ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
ジャンル:コメディ,
小説
著者:野村美月,
出版社:エンターブレイン,
レーベル:ファミ通文庫,
巻数:全8巻,
漫画
原作・原案など:野村美月,
作画:はる桜菜,
出版社:エンターブレイン,
掲載サイト:コミックビーズログ エアレイド,
レーベル:B's-LOG COMICS,
発表期間:2011年,6月,2012年,7月,
巻数:全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件』(ドレスなぼくがやんごとなきかたがたのかていきょうしさまなけん)は著者・野村美月のイラスト・karoryのライトノベル。単行本は、ファミ通文庫(エンターブレイン)より発売されている。はる桜菜によるコミカライズ版が、コミックビーズログ エアレイド(同社)で連載された。
概要
2011年5月28日からファミ通文庫の公式ウェブサイト「FB Online」で連載されて好評を博し、単行本化された。連載は2巻までで(書き下ろし番外編が付加されている)、以降は全て書き下ろしとなっている。
作者が大学生時代に構想していた物語群を原型とし、それが複数世代に渡り続編・外伝要素を交えて描かれたことから、本作の登場人物には(その物語群における主要人物として)詳細なバックストーリーが構想されているという。
あらすじ
ウィストリア皇国が誇る万能の天才、皇国の頭脳にして至宝、ひとりで百人の学者と千人の商人と一万人の兵士に匹敵すると賞される17歳の少女グリンダ=ドイルが、同盟国となったエーレン王室付きの家庭教師として赴任してきた。
ところがその正体は、見た目以外は姉とは似ても似つかない平凡な双子の弟、家事手伝い兼浪人生(ニート志望)のシャールことシャーロック=ドイルだった。なんとグリンダは、勅令を受けるなり『グリンダ=ドイルを廃業する』と書き置きを残し失踪してしまっていた。
困惑した皇国は、グリンダの仕事仲間でもある腕利き外交官のヘルムートをして、見た目はそっくりな双子の弟をドレス姿に仕立て上げ、影武者として家庭教師を務めさせることにした。抵抗空しく女装させられたシャールは、グリンダとしてエーレン王室に赴任する羽目となったのだった。
登場人物
ウィストリア皇国
シャーロック=ドイル、通称シャール。
西のオーランド王国出身の商人だった父と、南のロマンシア王国出身の母の間に生まれた、双子の弟。1巻の時点で17歳。
基本的に誠実で人当たりのいい性格。しかし、自分より遥かに勝る姉のグリンダを意識して自分を見下すネガティブな傾向があり、非常に周囲に流されやすい。
男女関係に関して言えば、かなり惚れっぽく、その都度失恋してグリンダの前で涙に暮れるのがお約束だった。エーレンでの想い人のアニスとは女装の男装などで好印象にあるものの、身代わりの秘密を抱え距離を縮められない状況にある。
聖羅には身代わりがばれており、二人きりの時はシャールとして振る舞っている。聖羅のことは特別な女の子だと思ってはいるものの、師弟関係を越える感情は抱かずにいる(当の聖羅は、そのことをもどかしく思っている)。
両親とは幼いころに死別している。グリンダには今回の身代わりの件を含めて度々振り回されているが、大切に思っている。
物語が進み、レイドリアンからグリンダの目的を聞かされ、さらに彼女が竜樹や聖羅の目の前で明確に行動を起こしたことで、今後のグリンダが起こすであろう行動を察すると同時に自分が替え玉であることが露呈することが時間の問題と悟り、竜樹・聖羅・ギルマーの前で自らグリンダの影武者であることを明かした。
グリンダ=ドイル
シャーロックの双子の姉で、ウィストリア皇国が誇る万能の天才。エーレン皇国国王の子供達の家庭教師を務める予定だったが、『グリンダ=ドイルを廃業する。後のことは知らん』と書いた手紙を残し失踪した。
あらゆる方面に秀でているが、傍若無人で唯我独尊な性格の持ち主であり、自分以外の人間に関心を抱いていない。唯一シャールには深いこだわり(愛情)を持っていることが示唆されている。
失踪した理由は、何らかの目的を達成するためにメレディスの民が管理する「扉」を利用して異界に行く方法を探すためであることが、彼女と接触した人物の証言から確実視されている。また、星祭りの一件では、異界に向かうのにシャールを同行させようとするかのような行動を取ってる。
星祭りの一件で自力で扉を開くことが不可能と判明した後は、自身がメレディスの民の一員となるべく、レドを「自分と結婚しなければ世界を滅ぼす」と脅迫し、その宣言通りリリエンの力を利用して竜を復活させて世界の危機を起こすが、シャール達に阻止される(しかしシャールの見立てでは失敗することも想定内だった模様)。その後、覚悟を決めて竜樹とギルマーに正体を明かしたシャールの前に、普段と変わらぬ様子で彼を迎えに現れる。
エーレン皇国
聖羅=シルヴィーン(セイラ=シルヴィーン)
更紗=ロウィーネ(サラサ=ロウィーネ)
織絵=リベルタ(オリエ=リベルタ)
雪(ユキ)
アニス
ギルマー
エーレン皇国騎士団一の使い手。イケメンだが、派手好きで自己中心的など、性格に問題がある。騎士団一の異名に違わぬ実力者だが頭は良くなく、偶然本物のグリンダと何度か接触したにもかかわらず、シャールの変装したグリンダとの区別がつかず「雰囲気が変わった」程度にしか考えていなかったり、リリエンが正体を明かした際も彼女が女性と全く気付かず、周囲から呆れられた。
最初はグリンダ(=シャール)に反発していたが、次第に恋愛感情を抱くようになり、断られようが嫌がられようが、聞く耳持たず隙あらば積極的に関係を迫ってくる。竜樹とはグリンダを巡り(無論互いに正体が男とは知らず)対立していたが、不祥事を犯した際に彼に庇われたことで忠誠を誓う。
イスマール
オーランド
ミンティア
メレディスの民関係者
ジェラード
マール=ダナエ
レイドリアン
リリエン=ルー
メレディスの民の少女。一族特有の神秘の力として、人の心に作用する歌を歌えるが、未熟なため完全にコントロールできていない。
閉鎖的な一族の掟に疑問を持ち、マール=ダナエに憧れている。若干の中二病の傾向があり、メレディスの大巫女が竜の復活を予言したことに加え、彼女の噂を聞きいて竜の召喚に利用しようとしたグリンダの策略で入手した自分を模した冒険活劇の小説に感化された結果、家出した挙句かつてのマールを真似てヨルンと名乗り、予言に示された『輝ける者』と思われたレイドリアンを探していた。だが、グリンダやレイドリアンが接触するより前に偶然出会ったギルマーを勇者と思いこんだために、この件からシャールを遠ざけようとしたグリンダの意図に反し、必要以上にシャール一行を巻き込むきっかけとなった。
その他の登場人物
国
ウィストリア皇国
エーレン皇国