ナニワトモアレ
以下はWikipediaより引用
要約
『ナニワトモアレ』は、南勝久による日本の漫画作品。『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて2000年から連載を開始し2007年の4・5合併号で第一部終了、同年3月発売の14号より第二部『なにわ友あれ』として2014年30号まで連載された。略称はナニトモもしくはなに友。単行本は第一部が全28巻、第二部が全31巻。
物語の背景
1990年代前半の大阪と泉州地区(堺・高石・和泉・泉大津・忠岡・岸和田・泉佐野付近)を舞台にした漫画で、大阪環状線を走っていた走り屋たち(いわゆる環状族であり、登場人物が自らを暴走族と言っている場面もある)を描いた作品である。
台詞は全編関西弁で書かれており、時折駄洒落や下ネタが入りつつ、環状族だった作者の実体験に基づくリアルなエピソードをつなぎ合わせて構成している。また、登場する風景や町並みの殆どが実在する場所であるが、作品中の地名などは実際と同一ではないことがある。
登場人物
登場人物の名前はニックネームや略称が多く、フルネームのキャラクターは存在しない。中には登場頻度が高いにもかかわらず、呼び名が判明しない人物もいる。ちなみに、登場人物の中には実在した人物をモデルにしたものが多くいるらしい。
第1部 ナニワトモアレ
トリーズン
ヒロ、ヒゲさん、ゼン、テッポーによって結成されたチーム。拠点は泉州地区で、規模は中堅クラス。初代会長はヒロだったが、1990年(平成2年)から結成メンバーの引退に伴い、ユウジが二代目会長に就いた。チーム名(TREASON)は「反逆」の意。
ブラディとの喧嘩後、スパーキー(環状族)を引退。 後に仕事を転々としながらペンキ屋に落ち着く。現在親方。 二度の離婚をし三児の父となり自由な一人暮らしをしている。
マーボ
愛車…トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)→日産・スカイライン(R31 GTS-R)
グッさんの友人で、坊主頭に貯金箱ハゲがある。普段は建設工事の現場監督。
イケイケのケンカっ早い性格で喧嘩の際は力技で押し切ることが多く、土木作業で培った腕力は伊達ではない模様。トヨタ・スプリンタートレノ(AE86)に乗っていたが、事故で廃車にしてしまい、スカイラインに乗り換える。環状族を続けることに反対していたジュンコとは、この車を購入したことを機に別れた。なお、R31に装着されているロールバーは、マーボが死なない様にと、別れる際にジュンコがヒロに依頼して装着された物である。
グッさんと共にトリーズンを脱退し、スパーキーレーシングを立ち上げた。
グッさんと同様ブラディとの喧嘩後環状族を引退。 土木業を貫きながら平成22年に3回目の結婚。 前妻に各1人ずつ子供をもうけている。
その後、和歌山に引っ越し、数年後泉州に戻りすぐに結婚。 落ち着いた生活をしている。
ゼン
愛車…ホンダ・ワンダーシビック。
トリーズンのメンバーで、ヒロやヒゲと同期。ケンカと祭りが好きな作中最強人物。怪力豪腕で必殺の実印ハリ手は一発ないしは二発で誰でも倒してしまう。しかも物凄くタフで足も速く、100メートルを3秒で走ると自称している他、前世はティラノサウルスとも公言している。好物はローソンのカラアゲくんのレッドとトマトジュース。常にメルセデス・ベンツのマークが入った作業ツナギを着用し、屋内用スリッパを履いている。モメ事に関わるとややこしくなるので、ヒロやヒゲらからは時としてのけ者にされている。
運転は何かにぶつかりながら走行するので、お世辞にもあまり上手いとは言えない。
ゼンの乗るワンダーシビックは2台目である。1台目のワンダーは警察に没収された。
後にミナミの飲み屋の用心棒、セキュリティ会社や現金輸送車の護衛をしている。
ヒゲさん
後に、一斉取り締まりによりトリーズン解散。 周りの人らはプライベートでレースするかと思われたが環状族引退と共に足を洗った。
テツ坊
別名テッポー。ヒロ、ヒゲ、ゼンと一緒にトリーズンを結成したときのメンバー。ゼンの幼馴染でもあり、かなり喧嘩慣れしており、ゼンと同等の強さを誇る。得意技は手刀。かつて考えの違いからヒロたちとトリーズン内で対立した直後に、大きなグループに単独で突っ込み、「パトカーサイコロ事件」を起こし、少年院へ収監されていた。そのためトリーズンを実質抜けてしまったが、後にトリーズンの名前を騙り恐喝をしていることがヒロの耳に入り、トリーズン本家と対立する。グッさんとマーボの捨て身の連携攻撃によって倒され、当初の約束どおりトリーズンから手を引いた。マツダ・RX-7(FC3S)に乗っていた(トリーズンから手を引いた際に売却)。
チョウジ
ツヨシ
アンペア
共同危険型の暴走族から成り上がった、息の長いチーム。会長は四代目のカン。以前はチームが分裂していたが、1ヶ月戦争決着後はひとつにまとまっている。勢力は巨大で、ヤクザとも関わりが深い。チーム名(AMPERE)は電流の単位。
カン
タツオ
通称タッツン。アンペアの幹部。友人のゴウと一緒に、自分の地元をライオンの縄張りと称し、好き勝手に暴れまくっていた。喧嘩が強く性格は短気で、気に入らない事には徹底して執念深い。女も襲う極悪非道である。後ろ回し蹴りが得意。
1ヶ月戦争でゼンに負けてからはゼンを集中的に狙うようになるが、南港での最終決戦で再びゼンに負けて重傷を負った。
現在はゴウと共にカンと和解している。スカイラインGT-R(BNR32)を購入した。タカを気にいっており彼には先輩らしい言動が見受けられる。テツのこともはじめは敵視していたが、後に認めていきアンペアへ勧誘するほど。以前と比べると丸くなったが、相変わらずなんらかの悪事には手を染めているよう。
ゴウ
タッパ
タモツ
タニ
プラウド
トリーズンと同等の規模を持つチーム。トリーズンやオンラッシュと仲が良く、特にトリーズンとは兄弟チームのような関係らしい。三代目会長のハジメが就任当日に事故死し、直後に1ヶ月戦争に突入してチームは壊滅寸前まで追い詰められたが、現在は持ち直している。会長は四代目のタク。チーム名(PROUD)は「誇り」の意。
ナオキ
ハジメ
タク
タクの連れの男
オンラッシュ
ナイトホーク
キヨシが立ち上げたチーム。それなりの規模と勢いはあったようだが、キヨシが薬物によって廃人と化し、入院してからチームは消滅した。チーム名(NIGHT HALK)は「夜を飛び回る鷹」から(サトシ談)。
サトシ
キヨシ
ナイトホークを立ち上げた初代会長で愛車はグランドシビック。武装したチンピラ4人を素手で半殺しにしてしまうなど、いくつかの伝説を持つ。
しかしながら、荒くれ者の多い走り屋の中でも特に性根が腐っており、過去にユキに酔い止めだと騙し、ハルシオン(睡眠薬)を飲ませて監禁し、強姦していた。
ゼンに出会うまで喧嘩無敗だったが、負けてからは精神的ショックのせいでほぼ表に出ず、部屋に籠ってマリファナに依存していた。頭に血の登ったグッさんとサトシが部屋に来襲したときには既に精神が崩壊しており、変わり果てた姿で登場。もはやまともに話もできず、喧嘩をする度胸も残されていなかった。
そこでユキの監禁に関する真相を話してしまったため、グッさんとサトシにボコられ、その後は病院に入院してしまう。
プレスト
アトミック
以前はトリーズンと仲が良かったが、後に関係が悪化し、第一部の終盤ではプレスト、バッドラックと同盟を組み、安井町の交差点でトリーズンを襲撃する。チーム名(ATOMIC)は「強力な」の意。
アトミック会長
バッドラック
バンドR
その他
ユキ
ヨネ
グッさんやマーボの友人。基本的にヨネ家がグッさん、マーボ、トモの溜まり場である。アダルトビデオマニアであり、一日中ビデオをダビングしている。童貞(後にお口だけは体験)だがプライドは高いという、憎めない性格。プータローだったが、後にマーボの伝手で居酒屋・きみちゃんでアルバイトを始める。
ミユキに惚れているが、ミユキに会えるからという理由でグッさんらに騙され、ヒロ達の引退パレードの日、眉毛を剃られ、剃り込みを入れられ、超凶悪な人相になる。引退パレードの間はマーボ命名の偽名、司場一太郎(シバ・イタロウ)を名乗らされ、喧嘩無敗の設定をさせられることになる。運転免許は持っていない。太っているが、腕力に自信はなく、喧嘩は苦手。
トモ
ハタチまでに100人の女とヤルと宣言するプレイボーイ。自らを『ロマンチック・アドベンチャー』と呼ぶ。女がかかわる事には調子が良く、狡猾である。かなりの女ったらしだが、「脈のある女」なら誰でも良いらしく(図らずもブス専門)、現在は4人の彼女がおり、いろんな体位を開発している。雑誌の文通コーナーでは、ブラックリストに載せられてしまう。愛車はトヨタ・カローラレビン(AE92型)。車のことに関しては全くの無知であり、グッさんにそそのかされるまま自車に「メルセデス・アルト」「RX-7」「4WD」などと通常考えられないようなカッティングが施されており、本人はカッコいいと思い込んでいる。ただし、環状族ではないので車の改造はしていない。
マスター
チカ
オヤッサン
シゲさん
ジュンコ
ハマダ
愛車…ホンダ・グランドシビック
坊主頭に鋭角なソリコミが特徴。1ヶ月戦争の最終決戦でタツオが率いる、ゼンを集中攻撃する部隊にいたが、その時にゼンの強さに惚れ、倒されずしてゼンの舎弟となる。ケンカではかなり頼もしく、得意技は強烈なハイキックである。自分の技に変な名前を付けていて、「ドラゴンポテトドッグキックフィッシュ」「ドラゴンマイペニスクラッシャーフィッシュ」などがある。この名前は「知っている英語をとにかく羅列した」のが真相という設定。ゼン専属の運転手だが、実のところ走りに関してはほぼ素人である。
ユウジと仲が良くないため、トリーズンの正式メンバーにはなっていなかったが、ヒロ達の引退後グッさんとマーボに誘われ、スパーキーレーシングに参加している。
後輩からは、彼に呼び出されるとろくなことがないと思われている。ワルの世界ではそこそこ顔が広い。皆からの通称は「ハマやん」と呼ばれている。
マサキ
ケンジ
マッツン
金持ちのボンボン
第2部 なにわ友あれ
スパーキー及び周囲の人々
グッさん
ハマダ
サトシ
テツヤ
アン
ナツの親戚。ナツには「アン姉」と呼ばれている。パンダがナツの次に憧れている。
パンダ
テツヤの連れでシンナー常習者。基本的にややこしいことが嫌いで回避しているが、フリング6人に囲まれても物怖じすることなく、ハッシュとの抗争ではアゴやその仲間2人を瞬殺するなど喧嘩は相当強い。
フリングの構成員に拉致されてしまい、改造ガス銃で股間を撃たれ続けてインポに陥る。
テツヤの彼女であるナツに密かに恋心を抱いているが、アンにテツヤとナツが交際していると告げられた日の夜、ノーヘルで運転中に考え事をして赤信号に気付くのが遅れクラッシュ。前歯が全て折れて左脚も負傷してしまう。テツヤが不在の間にナツを襲い、女性器をいじった後タンポンも引き抜くも性交(成功)することなく、ナツに嫌われてしまった。事情は不明だが保険証を持っていないため、たびたびケガをするも、病院へ行けない。
愛車はヤマハ・ジョグ(2JA型)。
タカ
カワチン
トリーズン
バク
ヒロ
フリング
エニシング及び、その関係者
ベンキ
エニシングのメンバーで、女と金に対しては異様な執着を見せる。ビートとの抗争における元凶。外道だが頭がキレるらしく、その卑怯さ、ずる賢さは極まりない。弱みを握って脅迫した女性たちやブンヤを利用して大金を集め、最終的に北海道か九州への逃亡を目論んでいた。やりたい放題やっていたが、スパーキー・ビート・プラウドの連合軍により捕獲され、マンジの父親が過去経営していた工場に拉致されて全身をガスバーナーで炙り上げられた上、両手の爪全て剥がされるという拷問を喰らう。その後4時間程幽閉された後に解放されたが、発狂して強引に逃走した。その後の所在は不明。
以前から車両の盗難を繰り返していたようで、愛車というものは存在しないようだが、捕獲される直前はKP61型トヨタ・スターレットの盗難車に乗っていた。
チョンボ
トン
ベンキの被害者
ビートレーシング
ハッシュ
アヤ
コースケ
ゲジ
ハッシュレーシングのメンバー。
ゴジラ
ハッシュレーシングのメンバー。
その他
ヒデキ
別名・ラブレターの男。
ナツに好意を持っており、ラブレターを渡したことがある人物。顔に似合わず純情な面がある。
ナツを守ろうとしてゴッツにボコられた挙句、裸にされて公園の木に縛られているところをナツに遭遇。
その後雰囲気から愛撫は出来たものの挿入(先だけは挿入出来たが痛がられた)しようとしたが拒否されて、
ナツからフェラチオされた事に気を良くして言いふらかしてしまう。
この件でナツに密かに想いを寄せていたパンダに殴り倒される。
グッさんより「大学行ってるのに俺らより頭が悪い」と言われた。
ジョーズ
テツオの連れ。
作品中に登場する車両
登場車種は、実際に環状族に人気のあった車種が大半を占めている。環状族が使用しているものは、派手なオリジナルの塗装や、レースカーを模した塗装(PIAAカラー、ミノルタカラー、出光カラー等)を施されたものが多いほか、当時から実在するパーツ(ナルディのステアリング、サベルトのシートベルト、RSワタナベのホイール等)が装着されているのを確認することができる。
トヨタ
トヨタ自動車の車両。
MR2
カローラFX
カローラレビン
スプリンタートレノ
クラウン
クレスタ
スターレット
連載初期には中期型が登場していたが、第1部の後半からは後期型のみの登場となっている。
セリカ
ソアラ
日産
日産自動車の車両。
グロリア
シルビア
スカイライン
セフィーロ
フェアレディZ
Z32 - タツオたちが使っている車として登場(ヒロにスプレーで落書きされる)。
また、環状族が使っている車の中にS130型が登場している。
ローレル
C33 - 大阪府警のパトロールカーや、教習所の教習車として登場。
ホンダ
本田技研工業の車両。
CR-X
シビック
グランド(4代目・EF系) - ハジメ、キヨシ、セイジ、ベン、ハマダ、サトシ、ヨシノブ、ツヨシ、ギンなどの愛車として登場。ユウジもシルビアからグランドへ乗り換えた。
また、ワンダー・グランドの両方とも環状族が使用している車として多く登場している(当時、警察によるシビックばかりを集中的に取り締まる「シビック狩り」なる物もあった)。
連載初期には前期型が圧倒的に多く登場していたが、第1部中盤からは後期型が増え、作中で後期型が普及してゆく様子を垣間見ることが出来る。
プレリュード
シティ
マツダ
マツダの車両。
RX-7
スズキ
スズキの車両。
カルタス
ジムニー
いすゞ
いすゞ自動車の車両。
ジェミニ
用語
ワンダー、グランド
CR
KP
セブン
ブイテック(VTEC)
四点
北浜180
ステッカー
大鳴山
トノハタ峠
OKRB
備考
- ゼンをベースにしたラーメンが発売されたことがあった