ナチュラル・ウーマン (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『ナチュラル・ウーマン』は、松浦理英子の小説。1994年に『ナチュラル ウーマン』のタイトルで映画化された。本項ではこれらに加え、映画のリメイク作品となる『ナチュラル・ウーマン2010』についても併せて扱う。
タイトルは1967年に発表された同名の楽曲(アレサ・フランクリン)に由来し、1994年版映画の主題歌に使われている。
概要
漫画家の容子、その恋人であった花世、夕記子、由梨子の恋愛物語。
大学生の容子と花世の恋愛と別れを描いた表題作「ナチュラル・ウーマン」、花世との再会、夕記子との恋愛と別れ、由梨子との新しい恋の予感を描いた「いちばん長い午後」、由梨子との旅行を描いた「微熱休暇」の3つの物語からなるが、順番は「いちばん長い午後」「微熱休暇」「ナチュラル・ウーマン」に並べ替えられている。
松浦自身が「傑作」「間違いなく何物かである小説」と自賛する作品だが、発売当初は中上健次など一部からの評価を除いてほぼ無視され、商業的にも成功しなかった。
1987年にトレヴィルより出版、のち1991年に河出書房新社から河出文庫、さらに同社より新版が発売されている。1994年には映画化もされ、2010年には『ナチュラル・ウーマン2010』というタイトルで再映画化されている。
登場人物
諸凪花世
映画
1994年版
嶋村かおり主演による初映画化作品。タイトルは原作と異なり、中黒「・」なしの『ナチュラル ウーマン』。原作者の松浦自身も脚本で参加している。VHSは1995年8月4日にリリースされ、タイトル表記は原作同様に『ナチュラル・ウーマン』となっている。2003年4月25日には「ナチュラル」と「ウーマン」を区切らない『ナチュラルウーマン』のタイトル表記でDVDが発売された。原作を忠実に映画化したわけではなく、かなりの部分が異なっている。
ストーリー
キャスト
スタッフ
主題歌
2010年版
『ナチュラル・ウーマン2010』のタイトルで再映画化されたリメイク作品。4月17日にシアターイメージフォーラムにて独占公開。上映時間は1時間44分。監督はグラビア写真家の野村誠一。キャラクターの設定や科白は大幅に変更され、主人公の職業もフォトグラファーとなっていたり、原作においてラディカルに掘りさげられたジェンダーやセクシャリティの問題も描かれてはいない。また、原作において重要な場面はほとんど使用されておらず、映画オリジナルの場面が過半を占め、なかばオリジナル作品的な仕上がりとなっている。
作者の松浦は「正直、欠点も数多い映画」と厳しい意見を寄せた一方で、容子と花世の別れた理由について「この映画は一つの説得力ある解釈を示している」とコメントを寄せ、キャストおよびスタッフに感謝の意を示している。
2010年8月27日にDVDが発売され、1994年版とのセット版である『ナチュラル・ウーマン2010+1994』も同日発売された。
キャスト
スタッフ
監督・撮影監督:野村誠一
原作:松浦理英子
企画:伊藤靖浩
総監修:伊藤秀裕
脚本:木浦里央
プロデューサー:堤昇一
音楽:遠藤浩二
ラインプロデューサー:鷲頭政充
撮影:大沢佳子
照明:金沢正夫
録音:沼田和夫
美術:大庭勇人
編集:目見田健
音響効果:丹雄二
助監督:佃謙介
制作担当:野崎竜一
製作:softgarage
配給:ゴー・シネマ
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