ドラゴンラージャ
以下はWikipediaより引用
要約
『ドラゴンラージャ』(드래곤 라자、DRAGON RAJA、龍族)は、イ・ヨンド(이영도、Lee Young-Do、李榮道)の小説。翻訳は洪和美。イラストは金田榮路。
1997年に韓国のパソコン通信、ハイテル(하이텔)に連載が始まり、2005年に岩崎書店から単行本が発売された。そのほか台湾、中国でも出版されており、国内外累計売上二百万部を記録している。 オンラインゲームやラジオドラマ(韓国のみ)、モバイルゲームも存在する。韓国ではこの小説の影響でファンタジーブームが起こった。
ストーリー
始まりは、バイサス王国の西の端、ヘルタント領地。
ヘルタント領地のロウソク職人候補、フチ・ネドバルは17歳のキレ者。ある日、近くの灰色山脈に住むブラックドラゴン、アムルタットの第9次征伐軍の援助として、首都からホワイトドラゴン、カッセルプライムと、そのラージャ、デートリヒ・ハルシュタイルがやってきた。そして、フチの父も参加する第9次アムルタット征伐軍は灰色山脈へと向かったのだった。
数日後、征伐軍の敗残兵がボロボロで帰ってきた。アムルタットからの伝言を預かってきたという。その内容は…多額の身代金の要求だった。
カッセルプライムの敗北を国王に報告し、身代金を工面するため、フチは戦士のサンソン、読書家のカールと共に、首都バイサスインペルを目指し旅をすることになる。
登場人物
用語
世界
ドラゴンラージャは大きな大陸の一角で描かれる物語で、我々の世界とは全く違う世界観の中で展開される。大陸があるのは地球の様な天体(地平線が円いのと地下にマグマがある事から)だと思われる。また、大陸の西部は開拓されていない。
また同じ世界観を舞台にした同作者のフューチャーウォーカーというファンタジー小説がある。
国家と都市
本に描かれている大陸図では、中央にバイサス王国、バイサスから見て南にジャイファン王国、南東にイルス公国、北にヘゲモニアが描かれている。
バイサス王国
かつてドラゴンロードが支配していた地に、ルトエリノ・バイサス率いる軍がドラゴンロード討伐の「栄光の七週間戦争」によって、ドラゴンロードを追放することに成功、ルトエリノが建国した。多くの山脈に囲まれた巨大な盆地のような地形をしている。スパイがもぐりこむなど、ジャイファンとは抗争状態が続いている。最高位は国王。象徴は赤い鷲。バイサス暦は「栄光の七週間戦争」を元年とし、4月2日から新年が始まる。人口約35万人。
ヘルタント
1年間の内の数日間、領主に奉仕する「負役の義務」がある。
領主に対する領民の信頼も厚く、作中でもしばしば他の領地や都市、その元首と比較されるシーンが見受けられる。
バイサスインペル
レナス
カーライル(後のネドバル)
イラムス
カーンアディウム
ポートイルンダ
イパシル
ケンタン
ジャイファン
砂漠の国。森がない。よって、エルフも存在しない(イルリル談)。
東端に「アビスの迷宮」がある。男女に関する慣習が厳しい(例えば「妻以外の女性と口を利かない」等)。
イルス公国
ルトエリノの臣下だったイルス公の建国した国。海に面した土地が多いため、民は漁業で生計を立てる。最高位は大公。
バランタン
セドレス
ナウルーチェン
デルハーパ
ヘゲモニア
南東端に「永遠の森」、その南南東に「大迷宮」がある。刺青呪文術を使い白い仮面をかぶる巫女の村が国内にある。
地形
山地
褐色山脈
広大で様々な地形と樹木を抱えていて、山や森を好む様々なモンスターが出現する。主にクラドメッサ(現在は死亡)、ストーンジャイアント、オーガ、トロール。稀にワイバーン、キメラ、マンティコア。植物型、昆虫型、スタージ、スライム系列、ユニコーン、妖精種族等も出現する。ドワーフの通行路がある。
ニールドルカ峰
メッドライン峠
ヘーゼル丘
レブネイン湖
通るにはタレニアンに許可を貰わなければいけない。許可した場合は湖の中から緑色の光線が出る(拒否の場合は赤色)。
約300年前は今の10分の1の大きさだったが、タレニアンが南側にいくつか山を作り、水を堰きとめたので大きくなった。
灰色山脈
サバイン渓谷
果てしない渓谷
ヒュダイン峠
赤の山脈
ブラッドホーン
青の山脈
河川
ヒュダイン河
12人の橋がある。
インペル河
海洋
ジャイファン海
オセニウス海
ルーペルマン海岸
オセニウス海流
ロックロス海岸
森林
永遠の森
領主の森
平原
セミナス平原
地域
ノースグレード
サウスグレート
ウエストグレード
イーストグレード
ミッドグレード
街道
北部街道
中部街道
南部街道
月
2ヶ月に1度、2つの満月が同時に浮かぶ。
セレナ
ルミナス
ツインムーンの祝祭日
伝説によればセリュデルヘンがルトエリノの命令で、首都に相応しい土地を探す旅をしていた。そして、2つの満月が同時に浮かんだ日、アシャスに出会い、アシャスの命により、バイサスインペルを首都にした。その日を記念した祝祭日。
神々
大陸には沢山の神々の信仰が根付いている。
その内のユピネルとヘルカネスは神というよりは、万物の法則を表した物で、両者を直接信奉する宗教はないが、全ての宗教は両者の下位神(理解し易い様に作られた概念)に従っている。
調和(コスモス)と混沌(カオス)という両極の存在である両者はよく秤にたとえられ、「ユピネルとヘルカネスの秤はどこまでも長い」とされる。
また、両者は共存する為に時間を作り、それにより万物が流転し始めた。
この様な事は、聖職者にとって死ぬまで議論が続くような事らしい。
ユピネル
ユピネル
この世の全てに長所と短所を与えた。
グランエルベール
アシャス
主な信者:デミレノス・バイサス、キルシオン・バイサス
オーレム
主な信者:カミエン・ナウルーチェン、イルス大公
シムニアン
ニルリム
イルセイン
イサ
コリ
ヘルカネス
ヘルカネス
エデルブロイ
宗教規則でビールの製造が禁止されている。
主な信者:エデリン、ネクソン・ヒュリチェル、ボシュワル
ファレンチャー
レッティ
カリス・ヌーメン
テペリ
主な信者:ジェレイント・ティンバー、サマンダ・クレーティン、リンガースト
ゲデン
疾病の第一原因者。墓だけを守る墓守。チェロイが化身。
ゲデンの力を借りた兵器が開発された。
サウスグレードでは随分名声がある。
挨拶
ドラゴンラージャの世界では、信仰する神によって挨拶の受け答えが決まっている。例えば、告げる側がエデルブロイの信者であれば「風にゆれるコスモスを」と言い、言われた側は「嵐を眠らせる花びらの栄光を」と応える。 特に信じる神がいないものは相手にあわせる。
エデルブロイ
「嵐を眠らせる花びらの栄光を」
グランエルベール
「笑いながら旅立ったように、ほほえんで帰り、ついにえられる安らぎ(しあわせ)を」
アシャス
「翼にふりそそぐ陽光のごとき正義よ」
オーレム
「情熱の花びらの如く燃える心を」
カリス・ヌーメン
「鉄床と金づちが放つ火花の精髄をささげん」
テペリ
「心ひかれる道はまっすぐな道」
レッティ
「創造が届かぬ美を称えん」
種族
人間
主な個体:フチ・ネドバル、ルトエリノ・バイサス、ハンドレイク・ヒュリチェル
エルフ
主な個体:イルリル・セレニアル
オーク
工芸技術を持たないため人間の職人を捕らえて使う。チュイチュイ鳴く。自らと他者を憎悪と抗争でつなぐ存在。
主な個体:アグシュ
ウルク
ドワーフ
主な個体:エクセルハンド・アインデルフ、バイルハープ・クルゲン
フェアリー
主な個体:タレニアン
ホビット
主な個体:デューカン・バターフィンガー
ドラゴン
睡眠期の間に血液が下に溜まるのを防ぐ為に血管に一時的に弁膜が形成される。目覚める時には独特のウェイクサウンドを発生させる。
ウェイク期間は年齢に比例し、壮年期のドラゴンは、3回のウェイクがあり、3ヶ月かかる。
自分の子供を攻撃した者には善のドラゴンでさえ容赦なく攻撃する。
レッドドラゴン
ブルードラゴン
主な個体:ジゴレイド
ホワイトドラゴン
主な個体:カッセルプライム
ブラックドラゴン
主な個体:アムルタット
ゴールドドラゴン
主な個体:ドラゴンロード、アイルペサス
クリムゾンドラゴン
主な個体:クラドメッサ
単位
セル
パーセル
キュビット
ペンキュビット
パウンド
パイント
物語の経過
バイサス暦で記し、1年の日数をグレゴリオ暦と同じと考える。
~314年
- 1年 - 栄光の七週間戦争。
- 115年 - タイバーン、「十二人の橋」を建造。
- 195年 - イルリルが生まれる。
- 225年 - イルリル、タレニアンと会う。
- 246年 - ハンドレイク、「魔法入門」を出版。
- 275年 - この頃、アムルタットが目覚める。
- 294年 - クラドメッサ発狂。
- 298年 - フチとジェミニが生まれる。
- 299年 - メリーアンが生まれる。
- 300年 - ハルシュタイル家のドラゴンラージャの血統が断絶。
- 309年 - キルシオン、インペリアを出る。キルシオンの廃位が決定。
- 313年 - この頃エデリン、首都出発。
- 年月日不明 - エリネドによる北方征伐。
315年
9月
- カッセルプライムら、ヘルタントに到着。
- タイバーン、ヘルタント到着。
- 第9次アムルタット征伐軍出陣。フチ、タイバーンの助手になる。
- カッセルプライム、アムルタットと戦い、死亡する。
- ヘルタント子爵ら、ゴブリンの捕虜になる。
- 25日 - ソロイ帰還。サンソンら帰還。
- 26日 - ヘルタント使節団結成。
- 27日 - ヘルタント使節団、ヘルタント出発。
10月
11月
12月
- フチ、ヘルタントに戻り、宝石をアムルタットに渡し、人質を解放する。
316年~
- 770年 - トロメニ、「上品で気高いケンタン市長マレス・チュバレクの助力で出版された、信頼されるバイサス市民でありケンタン史料官として奉仕した賢明なトロメニ・アップシリンガーがバイサス国民に告げる神秘的でありながらも価値のある話」 を出版。
作品リスト
タイトル、ISBN、発売日、表紙、帯、ページ数、内容の順に記す。
- 2005年11月17日、フチ・ネドバル、「恐怖のブラックドラゴンに捕らわれた愛する人を救い出せ!」
- 384ページ、第1章・1~第2章・3
- 2005年11月17日、イルリル・セレニアル、「はたしてフチたちの運命は…」
- 368ページ、第2章・4~第3章・5
- 2006年1月18日、サンソン・パーシバル、「無数の死者、ゾンビ、残された子供たち」
- 368ページ、第3章・6~第4章・8
- 2006年3月13日、ネリア、「もうすぐ目覚める狂気のドラゴン。」
- 368ページ、第5章・1~第6章・2
- 2006年5月12日、アフナイデル、「血の雨がふる首都の大通り。」
- 360ページ、第6章・3~第7章・5
- 2006年7月12日、ウンチャイ、「毒雲を呼ぶ悪魔のバンパイア。」
- 376ページ、第7章・6~第8章・9
- 2006年7月12日、ジェレイント・ティンバー、「最高のドラゴン、ドラゴンロード登場!」
- 416ページ、第9章・1~第10章・1
- 2006年9月13日、キルシオン・バイサス、「復讐に燃えるブルードラゴン憤怒のブレス!」
- 416ページ、第10章・2~第11章・4
- 2006年9月13日、カール・ヘルタント、「さよならジェミニ!」
- 400ページ、第11章・5~第12章・7
- 2006年11月13日、エクセルハンド・アインデルフ、「ここが運命の地褐色山脈だ!」
- 424ページ、第13章・1~第14章・1
- 2007年1月2日、レニ・ハルシュタイル、「うるさい!だまれ人間!」
- 424ページ、第14章・2~12
- 2007年3月12日、ハンドレイク・ヒュリチェル、「ついに完結」
- 376ページ、第15章・1~9
1巻の初版限定特典
bk1購入者特典
図書カード
クリアファイル
章リスト
エピソードリスト
「太陽にむかって走る馬」
「やかんと頭の比較」
「五十人の子供らと大魔術師ペレール」
「牡牛と魔法剣」
「復讐の黒い手」
「トップメイジ」
「港の少女」
「人間の武器」
「星は見つめる者に光をくれる 」
「約束された休息」
「前を見るがうしろを考える」
「不吉な予言」
「大魔術師の挽歌」
「正解のない選択」
「夕陽にむかって飛ぶドラゴン」
付録
- ドラゴンラージャの世界
- DRAGON RAJA CONTENS
- 登場人物
- これまでの物語
- 上品で気高いケンタン市長マレス・チュバレクの助力で出版された、信頼されるバイサス市民でありケンタン史料官として奉仕した賢明なトロメニ・アップシリンガーがバイサス国民に告げる神秘的でありながらも価値のある話
- 第3巻・527ページ
- 第2巻・334ページ
- 第4巻・126ページ
- 第2巻・882ページ
- 第6巻・211ページ
- 第5巻・172ページ
- 第3巻・527ページ
- 第3巻・527ページ
- 第4巻・7ページ
- 第12巻・11ページ
- 第12巻・15ページ
- 第1巻・10ページ
- 第34巻・330ページ
- 第3巻・527ページ
- 第34巻・12~134ページ
- 用語解説
- 武器
- 衣服/防護具
- モンスター/種族
- 魔法
- 軍事/戦闘
- そのほかの用語
- DRAGON RAJA TIMES (ドラゴンラージャタイムズ)
- フチとカールによるアフタートーク
- フチは女装の天才か
- 怪物料理に大苦戦?
- 人間種族の特徴を表した言葉
- 広まるか、フチの偉名
- 特徴なき男の魅力?
- <信頼>こそが友情か
- 史上最悪のごちそう
- これぞカールの称号
- 次巻の見どころ
- 全男性の危機!?地獄のレディ登場!
- 宝石の山を発見!しかし、その主は…
- カールの意外な弱点を発見!
- 戦士に剣、魔術師に杖、カールに…
- 宮廷画家が描くある高貴な存在とは
- 最大の難関に挑む最悪の三人!
- 物語の結末は?フチ、最後の大活躍
- 二人の勇気と美貌を受けつぐ二世とは…
- 賢明なる読者諸君からの便り
- コラム
- ウンチャイの殺気の威力は?
- [クイズ]神とキャッチフレーズ
- マナとはなにか
- 魔法剣プリムブレード名言集
- [クイズ]宿と居酒屋と働く人々
- ドラゴンのなかのドラゴン
- ドラゴンの言葉
- [クイズ]難問?わき役を見のがすな!
- ドラゴンラージャ人物相関図
- 武器
- 衣服/防護具
- モンスター/種族
- 魔法
- 軍事/戦闘
- そのほかの用語
- フチとカールによるアフタートーク
- 次巻の見どころ
- 賢明なる読者諸君からの便り
- コラム
- ドラゴンラージャ人物相関図