する。
漫画版では、ヤウディムのグアンクー事件をきっかけに麻衣子と親しくなる。地球に戻った際はそれで萩原とも喧嘩した。第二部にも登場する。
戸岐航平
父親の会社であるRI-ONのために働く、戸岐才蔵の息子。彼は小さい時から、ドラゴンドライブでの戦い方を訓練されており、RI-ONの戦士としても作中でも最強クラスの腕を持つ。自らを「勇者」と名乗って憚らない傲慢不遜な性格である一方、麻衣子を守る為にジェノサイド形態に変身して反撃してきたグアンクーをダイナモスパークでヤウディムごと消滅させるなど冷酷無比。最終的には、一時的に真龍も支配下に入れるが、レイジとの対戦で敗北、才蔵の腕の中で息を引き取る。
本作の主人公側との関係における「敵役」として、父親とともに最も象徴的な人物。展開上、作中で最も重要なキーマンの一人でもある。
アニメでは、シャギーのかかった肩までの青みがかった黒髪に、たれ気味の薄茶色の眼をもつ。オーバーオールにセンター部分が黄色の青いTシャツを着ている。白い軍手を着用。頭には、真ん中にドクロマークの描かれた赤いタイを身に着けている。
才蔵が航平にとって、唯一の家族である。そのため彼から暴力を振るわれても順応に慕っていた。
第二部でも登場する。
パートナーは、ライトナイツナイト。またダークスも操る。
裏球
メグル
ロッカク
タイヨウ / サン・ウォルス
マヒル
第一部 ドラゴン
チビスケ
センコークーラ
ライライコクーン
エンオージ&カシンキ/エンオージwithルナエッジ&カシンキwithソルエッジ
グアンクー
シンセイバー
コーバクコンオー/コッコ
第二部 キャラクター
雪野タクミ
古董ケンジ
用語
ドラゴンドライブ
ある年代の子供しかプレイできない。
裏球
地球とは同じことが多いが、ドラゴンが棲み、文化も異なる。
ドラゴニック・ヘヴン
四神龍
四神龍の祠
単行本
テレビアニメ
2002年7月4日から2003年3月27日までテレビ東京系で木曜 18:00 - 18:30にて放送された。全38話。
声の出演
- 大空レイジ - 朴璐美
- チビスケ - 西村ちなみ
- 雪野麻衣子 - 笹本優子
- 萩原大介 - 天田真人
- サン・ウォルス - 松田佑貴
- 氷室ヒカル - 鈴村健一
- 橘響次 - 杉田智和
- 永遠冴香 - ゆかな
- 純柴一郎 - 宮崎一成
- メグル - 大原さやか
- エンスイ - 吉沢希梨
- ロッカク - 子安武人
- ゴカク - サエキトモ
- コマキ - 時田光
- マヒル - 野島健児
- 戸岐航平 - 喜安浩平
- 戸岐才蔵 - 大友龍三郎
- 英明 - 鶴ひろみ
- ムカイ - 松本梨香
スタッフ
- 原作 - 佐倉ケンイチ(集英社「ジャンプコミックス」刊)
- 監督 - 川瀬敏文
- シリーズ構成 - 井上敏樹
- キャラクターデザイン - 梅原隆弘
- ドラゴンデザイン - やまだたかひろ
- 美術監督 - 金子英俊→内田好之
- 色彩設計 - 児玉尚子
- 撮影監督 - 坂本竜馬→高橋健太郎
- 編集 - 瀬山武司
- 音響監督 - 本田保則
- 音楽 - 光宗信吉
- アニメーション制作 - マッドハウス
- アニメーションプロデューサー - 白井勝也
- プロデューサー - 岩田牧子、山崎立士、久保聡
- 製作 - テレビ東京、NAS、バンダイビジュアル
主題歌
オープニング「TRUE」
エンディング「たった、ひとつの」
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 眠れる龍 | 井上敏樹 | 川瀬敏文 | 川瀬敏文 山本恵 |
梅原隆弘 ふくだのりゆき |
- | 2002年 7月4日 |
2 | 約束のダイブ! | 紅優 | 吉村章 | 山本善哉 | 梅原隆弘 | 7月11日 | |
3 | リベンジ | 滝晃一 | 徳吉功 | 秦野好紹 | ふくだのりゆき | 7月18日 | |
4 | 衝撃の覚醒 | 荒川稔久 | 奥村吉昭 | 和田裕一 | 河野稔 | 梅原隆弘 金紀杜 |
7月25日 |
5 | 裏球 | 平野靖士 | ひいろゆきな | 岡嶋国敏 | 加藤茂 | ふくだのりゆき | 8月1日 |
6 | 継承者 | 井上敏樹 | 成田歳法 | 藤本義孝 | 野口孝行 | 梅原隆弘 金紀杜 |
8月8日 |
7 | ドラゴニックヘヴン | 滝晃一 | 河合夢男 | 鎌仲史陽 | 柳瀬雄之 | ふくだのりゆき | 8月15日 |
8 | 戦いの始まり | 平野靖士 | しまづ聡行 | 木村隆一 | 梅原隆弘 | - | 8月22日 |
9 | 怒りの行方 | 荒川稔久 | 奥村吉昭 | 有冨興二 | 金東俊 | ふくだのりゆき | 8月29日 |
10 | 信頼の証 | 滝晃一 | ひいろゆきな 徳吉功 |
徳吉功 | 金紀杜 長坂寛治 |
金紀杜 | 9月5日 |
11 | 自分らしく | 山本沙代 | 吉村章 | 權允姫 山本善哉 |
ふくだのりゆき | 9月12日 | |
12 | 集結 | 成田歳法 | 奥村吉昭 | 山本隆青 | 9月19日 | ||
13 | 使命 | 藤本義孝 | 岡崎幸男 | 野口孝幸 | 金紀杜 | 9月26日 | |
14 | 勝者と敗者 | 川瀬敏文 山本恵 |
有冨興二 | 金東俊 | ふくだのりゆき | 10月3日 | |
15 | 前夜 | 井上敏樹 | 木村隆一 | 奥村吉昭 | 金紀杜 | - | 10月10日 |
16 | 強奪 | 滝晃一 | 河合夢男 | 鎌仲史陽 | 柳瀬雄之 | ふくだのりゆき | 10月17日 |
17 | 復讐の果て | 荒川稔久 | 徳吉功 ひいろゆきな |
木村隆一 | 長坂寛治 | 梅原隆弘 | 10月24日 |
18 | 道のり | 滝晃一 | 川瀬敏文 | 泰野好紹 | - | 10月31日 | |
19 | 再生 | 山本沙代 | 宮原秀二 | 松島晃 | ふくだのりゆき | 11月7日 | |
20 | 試練の旅立ち | 平野靖士 | 徳吉功 ひいろゆきな |
有冨興二 | 金東俊 | 11月14日 | |
21 | 伝説の山へ | 滝晃一 | 金紀杜 | 山本恵 | 金紀杜 | - | 11月21日 |
22 | 暴走 | 武蔵関太郎 | 岡崎幸男 | 野口孝行 | 梅原隆弘 | 11月28日 | |
23 | シンセイバー | 平野靖士 | 河合夢男 | 鎌仲史陽 | 柳瀬雄之 | ふくだのりゆき | 12月5日 |
24 | 力の代償 | 紅優 | 有冨興二 | 權允姫 | 12月12日 | ||
25 | 謎の戦士 | 木村隆一 | 長坂寛治 | 梅原隆弘 | 12月19日 | ||
26 | 親友の影 | 滝晃一 | 駒井一也 | 金紀杜 | 12月26日 | ||
27 | 永遠の命 | 佐藤雄三 | 宮原秀二 | 松島晃 | ふくだのりゆき | 2003年 1月9日 | |
28 | 記憶 | 徳吉功 | 金東俊 | 1月16日 | |||
29 | 少年 | 平野靖士 | 奥村吉昭 | 有冨興二 | 權允姫 | 1月23日 | |
30 | 裏切り | 紅優 | 木村隆一 | 関崎高明 長坂寛治 |
梅原隆弘 | 1月30日 | |
31 | 四神龍 | 滝晃一 | 熊谷雅晃 | 鎌仲史陽 | 柳瀬雄之 | ふくだのりゆき | 2月6日 |
32 | ライバル | 川瀬敏文 奥村吉昭 |
宮原秀二 | 松島晃 | 2月13日 | ||
33 | 闇の迷宮 | 山本沙代 | 金東俊 | 2月20日 | |||
34 | 真実 | 徳吉功 奥村吉昭 |
有冨興二 | 權允姫 | 金紀杜 | 2月27日 | |
35 | Dゾーン | 駒井一也 | 金紀杜 | - | 3月6日 | ||
36 | 帰還 | 山本恵 奥村吉昭 |
木村隆一 | 長坂寛治 やまだたかひろ(メカ) |
梅原隆弘 | 3月13日 | |
37 | 真龍 | 山口祐司 | 金東俊 | ふくだのりゆき | 3月20日 | ||
38 | Dブレイク! | 川瀬敏文 | 梅原隆弘 才木康寛(エフェクト) |
ふくだのりゆき 梅原隆弘 金紀杜 |
3月27日 |
漫画とアニメの違い
漫画とアニメでは物語中盤辺りから異なったストーリーになっている。 橘と永久、マヒル、英明はアニメオリジナルキャラのため、原作には登場しない。漫画のみ登場のキャラは多々いるが、レギュラーではドラゴンバスターのシルバーという女性がいる。 物語中盤辺りから異なったストーリーになったのは、放送開始から第3話前後まで、放送期間が2クール(6か月)から、好評により3クール(9か月)に延長になり原作漫画を追い越してしまうため。それにより中盤からオリジナルストーリーになっている(関係スタッフのコメントより)。
蛇足になるが、この予定外の延長のせいで、制作会社マトリックス(マッドハウスになっているが、実際に制作していたのはマトリックスである。)からの支払いが滞り、多くの関係者が被害を受けた。
関連商品
TVゲーム
ゲーム版でも多数オリジナルのキャラが登場する。基本的な設定はアニメ版を元にしている。
ドラゴンドライブ タクティクスブレイク(バンダイ、プレイステーション、2002年10月3日)
ドラゴンドライブ ワールドDブレイク(バンプレスト、ゲームボーイアドバンス、2003年7月18日)
ドラゴンドライブ ディマスターズショット(バンダイ、ニンテンドーゲームキューブ、2003年8月8日)
カードゲーム
バンダイから発売された、2人対戦のトレーディングカードゲーム。
発売されたカードゲームは2種類あり、漫画連載前から発売されていた旧シリーズと、漫画連載後に発売された新シリーズがある。この2つはデザインだけでなく遊び方が異なるため、混ぜては使用できない。一部のドラゴン(センコークーラやライコーオーなど多数)は旧シリーズから登場している。
2004年の第8弾発売を最後に販売終了(ほぼ同時期に漫画連載も終了した)。
現在はオークションサイトで僅かに流通するのみで、余程の店で無い限りは中古販売はおろか買取も行われていない。